2018/01/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/酒場」にカインさんが現れました。
カイン > 平民地区の歓楽街にある酒場。外の寒さに比例してか、
いつもよりも人の少ない割に酒のみのせいで
騒々しい店内の中カウンターに腰掛けて、
自身も酒を煽っている男の姿があった。

「今日も今日とてこともなし、か。大口の仕事がある訳じゃないんだろ?
 こりゃまた用心棒家業を暫くやる事になるかねえ」

依頼の斡旋主の一人である酒場のマスターに視線を一瞥して聞いてみるも、
犬でも追い払うかのような仕草で邪険にされて肩を竦める。
自棄酒という程ではない物の飲まないとやってられない程度には世知辛い。

カイン > 「冒険者の真似事でもして遺跡にでも潜ってみるか?
 いや、でもこの時期の山の周りは多分山賊の方が多いしなあ」

一山当てれば大きいのが遺跡というものである。
心得がまったくないわけではないだけにいけないことはないが、
ハズレも多いだけに暇を潰すにも微妙な自分の考えに肩を竦め、
酒を一口煽って息を吐く。大人しくしていたほうが良いかと苦笑い

「仕方ない、明日はいい仕事がでてることを祈って寝るとするか。
 マスター。勘定頼む」

店主に向かって言いながら立ち上がり、支払いを終えればそのまま踵を返して店内から去ってゆくのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2/酒場」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/娼館通り『天国への階段』亭」にエンジェルさんが現れました。
エンジェル > 寒空にも関わらず今夜も人出で賑わう娼館通り。
いや、むしろ寒さ故に人肌が恋しいのだろう。
立ち並ぶ店の中のひとつ『天国への階段』。
その名の通り天国へと昇るような体験を出来ると謳うその店は、周りの店に比べると少々、いや、かなりお高い。
しかし、それでも今日も足を運ぶ客は後を絶たず繁盛していた。
そんな高級店の中、一晩好きにしたいなら30万、一発抜くだけでもプレイによっては両手の指に手が届きそうな特別な娼婦を指名した時にだけ通されるVIPルームがあった。
もっとも積極的に割引券や利用券を配っている為に運が良ければ格安で利用することも出来るだろう。

飾り窓の下、道端に置かれた椅子に両足を投げ出して座る少女もそのひとりだ。
もこもこのコートに身を包んだ少女は無邪気な笑顔を通行人へと向け、一見して少女が娼婦であるとは気付けないだろう。
だが、少女が座る椅子は商品棚であり、無邪気に笑う少女はこの店でも五指に入る高額な娼婦なのだ。

「きょうもさむーいねー♥」

可愛らしい声にあどけない笑顔、そして、コートの裾から見える投げ出された白い脚。
今日もあざとく客を引いていた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/娼館通り『天国への階段』亭」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 「くそさみーのに…よくやるなぁ…」

少し遠目にそのさまを眺めている少年。
別にあの娼館の客というわけではない。今の手持ちではろくなサービスもうけられないだろう。
それでもここに来るのはあの少女がいるからなのだが。

コートのみを包むエンジェルにひらりと手を振る。
まぁ、何か用があるというわけではないが。

エンジェル > いつものようにマスコットのような扱いで店先に座り愛嬌を振りまいているといつも場所に見知った少年の姿。
そちらへと視線だけを送り、唇の動きで『いつものな』と伝えるとすぐに客が付く。
腕を組んで店の中へと入れば、今日も一晩中仕事なのだろう。
そして、翌朝、日が昇るくらいの時間に裏口から少女は現れる。

「よう、やっぱ外さみーな。」

今日は店先で来ていた猫耳コートに身を包み、両手をポケットの中に入れて白い息と共に細い肩を震わせた。

ブレイド > 「よう、くそさみーな…一応、家のストーブはさっきまでつけてたけどよ」

朝まで待つ際に、別宅の方で待機していた。
無論、家を出る際には消してきたが。
急いで戻れば薪ストーブの予熱で室内はそれなりに温かいはずである。

「…なんだよ、それ。店の着てきたのかよ」

素の彼女が猫耳コートを着ているのを見ると少し吹き出してしまう。
いや、似合っているのだ。似合っているのだが、こう…なんとなくギャップがあるというか。

エンジェル > 「おう、気が利くな。」

少年の言葉に嬉しそうに笑みを浮かべ、隣に立って歩き始める。
いかにももこもこで暖かそうなコートはフードの上で猫耳がぴょこぴょこと揺れる。

「いつものあっちに忘れて来てんだよ。見なかったか?多分、居間だと思うけど。」

噴き出す様子を見ても怒る気配がないのは柄ではないことを自覚しているからだろう。
だが、それとこれとは話は別だ。

「後でお前にも着せてやるからな。あったけーぞ?」

見せるのを嫌がる耳を隠すにもちょうどいいだろうし、よく似合うだろう。
だが、ニヤリと浮かべた笑みはからかい倒す気満々なのが透けて見える。