2018/02/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 小さな酒場」にフィル=クォーレンスさんが現れました。
■フィル=クォーレンス > 賑わう宿屋、静かな宿屋。賑やかな酒場、静かな酒場。
お店が比較的固まっている一画といえ、それぞれにお店の個性も差もあればそれを選ぶのもまた楽しいものか。
大通りに面している賑やかな酒場より少々先、小道に存在している比較的静かな酒場へと少年がは入って行ったのは少し前。
店内は酒を飲んで賑やかに話している人たちもいるものの、あまり広くない店内は綺麗にまとまっており。
食事をゆっくりと楽しむという事には向いている酒場である此処は、どちらかというと食事処といった側面が強いのであろう。
「ふー…やっぱり此処のは美味しい。」
賑やか過ぎる酒場を避けて探索していたところ見つけたお店。
酒場より食事をメインに据えている場所であり、割と静かなここはまさにうってつけであったのであろう。
初めてのお店というのは、些かくじ引きをするかのような緊張を感じさせるものであり。
値段もお手頃の上に味も良し、とくれば見事当たりくじを引いたと言った所である。
「次来たときは…これもいいかも。」
運ばれて来た暖かな肉料理を堪能し、それに合うように作られたスープも味わい一息。
残っているスープを、ゆっくりとスプーンで掬って未だ味わい楽しみながらもメニューを見れば零す言葉。
一度に全部は当然食べられない、けれども数度来て今の所当たりの食事しか引いていなければ、次に来たときに頼む物を考えるのも楽しいのであろう。
■フィル=クォーレンス > 「ああでも…鶏肉料理も…んー。」
空腹時の勢いで、あれもこれも頼んで食べきれなくなる。
そんな経験を既にしたことがあるのであろう、次に何を食べようかとメニューを見ながらも重たいものは頼むことはなく。
お酒も嗜む様子もなければ、軽い物なら一つ位まだ食べられるか。と迷っているという所か。
やがて残っていたスープもスプーンで掬えないほどに少なくなり。
お店の人が運んでくる、お冷の御代りに一つ頭を下げてお礼を零しながらも数口飲めばまた視線はメニューへと向けられ。
「やっぱりこの辺のメニューは次回にして…でも、こっちも量が多そうだし」
気になるメニューを見ながら、他のお客の注文で運ばれていく料理へと時折向けられる視線。
頼んでみようかと迷っていたメニューだったりすれば、つい視線が向いてしまうのは仕方なく。
それでも他のお客に迷惑になったり、下手に視線を送って酔っぱらった人に絡まれたりしても困るものであれば横目で追う程度であり。
あらかたメニューへと目を通し、次に頼む物に目星を付ければ満足とばかりに畳んで元の位置に戻す少年。
次に来たらまた、どれを食べようか結局迷う何てことになりそうではあるが。
■フィル=クォーレンス > 「っと…ごちそうさまでした。美味しかったです。」
そんなこんなとしていれば、気づいたころにはすっかり経ってしまっている時間。
食べ終えた食器を重ね、お冷を飲みきってそのコップも最後に重ねればカウンターへとかける言葉。
ローブのフードを頭に深くかぶり直し、衣服も軽く引っ張る様にして直し。
示されたお代を腰のポーチに入った小袋から取り出し、ちゃんと会計を済ませればそのまま出入り口へと向かい。
ドアを開ければ吹き込む夜風に一つ身震いをすれば、そのまま静まり返った道を進み。
帰路へとついていったか―。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 小さな酒場」からフィル=クォーレンスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/酒場」にカインさんが現れました。
■カイン > 商館や娼館が軒を連ねる繁華街のど真ん中。
喧騒に埋もれるようにして存在する酒場のカウンターに陣取り、
酒を飲んでいる旅装の男の姿があった。
見れば繁盛している店内ではあるが、女連れ、あるいは徒党を組んだ者達がテーブル席を騒々しく占領し、
カウンターの近辺には人が少ない。どこか店内の喧騒を遠くに聞きながら、
他に利用者のいないカウンター唯一の客として酒をちびちびと煽る。
「ぷはっ、こいつはいい酒だ。相変わらず酒の質は良いな、酒の質は」
どこか含みのある様子で漏らすと咎めるような視線がカウンターの奥から飛んでくる。
視線を喧騒のほうに向けてそっぽを向くことでそれから目をそらし、
上質な赤ワインの苦みのある香りを楽しみながら片手で束になった紙面を眺める。どうやら依頼書のようだ。
とはいえ、色よい依頼があるようにはそれを一目覗き込んだ男の表情からは思えないだろうが。