2017/07/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/大通り」にトゥーラさんが現れました。
■トゥーラ > 「ここが王都と言う街か。随分と…人が多いな」
眠りから目を覚まし色々と歩き彷徨いたどり着いた大きな街の通りを歩く。
右を見ても人と店、左を見ても同じな光景をどこがどうと判らないままに気の向くままに観光のように眺めて歩く。
時折に声を掛けられ商品を進められたりとするが使い道が判らない物や欲しいと思える物でもなく軽く流し先へと。
「押し付けに呼び寄せ、良く判らん場所だ」
人ごみを歩けば何故か視線を集め、そして店の前を通れば声を掛けられる。
その事に気が付けば嫌気がさして人ごみを避けるように脇道へと踏み入れ。
ここならば少しは静かだと壁に背中を預け一息を付く。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/大通り」にカインさんが現れました。
■カイン > 「――おう?どうしたい、嬢ちゃん随分辛気臭い顔してるな」
大通りとは逆側、女性が逃れた路地の側から一つの人影が現れ女性へと声をかける。
一目見れば旅装と解る使い込まれた装束を身に纏い、紙袋を抱えたどこか荒事の気配を漂わせた男だ。
どうやら相手がここにすべり込んでくる所を丁度見ていたようで、
興味を惹かれた様子を隠そうともしていなかった。
「王都に来るのは初めてかい?ま、ココの連中は目立つ人間が好きだからな。
嬢ちゃんみたいな美人相手にはりきるのは多めに見てやってくれ」
笑って宣いながら近づき、対面する距離まで近寄る事を拒否されなければ、
紙袋からリンゴを取り出してどうだ?と問いかけがてら相手に差出し。
■トゥーラ > 面倒な場所に来たものだと早速に後悔を隠せずにため息、僅かに冷気の混じるそれを吐き出し。
日の高いうちは人間は群れるのだから日が暮れるまで大人しくするかと考え肩を落とす。
「……何者だ?辛気臭いとは失礼だな」
通りとは逆の脇道の奥からの声に壁から背を離して視線を向ける。
そうすれば一人の男、見れば街に住むような姿ではなく外を歩くような姿をしている事にこの街の人間なのかと疑問を浮かべ。
紙袋を抱えてこそいるが微かに荒事を生業とする匂いを感じる。
よくは判りはしないがなぜか興味を持って見られれているような視線を真っすぐに見返し。
「あぁ、今朝に飛んできた所だ。目立つ…?人間に紛れれるように姿は選んでいる。
それを目立つ…美人とはなんだ?」
目立つや美人と言われても全くの自覚がなく何の事だと判らないという表情を隠しもせず。
近づく男は塚らを持つ物の雰囲気はするもの戦えば負ける事はないだろうと考えそのままに。
そして言葉と共に差し出されたリンゴに目を向け、丁度喉の渇きもありありがたく受け取れば口をつける。
そのみずみずしい果肉と果汁に頬を緩ませて。
■カイン > 「何者と言われれば、そりゃただの傭兵。ここの住人さね。
そんな物憂げな顔してれば辛気臭いと言いたくもなる」
場慣れしていないというよりもどことなく超然とした気配を纏った少女の姿。
最初から違和感を感じていたものの、全く物おじしない態度もさることながら次いだ言葉に軽く吹きだし。
「ハッハッハ、そりゃいい!お前さん魔族…じゃないな。
力ある種の魔獣か何かの類かね?ま、何にせよ人間だの魔族だのってのは、
見目麗しい相手には釘付けになるモノさ。
もっと直截的な言い方するならお嬢さんの姿形は、牡を興奮させるに足る牝の外見してるって事だな」
いう相手によっては完全にセクハラになるだろう様な発言ではあるが、
迂遠な言い方は通用しないと見て取って言い放つ。
大通りであれば怪しがられるような視線を向けられてもおかしくないが、
幸いなことに場所が場所のお陰で聞きとがめられる事もなく相手の笑みを楽しげに眺め。
■トゥーラ > 「傭兵……あぁ、戦争で確か来ていたもの達か。住人で傭兵か。
物憂げな顔だと?……そうかもしれんな、人間たちの視線に疲れたのだろうな」
全く未知と言ってもいい場所にも関わらずに一切の動揺はなく男を見返し。
急に噴出した姿を見ればなんだと言う様に眉が寄る。
「魔族だと?悪いが魔族になった覚えはないな。
それに近いと言っておこうか、そう語ればお前も人間ではないと言っているようなものだ。
この姿が牡を興奮か、過去に見た人間の模造だがそう映るか」
セクハラに当たる言葉を聞いても平然と自分の姿を見下ろし、この姿は牡にそう見せるのかと初めて知ったと驚きを隠せず。
大通りならば確実におかしな組み合わせの二人だけにお節介や衛兵に声を掛けられるかもしれないがこの場所ではそんな姿もなく。
リンゴを美味そうに齧れば視線に気が付き、なんだ?と言う様に瞳を向ける。
■カイン > 「そういう事さね。この国は何せ年がら年中戦争してるんでな、
俺達みたいな荒事を仕事にしてる連中の居場所がある。
人間ってのは好きモノだよな――とは俺の場合言えないんだがね」
何せ人間が喧嘩してるのは大よそ魔族である。そして魔族は人間よりも
余程血なまぐさい事が好きな種族なのだから、いかんともしがたい。
「だろうな、同族の様には思えん気配だ。お察しの通り俺は魔族でね、
どちらかというと人間にくみしてるがまあ…趣味みたいなもんだ」
あっさりと自分の正体をバラして言い放てば、頬を緩める様子を
眺めていたが訝しげな視線を向けられれば顎に手を当て。
「随分美味そうに食うもんだと思ってな。
渡した側としても嬉しいもんだが――なあお嬢さん、
この後何か予定はあるのかい?お前さんの事を口説きたくなった」
こんなに歯に衣着せぬ会話をしたのはいつ以来か。それが無性に面白く、
興が乗った様子で上機嫌なまま言葉を繋げる。本当に下心を隠すつもりは更々ないらしい。
■トゥーラ > 「この国は余程に戦争狂なのだろうな、目を覚ませば国が変わっていたのは些か驚いたものだ。
戦争があれば飯が食えるのが傭兵だったか?
人間ぐらいだろうな、同族で殺し合いを楽しむ種族など他にはおるまい」
最後の記憶では人間は魔族と争っていたはずだ。
だがそれも今は魔族よりも人間同士の争いを楽しんでいるのだからと呆れ。
傭兵となれば争えば争うほど仕事がある職だったはず、この男も戦争狂化と見るのは仕方ない。
「気配を読めるほどの手練れか。お前が正体を明かしても私は話さんぞ、勝手に言った事だ。
別に人間に与しようと魔族と与しようとそれはここの自由ではないか」
あっさりと正体を口にする男に話さんぞと言いきり、リンゴを芯まで食べ尽くす。
訝しげに見ていれば視線に気が付いたのか顎に手を当てる男。
「美味いものは美味く食うのは礼儀だぞ。
お前は渡したものを不味く食われて嬉しい訳ではあるまい?
この後か?今通りに戻れば人の目が面倒だ。日が暮れるのを待ち去る程度だが…物好きな魔族だ」
美味しいものは美味しく食べるのが礼儀だと言い切り男に瞳を向ければリンゴの礼か軽く頭を下げ。
この後と問われればあっさりと予定を口にする。
もし誘われるならリンゴの礼に少しぐらいは付き合っていいと考えて。
■カイン > 「この国が特別特殊なのは違いないが、そりゃまた随分寝込んだな。
別に戦争でなくても構わんがね、荒事さえあれば何でもいいのさ傭兵は。
俺は戦争そのものにあんまり興味はないが…そっちの方が都合がいいのもまた確かあしな。
同族同士の殺し合いって意味ならあとは魔族もだが、どっちも大差はないな」
権力闘争に身内の殺し合い。そういう陰惨具合はこの二つの種族が群を抜いてるのは間違いない。
顎に手を当てて言い返しながらも相手の言葉に首を横に振って笑って返し。
「正直気にならないとは言わないが、聞きだすほど重要な事でもないさ。
前の前に美人が居て口説く価値がありそうってだけならそれで十分だろう?
確かに美味そうに食ってくれた方が俺としても嬉しい限りさ、っと。
それじゃ近くに俺の取ってる宿があるんでそこで暇潰すってのはどうだ――ン」
相手の正体について全く拘泥した様子が無くあっさり切り捨てて、
物好きと言われれば良く言い割れると言い返すもふと名乗ってなかった事に気が付き。
「まだ名乗ってなかったな。俺はカイン、お嬢さんの名を聞いてもいいかい?」
■トゥーラ > 「特別特殊か。他の国と比べれば病んでいるな。私は長寝の種でな。
傭兵は戦争だけでなく荒事も仕事とするのか。
興味がないのに傭兵をするのは荒事と為という訳だな?都合か…。
違いないか。同族殺しは人間と魔族の特権と言う事か」
少なくとも自分が知る種で同族を進んで殺すのは人間と魔族のみかと認識し直し。
首を横に振り笑って見せる様子に何か面白い事でもあったかと。
「それならば聞くことでもあるまい。些細な事だ。
目の前の美人と言われても私には実感がなくてな。その理由で納得できるのであれば好きにすればいい。
そうだろう、ならば気にしない事にしておくといい。
近くにか、それは確かるな。この場で時を過ごすのも退屈だと思っていた所だ」
時間と暇を潰せるのであれば助かるとその話に乗っかかり。
早速行くぞと男を急かすのだが告げられた言葉、一瞬意味が判らず。
「名前?そう言えばそうか。私はトゥーラだ。カイン、さっそく案内するといい」
名を聞けば早速に呼び捨て、簡潔に名を告げれば案内しろと改めて急かして。
■カイン > 「他の国は正直ここまで病んでるケースは珍しい。
栄えてるからこその弊害、と言えない事もないが――
アレだ、物は言いようだが自己鍛錬の為という奴だ」
飄々とした態度からは到底似合わなさそうなセリフをさらりと口に出し、
相手の訝しげな様子に肩を竦める事で応じ。
「ああ、そうしよう。相手の正体が何であっても会話できてる時点で、
それ以上の事は大した問題でもないさね。
…確かに元の種族とかの基準になると人間の美醜は解らんもんか」
そういうこともあるのだな、とどこか感心した様子で言いながらも名を聞いてゆっくり頷き。
「では行こうか、はぐれるなよトゥーラ?」
何処かからかうように笑って告げながら、路地裏を抜ける方向へと歩き出すのだった。
■トゥーラ > 「私も多くの国を知る訳ではないが酷い病みようだ。
栄えるゆえの闇と言うには酷すぎるものだ。
自己鍛錬?鍛えるために戦いに身を置くという事か」
男から話される言葉にその通りと頷き同意を見せて。
その説明に納得ができそれ以上は口にせずに。
「種族を拘るものが多いが話が出来れば些細な事だとは思わんか?
同じ種族といえど話が通じん事も多いと聞くのでな。
私に言わせれば人間はみな同じに見えるぞ」
大した問題ではないと頷いて見せ、種族や見た目ではなく話せる事の方が大事だと。
「案内は頼む。何、はぐれるなどありえんぞ」
バカにするなと笑い返し、路地裏を進む男の後を追いかけて歩く。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/大通り」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/大通り」からトゥーラさんが去りました。