2018/02/12 のログ
リン > 「なんだ、全部お見通しかと思った。
 その歌で概ね合っているよ。とはいえ今のところ誰かのものには……
 あ、ペットにはなったな。何回か。今もなってる」

けらけらと笑う。彼女の言葉で特別気分を害したというわけでもないようだ。

「へえ、僕でも応用できるような代物なのかい?
 なら興味あるね」

青い宝石粒のような瞳を向ける。
呪いをはねのけるほどのものではないだろうと高を括ってはいるものの、
聞くだけは聞いてみる姿勢。

エスタ > 「まあ、それは、気の毒に……それとも、お幸せに、なのでしょうか……?」

飼われることもそれはそれで幸せだと彼女は知っている。
彼はとくに悲壮な感じはしないので、あるいは幸せなのかもと思い。

「ええ、「錬金」と言いまして、このように自在にものを作り出します。背丈が普通と違いますと、道具や衣服にも一苦労、でしょう?」

片手でぱんっと造花を作って見せる。
チリから集まるようにバラの花が出来上がる。

「いかがでしょう?」

こくりと長く白い首をかしげて。

リン > 「どうかな。幸せとも言い切れないが辛いかと言われると違うような」

玉虫色の答えを返して、彼女の仕草に注視する。
そうして生まれたものに、おお、と小さく感嘆の声を上げ。

「すごい。手品みたいだ。魔法とは違うの? 僕、魔法はさっぱりなんだよね……。
 確かに、道具とか服とか作れるならありがたいけど。
 いつもは鼠の毛皮ばっかり着てるし」

自分の着ている鼠の皮の端っこを引っ張りながら。
それが自分にも真似できるものか、と訝しむ。

エスタ > 「ふふ、そうですね。言い切れるものでは、ないのかもしれません」

それってつまりわりと幸せな部類なのでは…?と思いつつ自分もそんなものかも、と思い。

「拙い語りを、お許しくださいね。魔法に近いものですが、おそらくは、私の血を舐め、あとはある程度訓練すれば、誰でもできるかと……ただ、あまり、私の血肉を飲みすぎると酔われることも、あるそうです。そして、私の肉を食むということは、私に近づくことでも、あるそうです」

少し妖しく微笑み尋ねる。

「それでも良いとおっしゃるのであれば…一つ試してみるのも、良いかと思われます」

リン > 「へえ、本当にそういうのでいいの?
 じゃあ騙されたと思ってやってみようかな。
 血でもなんでも舐めるよ、君みたいな美人のなら。
 ……いや別に進んで飲みたいわけじゃないけど」

二つ返事で承諾する。どうせ人間から半歩はみ出している身だし、
多少変なことになっても大したことはないだろうと思っているようだ。
色づいた笑みには多少どきりとしつつも、手の上から相手を見上げて動向を伺う。

「血を飲む相手の名前ぐらいは知っておこうかな。
 ぼくはリンって言うんだけど」

エスタ > 「はい、おそらくは使えるようになるでしょう……美人、ですか。ありがとうございます……」

美人と言われると照れる。
名前はと問われると毒気の抜けた笑みで答える。

「失礼をいたしました。私はエスタ。星を意味すると父は言っておりました。では……失礼いたします。血の意思を、あなたの力としましょう……」

「錬金」で自分の体内に針を作りだし2,3滴血を出す。
「血の誘い」が自動発動。どれだけ効くかは任意。
そっとリンの近くに血をもっていって。
血の匂いが酒のように匂い立つだろう。

リン > 「む…………」

濃い血の匂いが漂う。
酒精に似たそれに、少しばかりたじろぐが
やがて意を決して顔を近づけ、舌を這わせる。

「ん、あん」

たったの数滴を嚥下しただけで、みるみるうちに身体が火照りだす。
燃えるように甘く感じられ、思考をかき乱す。
もどかしげにエスタを見上げる。
指を差し出して血を飲ませたのなら、その指にすがりつくだろう。

「……これだけ? もっと……」

とろん、とした眼差し。
焦れったそうに、毛皮の中で身体をよじらせる。

エスタ > 「あらあら……まあまあ……では、たんと、どうぞ……」

甘い声にぞくぞくして。実はエスタにとっても血を分け与えることは快感である。
思った以上に効いた様子にいけない気分になる。

「では、どうぞ指を噛んでください。あなたの思うままに、貪ってください」

くりくりと毛皮を指でなでながら、妖しく誘うように。

リン > 「あ、や、やっ」

毛皮越しに撫でられれば、少女のように弱々しい声を上げる。
媚薬の働きは小さな体にてきめんに回っていた。
皮の下で指先ほどのものを勃起しているのが、わかるかもしれない。

「ん、んっ、んっ。
 エスタの、エスタのもっとほしいっ」

欲に狂い、すっかりと最初の目的は頭からなくなってしまう。
差し出された指に食いつき、歯を立てるが
小人の顎の力では、皮を破ることが出来ない。
欲求をごまかすように、噛み付いたところをちゅうちゅうと嬰児のように吸う。

エスタ > 「うふふ、あまり往来ではいけませんね……」

そっと手にのせたまま立ちあがり物陰に隠れて。
少女のような声に加虐心がぞくぞくして。

「まあ、かわいらしい……」

長い指で体中を撫で、勃起したものも撫でる。

「あら、噛めませんか…なら…さあ、どうぞ」

ひょいとつかんで胸の谷間に入れて。豊満な胸で包む。
皮膚がわずかに薄いのでひょっとしたら噛めるかもしれない。
だが噛めなかった時のためにナイフを作り出し、指先をもう少し切って上からぽたぽたと垂らす。

リン > 「ふう、うっ、うぅぅぅ、うーっ」

破裂しそうな欲情を押さえつけることができず、
ためらわず若勃起を指にこすりつけて気持ちよくなろうとする。
胸に挟み込まれれば、やはり浅ましく乳房に噛み付いたり舐めたりする。
やがて天から血の滴が降れば、首を上に向けて小鳥のように口を開いて
それを迎え入れ、口に含み、飲む。
胸に落ちた分は、やはり犬のように舌を這わせ、残さず舐め取っていく。

「エスタ、くるしい、もっと、さわってっ」

血を飲むだけでは耐えられない様子になって、
リンは毛皮を脱いで裸体を晒してしまう。
紅潮した人形のような華奢な肉体、その中心で揺れる小さな猛りが見える。
当初の生意気な様子は失せて、すっかりと従順な様子になってしまった。

エスタ > 「あらあら、血に呑まれてしまわれましたか…それとも情欲に?まあ、どちらでも、いいことです…あんっ……素敵ですよ、リン様……」

あさましく血を求める様、かわいらしい裸体にエスタも欲情しながら。

「触るだけで、いいのですか……?では、失礼いたします」

なでなでとくすぐるように血濡れた手で触る。血をローションのようにしながら猛りを撫でていく。エスタも欲情しているため、強い催淫効果のある血を塗り付けるように撫でる。

リン > 「あ、あっ、ひあぁぁっ!!」

自らの身体が血で汚れていく。しかしそれを忌避することはない。
局部を撫でられれば、身体を敏感に跳ねさせて――あっという間に果ててしまう。
痙攣して、ぴゅうぴゅうと白濁を吐き出す。エスタの尺度ではほんの数滴程度だろうか。
催淫の力に支配されたリンは、出して間もなく再び漲らせてしまう。

「……触る、よりもっとすごいこと、してくれるの……?」

手の上で甘く震えながら、期待の篭った視線を投げかける。
手足、顔、胸、腹、尻、背中、腋……
身体のあちこちが、エスタによる刺激を欲しがり疼いていた。

エスタ > 「ふふふ、まあ、とっても濃いものをお出しに、なられましたね」

吐き出したものを指ですくい、ちろりと舐める。

「はい……リン様がよろしければ、ですが、こういうのはいかがですか?」

胸の上にナイフを走らせれば傷口から触手がうねうねと出てくる。

「さあ、どうぞそれを私の中に……」

傷口から出てきた触手がリンをからめとり、手足やリンの胸、背中、脇、全身を甘くこすりあげる。

リン > 「ひゃ、あ、あああっ」

溺れた魚のようにもがく。苦痛ではなく快楽によって。
血によって感覚を昂ぶらせられた今は、どこに触れられても感じてしまう。
細やかに全身を責められれば、どうなるかは言うまでもない。
触手に小さな体を捉えられながら、またしても射精し、触手や傷口を白で汚すことになる。

「ふっ、ふっ、ふーっ、ふっ、エスタぁ、エスタさまぁ」

短かな呼吸を繰り返しながら、くるりと身体をひっくり返して、
胸元にへばりつく。
もっとかわいがってほしい。愛玩してほしい。
そんな思いでいっぱいになりながら、飽きることなく身体をこすりつける。

エスタ > 「んっ……とても、すてきですよリン様……これ以上は、私のお家でしましょうね……かわいがって差し上げます」

触手でぎゅうとだきしめ、まるで取り込むかのように肉にうずもれさせながらエスタの家へと転移して。

「明日には飼い主に返して差し上げますから…ないしょ、ですよ?ふふふ…」

エスタ > その夜は楽しみ、きっと翌日には元の場所に返されただろう‥‥
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/表通り」からエスタさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/表通り」からリンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区路地裏」にミコトさんが現れました。
ミコト > 風が刺すように寒い夜。
薄暗い路地裏には人通りがない。
誰もいない……いや、軒下に一人佇む少女の姿があった。
可憐に伸びたツインテール、その細い肩を隠す異国の装束、そして、その下から覗く細い脚……何もかもが白い少女は寒さなど感じていないかのように冬空を見上げる。
まるで一枚の絵画のように現実味のない光景だが、その少女は確かにそこに存在した。

ご案内:「王都マグメール 平民地区路地裏」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > あかりの灯る通りを歩く。
適当に済ませた食事が体を温めているものの、やはり外は寒い。
雪が降っていないだけまだまし…いや、それも時間の問題か。この寒さであれば。
やや猫背気味になりつつも、何気なく路地裏に視線を向ける。

「ん?」

そういえば、前は雪の日だったか。
異国の空気と悲しげな印象を覚える少女を見たのは。
あの時と、同じシルエットを薄暗いそこに見つける。

ミコト > 夜空を見上げる少女は少年の姿に気付いているのかいないのか、そもそも生きているのかいないのか、身じろぎひとつせずそこに在り続ける。
ただ、寒風に純白のツインテールが揺れ、鈴飾りが淋しげな音を鳴らす。

「雪が……降るな。」

少年へと視線は向けないまま、誰に語りかけるでもなく静かに呟く。

ブレイド > 薄暗い路地を歩き、少女のいる軒先へと。
別段足音を殺したりもしない。
近づけば鈴鳴り、そして雪のような儚さを漂わせる声が聞こえる。

「邪魔するぜ」

いつかと同じように、少し間を空け少女の隣へ。

「今日は雪の降る前からいるんだな」

言葉とともに吐く息は白い。
空気がここまで冷たいのなら、少女の言うように程なく振ってくるだろう。

ミコト > 「汝か。」

隣へと立つ少年へと視線も向けないままに呟く。
そのまましばしの沈黙。
ただ、風に揺られる髪飾りが小さな音を立て続ける。

「妾は雪の精ではない故に。」

以前と変わらぬ狩衣一枚のみを羽織った少女は、ただただじっと夜空を見上げ続ける。

「雪が降る前に汝が愛する者の許へと帰るがよい。」

帰れる時に帰るべきだ、と少年へと人非ざる白銀の瞳を向け、静かに諭す。

ブレイド > 「ちがったか。こんなに白いのにな」

少女の言葉に冗談めかして答える。
言葉少ない少女と鈴の音、風鳴り…。
少女の視線を追うように見上げれば曇天。

「雪で帰れなくなるほど遠いわけでもねぇさ。
それに、気になるもんは無視できねーしな。
迷惑じゃなければ、だがよ」

少女の方を向けば、その瞳に目を奪われる。
人とは違うその瞳。白銀の宝玉のようなそれに。
だが、それも一瞬。再び雪雲をまとう空に視線を戻す。

ミコト > 「成程。確かに雪の精やも知れぬ。白い故な。」

少年へと感情の読み取れないジト目気味の表情を向けたまま、静かに答える。
少年の見上げる空はどこまでも暗く低い。

「迷惑ではないが……直に迎えが来る。
 それまでには帰るがよい。
 帰れなくなるやも知れぬ故。」

寒さをまるで感じないかのように身震いひとつしない少女は少年の視線を追うよう寒空を見上げ、白い息を吐いた。
ひらひらと雪片が舞い始める。

ブレイド > 「冗談だよ…ワリィな、下手でよ」

少女の視線に少し面食らった様子で。
どうやら気に入らなかったものと受け取ったようだ。
バツが悪そうに頭を掻きながら、重い雲を見上げ。

「迎え…迎え…ね」

続いた少女の言葉に、少し思案する。
迎え、ということは無理やりこの少女をこの国に連れてきた者ということだろうか。
金持ち、権力者…まぁ、そのたぐいか。
なるほど、あまり関わりたくはない。

「アンタはさ…」

これ以上聞いていいものか、そう思うと言葉を続けるのをためらってしまう。
前にあった時に見たさり際の雫も
その哀しげな瞳も、声も…もしそのためだというのなら…。

ミコト > 「いや、妾も冗談だ。汝は良き者だな。」

バツが悪そうな少年へと白銀の瞳を向け、変わらぬ調子で静かに答える。
雪片が舞い始めてもほとんど身動きしない少女の肩や髪の白にさらに白が重ねられていく。

「汝は妾に関わるべきではない。
 愛する者を悲しませるのは本望ではなかろう。」

両手を狩衣の裾へと伸ばし、そっと持ち上げる。
一糸まとわぬ無毛の下腹部。
そして、そこには今日の日付と予約済みとの言葉が書き殴られていた。
ただ、それが防波堤になったのか、今はまだ陵辱されたような跡は残っていない。

ブレイド > 「良き者って…んな大層なもんじゃねぇよ」

舞い始めた雪。
軒下にいても舞い込んでくる雪は、黒い髪や外套には目立つ。

「関わるべきじゃねぇって……っ……!?」

雪をまとう少女の方を向けば、白い肌、童女のようなそこに書かれた
おおよそ人道的とは思えない言葉。
それをみれば、彼女の言う、幾星霜の間に何があったかなど想像に難くはない。
ギリッと、音がなるほどに歯を食いしばる。

「……アンタは…!そこまでされてさ、この国の奴らが約束守るようなやつだって思えんのかよ…」

想像が確信に変われば、飲み込んだはずの言葉が出てきてしまう。
歩み寄って、その肩に触れようとしてしまう。

ミコト > 「やはり汝は善き者だ。
 だが、その憤りは汝が本当に大事な者の為に取っておくが良い。」

狩衣の裾を持ち上げ下腹部を晒したまま、肩へと置かれた少年の手の上へと手を片方重ねる。
それは小さく、そして、冷たい。

「彼奴らが約定を守るか守らぬかは分からぬ。
 だが、妾が逆らえば確実に約定は破られる。
 ならば、我らに選択肢等あろう物か。」

静かに語られる言葉は諦観、あるいは覚悟。
白銀の瞳で少年を見上げ、諭すよう言葉を続ける。

「去るが良い。
 見つかれば汝か或いは汝の大切な者が同じ目に遭うやも知れぬ。
 その優しさは人の為に取っておくが良い。
 妾は雪の精故、春になれば消えてなくなろう。」

表情は殆ど変わらない……だが、わずかに微笑んだ……ようにも口元が動く。

ブレイド > 少女の手が触れる。
冷たく、小さい。
まだ大人になりきれていない自分と比べても。小さい。
小さく呻く。

「アンタは…何年もさ、我慢したんだろ?耐えたんだろ?
今、オレは知ったばかりだけど、皆のためにひでーこといっぱいされてさ……」

何もできない。
そんなことはわかっている。
それこそミレー族の自分が突っ込んでいい問題ではない。
首を突っ込めばそれこそ、少女の言うとおりとなるだろう。

「アンタが、アンタの国の人を大事にしてんのはわかるけど……」

なぜ彼女ばかりがこんな目にあわねばならないのか。
そして、それを受け入れてしまっている少女の姿を見るのが辛かった。

「そいつは冗談だって言っただろ……くそ……」

肩に乗せた手。重なる少女の手…。
掴んで、走り出したかった。だが…

ミコト > 「何、たかが三十年(みそとせ)程の話。
 堪え忍ぶ等と言い張るにはまだまだ短き時よ。」

それは本心なのか嘘なのか強がりなのか、重ねた手の甲を優しく撫でながら瞳を閉じる。
善き手だ、だが……若い。

「妾の手を引くな。
 此の儘走り去れ。
 汝は汝の大切な者の為に生きよ。」

重ねた手をそっと離す。
めくっていた裾も戻し、少年と視線を合わせないまま雪空を見上げた。
雪は深くなり、世界のすべてを白く隠していく。

ブレイド > 「バカ言うんじゃねぇよ!!
アンタにとっちゃそうかもしんねーけど…人間が!
約束を反故にするにゃ十分な時間なんだよ!!」

諦めすらも感じさせる所作。
手の甲を撫でる冷たく小さな手は、三十年もの暴虐に耐えてきたというのか。
だというのに、このような優しい言葉を人にかけられるのか。

自分たちや人間であれば、絶望してもし足りない年月だろうに。

「そうだけど…そりゃ、そうだ…
大事なやつもいるさ…自分の身だって大事だよ。
でも、ここで走り去ったら……」

走り去ったら…走り去ったら?
手を引いてしまえば、この少女も、この少女の国も、自分も、自分の大切な人も
何も変わらない。今まで通り。
ならば、考えるべくもないのだが…。
思わず、少女の手を掴んでしまう。