2018/03/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にウィストさんが現れました。
■ウィスト > 平民地区の一角、露店の並ぶ通りの隅っこに立つ小さな露店
他の露店とは違い多くの商品ではなく少しの薬のような道具を並べ、
呼び込みを進んでするわけではなく本当に時折に来る客に愛想のない視線を向けて。
「…いらっしゃい。商品はこれしかないから買うなら好きにして」
本当にぶっきらぼうにいかにも偉そうにと客に告げ
それで買う気のある客は商品を訪ね、気分を悪くした客は去る
そんなやり取りを何度も繰り返し今は客がいないだけに眠そうにしている
■ウィスト > しばらく店を開き、適当に時間がたてば店をしまいそっとその場を立ち去る
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からウィストさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にフォーコさんが現れました。
■フォーコ > 用事を終え、自宅へと戻る道すがら。 人だかりをみかけた私は好奇心から近寄った。
隙間から顔を覗かせると、今から路上で演奏をしてくれるようだ。
始まる前から人が集まると言うことは評判なのだろう。
演奏者は帽子を目深に被っているので顔は分からない。
服もゆったりしているものを着ている。
観察していると、演奏が始まる。
ギター…のようなものを弾いているが生憎楽器には疎く正確にはわからない。
歌声から察するに女性だろうか?
澄んだ声で歌う歌はとても魅力的だ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にグライドさんが現れました。
■グライド > (路上の芸術家たちは、其れこそ本当に腕のある者であれば
其の帽子に幾つもの硬貨を投げ込まれ、其の日を食べて行く事が出来る
自分にもあんな才能があれば、等と思う事は昔ならば時々在ったが
歌を歌って生きて行く性かと言われると、其れは其れで微妙ゆえに
今では素直に、賞賛と共に眺める事にしている。)
………生憎、この手じゃ楽器も弾けないだろうしなァ。
(指は、もうすっかりと戦いを覚えた形に為って居る。
楽器を弾くには少々硬すぎるだろう――なんて、そんな事を考えていた矢先
ふと、観客の中に、随分と見目を引く女が現れたのに気付いた。
何処かで見た覚えの在る其の姿に、演奏から僅かに気が逸れては
其方へと、のんびり近づいて行くだろう。
相手からは、盾を背負った男が一度離れ、くるりと廻ってくるのが若しかしたら見えるやも知れぬ)。
■フォーコ > ひとしきり演奏が区切りを終えると、群衆は拍手をしたり演者の足元の皿にゴルドを入れていた。
私も楽しいひと時を過ごした者の一人として、気持ちばかりのゴルドを入れる。
…演者が次の曲を演奏しようとしている所で私は視線を感じた。
ことさら目立つ反応を返すつもりはないが、一応の用心はしておこう。
自意識過剰もいかんが、私はいつ命を狙われてもおかしくない身。
視線の主が刺客の類であることも考えられる。
とはいえ、暗殺者と言うことはなさそうだ。
相手は大柄でおまけに完全防備の鎧と盾まで付けている。
偶然鉢合わせたと言うことだろう。
何事もなく終わればよいが、向こうが仮に敵意でも持っていればやっかいなことになりそうだ。
相手の身体からは力強い気配を感じるし、こちらは武器の類を持ち合わせていない。
■グライド > (頭まで防具で隠れている状態なら、確かに此方が誰かは判らないだろう
決して敵意は欠片も無いが、其れが相手から見てどうかまでは何ともだ
ただ、幸いなのは殆どの聴衆は演奏の方に集中している事だろう
ともあれ、此方を見ている女のそばまで歩み寄れば、頭の防具を片手で外し、其の素顔を晒して)
―――……騎士団の長に、こんな所で逢うとはなぁ。
(掛ける声、低い響き。 女とは決して同じ組織では無いが
戦場にて邂逅した事は幾度か在るだろう、同じ王都の側としてだ
魔族との戦いに駆り出される事もあれば、魔獣討伐の時もあるが
其のときにも、先陣気って飛び出して行く隊の存在を知っている
まぁ、向こうが此方を覚えているかに関しては、なんともいえない、が)。
■フォーコ > どうやら、私に用事があるようだ。
あまり特徴のある外見も困ったものだ…などと思っていると大柄な人物が私の面前で兜を外す。
「おお、君か。 私の方こそ驚きだよ。
どうした。 今日は私の首でも獲りに来たのかな?」
何度か友軍として共に戦ったことのある相手。
顔を見た瞬間戦場での記憶が蘇る。
たしか彼は傭兵であったはず。
ならば今の雇用主次第では知らず敵対していることもありえよう。
私は彼に笑みを浮かべ、少しずつだが群衆の輪から離れることにした。
彼がどのような用事であろうとこうして二人で盛り上がってしまえば周りからすれば邪魔であろう。
■グライド > (兜を肩の突起へと掛ければ、片掌を軽く掲げて見せよう
相手が騎士団の長とは言え、特に部下と言う関係でもないならば
其の応対も比較的フランクなものだ――大抵は誰にでも、だが。)
馬鹿言っちゃいけねぇよ、こんな街中で取れる首じゃないだろうに。
仕掛けた時点で御仲間が飛んで来そうだぜ。
(ナイナイ、と掌を横に振って、全く持って今の己が雇用とは無関係であると伝えよう
演奏の輪から離れて行く相手に沿い、己もまた歩みを進めれば
鳴り響く音楽と歌声もまた、次第に遠ざかってゆく。)
珍しい顔が見えたから、挨拶に来たってだけだ。
この間の…っても、今じゃもう大分前の話か、行軍の時は世話に為ったんでな。
(何時ぞやの話だ、魔族との衝突において、彼女の隊と傭兵隊とが協力した時の事。
劣勢だった傭兵隊が、彼女の隊の到着によって救われた事が在る。
其の礼を、そう言えば面と向かって告げた事は無かったな、と。)
いつかは助かった、御蔭で無駄死にの数が随分と減ったよ。
■フォーコ > 彼が片手を掲げると、私も同じ仕草で礼を返した。
師団の団長をしている身ではあるが私への接遇は当人たちの自由だ。
たとえフランクであろうとなんら構わない。
「ふふ、そうかも知れんな。
私でもそれなりに慕ってくれる者達がいるのでな。」
私は両手を腰にあて、エヘンと胸を逸らして見せた。
今日の彼も敵対する立場ではないようだ。
もっとも、次に会った時がどうかまではわからないが。
「何を今更。 友軍を助けるのは当然のことではないか。
それに君らがあそこまで持ちこたえてくれたからこその勝利だ。」
ここ最近の戦いの中ではだいぶ規模の大きい戦だった。
友軍を守るべく魔族の大物相手に大立ち回りをしたものだ。
最初の突破口こそ私の部隊が切り開いたが、最後に決定打を決めたのは彼ら傭兵部隊であった。
「無駄死ではないだろう。 あれ以降大きな戦いは随分と減ったぞ。
尤も、私としては派手にドンパチすることが少なくなって少し退屈しているな。
そっちこそ、最近仕事はどうなのだ?」
改めて礼を言われると、むずがゆくなる。
私は鼻の頭を無意識に掻いていた。
それより、彼ら傭兵の景気はどうなのだろうか。
面白い話しでもあれば教えて欲しい位だ。
■グライド > クク、其れなりに、とは控えめなこった。 精鋭揃いで有名だろうによ。
(謙遜するなと、小さく咽喉奥で笑いつつ、其の小柄ながら勇猛で知られる長の姿を見下ろす。
実際、自分達が彼女の他に助けられたのは事実なのだ、為らば侮る筈も無い
戦全体で見れば、傭兵も、彼女の隊も、どちらもが仕事をしたのだろうが
其れも、傭兵だからと見捨てる事が無かった彼女の判断の御蔭だ。)
だがよ、同じ騎士団なら兎も角、傭兵を使い捨てに見てる奴らも多いからな。
こっちとしちゃ、最悪救援は無いって話で纏まり掛けてたトコだったんだ。
(だから、何れにしても助かった、と。
これは結局、己が言っておかねば気が済まないだけなのだろう。
――戦の結果、今は小康状態と為って居る前線。
ならば確かに、本当の意味で無駄死に、とは為らなかったのだろう。
其れでも、傭兵にもまた、生き延びると言う望みは在る。)
さて、魔獣討伐や護衛の仕事で何とか食ってるってトコだ。
大規模な戦が少なくなって、交易だのが増えて来てる分、小さな依頼は在るんだがなぁ。
ま、時々ロクでもない話は舞い込むが、性に合わないんでね。
(では、大金を稼げているか、と言われれば何ともだ。
あくまで食っていく程度、と言った所――其れまでに稼いだ貯蓄は在るにせよ。
女もまた似た様な状況なのだろうか、特に彼女達の場合は荒事の時にこそ名を馳せる。
平和なのは良い事だが、食い扶持が減って行くのは兵の定めと言う奴だろう。
――ついでに言うなら、そんな時にこそ、ロクでもない依頼、と言うのは多くなる
其れこそ彼女が先に警戒したように、暗殺や、誰かを貶める為の依頼、だ)。
■フォーコ > 「何を言う。 本当のことだ。
私より優れた隊も城には居るぞ。」
笑って見せる彼を口元を尖らせて見上げる。
「味方なら助けて当然だ。
私はあまり頭が良くないからな。
せめて身体を張る位はさせてもらおう。
困ったことがあればいつでも相談してくると良い。」
常に最前線で味方を守る盾や剣となる。
頭脳プレイの出来ない私に出来る唯一の仕事だ。
そこに立場の違いなどは関係ない。
そして、戦況が好転したのなら彼らの犠牲に意味があったと言うことだ。
理想を言うのなら皆が死なずに勝つことだが向こうも必死な以上、難しい。
「どこもそんなものか。
私の方は最近は海賊退治等をしているな。
彼らも随分と溜め込んでいる。
船のアテがあるならお勧めだぞ。」
勝って状況が良くなれば、活躍の機会が減っていく。
お互い似たような状況のようだ。
ならば別の場所に乗り出すしかないように思える。
「ほう、それはまた面白そうだな。
で、私を的にかけるような依頼はないのか?
もしくはスキャンダル…いや、私の場合は元からスキャンダルだらけだしな。 今更か。」
戦場やそれ以外を含めて色々とやらかしている身だ。
今更多少の醜聞が出た所でいつものことかと流されてしまう。
さっきは相手が相手だけに警戒もしたが、的にかけられることそのものは大歓迎だ。
ついつい、嬉しそうに尋ねてしまう。
■グライド > おいおい、そりゃあ化け物揃いの騎士団の連中と背比べなんぞしたら、キリがないぜ。
だが、其れでも俺たちからすりゃ、心強い味方ってぇ奴にゃ変わり無ぇ。
(身体を張るのが取り柄なのは傭兵もまた同じだが
傭兵の目から見ても、矢張り騎士団の連中と言うのは一目置く存在なのだ
当然、其の強さが均一とは思っていないが、結局化け物揃いには変わり無い。
海賊狩り、と聞けば、成る程な、と納得したように頷きを見せた。
交易が増えれば当然ながら、其れを狙った賊も増える
だが、海に関して積極的に防備を行えるのは、矢張り官軍である彼らの方だ
生憎ながら、重装備かつ、船の当てが無い己には、海での戦闘は少々縁が遠いのだが。)
俺の装備じゃ、一度振り落とされたら二度と浮かんで来れないからなぁ。
溜め込んでるのは判るが、生憎そっちは何か理由でもなけりゃ縁遠い。
ま、そんなこんなで今は細々とやってるぜ、御前さんに関わりの在る事と言いや…、……嗚呼、そういや。
(ふと、何か思い出したように双眸細める。
腰元へと下がっていた革袋の中を探り、ふと、一枚の革紙を取り出せば
其処に記された短い文章を、女へと見せるだろう。
己宛に届いた匿名の依頼文、具体的には、何人かの要人を――特に女を
命を奪わない程度に襲って欲しい…だのと書かれた物。)
ロクに見もしないで放っといた奴なんだが…そういや、だ。
御前さんもリストに入ってた気がしてな。
(果たして其の目的が何かまでは知る由もない、が。
貴族の娘や商人の妻、そんな幾つかの名前に混じり
目の前の女、本人の名前も、其処に記されているのが読み取れるだろうか)。
■フォーコ > 「傭兵も強いとは思うが…。
今のこの国は内外に多数の敵を抱え込んでいるからな。
自然と皆強く育ってしまうものだ。」
荒れた時代であるが故の適応と言うべきか。
王国内には腕自慢の猛者が多数いる。
目の前の彼もその一人だ。
「なら、今度私の団の船に乗り込むか?
私の所は常に人手が不足している。
君達が嫌でなければ傭兵部隊の手を借りたい所だ。
沈むことを考える必要はないぞ。うちの船は頑丈だ。
それにいざと言う時は私がどうにかしよう。」
彼が海賊の財宝に興味を示したので、ここぞとばかりに話を持ちかける。
傭兵部隊と久しぶりに共同で作戦に臨むのも楽しそうだ。
そして、彼が取り出した紙を私は穴が開きそうな程に眺めた。
話しには聴いていたが、この手の依頼書の実物を拝んだのは初めてである。
「そこに名の記されている方々は確かに評判の綺麗所だが、
私が載っているのは面白いな。
よほど変わった趣味を持っているようだ。
しかし、こんなものを私に見せて大丈夫か?」
リストの中に私が居たことに吹きそうになる。
どうみても場違いだからだ。
それにしても私に見せて彼の立場は大丈夫なのだろうか。
「どうせなら別の意味合いで襲ってくれんかな。
まあ、どちらにせよ返り討ちにしてやるがな。」
■グライド > 戦が多けりゃ、其処に稼ぎを求める奴も多くなるさ。
俺も結局、農民じゃあやってけなくて、こっちに踏み込んだクチだからな。
――ほう? なんだ、討伐に行くのか。
そっちだけで手が足りないってんなら、ちゃんと依頼さえ貰えりゃこっちは乗るぜ。
勿論、詳しい内容は事前に聞かせて貰うがな、そこ等の商船に乗るよりゃ、安心出来そうだ。
(財宝――といっても、大概は商船や密輸船、官船から奪った品だろう。
今のご時勢、承認が多くの山賊に手を焼いている様に、海賊もまた跋扈している
女の隊が人手不足と言うのは少々意外では在ったが、其れが依頼の話に繫がるならば歓迎だ
少なくとも、己が手にしている居る紙切れの内容に比べれば、遥かに。)
構いやしねぇよ、この手の依頼が来なくなるなら寧ろ願ったりだぜ。
それに、これだけじゃ雇い主が誰なのかも判りやしねぇ。
クク、だが御前さんも中々悪かないと思うがな、そりゃあちょいと厳しいが……。
(立場なぞ、今更傭兵が気にするものか。
こんな証拠の残る遣り方で依頼してくる方が悪い、だのと相手の心配は一蹴し
――それから、己が顎先へと指を添え、まじまじと女の顔を覗き込むように見やれば
末に、ふふん、と口端を吊り上げて笑みを向け。)
襲って良いんなら、遠慮無く襲うのが荒くれの流儀って奴だ。
御前さんの腕っ節は良く判ってるが…、……さて、ソッチで返り討ちに出来るかは、怪しいトコだな。
(――それは、まるで挑発めいた物言い)。