2017/09/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシチューさんが現れました。
■シチュー > (王都にいくつも存在する冒険者ギルドを兼ねた酒場。メイド奴隷のミレー族は、主からお使いを命じられて此処に来ていた。主が冒険者に頼んでいた品物を取りに来たのだけれども……)
「その人の帰りが遅くなるんだ?……じゃあ、ここで待たせてもらってもいい?」
(酒場の店主によると件の冒険者は此処に戻るのが若干遅れるらしい。直接手渡しで品物を預かるように命じられていたメイド奴隷はしばらくこの賑わう酒場で待つ事にする。)
「色んな人がいるなあ……。おぉ……あの人すっごい……」
(主に仕える身。普段暮らしている屋敷内は女所帯だから、冒険者たちの姿は何かと新鮮に映る。入れ墨の入ったしなやかな上腕二頭筋を晒す女の人、服の上からでも腹筋がぱっきり割れたマッスルマッスルハッスルハッスルな男の人。煙草をくゆらすダンディは、シャツの胸元からもしゃもしゃした黒い胸毛をもしゃもしゃさせている)
(カウンターのスツールに前後逆に座って、背もたれに抱くようにして座り。あたりを物珍しそうに見ているメイド姿のミレー族)
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアシュトンさんが現れました。
■アシュトン > 相変わらずここはムサいな……
(僅かに眉根を寄せてボヤキながら、酒場に入ってくる男が一人。
無論全員が全員という訳ではないのだが、やはり荒事が絡む仕事であるため筋肉モリモリのマッチョメンが比率として多い。
そしてこの酒場は、そういう輩が何故か特に多い。女性もいるが、何故かマッスル系多め。
視界の端の方では、ムッキムキのドワーフと、ガチムチなヒューマンが上半身裸になって筋肉自慢をしていた。
……正直やめていただきたい)
えーと、確かミレーのメイドが取りに来るって話、だったはずだがな。
(油紙で丁寧に包まれた掌に乗る程度の箱を弄びながら、酒場の中を見回す。
この雄臭い景色の中では、割と目立つはずだろうなと。視線を巡らせていた訳だが。
案の定とそれらしき人物を見つければ、口の端を緩くと上げ)
よう、ちょいとぶりか?
(ヒラヒラと片手を持ち上げれば振って、それを挨拶代りにしながら近づいてゆく)
■シチュー > (――酒場の夜は更けていき)
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシチューさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアシュトンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/路地裏」にリンさんが現れました。
■リン > 「あ~~~今日という今日は勘弁ならない!」
人気のない夜更けの路地にて。
藍髪の少年が木製のケースから青いヴァイオリン――《アクリス》を引きずり出して、地面に叩きつける。
弦楽器は繊細に扱わなければならないことを知っている者が見たら卒倒しそうだが、弦が切れたり歪んだりする気配はない。
《アクリス》が魔性の楽器だからであろうか。
怒れるリンの頭頂部には、なぜか立派な猫耳が生えていた。
■リン > 「ぼくはミレー族じゃないんだけどなぁ~
さっさと元に戻せよ、まったく……」
げしげしと踏みつける。どうも呪いの楽器《アクリス》は持ち主の身体で遊ぶ方法にバリエーションを見出してしまったらしい。
前に魔術師のいたずらでリンが猫に変えられたのを参考にしてしまったのだろうか。
ぽんっ。
「あーっ」
素直にリンの変化を解いてやる《アクリス》でもなく、追加で猫しっぽが生えた。
■リン > しばらくヴァイオリンを一方的に罵るという奇妙な光景は続いたが、
やがてどうにもならないとわかって、猫耳と猫しっぽをなんとか隠したまま
《アクリス》を抱えて去っていった。
「うーうー……」
彼の変化がちゃんと収まったかどうかは、定かではない。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/路地裏」からリンさんが去りました。