2018/01/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り裏道」にチュチュさんが現れました。
■チュチュ > 王都に住む平民の者達の区域。
その場所もどこか浮ついた賑わいを見せるのは、新たな年を迎えたからだろうか。
夜も更けたというのに未だ大通りはざわついた喧騒が続いている。
酒を呷り、笑い、歌い、語らう。
それぞれの楽しみを続ける者達の声がやや遠くに聞こえる
裏道の過度に、その存在はあった。
その喧騒から、逃げている―――訳ではないが、明らかに一線を画すような―――似つかわしくない存在。
幾ら年の変わり目とは言え、こんな時間に外に出ているのは諫められるような、幼い少女。
ともすれば、見過ごしてしまいかねない、けれど一度意識してしまえばきっと頭の片隅に残るだろう、白い少女。
ただただぼんやりと、何も言わずに裏通りの片隅で、ひっそりと佇んでいた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り裏道」からチュチュさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシャルレさんが現れました。
■シャルレ > 公園のベンチに座って、ポタージュスープを飲んでる娘がいた。
フードをかぶって、両手で使い捨ての器を持ってるから、手は暖かい。
脚を伸ばして、かかとを地面につけたまま揺らす。
外は寒いけど、スープは暖かくて、1人ご機嫌にこにこしながら過ごしてた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 「はぁ……」
結局あの通りでしばらく過ごしはしたものの、目的を果たすことはかなわなかった。
まぁ、仕方あるまい。それは別に良いのだ。
とりあえず気分転換に、最近良く立ち寄る公園に足を伸ばした。
少し遠目にも夜闇に白い髪はよく目立つ。
「ん、シャルレか。まーたこんな時間にうろつきやがって」
少女の影に声をかけつつも、その調子は軽いもの。
本気で注意しているわけではない。
■シャルレ > 「んふふーんふふー」
スープは熱いから、フーフーして冷ましながら少しずつ飲んでた。
フードから出てる白い髪は、街灯の明かりで遠目にも白いから目立ってたようで、
布の下で耳がピコンと立って動く、周囲をキョロキョロすると、
近づいてくる人影が見えて…。
「ブレイドだ」
見知った同族の相手に嬉しそうに声をあげてニコニコしてる。
■ブレイド > 「よう、いいもん飲んでんな」
こちらも見知った相手に笑顔を向ける。
夜のここらは人も少ないので以外ではあったが
こうして偶然顔見知りと出会うのも、存外嬉しいものだった。
「隣、いいか?」
少女に歩み寄りつつ、ひらりと手を振る。
まぁ日も落ちてだいぶ経つし、自分も少し休憩だ。
■シャルレ > 「でしょ、おいしいよ、ブレイドも飲むー?」
となりへと、座り直しスペースをあけて、
相手が座れる場所を作りながら、両手で持ってた分厚い紙の容器とスプーンを差し出して。
「そこの屋台でね、いい匂いしてたから買ったの」
公園の手前の通りの屋台の並ぶとこを指さしながら、まだ半分くらいしか飲めてない。
猫舌だから…、飲むのは遅い。
■ブレイド > 「わりぃな」
席を開けてくれる少女に礼を言いつつ腰掛ける。
ちょっと気を使って少女との間にはこぶし2つ分くらい隙間を開けて。
「ん?もらっていいのか?」
差し出された容器とスプーンをとりあえず受け取る。
たしかにいい匂いだ。何のスープだろうか?
■シャルレ > 「あついよ?フーフーしてね」
器を渡して、自分が選んだのはジャガイモのポタージュ。
カリカリのクルトンもいくつか浮いてるもの。
自分には熱いから、フーフーして、ちびちびのんでたから相手へも心配するように、
となりに座る相手を覗き込むように、飲んだら相手はどんな反応をするのか興味津々という感じで。
■ブレイド > 「そっか、ありがとよ」
礼を言いつつポタージュをくるくるとかき混ぜながら
言われたとおりにフーフーと息を吹きかけ一口。
「あっち……けど、たしかにうめぇな」
飛び上がるほどというわけでもないが、たしかに熱い。
ちゃんと覚ましてなければ舌先がしばらくヒリヒリしていたところだ。
せっかくなのでクルトンも一ついただいた。
■シャルレ > 「熱いの大丈夫なの?」
フーフーしてるけど、同じ猫と思ってるから猫舌のはずで。
美味しいと聞けば、同調するようにテンションをあげて、
「でしょ、でしょ、たくさん飲んでいいよ?多いから」
ようは全部飲むと、お腹がたぷんたぷんになりそうだった。
■ブレイド > 「ん?まぁ、多少はな
そりゃ普通に熱すぎりゃやけどくらいはするけどよ」
少女の言葉に「別にこれくらい変でもねぇだろ?」って顔で答えつつ、もう一口スープを頂く。
もちろん、今度もしっかり冷まして。
「たくさんって…少食なのか?
兵舎かどっかで働いてんだろ?たしか。
ちゃんと食えよ?」
スープに関しては遠慮なくいただくことにするが。
もう一口頂いてから、ひとまずシャルレにスープをお返しする。
■シャルレ > しっかり猫舌からしてみたら、相手のいう平気そうに返されて驚いたような、関心するような顔になる。
「うん、だって夜ご飯食べたあとだし、でもいい匂いしてたから
飲みたくなっちゃったの、そしたらオマケってたくさんくれて」
そんなに食べるほうではないから、少食ではあるものの。
先にご飯を済ませてたせい。
半分くらいに減ったスープを受け取って、続きというように
フーフーしてたら…思いだした。
「そだ、これ…ありがと」
交換というようにポケットから取り出した、保温石を返そうと。
■ブレイド > 「お前痩せてるもんな、しっかり食ってるか心配になったんじゃねーの?」
無邪気で可愛らしい少女だからおまけしたくなったという説も濃厚だが。
ケラケラと笑いつつ、シャルレがスープをさます様子を見ている。
飲むかと思ったら、何か取り出してきた。
これは確か、初めて出会ったときに渡した…
「別に返さねーでも良いのによ。大丈夫か?寒いの平気か?」
■シャルレ > 「うーん…そうなのかなあ、でもお腹いっぱい食べたら、動けなくなっちゃう」
極端だけど、満腹になると体が重く感じるようで、
なるべく満腹前にやめてた。
フーフー冷ましながら、まだ口はつけず、保温石を相手の手にポンとのせて。
「うん、寒いけど…大丈夫。今はスープあるし…こうしたら暖かいよ?」
何気なく少しだけ空いてた空間を座りなおし、体の外側を相手の体とくっつけるようにして、
ちょっとだけ空気避けと、ちょっとだけ暖かいとニコニコしてスープに口をつけた。
■ブレイド > 「まぁ、腹一杯ってなるとそれもあるか
休める時はそれでも良いかもしんねーけど」
よくよく見れば、細腕にしなやかな曲線。
普通の女の子に比べても細身に見える。
そんなことを思っていれば、少女が身を寄せてきた。
保温石を受け取りながらも、少しだけ驚く。
「あー、えー…今はいいかもしれねぇけどなぁ」
まぁ、無理やり渡すのも何か違うだろうし、返してもらうことにする。
見知ってるとは言え、少し無防備な少女。
触れた箇所はマント越しだけに体温を伝えることはないが。
■シャルレ > 「でしょ、少しだけブレイドが背高いから風よけ係ね」
特に気にすることなく、外套ごしにくっついてるから、
暖かさまでは鈍いものの風が吹いたときの風よけと勝手に決めた。
ちびっと飲んで、息をつく、フーフーして飲む。
次第に外気に触れてるからさまさなくても飲めるくらいになったから。
冷たくなる前に飲んでしまった。
「はー、おいしかった」
■ブレイド > 「風よけ。ははぁ、それでか…気遣いどーも」
わりと計算高いなと思いつつ、肩を揺らして少し笑う。
猫っぽいわがままの中に、少女らしい気遣い。
風よけになっても保温石があるから大丈夫…ということだろう。
「そりゃよかった。あったまったみてーだな」
スープを飲み終わったのだし、少女もそろそろ帰るのだろうか?
■シャルレ > 飲み終えた容器を膝の上に置いて。
ニコニコしたまま、となりへ視線を向けて、
「うん、あったまった
ブレイドはどうするの?」
お仕事があるのか、どこか帰るとこでもあるのかと聞きながら視線は足元に落とし、
踵をつけたまま軽く体を揺らしながら夕食も食べた、スープも飲んだ、小さくあくびをしながら聞いてみる。
■ブレイド > 「んー?オレか?」
どうするか?
そういえばあまり考えてなかった。
「そうだな、今のところは仕事もねぇし
帰るとこはあるけどまぁ、急いで帰る用事もねぇな」
小さなあくびをする少女を見て
眠いなら送っていくか?と首を傾げ。
■シャルレ > 「そうなの?ブレイドは、いつも夜外にいるけど大丈夫?」
家に帰りたくないのかな?と相手の言葉から、ちょっと心配そうに伺う。
遠くに視線を向けたあと、隣の相手を覗き込むように見つめ。
さみしいのかな、とか相手にあるのならもう少し付き合おうと、
「私も少し大丈夫だよ、お散歩は…寒いか、ここのほうが風避けあるしいいかな」
■ブレイド > 「お前も人のこと言えねーだろ。まぁ、オレは夜遊びが好きなだけだな」
帰りたくないわけではない。
帰りをまつものだっている。
だが、それはそれとして、夜の王都の空気も嫌いではないのだ。
寂しい、寂しくないで言えば、人と一緒にいれないことは寂しい。
だからこそ、こうやってフラフラとしているのかもしれない。
「風よけ。まぁ、便利に使ってくれよ」
ケラケラ笑いながら少女の風よけに徹することにした。
■シャルレ > 「私は夜の散歩なの、お仕事終わってからの時間だもん」
猫の縄張りの見回りかもしれない、隊の人の真似ようなことをして自己満足してるから。
「夜遊びしてたら、危ないんだよ?ブレイドも気を付けないとー」
いつも言われる側なので、今日は先に言ってみる。
何度か面識もできれば、他人でもないから心配は本当にしてるのだけど。
「んふふー、風よけ暖かく…ないけど、ちょっとマシー」
一緒になって笑いながら、風もないけどふざけるのは楽しくて。
■ブレイド > 「そりゃご苦労さんだ。そういう趣味の時間ってのも大事だしな」
こちらも似たようなもんではあるが。
まぁ冒険者なんて依頼がなければ終日暇なのだが。
「ああ、お互い様だな。そりゃ。てか、オレは男だからあんま危なかねーんだよ」
強盗やら物取りやらもいるだろうから、安全とは言えないが
それでも目の前の…可愛らしい少女が夜を一人でフラフラとしているよりかはいくらか安全だ。
心配には感謝するが。
「さみーなら無理すんなって…」
■シャルレ > 「でしょ、私も役に立たないと」
ふんっと、意気込み。
隊の人のように強くないけど猫世界の見回りという散歩。
「男の人でも危ないんだよー?変なのいっぱいいるし子供でも男の子でも関係なのもいるし」
自分が猫だから平気と話たときに猫でも関係ないと言われたこともあったのを思い出した。
同じことを言ってると、話ながら可笑しくなって。
「人のまんまは寒いんだもん…猫なら全部毛皮だけど」
肩を竦めて小さくする周囲を見ても人はいないから猫にもなれそう。
■ブレイド > 「だったら労ってやらねぇとな」
笑いながら、撫でようとする…が、すぐに手を引っ込める。
いけない、猫のときの調子でヤってしまうところだった。
「あー、そういうのもいんのか…こええな。
まぁ、そういう時はさっさと逃げさせてもらうがよ…」
そういうのもいるだろうが、少数派であろう。
ここで意固地になっても仕方ないので、忠告は素直に受け取っておく。
そういうのがいたとしても、少女の危険が減るわけではないというのもあるわけではあるが。
「んー、あー…寒い、か…。石持っとくか?
それともあれだ、マントの中にでも入っとくか?」
後半は冗談。まぁ、猫ならすっぽりとはいてそうではあるが。
それならこちらも猫体温で暖まれる。