2017/06/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にピアさんが現れました。
ピア > 宿の建ち並ぶ通り、皆もう自分の寝床を確保した様子で酒を飲んだ帰りと思しき
冒険者の姿や、どこかで買ったらしい娼婦と密着しながら歩く男など、雑多。
そんな中でどこか頼りない足取りの少女は先程歌で手にした小銭程度のお金を握り、溜め息。
昨晩ちょっとだけ贅沢して良い部屋をとったものだから本日、大変貧しい。

(雨風を凌げる程度のお部屋ならとれるかなぁ。
 でも明日もそれだと困るし、お金を貯めるためにもお客さんとらなくちゃだめかな…。)

体を売ることで眠る場所を確保する。
そんな裏技なるべく使いたくないものだが、背に腹は代えられず数回使った。
歌うべく造られたというのになかなか上手くいかない。

「悩む~………っぶ!」

俯いて考えごとをして歩いていたので何かにぶつかった。
人か、物か、はたまた別の何かか。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアシュトンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にカルニーツォさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からカルニーツォさんが去りました。
アシュトン > ちっ、今夜はちょいと天気が崩れそうだな

(空を見上げ、忌々しげに舌を打ち鳴らす男が一人。
仕事も終えてぶらりと街をうろついていたのだが、大気の湿気を感じ夜を眺めればご覧の有様である。
何処かで遊ぶのもいいかと考えていたものの、この天気で酒場にいくのも面倒だ。
ため息混ざりに歩を速めると、一番近場の隠れ家を目指していたの、だが)

――……っと!

(雲を眺めて視線を逸らしていたのが悪かったらしい。
胸元に何かぶつかる衝撃を覚えると、一瞬と目を見開き。
そして視線を下へと降ろせば、ちょいとばかし首を傾げ)

……お嬢ちゃん、前見て歩かないと危ないぜ。
それとも、新手の客引きか何かかい?

(一歩と後ろにひけば、くくっと、喉元を小さく鳴らした)

ピア > 「いたた…。」

一瞬男の胸元に埋まって赤くなった鼻をさする。
すぐに上から降ってきた声に慌ててその仕草を止め、ぺこぺこ平謝り。

「す、すみません!
 考えごとをしていてぼーっとしていました。
 いえ、客引きではなくてむしろ…この辺で安い宿がないかと探す身でして…。」

気まずそうに視線を右往左往させながら。
頭上の空模様が怪しくなってきたとなれば暢気に考えている暇はない。
今手に握る全財産で泊まれる宿で妥協するしかないのだろう。
といっても独りで外を出歩くようになり、そう日数を経過していない。
この辺りに限らず、宿の良し悪しは分からず、振る舞いも足取りも心許ない。

アシュトン > ま、考え事で気を逸らしていたのは俺もお互い様だがね。

(ちょいと肩を竦めた後に、相手の様子を暫くと見れば。
考えるように顎を撫でてから、口の端を僅かに上げる)

安宿か、有るにはあるが、この時間だと値段の割に良い所は殆ど埋まってるだろうし。
空きがあっても女の子が泊まるには大分厳しいだろうね。

(片目を閉じると、街を見回すように視線を巡らす。
本当の安宿というモノも存在はするのだが、まぁ、マトモに寝るには大変と苦労する。
雨でも降れば、漏れて来てもおかしくはない訳で)

どうだ、なんなら俺の家に来ないか?
とりあえず一晩位なら泊めてやってもいいんだが。

ピア > 言葉の途中でしゅんと萎れるが、思わぬ申し出に耳を疑うように男を見上げる。

「え?家に…ですか?
 いえいえいえっ!ありがたいですけど、初対面の方にそんなご迷惑はかけられません!
 こう見えて丈夫なので、『女の子が泊まるには厳しい』所を探そうかと…。」

実際そこらの人間の女性に比べれば丈夫と言って良い作り物の身だ。
何一つ持たず放浪しているので、比較的そういうことには強く、
僅かながら酷い場所で一夜を明かした経験もあるので、あまり抵抗はない様子。
呟いてから、ずっと握っていた拳を開く。
男が言う通り、その程度の宿しか泊まれないだろう金額。
まさか、これが全財産だとは思われないような雀の涙。