2017/05/27 のログ
シェイア > 「ふふ、それは運次第…ね。」

強がりだろう。
先ほどのもそうだし、少年は少年なりに男性のプライドというものを持っているようである。
掌を振られれば、くすりと笑みを漏らした。
その仕草が背伸びをしているようで、可愛らしく思えたからである。

「ふふ。そうね。慣れなんかもあるのだけれど…君はもう少し歳を重ねればわかるかもしれないわね。
そうね。薬や香油、石鹸なんかもね。
別に大人だからできるというわけではないけれど…貴方にもそのうち何か一つ、仕事として身につく事が増えるでしょう。」

そうして、びくりとわかりやすいほどの反応を見て取る。
がたりという小さくない音と、驚いたような瞳。
それを面白そうに見ながら、運ばれてきた水割りを受け取る。
近くには給仕の娘がいる。滅多な事は言えないだろうが…。

「ふふ。多少酔ってはいるわ。酒場だもの。けれど飲みすぎてはいないくらい…。
どうかしたのかしら? 貴方こそ、ひょっとして雰囲気に酔ってしまった…?」

少年の心配そうな顔に、こくりと小首をかしげて答える。
そして…。

『酔うと…もっとくらぁっとして…頭の中がふわふわするような感覚がするし…ね。』

と、囁くように口にした。
それをまともに聞けば実際に頭の中がくらっとする感覚に捉われるかもしれない。
魔力のこもった、魔女の囁きである。

シトリ > 「うう……ほんとに大丈夫?」

己の股間に走った柔らかな感触に戸惑い、女性の体調を気遣う言葉を紡いでその心境を隠そうとする少年。
反応は初々しい。

「えーと……オトナになるには、『職業』って言い張れるくらいにできることを1つや2つは持たないといけないよな。
 オレにできることは剣を……シミターを振るくらいだけど。それでもしっかりやってればオトナとして認められるはずだし。
 今日はもう剣は宿に置いてきたけどね」

ぽんぽんと自分の腰を叩いてみせる少年。その仕草の中でもう一度自分の足元を見ても、やはり怪しい雰囲気はない。
ズボンに通したベルトには雑嚢がついているが、剣は帯びてない。
治安の悪い場所に出向くのでもないかぎり、王都で行動するときに剣を帯びても重いだけだ。

「お姉さんが飲みすぎてないって言うならまぁ……オレから見てもそんな酔ってるようには見えないしな。
 他にもっとひどく酔ってる奴らもいるし、オレはああいう奴みたいにはなりたくは……」

いつも通り、普段通りにやかましい酒場。泥酔して大声を張り上げている荒くれ者も何人かいる。
そういう連中のほうに視線を移そうとした矢先……魔力のこもった言葉がシトリの耳に届く。
シェイアの言葉どおり、シトリの思考には一瞬にして靄がかかり、平衡感覚が狂わされる。
眠くはないのに、眠りにつく数瞬前のように頭が揺れ、まぶたが降りてくる。
空色の瞳は濁り、ゆらゆらとぶれながらも、目の前の女性のデコルテへと釘付けになる。

「……ああいう風に酔いたくは、ない、よなぁ……う、うう……あれ? な、なんか気分が……。
 気持ち悪くは、ないけど……なんか、ぼんやりする……これ、リンゴの酒だったのかな……」

身体から力が抜け、テーブルの下で徐々に膝が開いていく。けたたましい酒場の喧騒ももはや耳に入らない。

シェイア > 大丈夫、と気遣う少年に言葉を向け、手元の水割りを一口。
ほう、と艶やかな仕草で吐息をこぼしながら、じっと少年を見つめている。

「ふふ、そう。剣士か冒険者の駆け出し、といった所かしら。
早く大人として認められたいなら、多少は頑張らないといけないでしょうけれど。
…でも稼いでいられるなら、そう遠くもないでしょう。」

腰回りを確認するような視線を向ける少年にくすくすと微笑む。
そこには何もないだろう。けれど、意識させるだけでも十分といえる。

そして、囁きによって少年を不思議な酩酊状態へと導けば、
数舜、その様子を観察し…。

「そう。大丈夫?…でも気分が悪くないのなら…。」

『気持ちいい? なんだか、温かいモノに包まれているみたい…?』

艶めかしい声が少年の耳朶をくすぐる。
視線が胸元へと刺さり始めれば、そっと胸元に手を当てて
ふにゅ、ふにゅ、と淫らに形を変えてみせる。
ローブの中に隠され、周囲にはわからない。正面にいる少年の情欲を煽るだけの所作。

シトリ > 「あー……う、うん。オレ、剣士……ってやつ。
 もう少し巧くなれば、えーと、戦士……いちにんまえの戦士になってー、オトナとして認められる……。
 そしたらぁ……お酒飲んでも、大丈夫かな……うう……今はまだ、ダメだな……」

夢うつつといった様子で、ねっとりとした声を奏でる少年。
女性の体つきに視線を奪われ、偽りの酩酊感をも与えられ、褐色の頬は朱に染まりきっている。
半開きのまま閉じ切らない唇。桜色のその端からは涎もこぼれている。誤って酒を飲んでしまったと思いこんでいるようだ。

「ん、うん、大丈夫。心配、ねぇよ……。
 不思議な感じ……風邪引いた時みたいに頭がクラクラするのに、気持ち悪くなくて……いや、むしろ気持ちいい……?
 ……そ、そう。お姉さんのいうとおり……温かくて、柔らかく……んあああぁぁ……♥」

もう一つワードを耳に流し込まれ、いよいよ意識が曖昧になっていくシトリ。
ふらふらと振り子めいて頭を振りながらも、2つの眼球は目の前の女性の胸元……たわわに実った柔肉をぴたりと見つめ続ける。
そして、おもむろにその柔肉が形を変えると、シトリは体に触れられてもいないのに、生娘めいた恍惚の嬌声を発した。
背筋が伸び、肩がすぼまる。視線は束の間天井を仰ぎ、ほんのり成形された喉仏を首筋に浮かび上がらせる。
まるで、女性のその柔肉の間に全身を潜り込ませ、両サイドから擦り上げられたかのような反応。

「あ、う、う………やばい……オレ、どんどん変になってく……お酒、やばい……」

自らが女性の魔術や所作で狂わされていることに、いまだに気付いていない様子。
テーブルの下、ズボンの内側で、シトリの男の子の証は今やぴんぴんに張り詰めている。しかしそれを防御するそぶりもない。

シェイア > 「ふふ、そうね。そうしたら…少しずつお酒を飲んで練習するといいわ。
きっと今みたいに気持ちよくなれるわ…。」

とん、と指がテーブルを打つ。
瞬間、張られた結界がわずかに広がった。
周囲の人間には異常を悟る事ができないよう、空間を隔離したようなものだ。
すっかりと偽の酒に酔ってしまった少年の様子を眼鏡の奥の瞳が見つめながら、
更に少年を深みへといざなうために唇が動く。

「温かくて、柔らかいものが上下に動くでしょう…?
それがぬるぬると貴方を刺激していくの…。イメージしてみて?」

『気持ちいいでしょう?』

ゆっくり視線を胸元に吸い寄せながら、その意識に囁きかける言葉。
明らかな性交のイメージへと少年を導いていく。
見なくてもわかる。テーブルの下ではきっとズボンがテントを張ってしまっているのだろう。

くすっと女は笑いながら、性交のイメージと共に改めて足先で少年の男性自身をくすぐり始める。
曖昧になった意識。性交のイメージ。そして現実に快感で少年をドツボにはめていく。

シトリ > 「うん、そう、そうするぅ……。こんな気持ちよくなれるなら、お酒、もういけるのかも……。
 ふ、ふふふふ……んふぅ……」

女性の甘い囁きに、かくかくと危なげに首を縦に振るシトリ。涎の雫が散り、糸を引きながらテーブルに落ちる。
彼の視線は、まじないの言葉を紡ぐ彼女の唇と、たわわに揺れる乳房の艶めきとの間でうつろに往復している。

「ん、あ、温かい、うん、温かい……柔らかい……温かい……ふわふわで、ふにょふにょで……。
 ……あ、あう……ぬ、ぬるぬる……ぬるぬるにもなってくる……なってきた……全身が……。
 やだ……お風呂入らなきゃ……ぬるぬるは……で、でも……これはこれで、お風呂っぽい……?」

シェイアの言葉通りに、シトリの思考が書き換えられていく。しかし性交というものは未経験のシトリ。
いま彼の脳を支配しているイメージは、全身を目の前の女性の柔らかな谷間に埋め、揉みしだかれている感覚。
目の前のデコルテが汗ばんでいるかどうかはよく見えないが、シトリ自身は今や温かいイメージと興奮とで汗びっしょりだ。
その感触が、『ぬるぬる』という言葉に真実味を持たせる。

「ふうううぅ……ん、き、気持ち、いい……気持ちいい……っ♥ お風呂、いや、温泉みたいっ……。
 お酒、お酒飲んだだけなのに……こんなに気持ちいいの……ふしぎ……不思議っ……。
 ……はぅ……んっ♥ ふううっ………んうううっ…!」

再び、シトリの股間に女性の脚先が触れる。その瞬間、褐色の肢体が深く震えた。
硬く張った海綿体と引き締まった睾丸の感触。その先端から、断続的に粘液が吹かれる振動も伝わるだろう。
早くもシトリは射精していた。しかし、シトリにはその痴態を恥じらう様子もないし、相手の脚を払うようなこともしない。
とくとくと精を滲ませつつも、さらに際限なく高められていく『気持ちよさ』に身をよじり続ける。ズボンの中のそれが萎える気配もない。
テーブルの下に、青臭くもさわやかな精液臭が漂い始める。

シェイア > 「そう。もっと気持ちよくなれるわ。私の言う通りにすればね。」

頃合いか、と微笑みながら眼鏡の奥の視線が細まる。
お酒を飲んで気持ちよくなった、という事を、言葉に従えば気持ちよくなる、という事にすり替えていく。
今の少年の蕩けた思考ではそれに気づく事もできずにいるだろう。
そしてその思考をさらに蕩けさせるために言葉を紡ぐ。

「あら、セックスはしたことがなかったのかしら…。いいわ、そのまま気持ちよくなって。
ぬるぬるになって、全身が蕩けてしまいそうでしょう?
これが快感…っていう事。…気持ちいいでしょう? ぬるぬるになって…頭の中を真っ白にしていくの。」

さわさわと軽く触れた股間から伝わる脈打つ感覚。
瞬く間に射精へとしてしまった少年へとちろりと舌なめずりをする。
そのまま脚先から少年の性器へと快感を与えて、更に深い絶頂へと。

「頭の中が真っ白になっていく。
全身が蕩けていく。
ほら、もう一度出てしまう。
今度は意識も、理性も一緒に出てしまう。
出てしまえば…最高の快感に包まれるわ。……ほら……さぁ…!」

その言葉と同時に、しゅしゅ、と足先を動かし、とどめを刺すように。
意識を飛ばすほどの快感を少年へと与えていくだろう。

シトリ > 「はひゅ、はふ……う、うんっ、うんっ! する、するぅ……お姉さんのとおり……」

放精の快楽と足コキの快楽がないまぜになる中に、シェイアの言葉がねっとりと割り入ってくる。
先程まで胸元を見つめていた視線が、今度は彼女の唇へと定まり、動かなくなる。
彼女がひとつ言葉を紡ぐ度に、少年の肩は震え、己の唇も相手の動きを真似するように蠢いている。

「せっ……せっくす……なん、だっけ、きいたことは、ある……したことは、ない……。
 ……んっ、あ、う……全身、とろ、とろけて、ぬるぬるで、う、あ……きもち、いいっ!
 きもちいい、きもちいいよぉ……♥ おねえさぁん……もっと、もっときもちよく、なりたい…っ!」

いちど射精した後も勢いを衰えさせない、脚による愛撫。
骨盤から迸るような刺激と、耳から染み込む言葉の毒との間に挟まれ、思考がどんどんすり潰されていく。
声色も艶っぽく色っぽくなっていき、まるで娼婦のよう。喧騒に包まれた酒場の中であることすら忘れている。

「これ、これぇ……せっくす、なの? おねえさんっ、これ、せっくす? きもちよくて、いい、いいよぉ…♥
 うんっ……オレ、蕩ける……きもちよくて、蕩けるから……っ、もっと、もっとぉ……。
 ……っあ、あぅ……で、出るっ……また、とろっとしたの、おちんちんから、でりゅっ……♥
 いしきも、りせーも、とろとろして、でりゅ……でりゅっ、びゅってでりゅ……っほおおお…♥
 あっ、目も、見えな……見えなく、うっ、ふううううう……んんんんんん!!」

いよいよ痙攣が激しくなってきて、二度目の絶頂の予兆を見せる褐色の体。
瞳がぐるんと白目を剥き、泡の混じった嬌声をキンと放ち、シトリは大きく仰け反った。
男としての誇りすべてを捨てたような情けない声が上がると、シェイアの脚先に再び射精の感覚が伝わる。

……が、今度はそれだけでは終わらなかった。
目の前で強烈な快楽に打ち震える少年の姿、その細い輪郭が一瞬にして崩れた。まるで水風船が割れるように。
文字通り、シトリは『ぬるぬるになって蕩けた』のだ。中身の無くなったシャツと短パンが椅子の上にくしゃりと落ちる。
その椅子の下に、不透明な褐色の粘体が塊となって、ぶるぶると激しく震えている。その表面には白い粘液がマーブル模様めいて揺蕩っている。

「………………っ♥ …………」

人の形を一瞬にして失いつつも、未だ快楽に震え続ける、シトリだったもの。暗示が強く効きすぎてしまったのかもしれない。
水の魔力の扱いに長けるものであれば、シトリの体には人間としては過剰なほどに『水の力』が満ちていることに気づけるだろう。

シェイア > 「いい子ね。」

言葉と快楽に操られるままに意思を蕩けさせ、絶頂への階段をひた走る少年の姿にぽつりとこぼす。
妖艶な笑みを浮かべながら、その娼婦じみた痴態を見つめ、
導いた快楽の先で、脚先に伝わる二度目の脈動。
先ほどよりも更に強く激しいそれを感じ、すっと少年から脚先を離した刹那の事であった。

文字通り、少年の姿が溶け消えてしまった。

「……? これは、また。」

席を立ち、様子を見に行けばそこにはスライム状の『何か』があった。
しかし、表面に浮く白濁や、先ほど着ていた衣服など。
それは少年が変化したものと推察するには十分な手がかり。
そして、そこに内包されている水の力にふぅんという呟きが漏れた。

「興味深いわ、貴方。これは…水の精霊、かしら。」

そっと手を翳す。
そこから発せられる魔力は、少年がもとに姿に戻るための補助が可能な魔力。
水を操る事もできる魔女は、ゆっくりと少年を元の姿へと返していく。

少年が元の姿に戻る事ができれば、あとはそっと再び囁くだろう。

「…部屋をとってあるわ。落ち着いたら、2階へいらっしゃい…」

部屋の番号だけ囁けば、先に魔女は2階の部屋へと去っていく。
そして自らの好奇心を満たすために、じっくりと囁きかけていくだろう。
魔女の囁きによって、幾度も快楽の夢を見せるために…。

シトリ > 綺麗とは言い難い酒場の床。そこにべっとりと扁平な円を描いて伸びる、褐色の粘体。
口がないゆえに嬌声はもはや聞こえず、ときおりビチビチと水が弾けるような音がかすかに響くのみ。

シェイアの魔力が注がれ、そして落ち着くよう諭す言葉も聞こえる。
その処置を受ければ、粘体の震えも徐々に収まる。やがて崩壊の過程を逆再生するかのように、粘体は人のシルエットを取り戻していく。
性徴に乏しいトルソができ、四肢や指が生え、丸い頭部からはレモン色の髪もふさりと生える。
1分も待たず、シトリはシトリに戻った。先ほどとの違いは……全裸であることくらい。
全身くまなく紅茶めいた褐色に染まった肢体。少年の肩幅と少女の臀部、異なる性徴が共存する不思議な体格だ。

「はふ……はふっ……ふううっ……ん、あ………」

自らが人の形を失っていたことすら気付いていないかのように、なおも喘ぎ続けるシトリ。
しかし暗示や愛撫が消えたことで、徐々に正気を取り戻していく。惚けっぱなしだった表情も徐々に平常に戻っていく。

「……あ、あれ、オレ……な、なんで机の下に……。つーか、え、あ、アレっ!? オレ……あ、あわわわわ!!」

程なくして自分が、酒場の片隅で服をすべて脱ぎ去っていることに気づき、羞恥に顔を染める。
そして椅子に残された着衣を急いで着直し、脚をもつれさせながら椅子によじ登って座り直した。
己の体に生じた異変に対する戸惑いと混乱、そして徐々に戻ってくる先程までの己の痴態とで、シトリの表情は複雑だ。
しかし。

「……………………う、うん」

女性の誘いには、しばし逡巡したのち、首を縦に振る少年。
味わった快楽は確かなもので、甘美なもので、病み付きになるものだ。もっと教えて欲しい、という好奇心が理性を押し流した。
そして、促されるがままに、彼女が用意した部屋へと導かれていくだろう。シトリはそこで何を体験するのだろうか。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシェイアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシトリさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にテネブレさんが現れました。
テネブレ > 空は生憎の曇天なれども、平民地区の大通りを歩く人の数は多い。
声を張り上げ客引きをする人や、道端で会話に興じる人。
或いは、治安の程度を示す様に軽い悪事や騒ぎも起こっているのだろう。

そんな平民たちの日常風景の中に異物が紛れ込んでいた。

建物は、特に何でもない。誰かの住居だろう。
その建物の外の隅っこに、50㎝角程度の箱が置かれている。
其処から顔を出しているのは、ぬいぐるみ。
ただそれだけを見れば、ゴミとして放置されているか、忘れ物かと思われるだろう。

だが。

「………みゅー。」

明らかに生き物じゃあない質感なのに、鳴くのだ。
その上、きょときょとと視線を彷徨わすような仕草も付け加え。
さながら捨て猫か捨て犬めいた雰囲気を漂わせ、時折短い手を伸ばし道行く人に縋り付くような動作も。

人は多く通れども、不思議とその目立つ存在を気にする輩は存在せず。
もしもそれを目撃できる人が居るならば、嗚呼なんと哀れで弱小な存在なのかと庇護欲を駆られる―――かもしれない。

その実、小癪なこの精霊が釣り糸を垂らす気分で遊んでいるだけなのだけれども。
上手く波長が合って、誰かが気づけばきっと楽しい。

テネブレ > みゅー、みゅー、とかわゆく聞こえるだろう鳴き声を繰り返し、繰り返し。
心優しい人が見つけ、構ってくれるまでこのあざとい行為を続けたのだろう―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からテネブレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にテネブレさんが現れました。
テネブレ > まだ、箱の中にぬいぐるみめいた何かは居る侭だった。
その顔は今は箱の中に突っ込んで、底に転がっていたパンをもしゅもしゅと齧り食事中。

転がっているのはパンだけではなく、飲料水の容器も存在していた。
心優しい誰かの施しではなく、自前である。
俗世に染まって久しい精霊なので自然物よりちゃんとした食べ物の方が好みというふざけた存在。
存外、居心地が良さそうな箱にしている辺りが小賢しい。

けぷぅ、とげっぷめいた仕草を取ると顔を上げ。
きょときょと、と誰かに見られていないかと確認を取ってから改めて箱の縁に手を置き。

「ふきゅー、ふきゅー……。」

鳴き声を変えた。
キャラ付けはその時々でかわゆければ良い。

テネブレ > さて哀愁を誘う事を目的にしたその姿。
精霊が飽きる時間まで、箱の中できゅうきゅう鳴きながら続けるのだろう―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からテネブレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシャルレさんが現れました。
シャルレ > 白い猫の姿で、平民地区の屋根の上、夜の街を歩く。
塀の上、屋根の上、瓦礫の上をネコなら問題なく歩ける、足音もなく、キラキラ明かりに賑わう酒場の多いとこに出てきた。

屋根の上から酔っ払いを眺める人間観察は、なんとなく面白く見てて飽きない光景。
今夜もどんな酔っ払いがいて、どんな騒ぎがあるのかと適当な通り沿いの屋根の上にちょこんと座って、尻尾を巻きつける。
先端だけがピョコピョコと動いて、興味津津といった感じの反応をしている。

シャルレ > 下に降りたら、酔っ払いにもみくちゃにされかねない。
でも撫でられたい、抱っこされたい、ちょっと人に近づきたい欲のようなものが湧いてくる。

でも、危ないとも言われてたし、じーっと眼下の人たちを眺めながら考える。
ちょっと下にく?でも危ない?

ネコの顔は変わらないけど、真剣に迷ってる。
屋根の上にいては、撫でてもらえないだろうし…、とりあえず前足、背中と舐めながら、
酔っ払いの喧嘩らしい声は、今、ここにはなさそう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にタマモさんが現れました。
タマモ > そろそろ平民地区にも手を伸ばしたい、そんな式の頼みに少々足を運んでいた、その帰り。
思いは一つ、さっさと帰って夕食にあり付きたい。
なので、通りや路地を歩くのは面倒と屋根伝いにひょいひょいと飛び越えて進んでいた。

そんな中、ふと気になる気配を、ちょうど次の屋根に飛び移るタイミングで感じた。
いや、というか…着地のタイミング?

「………おぉ!?」

ふわり、何かの居た少し横に着地。
もう少し横だったら、見事に踏み付けたかもしれない。
やれやれ危ないと、胸を撫で下ろす。
そんな心情は耳や尻尾に現れており、おっ立てたり、へなりと垂れたり、忙しい。