2017/11/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/.酒場」にヴァレリアさんが現れました。
ヴァレリア > 今日も今日とてメイドの手引により屋敷を抜け出してきた王子。
こそこそと街を練り歩き、そろそろおなかも減ってきたと屋敷へと戻ろうかと悩み始めた頃、美味しそうな匂いが鼻先を擽る。
それに釣られやって来たのは冒険者御用達の酒場。
育ちがいいとは決して言えない人々がぞろぞろと出入りするその扉を見つめ、少しの逡巡。
入ってもいいかな……一応お金は貰ってきている。
しかし、外で食事なんてしたら料理長がせっかく作ってくれる食事が無駄になってしまう。
でも、ちょっとくらい……。
店の前をうろうろと行ったり来たりする少年はちらちらと扉を見ては悩ましげに息を吐く。
フリルたっぷりの衣装に身を包んだ見た目少女が如何にも挙動不審に酒場を眺める姿は、家出娘か何かと勘違いされてもおかしくないくらいには怪しかった。

ヴァレリア > ――結局その日は勇気が出ずにそのまま屋敷へと戻るのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/.酒場」からヴァレリアさんが去りました。