2017/05/26 のログ
シャルレ > 「くぁ-…」

欠伸がでた。
体を伸ばして立ち上がる、オヤツも食べて終わったし、もう隊舎に帰ってくる頃だろう。

お風呂済ませて、またお泊りにいこう…、で今夜こそ寝ずに驚かせようとか、いたずらを考えながら公園から出て歩いていく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシャルレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 路地裏」にシラトリさんが現れました。
シラトリ > 人通りの少ない裏路地を歩むメイド姿。
変わり者の主人に仕え、それ以上の変わり者として自由に歩く白いメイド。
日もそろそろ暮れ始める中で、さて、と考えるそぶりを見せる。

先ほどまで、酒場のウェイトレスをひっかけて楽しく二人で歩き。
優しく耳を撫で、唇を寄せ、裏路地でいちゃこらしてようやく次の約束をして解放したところ。

自由時間ではなく、普通の業務時間中。
この女の平常運転がこれである。

「買い物は……遅い時間になってしまいましたね。
 まあ、あの店に寄って帰ればなんとかなるでしょう。」

買い物をすっかりデートで忘れるメイド。
ゆらりと歩きながら、今日の娘との逢瀬を思い出す。

シラトリ > 基本的に女性を口説いては連れ回し、ついでに主人の依頼をこなして帰宅する日々。

なぜ解雇されないのか。
それはその色恋沙汰や冒険活劇、大波乱の物語。
色とりどりの話を飽きさせぬように主人に語り聞かせる、退屈を殺せる唯一無二のメイドだからである。

特別強いわけではないのに様々な場所に使いに出されるのも、彼女の特性に拠る。
なんか面白い話を仕入れてこい、ということだ。

「………さて、何か面白い噂の一つでも聞いておくとよいのですが。」

とはいえ、そんなに毎日面白い話が沸いて出てくるわけもない。

シラトリ > 「仕方ない、野菜を一つ買いにいきがてら、面白い話でも搾り取りにいきましょう。」

のんびりと気楽に足を向ける。
何か面白い話でも聞かせなさい、と野菜屋の看板娘に捻じ込みにいくメイド。

街をエンジョイする女である。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 路地裏」からシラトリさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシェイアさんが現れました。
シェイア > 平民地区にある酒場の一つ。
大通りからは外れているものの、至って平凡な普通の酒場。
その奥の方のテーブル席の一つを陣取り、ゆったりとした様子で女が酒を傾けている。

ほう、と酒精の混じった吐息を吐き、酒場の中をじっくりと眺めている。
何かを観察しているような視線で、内装を見たり、客を見たり。

今宵は冒険者や娼婦姿が少し多く見える。
それに伴い、忙しく走り回っているのは給仕の娘。
賑やかな店内では大声で喚くものや、ステージで歌を披露するものもおり、喧噪は最高潮、ともいえる。
…まぁ、これから少し静かになっていくのだろう。
主に酔いつぶれる方面で、と微かにあるか無きかの笑みを浮かべた。

観察を楽しみながら、さて今宵は面白い事があるかしら?それとも起こそうかしら?と内心で思考していた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシトリさんが現れました。
シトリ > シェイアからそう遠くない位置、長テーブルの角の席に、年端もいかない褐色肌の少年が腰掛けている。
飲酒に向いた年齢には見えないし、傍らにあるジョッキを満たしているのはリンゴを絞ったジュースだ。
彼の周囲の人物は彼と話したりする様子もなく、勝手に騒ぎ合っている。少年は独りのようだ。
そして少年も周囲の喧騒に交じることはなく……それでいて、何やらニヤニヤと怪しい笑みを浮かべている。

「ふふ、ふふふ……今日の依頼は儲かっちゃったなぁ……ふふふ……」

唇が動くが、その声は近くにいてもまったく聞き取れないだろう。
テーブルの上には、食事を終えた皿が数枚。使い込んだ布製の巾着、その口から溢れるは十数枚の金貨。
一枚一枚、厚みを確かめるように小さな指で摘みとって、くにくにと弄り、唇を吊り上げる。
もちろんスリ取られないようにしっかりと周囲を警戒しながら。

……しかし。ふとした拍子に、一枚の金貨を指から取り落としてしまう。テーブルを転がり、床へ。
褐色の少年はあわてて残りの金貨を巾着に仕舞い、スツールを蹴って席を立ち、落ちた金貨を追いかけ始める。

「……あ、あの、すみません。お、お姉さんの席の下に、お金が転がっちゃって……。取っていいですか?」

金貨は床を転がり、シェイアの腰掛ける椅子の下に吸い込まれていく。
少年はほろ酔いの女性の目の前でぴたりと止まると、申し訳なさそうに頭を下げながら、そう話しかける。

シェイア > 周囲を観察していれば、からから、という軽い音。
ふと足元を見れば、1枚の金貨が転がってきていた。
それは止まることなく自らの椅子の下へ。

そしてそれを追ってきたのは褐色の少年であった。
若い、というよりは幼いといった風貌。
やってきた方向を見やれば、テーブル席の上に食事を終えた皿と果汁のようなものが入ったジョッキ。
なるほど、収入を得ての少しの贅沢といった所であろうか。
そう思考しつつ、眼鏡の奥の瞳がじっと少年を見つめた。

「……えぇ。どうぞ。」

素直に頭を下げる少年にうっすらと艶っぽい笑みを浮かべて答える。
とれるかしら?と軽く足を上げて見せる。革のブーツに包まれた足を小さく上げ、探しやすいように。

シトリ > 「す、すみません……すぐ終わりますんで」

承諾の言葉を貰えば、褐色の少年は申し訳なさそうに再び深々と頭を下げる。
そして、油と泥に塗れた酒場の床に躊躇なく手をついて四つん這いになると、女性の座るテーブルの下へと潜り込んでいく。

「………あっ……う……」

金貨の転がっていった先を追い、目に映るのは椅子の脚と、ブーツの脚。
シトリが探しやすいように脚を上げてくれているようだが、そのせいで……みえてしまっている。ローブの中身が。
シェイアからは見えづらいだろうが、テーブルの下でシトリは顔を真っ赤に染め、目を見開いている。
そして、椅子の下をすぐに捜索にかからない少年の挙動は女性にもわかるであろう。

「………う、うう……ごめんなさい……失礼して……」

喧騒に消え入りそうな声を発しながら、褐色の少年は意を決して椅子の下に潜り込む。
少年の身体は細っこいが、かろうじて椅子の脚の間に入り込む程度の体幅だ。

「あれ……あれれ……見つからない……どこ行ったんだろ……」

しばらくしても、少年は出てこない。椅子の下に身体を完全に潜り込ませたまま、あちこちへと手を這わせている。
金貨はまだ見つからないようだ。

シェイア > 四つん這いになり、椅子に下にもぐっていく少年。
少年が潜り込めば、くすっという笑みを浮かべた。
ずいぶんと可愛らしい子であった。
弄んであげたいという情動がむくむくと沸いてくるような。

「…ふふ。」

テーブルの上にあったチェイサーに指を浸す。
その濡れた指先でテーブルの上を幾何学的な模様を描くようになぞると…。
濡れた後がふっと淡く明滅し、すぐに消えた。
これで、このテーブルの下で何が起こっても周囲には気づかれない。結界というものだ。

「…君、見つかったかしら?」

まだ見つからず、下でもぞもぞとうごめく気配に甘い声がかかる。
耳朶をくすぐる蜜のような声。
同時に、す、と小さく足を開く。探し物をする少年の視線を誘うような動き。
そしてその反応をまた楽しんでいくのだろう。

シトリ > 「えっ、あ、その……」

頭上からかかる優しげな女性の声に、少年はぴくりと小さく身体を震わせる。
他人の、それも女性の椅子の下を探っているのである。無礼を働いているという自覚はあり、焦っているのだ。
シェイアの脚の間で少年は、少年というにはやや大きい作りのお尻を振り、身体を後退させていく。
そして一旦身を起こそうとして……。

「あっ………う、うう………」

椅子に座る女性、さっきとは違い今度ははしたなく脚を開いている。ローブの中身が否応なく目に飛び込んでくる。
わかりやすくうめき声を上げながら少年はたじろぎ、いま見た光景を忘れるように首を強く振りながら、ふらふらと立ち上がる。

「……ご、ごめんなさい。もっと奥に転がって行っちゃったようで、見つからなかったです。
 せっかくお一人でくつろがれてるところを邪魔しちゃって、す、すみません……」

立ち上がった少年は先刻以上に深々と頭を下げ、女性に向けて謝罪する。
褐色の両手は己の股間に添えられ、肉付きのよい太腿もぴっちり閉じてもじもじと擦り合わせている。
短ズボンの中で無意識のうちに鎌首をもたげ始めた男の子の証を必死に隠そうとしているのだ。

シェイア > 視線を誘導するようにすれば、小さく聞こえる呻き声。
それを聞けば、更にふふっと笑みが漏れる。
可愛らしい事だ。
やがて少年が首を振りながら立ち上がれば、下から見上げるような視線を向けた。

「気にしていないわ。…まぁ、気を落とさない事ね。」

そして、よければどうぞ。と向かいの席を手で指し示す。
もちろん少年の異変には内心では気づいてはいる。
しかしそんな素振りを見せる事もなく。むしろ席についてしまえば楽にそれを隠せる。
理解した上で、少年の行動を誘導するように。

「何か飲むかしら?」

テーブルの上でだけは、優しい女性のように小さく笑みを浮かべている。

シトリ > 「え、ええ……はい。今日の儲けがちょっと減っちゃいましたけど。1枚くらいなら大丈夫です。
 ……ま、まぁ、金貨の1枚くらい気にしてちゃ大物にはなれないもんね! あははは……」

女性の慰めるような言葉に、少年は強がって苦々しい笑みを浮かべ、乾いた笑い声を上げる。
そして相席を促されれば、しばし逡巡するように視線を横に流したのち、静かに頷いた。

「あっ、はい。失礼します……もしかすると、この辺に座ってるうちに金貨見つかるかもしれないし。
 ……あ、でもさすがに飲み物とかは大丈夫……だよ。オレの飲みかけがまだあるし、酒は飲めないし……」

徐々に緊張が溶けていっているのか、言葉も少しずつ砕けていく少年。しかしその声は甲高く、性徴に乏しい。
もともと座っていたテーブルに早足で駆けていき、ジュースが残ったブリキのジョッキを取ると、シェイアの真向かいに座る。
彼女が先程張った結界に気付くような素振りはない。

静かに座ると、シトリはジョッキを手に抱えたまま、空色の瞳をじっとシェイアのほうに向け、見つめている。
頬はなおも赤く染まり、息遣いも荒い。さすがにローブの中身を見たときほどドキドキはしないけれど、この女性、やはりいろいろ露出が強い。

「な、なぁ……お姉さん。その服装……お姉さんって、魔法使いだったり……するの?」

ややもつれる舌で、会話を切り出す少年。

シェイア > 「…運が良ければ給仕の子が見つけてくれるかもしれないわ。」

強がりに小さく頷きながら、ふふ、と笑う。
少年が元居たテーブルに小走りに向かうのを見ながら、横を通りかかった給仕に「水割りを」と短い言葉で告げる。
入れ違いに少年がやってくれば、そちらへと改めて視線を移した。
少年の視線がまっすぐこちらを見ているような、泳ぐようになっているような。
どきまぎと興奮している様子で、ずいぶんと初心な様子だ。

「そう。まだお酒は飲めないの…そうかもしれないわね。
ふふ、私?…そうね。魔法も多少は使えるわ。主な仕事は調剤なのだけど…。」

真っ赤なウソであるが、それを確かめる術もないだろう。
会話を続ける間に、ブーツの片方を脱ぐ。
そしてすらりと長い脚をゆっくりと持ち上げ…そっと、テーブルの下で少年の股間を一瞬だけ撫で上げる。
少年が視線を移せば、もう自分の元へと脚を戻していることだろう。
反応を楽しむように、少年をじっと見つめながら。

シトリ > 「酒場の人が見つけたらそのままくすねられちゃうかもしれないし……まぁ、もうそれでいいかな、うん」

金貨の行方に思いを馳せ、桜色の唇を尖らせる少年。金貨1枚といえど、惜しいものは惜しいのだ。
とはいえ今は他人の、それも魅力的な女性の手前。守銭奴めいた振る舞いを続けるのも男らしくない。
きっぱり諦めたように掌をひらひらと振る。

「お酒はオトナとして認められてから、ってオレの故郷では決まってたし、この国でもそんな感じっぽいしね。
 それに……少しだけ飲んだこともあるけど、くらくら目眩がして、あんまり気持ちいいもんじゃなかったし。
 ……ふぅん、魔法も使えるし、調剤……クスリを作る仕事だっけ? それもできるんだ。お姉さんはオトナなんだなぁ……っふ!?」

冒険者として同類めいた雰囲気を感じ、いろいろと聞き出すべく会話を続けようとするシトリだったが。
両手をテーブルの上に置き無防備となった股間を、突然なで上げられる感覚に、息をつまらせる。
ぞくりと全身が震え、空色の瞳がまんまるに見開かれる。握ったジョッキが揺れ、澄んだリンゴ汁が数滴テーブルに散る。
シェイアの脚先には、もっちりとした陰嚢の柔らかさ、そのすぐ上で未だ硬さを保つ小突起の弾力の両方がズボン越しに伝わる。
もちろんシトリが己の脚の間を確認し始めたときには、彼女の脚は見えない。
だが、このようなイタズラをする人は他にこの付近にいないし、気のせいとも思えない。
かといって、目の前の初対面の女性がそのような行為を自分に行う理由も、幼いシトリには考えられず……。

「……お、お姉さん、酔ってない? 飲み過ぎはダメだよ……」

そっと片手で股間をかばいながら、女性を心配するような言葉をかける。
酔った影響で意図せず脚を動かしてしまったのだとシトリは考えていた。