2017/09/19 のログ
リュシー > (――――己が生まれついての女性だったら、もう少し自制がきいただろうか。

こんな時間に甘いものの夜食など、食べていいはずがないのだ。
けれど己は、体型を維持しようとする女の子の苦悩をまだ知らない。
ゆえ、ふらりと指を差して、その揚げ菓子をひとつ、追加購入してしまうのだった。

ありがとうございました、という元気な声を背中にして、
己はホクホクと上機嫌に、中身の増えた紙袋を抱えこんで店を出る。
宿に辿り着く前に、きっと揚げ菓子の半分ほどは、己の胃のなかに消えているだろう。
否、もしかすると丸ごと全部を、食べ切ってしまっているかも知れず―――――。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区/商店街」からリュシーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「───くーわわわ……」

夜。
大欠伸をぶっかましながら、雑踏の中を大股で闊歩する金髪の男が一人。
目元に滲んだ涙を指で軽く拭いつつ、ふぃー……と息を吐き出して。

「すぁて……やることは全て済ませたし、宿を探さねぇーとなあ……今日はどこにすっかな?」

などと独りごち、腕組みしてむむむ、と唸りながら今宵の宿について思索する。
男はその日の気分次第で適当にあちこちの宿に泊まっているので、心当たりは多数ある。
その中から今日の気分に合致するところを脳内で検索しつつ、スタスタと歩みを進めていて。