2017/06/09 のログ
メンシス > 「さてと…」

金をポケットに入れれば、大きく伸びをする。
倒れているチンピラたちを一瞥すれば歩き始める。
返り血のせいで多くの人々に奇異な目で見られる。

(…服ぐらい、綺麗にしておけばよかった)

肩を竦めて居辛さを感じる。
なるべく血が目立たないように歩きつつ、自身の住まう宿へと向かった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からメンシスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にウィルバーさんが現れました。
ウィルバー > 学院からの帰り道。
通りに面した酒場に立ち寄っていた。
日々の業務で大変お疲れ気味の僕自身をねぎらう為だ。

窓際のテーブル席を一人で借りると、店員に適当に持ってきてもらった料理を摘まみつつ、銘柄もよく分からない酒で舌鼓を打っていた。
ちなみに、酒はシェンヤンから取り寄せたものらしく、瓶に向こうの文字で何か書いてあるが、僕にはよくわからない。

「今日もお疲れ様でした。 いやあ、先生には頭が上がりません。」

一人で酌をし、一人でそれを飲んでいる。

酔った勢いも手伝って一人会話まで始める様は傍から見るとちょっと、いやかなり危ない奴に見えるだろう。

ウィルバー > 「だよね~、僕ってほんと、教えるのも上手だし面倒見もいいよね~~。」
とまあ、こんな具合で一人酒盛りをするのが最近の趣味だ。

単なる奇行 病院行け などと言われそうだが、これはこれで意外と楽しい。
日頃ストレスの溜まっている人には特にオススメしたい。

ストレスなんて溜まってないよって人も是非やってみて欲しい。
新たな扉を開けるかもしれない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にルインさんが現れました。
ルイン > いつの間にか 酒場の隅っこの席にいる。
酒場には似つかわしくない外見の少女だ。何時入ってきて何時の間にか席についているのだ。
其れもなぜかカウンター隅っこ席に陣取っている。

そして賑やかな酒場なのに 一人もくもくと、
ホットミルクと酒の摘みだろう干肉が乗せられた小皿を共にちびちびもぐもぐしてた。

そして 無駄に何も喋っていない。目で会話しそうなほど時折店員さんに謎の視線を送ったり―これは通じてい無さそうだ。

ウィルバー > 一人宴会で盛り上がれるほどの僕でも、流石に周囲の状況を理解できるだけの幅広い視野を持っていた。
まあ、まともに教師をやろうと思えば大抵皆持っているスキルなので別に自慢ではないが。。。

「お嬢ちゃんどうした? あの店員さんに何かよう?」
な~んとなく、今飲んでる酒や食べてる料理の国に居そうな格好をしている少女が一人で店員に何かを呼びかけようとしているのが目に入り、声をかけてしまった。
困っている人、特に子供を見かけると職業柄気になる性質なので仕方がない。

ルイン > 人に化けて、一応種族分類上は魔族な少女が堂々と酒場にいる。
色々な意味で正々堂々こそこそもせずに存在している。

(…ん  んん?)

「ん、いや?視線をついぞ向けてしまったけど ホットミルクのお代りが欲しいとかじゃないんだよ??
 …べ、別に困ってない… って おにいさん どなた??」

何となくツンデレ的な対応をして、視線の訴えに店員ではなくこのお兄さんが気付くなんて!
少し恥ずかしそうにくねくねしたりとしていたが 落ち着いてくると瞬きをし始めて
首を傾げて 知り合いだったかな??と見つめてしまう。

ウィルバー > 「分かった分かった。 お兄さんが奢ってやるからこっち着なよ。
ついでにシェンヤン料理ってのもたくさん頼んであるから食べていくかい?
まだ箸つけてないのがほとんどだし。」
店員さんを呼び、少女が何か言うより先にホットミルクの追加と、少女の席の料理をこっちに持ってきてもらうようにお願いする。
ついでに、支払いもこっちに回してもらうことにした。

「知り合いだよ、知り合い。 君のお仲間だよ。」
実際は初対面で、ただの酔っ払いなのだが。

ただ、お仲間と言ったことは事実である。
流石にこれだけの魔力は僕のセンサーにビンビン反応する。
しかし、最近は魔族の子供を見ることが増えてきた。
いいことである。

ルイン > 「んー… うん、ま いいかな。
 シェンヤン料理ってこっちの料理と違うっていう、超絶珍しい食材がたくさん入れられた珍しい食事が売りの!
 いいのかしら いいのかしら 頂くわ!!!!」

然し ホットミルクの追加はお兄さんによってされたという。視線で訴えていた少女では無理があった。
少しじっくりと(ほんの少し)考えた後、すすすっとお兄さんの座っていた窓際席の向かいに移動をして座り直そう。

「知り合い…仲間?仲間…お父さんは…違うか。お母さん繋がりかな。」
自分の知り合いはまだ名前を知った上だと二人だ、昨日の出会いは除外した。
自分の仲間っていうと魔族しかないのだが 魔族の知り合い=お母さんで繋げてしまったらしく 
それ以上は聞く事も興味をなくし、うきうきと先ほどまで食べていた干肉をざざっと食べて終わった。

これからは お兄さんの料理の半分を出来たら戴きたい所。

ウィルバー > 「な~~にがま、いいかだよ。 アリガトウって位言えよおちびちゃん。」
酔うと絡み癖のある僕だ。 食べさせるのも奢らせるのも構わないが、礼は言えと、少女の頭に手を載せる。
逃げるでもしなければそのまま頭を左右に振る。

「多分、お父さんもお母さんも直接はあったことないんじゃないかな?
だから、きみが何者かも僕は知らないぞ?
あ、先に自己紹介しておこう。 僕はウィルバー、王都の学院で教師をしているね。」
話しを聴くだに、この子のお母さんは魔族のえらいさんみたいだ。
ひょっとしたら、魔王か? まあ、ここで一人で暮らしている僕には神でも魔王でも関係ないが。

少女の視線が強く訴えかけるので、テーブルの上の料理をほとんど少女の近くに寄せてあげた。
「ほら、好きなだけお食べ。 嫌いなのは残してもいいから。」
勢いで頼んだが、それほど腹が減っているわけではない。
なので、少女が食べられないものでも食べることにしよう。

ルイン > 「頭が正常じゃない 酔っぱらいに 感謝を述べても仕方ない事だわ。
 手を避けなさいよ きったならしい手で触るんじゃないわ!
 ま、まぁ                   …ありがと。」
お前はツンデレか。キャンキャン噛みつく様に反論していたが、散々絡まれて頭に手をのせられ左右に振られ、
数回ほど降られてから その手を払い除けて 頬を染めつつ 最後の最後でぼそぼそっと感謝を述べるという律義さを。

「おとうさんは…冒険者よ?おかあさんは…そうね。
 私も知らなかったわ、王都はここね。学院っていうと魔法を学ぶとかっていう学院の、教師?
 頭よくないと教師になれないっぽいって聞くけど??あ、私はルイン。」
肩書はまだ冒険者だ。あとはあるけど名乗れない。母はいるが今は父と同居している。
母とは暫く顔を合わせていないが、一応魔王の一柱でもある。母は母、少女は少女。
親の七光りで世の中いたくないから 母の偉大さは武器にしていない。

「嫌いなものは…ないわ!食材が勿体ないじゃないの!
 …これ、何かしらね。…全く見当がつかないわ。緑色ね…鼻がすんとするわ。」
酒のつまみに 魚の刺身と醤油と山葵のセットをまじまじと眺めて。山葵を少しフォークで摘まみ匂いを嗅いで うっと目を細めたり。
魚の刺身は聞いてはいたが これはどんな魚なのか全く見当が…いざ食べて確かめよう。

すっ ちょんちょん もぐもぐ 。

「ぴりっとするけど、美味しいわね、これ」 

ウィルバー > 「何言ってんだよ。 酔っぱらってるんだからこれが正常なんだよ。
逆にこうじゃないてことは、そいつがオカシイの。」
屁理屈じみた反論をとうとうと述べつつ、酒を飲んでいた。

「あ~、まあ、綺麗な手ではないかもしれないなあ。 仕事のし過ぎで汗かいてるもんなあ。
…おう、ちゃんと言えるじゃないの。」
気分よく酔っていたが、汚い手と言われ、振られた後に己の手を見ると気分消沈。 酔いも少しだが冷めてしまう。

「どっちもまるでわからんなあ。 せめて名前だけでも知らないの?
まあ、言われても分かるかはわかんないけど。 僕って友達少ないからな~~~~。」
一度下がったテンションはなかなか上がらない。 魚一匹まるまる使った焼き物を箸で食べながらため息を吐いている。

「そうそう、僕は主に魔法だけど、それ以外の授業もしてるよ。 興味あるなら君も来るかい?
…てか、今の発言はどういう意味だ? 僕は頭良いに決まってるだろ?」
随分と生意気なことを言う少女だ。 親はどういう教育のしているのだろうか。
幾ら温厚な僕でも声に怒気が籠る。
親の所在がわかれば、文句をつけに行くくらいはするかもしれない。
まあ、えらいさんが親ってパターンが常なので今更誰が出てきても驚くことはない。

「口が悪い割には良いこと言うなあ。
僕はシェンヤンには入れないから詳しくは知らないんだよね。
ああ、それは向こうの調味料だね。 コショウみたいなものなんじゃない?」
少女が摘まんでいる緑の調味料を、一応解説する。
とはいえ、シェンヤンについてはまるで知らない僕の事だ。
当然、知識もあやふやなのだが。

「いやあ、でも人間の血には負けるんじゃない?」
少女だけに聞こえる程度の声量でボソっと呟いた。
自分の種族を告げるに等しい行為なのだが、少女は気付くだろうか。

ルイン > 「酔っぱらいと話をするとまるで平行線って言ったもんだわ
 酒は飲んでも呑まれるな、よ、おにいさん」
酒はまだ飲むなと言われてる。まだ未成年だと思うので酒は視線を向けただけで手も出さない。
分かったわよ(めんどいわね)って生返事を反論に対して返すもだんだんと態度がおざなりに。

「や、初対面のお兄さんに両親の事 ほいほいと喋る馬鹿がどこにいるのよ。
 言って分かるほど有名でもないし。まぁお父さんは王都にいる事が多いから…。
 冒険者ギルドとかに記載はあるでしょうから 職員に問い合わせしたら?」

「学院には興味は ないわ。っていうか初対面で貴方が頭がいいって
 知らない限り分からないじゃないの。私、何か間違ったことを言ってる??
 頭がいいっていうか…頭がいいと偉いのかしら。そうだとしたら恐ろしい事だわね。
 頭がよくないと学がないって見下されそうだし…」

友達が少ないってどう反応してほしいのかしら?
お兄さんの酔っぱらいレベルを低くし、態と様子を窺う状態のまま態度は先ほどから変わらない。
多分 このお兄さんとは友達にはなれない直感がする。いい意味での付き合いは難しい気がする。

敢て試す様にお兄さんに反論しているが、何か間違っているのだろうか?
まぁ 確かに学院に行くほど頭脳は足りないかもしれない。
魔法を学ぶ学院には 魔法を息をする様に使える少女にとっては行く気もない。
何より、親の事は 最後まで言わないでおこう。親は親だ 教えるものか!

「口が悪いのは私だけかしら。
 シェンヤン自体は 前に行った事があるわ。一度だけね。
 記憶があやふやだから知識自体明確じゃないのが微妙だけど。
 コショウ…かけすぎるとしたが麻痺ったりするからお気を付けを、が妥当ね。」

ホットミルクを時折ちびちびと飲んで喉を潤す。
刺身は二切れほど食したが、刺身にはコショウは合わなかろう、多分。
何かぼそっと聞こえたが 目敏いとそれが何を示しているか分かってしまう。
血を啜る者 首筋に牙を突き立て夜の狩人たる種族が頭の中をよぎる。

「飲み過ぎは 体に毒よ?」
此方もぼそっとお兄さんに聞こえる範囲で声を返そう。

ウィルバー > 「残念だなあ。 僕はシラフでもこんな調子なんだよ。
君が酒も飲んでないのに妙に強気なのと同じだよ。」
骨だけになった魚をテーブルの隅に除ける。
生意気な生徒の相手には慣れている。 まあ、慣れているけど別段優しくはしないが。

「妙に慎重なところあるなあ、君は。
いや~~、そこまで調べる気はないなあ。
縁があればどっかで会えるでしょ。 会えなければそれまでってことだね。」
冒険者だのギルドだのは生活圏に直接関係がない。 なので、行く気もなかった。
いざとなれば城サイドで調べればいいのだから。

「そこはウソでも頭良さそうだねって言ってあげるんだよ。
正直って言うかなんて言うか…。
まあ、間違ったことは言ってないんだけどさ。
正解を言うことがいつも良いこととは限らないんだよ?」
まあ、この歳の子はこんなもんだろうかと一人で納得している。
言っても、魔族の年齢はわからないものと相場が決まっているのだが。

「そりゃそうでしょ。 僕は最初から最後まで紳士じゃない。
シェンヤンに行けるんだ。 君凄いね、大物っぽいな。
調味料なんてだいたいそんなものじゃない? だから君も気をつけなよ?
舌がおかしくなっちゃうからね。」
少女の食べるペースが予想より大人しいので、少女が食べてないのを適当に食べることにした。
これはなんだ? 取っ手のないカップにフタがしてある。
ん? スプーンで食べるの? へえ~~、良い匂いするなあ。

…とまあ、こんな具合で僕もシェンヤン料理を楽しんでいた。

「飲みすぎる位に飲めてないよ。 最近、一人眷属が出来てその子からは定期的に摂取してるんだけどね?
てか、今度君の血も飲ませてよ。」
おいしそうな魔族には見かけるたびに声をかけている。
今の所お断れ率100%だが、継続は力だ。

ルイン > 「それが素だったら 終わりだわ。
 初対面で頭がいいと豪語し見下している感じの人を信用するとお思いか。
 慎重っていうか これ常識よ お兄さん。初対面でべらべら大事な事を喋る人は信用しないの。私。
 学院の教師だろうが何だろうが 頭がいいのなら調べる事ね。
 色々とコネがあるのでしょう? 私 頭よくないから余り思いつかないけど。
 逢えるといいわね ええ。」
冒険者ギルド所属しているけど ギルドやめようかしら。親はギルドに所属し続けるだろうが、
少女は元々反対されていただけにそろそろ潮時かしらとやめようと心に決める。
情報は適当に操作してしまおう どのみちばれる情報はそのままに、と。

「…話が平行線ね はぁ。
 嘘は一つつくと止まらないのよ、嘘つきは泥棒の始まりってね。
 嘘でも、は私にとっては鬼門よ!嘘をいう位なら黙るわ。
 嘘をつく人はどうしても 無 理 !黙っているのも美学の一つ。」
まだ外見と中身が同じの年齢なのだ 感情がまだ豊かな方である。
気が短いのも自覚している 頭脳派ではないのだ考えるより行動してしまう方だとも。

(駄目だ 潮時だ このままいるとキレそう。)

「ホットミルクと追加分 刺身のセットのお金おいていくわ。
 眷属、ね。貴方の血の香は覚えたわ、忘れていなければ名前よりもそれで覚えとくわ。
 私の血?  安くないわよ お断り、よ!!」
冗談じゃないわ!財布から小銭を取り出すと テーブルに叩き付ける感じに縦に硬貨を積み重ねて置いた。
そのまま足音を小さく鳴らして酒場を後にしていった。

最初の出会いは最悪だったようで。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からルインさんが去りました。
ウィルバー > 「別に置いていかなくてもいいんだけどなあ。 
て言うか、置いてくなら血を置いていって欲しいわなあ。」
酔っ払いは一人で晩酌をもう少し続けていた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からウィルバーさんが去りました。