2017/06/25 のログ
アシュトン > 別段と迷惑って訳じゃないんだがな。
丁度今から帰るところだったし、可愛らしい女の子を雨ざらしも同然の宿に泊まらせるってのも――

(もっとも、下心が無い、なんて訳じゃあなんだが。
どうしたモノかと考えていた所、示された小銭に小さなうめき声。
そして凝視した後に、眉間へと皺を寄せた)

その金額で泊まるのは、本当、大分大変だな。
貧民区の辺りまでいけば、宿らしきモノには泊まれるだろうけど……
どうだ、その金で俺の家に泊まるってのはどうだ?
足りない分は――そうだな、身体で払ってもらう、って形でもいいが。
これなら、俺の迷惑じゃぁない。

(唇で笑みを描くと、片手を伸ばして。
指で軽くと、相手の頬を撫でようとする)

ピア > 先程の申し出に比べて幾分も受け入れやすくなった提案に
再び上げられた少女の顔は、同じような驚きと考えるように逸れる視線の動き。
その条件ならどうかと考えていたこともあるけれど、そうでなくとも
頬に伸ばされる指先を払うなんてことはしなかっただろう。
作り物なのだが、高度な技術により『本物』と全く変わらない肌の温かさ。

「足りない分って、どのくらいですか?
 わたしの体で支払える額でしょうか。」

神妙に訊ねる。
最終手段として体を売ることも考えていただけにそれも良いか、とも思うのだが。
結果的に相手の厚意に甘えるだけになっても申し訳ないし、
逆に相手が特殊な性癖を持っていて延々と付き合わされるというのも拙い気がする。

アシュトン > (伝えた後にこれといって何かを告げる訳でもなく。
伸ばした指先が頬に触れると、滑らかな肌を緩くと撫でて。
様子を伺っていたのだが、次いで告げられた言葉に笑みと共に肩を揺らした
元々が何かと知る由もなく、当然と言えば当然だが、普通の女性として認識しているらしい)

君の体に値段をつけるのは、少々と野暮だが。
そうだな、一晩、俺の相手をしてくれたのなら、十分足りると思うぜ?
まぁ、君がお気に召してくれたら、延長戦もありかなって。
あぁ、君が嫌がるような事はする心算はないから、安心してくれていい。といっても、初対面で信用するのも難しいだろうがね。

(顎をひと撫ですると、手を離し。
小銭を持つ手を握るように、右手を向けてゆく
このまま握りとってくれれば、そのままに家まで連れていく心算、のようだが)

ピア > (延長戦でお釣りが出るなら明日の宿代を稼げるのに…。
 ―――――だめだめ。そっちじゃなくて歌で稼がなくちゃ。)

触れられる間、そんなことを考えてぼんやり。
あまりにも歌で稼げないので思考が歪んでしまったが、小銭ごと握られる手をとる。
そしてそのままその小銭を渡すように掌で押しつけた。
歩き始めると、不安定な空模様を見上げながらハッと気づいたように。

「名乗り遅れてました。
 わたしの名はピア・プエンテです。
 一応歌を歌うためのにんぎょ…………人間なんですけど、
 わたしの歌はお酒を飲む方には合わないようでなかなか稼げないんです。」

名乗りだけでなく自己紹介もするうち、うっかり正体も言ってしまいそうになるおっちょこちょい。
そのせいで不自然な間が開くものの、高度な技術により造られた体だ。
そうそう悟られない…はず。少女の自己紹介は不本意にも愚痴っぽく。

アシュトン > (まぁ、いっそ金を払ってもいいのだが。相手が不本意に考えてしまった内容は流石に分からない模様。
彼女が此方の手を握り取れば、此方からも握り返し。
軽くてを引けば、隠れ家への道を歩み始める)

ピアか、俺はアシュトンだ。
歌を謳う為の……にんぎょ?人魚?まぁ歌が得意な種族とは聞……聞き間違いか。

(振り返り相手の姿をしげしげと眺めていたのだが、とりあえず脚がヒレ、という事は無いらしい。
何か言いつくろっていたようにも思えるが、一先ず置いて置くことにした模様)

酒場で合わないねぇ。
裕福区の劇場……とかは流石にコネがないと難しいだろうしな。
っと、ついたな。

(しっとりしすぎていて、酒場の雰囲気を沈めてしまうとか、そんな感じなのだろうかと。
思い浮かべつつ歩いていれば、たどり着く一軒の家。周囲の建物とも、そう違いはない様で。
懐から鍵を取り出せば、鍵穴へと。ガチャリガチャリと、五回程外れる音がしたのは、気のせいではなさそうである。
開いた扉の先には、ソファーやら本棚やら、外見に比べれば大分と整っているようで。
普通の平民よりも、暮らしぶりは良さそうに見える)

ピア > 「何でも、明るすぎるのだそうです。
 もう少し男女を酔わせるようなしっとりした歌でなければ…と何度も言われましたけど…。」

(オリジナルのコピーだから、そこから外れるのは難しいんだけどなぁ。)

相手の予想の真逆であったらしい。
思い悩んでいると家までの道はあっという間だった。
造られ、全てを失い宿を泊まり歩くようになって初めての『誰かの家』。
一般常識を教え込まれてはいるけれど、経験については乏しい少女は
アシュトンという名の男の家が普通なのか、特殊なのかは分からなかった。
ただ、宿とは違う住むための場所という懐かしさに自然と
手を離し歩を進め、室内を見回しながら感嘆する。

「ここがお家ですかぁ。
 そういえば今まで体を買ってくれた方、皆さんご自宅ではなく
 宿に連れていってくれたし…よそ様のお家は初めてです。」

勝手に家具などに触れたりはしないが、その間を縫うように歩く。
止められない限りは。

アシュトン > 俺の想像してたのとは逆だったか。
それなら、夜より昼間の方がいんじゃないか?
まぁ、昼間に歌手を求める場所、となると限られそうではあるんだが……

(そういうイベントをやっている店も、無くもない。
が、やはり歌をとなれば、客が多い夜がメインになってくるのは確かなのだろう。
何だかんだで雨が降り出す前に無事と到着し、二人が家の中へと入れば一応と鍵を掛けてやって。
一般家庭に比べれば整った室内だが、そんなに珍しいモノだろうかと。周囲を見回し歩く姿に、ちょいと首を傾げ。
好奇心混ざりに眺めるのを邪魔しないように、握っていた手は離しておく。小銭は、いつの間にかコチラの掌に収まってはいるのだが)

まるでこれまで家に住んだことがないみたいな、言いぐさだな。
ヒトを買うなら、家よりも宿の方が色々と都合がいいしな。妻あり子持ちなんかは、特に無理だろうし。
なるほど、意外と返答に抵抗が無かったのは、何度か経験してたからか。

(相手の横をすり抜けると、広間から更に奥、木戸のノブに手を掛ければ開いて。
丁度寝室らしい、ここにも書棚やら机があり、中央にはやや大きめのベッド。二人が横になって寝る程度は十分だろう)

さて、それじゃぁこっちに来てもらおうかな。
服は……どうするかな。汚れたら洗ってやってもいいが、朝になって直ぐに出る心算なら、脱いでおいた方がいいかな。
そうじゃないなら、君の好きにすればいいさ。

(顔を向けて手を振った後、己は寝室にある机の方に。
重いコートを脱げば、雑に畳んで置き。シャツの襟もとを緩めると、首を動かし骨を鳴らした)

ピア > 「昼間は道端で歌うこともあるんです。
 お金を投げ入れてくれる方もいますけど…。」

明言しないが、微々たるものだし、まだ酒場で貰う分の方が割に合う。
そんな生活から体を売ることにもなり、今夜もこうなってしまった。

「あ、いえ、住んだことはあります。焼けちゃいましたけど。
 もう少し広くて、こういう…椅子とか、そういう物よりもいろんな道具がある家でした。」

好きに見させてもらっていると促される寝室。
自分も体を売ることは初めてではないと悟ってもらえたけれど、
相手も買った女をここに連れてくることには慣れているように見えた。
一応交換条件にしてもらったとはいえ、大部分は厚意で宿泊させてもらう身だ。
洗ってもらうわけにはいかず、頷くとその場で首の後ろの結び目を解く。
上半身は胸元を覆う布だけなので、解けばすぐにさらっと落ち、胸が露わになる。
前に突き出るような豊かな乳房に、髪色と同じような桃色の乳輪乳首、ともに小さめの形。
あまり迷う様子もなく、下も全て脱ぐと比較的華奢な裸身となった。
人形師の趣味か、それともオリジナルがそうであったのか、下腹部の茂みはない。
逆に生やそうと思っても自分ではどうにも出来ない、そんな決められた存在だった。

全裸になると少女も寝室へと移動する。
何に触れるかと思えば、ベッドのスプリングを確かめるでもなく指先を
布団に沈ませ、ふか、ふか、と跳ね返ってくる感触を味わい。

「暖かそうですね。アシュトンさんのおかげで今日は良いお布団で眠れます。」

ここまで緊張気味というか、自分の稼ぎの少なさに落胆していた少女が
ようやく微笑み、ありがとうございます、と続けてお辞儀した。
全裸なので格好は全然つかないのだが。

アシュトン > ……路上は、大体予想出来るなぁ、どの程度かは。

(好意で入れてくれてるのが大半だろうし、スズメの涙とはまさにこのことだろう)

そりゃぁ、大変な目にあってるんだな。
道具が沢山ある家か……親が何かの職人だった、とも解釈は出来るが。
しかし、なんだな。その言い方だとまるで他人の家に住んでた、みたいに聞こえるな。

(実家の事を話している、そういう雰囲気とはまた違うようにも思えたのだ。
――連れ込むに慣れている、というのは。大当たりである。
ベッドもきれいには保たれてはいるのだが、ここで何人の女性と行為に及んだかは、数えるのも馬鹿らしいと言っていいだろう。
水差しの中身をコップに次ぐと、彼女の方にへと身体を向けて。
水で口元を塗らしながら、服が解かれてゆく様子を暫しと眺めることとした。
胸元の大きさの割にブラジャーをつけていなかったのは少々と驚いたが、さらけ出された膨らみに双眸を細めて。
華奢な体躯が目の前へと現れれば、グラスを置き、ベッドの方へと近づいてゆく)

これでも一応、寝床はそれなりに綺麗に保ってはいるんでね。
寝心地の方は保障するよ。
もし君が望むのなら、『今日』だけ、じゃなくてもいいんだがな。

(小さく喉元で笑みを鳴らすと、ベッドの上に登り。
布団と戯れる彼女の隣へとやってくると、両腕を伸ばし。
片腕は腰を抱くように、もう一方の手は肩口から胸元まで緩くと撫でて下り落ち。
掌を膨らみに添えると、顔を近づけ、唇同士を触れさせにゆく)

ピア > 「た…他人の家に住んでるのって、おかしいんですか?」

どこから自分が人形だとバレるのか分からない冷や冷やに狼狽するが、
親が子を育てるという仕組み自体を経験したことがないので正直に問う。

買われて、交わって、当然のこととして受け入れているように見えて
近づけば分かってしまうかもしれない、頬の赤らみ。
皮膚の内側にも血液が流れている証として肌にも赤みが差していた。
血液自体は人間の体内で作られたものとは違うのだろうけれど。

「だめです。わたしは歌で生きるように……お父さん…が、望んだから
 本当はこんなことしちゃいけないんだと思います。
 今日は特別。どうしてもお金がない時だけの……。」

そう断って免罪符を得ると唇が触れ合う瞬間に目を閉じる。
柔らかく、男の口唇を受け止める唇は緊張を帯びて震えていた。
乳房に掌の温かさが重なると瞼閉じた睫毛がぴくっと反応する。
掌に吸いつくようなしっとりした肌、そして小さな乳首は微かに硬い感触を伝える。

アシュトン > うん? まぁ事情があればそう不思議な話でもないかな。
ただ、父親がいるのにってのが、妙に思えてね。普通子供は親の家に住むモノだろう。
義理の父親、という話、なのかもしれないが――余り詮索されたくないなら、止めておくが。

(親がいるのであれば、子供の記憶にまず残るのはその家だし。
家族の家となれば、他人の家の様に思い浮かべるのも奇妙だと言える。
言葉に矛盾、とはまた違うが。なんだかふんわりと浮くような、そんな雰囲気を感じていた)

あら残念。可愛らしいから、しばらく手元に置いておきたかったんだがな。
それじゃ、お金がないときは来ればいいさ……どうしてもとなったら、これも仕方のない事だから、な。

(フラれると、少しとばかり肩を竦めるような仕草を見せるのだが。
相手が口にした免罪符を逆手にとって、そんな甘言を、耳元へと囁きかけ流し込み。
微かに緊張感を帯びた唇は、触れれば柔らかく。更に深くと繋がるようにぐっと押しつければ、そのまま体重を掛け、ベッドへと押し倒してゆき。
豊かな乳房に手が触れれば、心地の良い感触。滑らかな肌に指を沈みこませれば、その形を歪め。
押すようにもみしだきながら、指の先が掠める硬い感触と。頂きを摘まみ、反応を伺うようにキュッと力を込めた)

ピア > 手元に置いておくというのは人形である自分には相応しい言葉だと感じたが、
愛玩人形になるために造られたわけではないのでやはり、『彼』は許さないのだろう。
そもそもまだ体に触れた程度の自分を気に入るかは分からない。
こういう行為は相性があるのだと、少女とて知っていた。

割り切って、けれど緊張は隠せない体はベッドに沈む。
更に、と求められたのを察して唇を開くとお互いの呼気が行き来出来るようになる。
少女の方は小刻みに吐いては吸うような少し苦しげな吐息で、
相手の唇を自分のそれで挟んでは開くのを繰り返し、徐々に深く口内を貪ろうとした。

「っんぅ、む……んぅぅ、はッ…はぁッ…んぅ……!」

時折呼気ごと喉に詰まるような声が漏れてしまう原因は、五指が乳肉に埋まる感触。
埋まって、その指を押し返そうと乳房が張って、の繰り返し。

「ふ、んぅッ……♡」

乳首を押しつぶすように摘ままれると、口づけさえ忘れたように声が跳ね上がる。
腹の指を押し返す、グミの実のようなクニクニとした弾力。
明らかに勃ち始めていて、感度の良さを表すように相手の体の下にある
裸身をくねらせ、太股を擦り合わせ、ぴりぴりとした快感を逃がそうとしている。

アシュトン > (彼女の唇が微かに開けば、差し出されるのは舌先。
互いに吐き出す熱を帯びた吐息を感じながら、ぬるりと伸びた舌は彼女の咥内にへと。
頬の内側や歯茎をなぞり、やがて彼女の舌へとたどり着けば、唾液とともに絡み付け。
裏筋や表面を、器用な動きでなぞり上げていく)

見た目通りに柔らかくて、随分とさわり心地がいいな。
はは、随分と言い声が出たじゃないか。なるほど、ちょっと強めにされる位が、お好みかな?

(乳房は柔らかくも弾力があり、力を籠めたり緩めたり。弄ぶようにするだけで、随分と心地がいいのだが。
チョイと悪戯も交えて先端を摘まみ上げれば、聞こえてきたのは心地の良さげな吐息。
それれに気を良くとしたのか、攻め方も大よそと決まったらしい。
感度よく立ち上がり始めた頂きを摘まみ上げたまま、ぎゅっぎゅと力を込めてやり。
指の合間で擦るように転がしてやれば、少しとばかり痛みも伴うような刺激を、与えてゆく)

それじゃ、コッチの方の具合も、確かめさせてもらおうか

(口元から漏れるのは、愉しげな声。
背中を抱いていた腕を引き抜けば、擦り合わせる太股の合間へと。
隙間を強引に作るように捻じ込めば、指を届かせるのは無毛の膨らみ。
割れ目に指を押し当てると、柔肉を掻き分けるように上下へと撫で。
その合間に、陰核をピンと弾いてやる)

ピア > 相手の舌を受け入れるために開いた口に、舌だけでなく唾液も流れ込んでくる。
まるで自分の口内全てを支配するように蠢く舌に翻弄されて、呼気は更に小刻みになった。
粘膜が、舌が、舐め味わわれ全部知られてしまうような心地にゾクゾクと背筋に何かが走る。
舌の下に溜まっていく唾液を飲むと、喉も動いた。

「んぐ…はひ、ち、ちがいます…っ、わたし…ぃ…ッ、はうっ♡
 ンっ、ンっ♡♡ ぃっ…!」

力加減が微妙に痛く、乳頭がじりっと灼けるようで顔を歪めたが、声は明らかに甘い。
硬くなり始めていた感触は強めに押しつぶされたことでますます尖り。

「あッ……!」

羞恥から思わず太股の隙間をまさぐられることを拒んでしまいそうになるが、
そういう立場ではないし、例え拒んでも男の力には勝てる要素がない。
太股の肉で挟むようになってしまった相手の手首の先、割れ目は
華奢な体型のわりに肉厚でぷにっとしており、幼い、とも言える弾力。
肉と肉がくっついて完全に閉じているのだが、そこも男の手により
曝け出されてしまうと内側はつるっとした粘膜で、膣口は小さく窄まっている。

「ひゃんッ♡はあっ……そこはっ…敏感ですからっ…!」

女性の、気持ち良くなるためだけに存在するクリトリスが弱点なのは少女も同じ。
弾かれて包皮ごとぷるっと震えた小さな陰核も乳首と同じく、早くも膨らみかけて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からピアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアシュトンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアイリさんが現れました。
アイリ > 朝早く目が覚めふと窓の外に目をやれば、小さな子猫がチョコチョコと歩いて行くのが見えた気がした
眠い目を擦りながらも飛び起きると、子猫の後を追って近所の廃屋に入り込む小さな少女

「あれ…居ないなぁ…確かこっちに来たと思ったんだけどな…」

キョロキョロと辺りを見渡しながら、子猫の姿を探して廃屋の中へ足を踏み入れる

アイリ > テーブルの下やタンスの裏など子猫の良そうな場所を見かけては覗きこんで声を掛けていく

「猫ちゃん…猫ちゃん…出ておいで…にゃー…」

寝室だった部屋に入ればベッドの下を覗き込み、暗くてよく見えずその下まで潜っていく
灯りが無いので例えそこに子猫が居たとしても、呼びかけに返事がなければ分からないだろう

「猫ちゃんや、いないかな…?にゃー…」

此処にもいないと分かるとベッドの下からズリズリと這い出てきた
スカートが捲れて小振りなお尻のパンツが見えてしまったけれど
誰も居なかったので人に見られることも無く

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアイリさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」にピングさんが現れました。
ピング > 昼下がりの平民地区の大通り――から一本外れた通りにある寂れた雑貨屋。
今日も気ままに店を開き、繁盛しているとは言い難いお仕事の時間を過ごしている。

「おー……お、おぉ…♡」

―――お仕事の時間を過ごしているのだ。

「うへ、へへ…♡これぁ中々…♡」

気持ちの悪い笑みを浮かべ、両手を持ち上げ虚空でもそもそと蠢かしている。
その顔にはアイマスクに似た物が被せられ、黒地の生地には細かな文様が刻まれている。
視界は当然塞がれているのだが、不思議と何も見えずに動いている様には見えない。

そう、このアイマスクは魔術的アイテムで、その布を通して現実に一味違った風景を添える効果がある。
今も、店の中がきちんと視界には映っているが、その中心には現実では存在していない裸身の女性の姿があった。
だらしのない笑みと声を浮かべ、椅子に座り何やら手が蠢き。恐らくはお胸があるのだろうその位置で、手がわきわきと気持ち悪い動きを見せていた。

重ねて言おう。店の中には只今、店主が1人だけだ。

ピング > その後も暫く、アイマスクをした店主のちょっと怪しい光景が続いたらしい。
また一つ、店についての変な噂が増えたんだとか――――

ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」からピングさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にシュカさんが現れました。
シュカ > 降り出した雨は止む気配がなく、時折風に煽られて窓を叩く音が、喧騒に包まれたギルド内でも響いていた。

「はーぁー…止まないねぇ」

暢気な口調で呟く言葉は、すでに何度目か。
ギルドに併設された酒場の一角、窓辺に近いテーブル席に陣取って、何杯目かの麦酒を傾ける。
すでに温くなって、気の抜けたそれは、ただ喉を潤す以外の役割もなく。
はー、とまたため息とともに椅子に背を預けて、ぼんやりとギルドを出入りする冒険者たちを眺める。

見たからに屈強な男も居れば、果たして戦えるのかと疑問に思えるような華奢な少女と言える年頃の女性も居る。
とっかえひっかえギルドのカウンターへと向かう様を、暇つぶしに眺めること暫し。

シュカ > 眺めていたところで、顔見知りがいるわけでもない異国の地、それに飽きてくれば、残り僅かの麦酒を一気に呷る。
それを見越したみたいに、酒場の店員が声をかけてきたが、それをひらりと手で制しては、

「今日はこれで終いにしとく。まぁ、雨は止まねぇが、依頼は待ってくれねぇだろ」

やや憂鬱そうに窓の外を眺めて苦く笑えば、その視線を追うように店員も窓の向こうを見た。
相変わらず大粒の雨は降り続いていて、いつもなら賑わう外の通りも、今日は人通りも少ない。

言ってから、テーブルにコインを置くと腰を上げる。
この雨の中、傘も持たずに出ねばならないとは、不運だが仕方がない。
実入りを考えて受けた依頼なのだから、刀を握るに邪魔な傘を持っていくわけにもいかず、
重い足取りで戸口に向かう。
外に出て、暗い鉛色の空を見上げると、ため息ひとつつき、そのままぬかるみ始めた路上へと出ていき………。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からシュカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にレヴィさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にシンシアさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からシンシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にシンシアさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からシンシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からレヴィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 広場」にシズクさんが現れました。
シズク > 夕暮れ時の平民地区。
周囲を見渡すには十分な明るさではあったが、魔法によるものなのか、それとも天然資源によるものなのか、
広場周辺や大通りにある街灯には灯りが灯っており、忙しなく歩んでいく人々の姿も相まって、
夕暮れ時らしい光景が広がっていた。

そんな光景のなか、少女は鼻歌混じりにギルドから出てくると、広場へと続く大通りを人の波にそって歩む。

「どーしよっかなー。ふふーん、臨時収入げっとぉー。たまにちょっと甘いものでも食べちゃう?」

嬉しそうな声色に合わせ、思わずにやけてしまう口許を隠すように片手が覆う。
めでたくギルドの依頼を完遂し、ただいま大金…否、小金…否、ちょっとしたお小遣いを懐に入れているのである。

となれば、と広場までやってくると、適当に道の端へと寄り、足を止めては、そこに面した様々な店に視線を投げる。
様々な店が軒を連ねており、まさしく目移りする、という状況であった。

シズク > 散々どの店で何を買うかを悩んだ結果。

「よし!甘いの買って帰ろ!」

漸く決定すると、足を向けた先には、色とりどりの菓子が並ぶ店であった。
広場を横切ってその店へと足を向けると、懐の小遣いと相談の上、キャンディやらグミやら、兎に角雑多に買い込んで。
帰ってから食べよ~、などと言いながらも、店を出て、学院へと戻る合間、
誘惑にあっさりと完敗しては、包みを開けてキャンディを口へぽいっと。
少々お行儀はよろしくないが、夜の帳が下り始めた大通りを楽しげに歩いて行くのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 広場」からシズクさんが去りました。