2017/05/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 / 宿屋通り」にミオさんが現れました。
ミオ > 主婦は暇そうに見えて何かと忙しいものである。
特にまだ幼い娘を持つ母親となれば一日はあっという間に過ぎてしまうもの。

今日の夕食は何にしようかしらとぼんやりと考えながら歩く主婦は、商店街へと向かう道すがら宿屋街に通りかかる。
そのゆったりとした足取りは見ている者に安心感を与えると同時にそんな足取りでは日が暮れてしまうのではないかと不安感を与える。
のんびりと歩きながら、顔見知りの娼婦にほんわかと笑顔を向けて会釈し、時折足を止めては立ち話などを楽しむ。

そう、主婦は暇そうに見えて何かと忙しいものである。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 / 宿屋通り」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 日々、生きる為に金を稼ぐ。それを目的に荒事ヤバ事儲け話に首を突っ込む冒険者。
さりとてたまには仕事に疲れてのんびりする日もあり……今日がその日だった。

「……おや?」

普段あまり通らない、自宅への近道である宿屋通りを歩いていれば、男の視界に一人の女性。男は一度立ち止まり、その女性へととことこと近づいていく。
その表情は……何か悪いことを企んでいるような顔。

「そこのお嬢さん!! そう、そこの紫紺色の髪の、キレイなお嬢さん!!
 あなた、雑貨屋のピングさんの所の奥さんでしょ?」

とことこ、と近寄りながら声をかける男。表情はいつのまにか満面の笑みになっており、さわやかさを懸命にアピールしている。

ミオ > 顔見知りと笑顔で歓談していると不意に背後から声を掛けられ、きょとんとした表情で振り向く。
そこに立っていたのは自分より20cm背が高く旦那よりは背の低いどこか胡散臭い男の姿。
巨漢の旦那を見上げ慣れている人妻は慣れた様子で男を見上げ、あらまあと首を傾げる。

「もう。お嬢さんだなんて、もうそんな年ではありませんのよ。」

お嬢さんと呼ばれたのが悪い気がしないのか、ほんのりと染まった頬に片手を当ててはにかんだ笑みを浮かべる。
どうやら知り合いらしい様子に顔見知りの娼婦は手を振って去り、同じように胸の高さで軽く右手を振って見送る。

「えっと…うちの人のお知り合いでしょうか?もし、どこかでお会いしていましたらすみません。」

どうやら旦那の知り合いのようだが見た覚えがない。少し申し訳なさそうに瞳を伏せつつ、両手をスカートの前に揃えて軽く頭を下げる。

セイン=ディバン > 話をするに不足の無い距離まで近づき、まじまじと相手を見れば……。
物腰や雰囲気よりも、随分と若々しいな、という部分に気付く。
そのままおっとりとした仕草と返答に、男はクスリ、と笑い。

「いやいや、私から見れば十分にお嬢さんかと。
 そうでなくとも、奥様のお美しさなら、まだまだ若さを誇れると思いますよ」

自分の言葉に頬を染めはにかむ女性。随分と、可愛らしいな。などと思いつつも男は態度を改める。声をかけたときよりも、幾分紳士的に。自身の悪巧みがばれないように、と。

「あぁ、これは大変失礼致しました。私、セイン=ディバンと申します、冒険者でございます。
 旦那様とは、面識は無いのですが。お噂はかねがね。
 なかなか……『やり手』のお方だと伺っております。
 いつかお店にもお伺いしたいのですが……なにぶん、縁がありませんで」

相手に唐突に声をかけたことを詫びるように、ゆったりとした動きで頭を上げる男。
実際、男はこの女性の夫については色々と知っている。……それこそ、どんな人間で、どういったことをしているかも。無論、噂で聞く程度のことではあるのだが。

ミオ > 「もう。そんなにお世辞を言っても何も出ませんよ?」

畳み掛けるように褒められると生娘のように頬を染め、もう、と右手を振る。
すっかり気を許したのか顔見知りと話す時と同じ間合いでにこにこと笑顔を浮かべ、上機嫌に身体を揺する。
やはりいくつになっても可愛いと言われるのは嬉しいものだ。

「あら、冒険者の方なのですね。ふふ、そうですか。あの人はやり手なんですね、ふふ。うふふふ。是非ご贔屓にして下さいな。」

旦那のことを褒められると可愛いと言われた時以上に嬉しそうにはにかむ。つい漏れてしまう上品な笑い声は旦那への愛故だろう。
その様子は今にもスキップし始めて姉妹そうなほど。

セイン=ディバン > 「いえいえ、お世辞だなどとはとんでもない!!
 こう見えても私、清廉潔白・本音しか口にしないのがウリでして
 いやぁ、奥様のようなお美しく清楚な方を娶って、旦那様は幸せ者ですな」

女性からの言葉に、男は大げさに、身振りを交えて返答する。
そのまま畳み掛けるように言いつつ、女性を更に観察。
笑顔が眩しく、実に、実に可愛らしい。話に聞いていた夫とは、ずいぶん歳の差があるはずだったな、と考えつつ。

「えぇ、こんな身なりですが、事情がありまして。
 ……ははは、そうですね。お店にうかがった際には、是非。
 ……それでですね、お声をかけたのは少しお話がありまして」

いよいよ上機嫌極まりないといった女性の様子に、男は内心ほくそ笑みつつ顔を少し近づけ、小声になる。

「ずばりお聞きいたします。奥様……。
 旦那様との……夜の営み。上手くいってございますか?」

なんとも唐突な。しかも随分と不躾な質問だった。
だが、男はさも重要なことだ、というかのような真剣な表情を浮かべる。

ミオ > 「ふふ、本当に面白い方ですね。」

男の芝居がかった身振りと言葉に可笑しそうにおなかに両手を当てて笑みを零す。
身体を揺らして笑っても身体の曲線がくっきりと浮かび上がるリブ生地で強調された形のいい膨らみが揺れないのはきっちりと下着を着けているからだろう。

「………え?」

ずばり、と掛けられた言葉に笑顔のまま表情が固まる。
一瞬何を言われたか理解出来ないまま、しかし、みるみる顔が赤く染まっていく様子は主婦が男の言葉を理解したことを伝える。

「あ、あの、えっと……は、はい……上手く…行ってると思います。」

真っ赤に染まった顔を隠すよう俯き、それでも耐えきれずに両手で顔を覆って蚊の鳴くような声で答える。
そう、一昨日もゆっくりゆっくりと掻き混ぜてもらって愛を確かめあったばかりだった。

セイン=ディバン > 「ふふふ、貴女様の笑顔が見たくて、ついついおどけてしまうのですよ」

男は上品に笑う女性に対し、さらに調子に乗った言葉を告げる。
そんな中でも、女性のボディラインを観察することは忘れない。
その双丘が揺れぬのを見て、なるほど、ガードは固そうだ、という感想。

「……。いえ、いえ!! 隠さずとも結構!!
 確かに、奥様はそうお思いかもしれませぬが……。
 私は知っております!! 旦那様の性器の大きさと、それにより、どこかお二人の愛の営みに、『遠慮』という物があるのだということを!!」

男の言葉に、女性の動きが止まり。次の瞬間、あっという間に顔全体が赤くなった。
続いて、か細い声での言葉に、男は暫しの間を置きながらも……。
ずずいっ、と顔を更に近づけ。周りには聞こえぬように声は殺したまま。しかし、ずばずばと女性の言葉の裏を指摘していく。
……ちなみに、男の言葉はまったくの口からのでまかせである。
噂で聞いた、夫の店の店先においてあるという……ディルドの大きさ。
そして、この女性の反応のウブさ加減から、男が推理したことをあてずっぽうに言っているに過ぎない。

ミオ > 「いえ、隠してなんて……。そ、その、本当に上手く行っていますから。」

畳み掛ける言葉に顔を真っ赤に染めたまま、両手を顔の前で振って否定する。
しかし、遠慮……と言われた瞬間、思わず顔を上げて男の目をまじまじと見てしまう。
その琥珀色の瞳にはどうして知っているのだろうと言う疑問符がありありと浮かんでいた。

「あ、あの…あの人のが、その……お、大きいと言うより‥…わ、私が小さすぎると言うか……。」

旦那しか知らない主婦は、旦那の30cm超のサイズが当たり前のサイズだと思いこんでいた。
二人のサイズが合っていない…そう感じながらも優しく愛してくれる旦那とのセックスには本当に心の底から満足していた。
だが、常に付きまとう不安……あの人は満足してくれているのだろうか……。
時々聞こえてくる女遊びの噂話を黙認しているのはそんな不安もあってのこと。
しどろもどろに答えながら、ずっと心の奥底に押し込めていた不安が頭の中をぐるぐると回ってしまう。

セイン=ディバン > 「えぇえぇ、そうでしょうそうでしょう。確かに上手くいってはいるのでしょう」

小声のまま、さらに顔を接近させる男。もはやお互いの息がかかるような距離まで迫っている。
そのまま、美しい銅のような輝きを放つ瞳を、真正面からじっ、と受け止める男。
ここで視線をそらしたり、吹き出したりしては台無しである。

「ふむ、ふむやはりですか……。 男性と女性の肉体相性については太古の昔より、悩み、すれ違い、衝突、葛藤!!
 様々な問題が時代と共に生じ、そしてまた、その相性の不一致により……悲しき別れを選択する夫婦も、後を絶たないのです……。
 ですが!! 奥様が思い悩む必要はありません!! なぜなら……人間の肉体は、そういった物事に適応していけるのですから!!」

いよいよ芝居がかった口調のまま、相手の瞳を、男も真剣に見つめ返す。
言葉の端々に、女性が不安になるような単語を織り交ぜ、煽り。
そうして、最後の一言と共に、女性の手を優しく握った男は、ゆっくりと口を開いた。

「なので、奥様。私に貴女様の肉体の拡ちょ……ごほん。
 その、順応のお手伝いをさせていただきたいのです!!
 奥様!! 旦那様の激しい愛を受け止め、旦那様に喜んでいただきたくありませんか!!」

ミオ > 「え、えっと、あの……。」

吐息が掛かるほどの距離でまくし立てる男の言葉に理解が追いつかない。
だが、理解が追いつかずとも別れたくない、嫌われたくないという不安がどんどん膨らんでいく。

「わ、私も……適応出来るのでしょうか?」

本音を言えば他の女性にぶつけている衝動も全部受けとめたい。
そんな内心の願いを見透かすような言葉に気付けばすっかり乗せられていた。
両手を胸の前で組んで真剣な表情で男を見つめる。
きっと悪徳セールスに引っ掛かる人はこんな心持ちなのだろう。
実際よく引っ掛かる。

セイン=ディバン > 「あぁ、申し訳ありません……。つい、熱が入ってしまいました」

自身の言葉に戸惑っている女性の様子に、一度身体を引き、咳払いをする男。
しかし、目の前の女性の表情から、十分に不安を煽ることができたようだ、と確信しつつ。

「はい、もちろんですとも!! よく考えていただきたい、奥様。
 女性は子を身体の中で育み、そして出産する際は、赤子として立派に成長した子供を出産する。
 つまり……女性器には、十分な収縮性。もっと言えば、余裕があるのです!!
 問題は、それは出産時という大事の時にしか機能しないという点。
 ゆっくりと、丁寧に段階を踏んでいけば、女性の身体は進化適応していけるのですよ」

相手が逆に尋ねてくるのを聞き、男は心の中でバンザイをして大はしゃぎする。
が、あくまでもまだ準備段階、相手を信用させるためには、と思い、もっともらしいことを嘯く。
そのまま女性の真剣な表情に小さく頷き、優しく微笑む男。

「安心なさってください、奥様。
 必ずや、奥様は旦那様の愛を全て受け止めることができるようになります。
 ……つきましては、まずは……ささ、こちらへ」

まるで本当に女性を案じているかのように微笑みながら。
男は女性を先導し、細い路地裏へと入っていく。
……噂でしか知らぬ、雑貨屋の店主とその奥方。
その噂だけで推理し、未だ他の男を知らぬであろう人妻を、拡張の名目でつまみ食い。
男の悪巧みは、見事形になりつつあった。

ミオ > 「いえ、私達夫婦の問題にそんなに真摯になって頂いて御礼の言葉もありません。」

男が身体を離すと深々と頭を下げる。
ほとんど面識のない自分たち夫婦の為にここまで熱く語っていただけるなんて…なんて親切な人だろうと恐縮する。

「そう…ですね。確かに娘はあの人よりも大きかったですし……。」

言われてみればそうだ、自分のあそこは小さいと思っているが、無事娘を出産出来たのだ、旦那の30cm超砲くらいあっさり飲み込めてもおかしくない、うん、おかしくない。
男の説得力のある言葉にひとつひとつ律儀に頷き、真剣な眼差しで男を見つめる。

「わかりました、よろしくお願いします。ご指導ご鞭撻よろしくお願いいたします。」

促されるままに薄暗い路地裏に足を踏み入れる。
その一歩一歩は先程よりも力強く、主婦の意気込みの強さを示していた。

セイン=ディバン > 「あぁ、どうか顔を上げてください奥様!!
 冒険者たるもの、困っている方に力を貸すのは当然のことなのですから」

丁寧に一礼をする女性。その肩に触れ、顔を上げて欲しい、と芝居がかった様子で言う男。
もしも男の知り合いがこの場に居たら、『よくもまぁ思ってもいないことをベラベラと……』とあきれ返ることであろう。

「え゛っ……。お、オホン。
 娘さんがいらっしゃったとは、いやはや、お若いのに……驚きました。
 しかし、お子さんがいらっしゃる、ということは旦那様に愛されているのですね」

相手の一言に、思わず声を上げ固まる男。しかし、すぐさま気を取り直し、夫婦間の愛を持ち上げることで一度場の空気を切り替える。
その間、真剣な目で男を見て、言葉に頷く女性のその仕草に、少しだけ罪悪感も芽生えたが。

「はい、お任せください!! このセイン、微力ながら全力を尽くさせていただきます!!
 ……ふむ、では。奥様、まずはこちらに座っていただけますか」

見事に罠にかかった女性の言葉に、さわやかに応えながら、男は大笑いしたくなるのを堪えるのに必死であった。
そのまま、女性を連れ、十分路地裏の奥にまで来たところで、男は空中からイスを取り出し、それに座るように、と促す。
何のことは無い。男の保持スキルである転送呪文で、自宅のイスを一つ呼び寄せただけのことだ。

ミオ > 「本当に冒険者と言うのは尊いお仕事なのですね。あの人が頑なに雑貨屋を続けている気持ちが分かる気がします。」

聖人のような言葉にキラキラと輝く瞳。
両手を胸の前で握り拳に男の話を真剣に前のめりに聞く。
愛されていると言われると照れっと視線を逸らし、嬉しそうに口元を緩ませる。

「わっ!?何もない場所から……す、すごいですね。」

手品のように椅子を取り出して見せた技に目を丸くして感嘆の声を上げる。
促されるままに、しかし、ちゃんとスカートを抑えて椅子に腰を下ろす姿は育ちの良さを醸し出す。
美女と野獣……こんな淑女にあの凶悪なモノが……!そんなギャップが独身者の妄想をはかどらせるのだろう。

セイン=ディバン > 「……えぇっと。そう、そうなのですよ!!
 旦那様のように、冒険者を支えてくださる方に少しでも恩返しをしたく、奥様へと声をかけてのですよ!!」

あまりにも純粋な、そして、眩しい瞳の輝きと言葉に。
流石に男も、内心……。

(チョロいどころか、騙してるこっちが苦しくなってくるなぁヲイ……)

と良心をざくざくと刺激されるが。
ここまでお膳立てして、やっぱりやめた、などとは言える訳もなく。
自身に愛を注いでくれている夫を思っての微笑みに、思わず心中だけで雑貨屋の店主さんに謝る男であった。

「ははは、簡単な魔術でございますよ。
 さて、ではこれより奥様の肉体を旦那様のモノを受け入れられるようにする。
 その特別なマッサージを行っていきます。
 これは何より、奥様自身の覚悟と忍耐のいる過酷なマッサージ!!
 今一度確認いたします。旦那様の愛を、全て、受け入れたいですか!!」

イスに優雅に座った女性の姿に、ほぅ、と息を吐く。
その動作の自然さは、実に美しく。嫌味ったらしさがまったく無かった。
男の嫌うような、貴族どものする無駄な作法とは違う自然体の美しさ。それをもつ女性を、今から汚そうとしている、ということが男を興奮させる。

ミオ > 「そうでしたか。やはり人は支え支えられるものなのですね。」

両手を胸の前で組み、愛する旦那が紡ぐ人の繋がりを誇らしく思う。
長いスカートに包まれた膝はきっちりと閉じ合わされ、すらりとした足が自然と傾く。
ぴんと背筋を伸ばし上品に座る主婦も、夜な夜な旦那の下でははしたなく股を開く。
それは愛する旦那にだからこそ見せるはしたない雌の姿。

「も、もちろんです!覚悟は決めました!思い切りやって下さいっ!」

意気込みすぎて肩に力が入る。
セーターから覗く細い肩が持ち上がり、眉を上げて真剣な面持ちを作る。
しかし、少し下がった眦とふっくらとした頬がどこか真剣さよりも幼い愛らしさを強調してしまう。

セイン=ディバン > 「……ハイ、ソーナンデスヨー」

どこまでもまっすぐに自分を信用してくる女性に、流石に男も色々と……良心だとか、罪の意識だとか、後ろめたさだとか。
そういう精神的ダメージを勝手に受け、ついつい棒読みのまま答えてしまう。ほんの一欠片、目からうっすらと涙が零れたのを隠しつつ。

「……わかりました。では、私も全力でその覚悟に応えましょう!!
 ではまず、奥様。足を広げて、あぁ、その肩の力は抜いてください。
 緊張は敵でございます。旦那様の一物を受け止めるには、何よりもまず、リラックス、でございますよ」

女性の言葉に、困ったような笑顔を浮かべつつ、まぁ、相手が思いっきりやってくれって言ったし、いいよね?
などと自己正当化をし……いよいよ、男が行動を起こした。
言いながら、男は地面へと膝をつき。見ようによっては、執事が忠誠を誓っているようにも見えるだろうか。

ミオ > 「足を…ですか?」

閉じ合わせることが当たり前の足を開く…戸惑いを覚えつつも確かにリラックスは大事とスカートの中で足を肩幅ほどに開く。
と、言っても開いたのは足だけ。膝はきっちりと閉じ合わされているあたり、主婦の貞操感の強さを示す。

「リラックス…ですね。」

殿方を跪かせている状況に罪悪感が湧き上がり、申し訳なさそうに眉根を下げる。
しかし、自分の為に真剣にやってくれているのだ……その恩に答えようと大きく深呼吸して肩を下ろし、全身の筋肉を弛緩させる。

セイン=ディバン > 「……あぁ、失礼いたしました。言葉が足りませんでしたね。
 えぇ、っと。そう。足を、肩の幅ほどに開いていただきたいのです。ハイ」

すんなりと事が進む。そう思っていた男は、膝を閉じたままの女性に対し、ガードが固いな、と思いつつ。
あくまでも紳士的な態度を崩さぬまま要求を重ねる。

「はい、そうです。とはいえ、あまりリラックスすることを意識すると余計に緊張してしまいます。
 大丈夫です。過酷なマッサージ、と言っても痛いことはいたしません。
 自然体でいてくださればいいのですよ」

正直、ここで牙を剥いて襲い掛かりたいのも男の本心であるが。
下手に抵抗されてもつまらないし、なによりも、ギリギリまで女性を騙したままつまみ食いをしたい、という悪戯心もあった。

ミオ > 「は、はぁ…。」

ほんのりと頬を染めつつ、はしたないと思いながらも膝を開く。
旦那の前ではもっと開いて見せるとは言え、股間がすーすーとする感覚はやはり慣れない。
自然体と言われると少し背筋を伸ばし、膝を開いたまま両手を胸の上に置く。

「マッサージなんてして頂いたことがないので、その、ちょっと楽しみです。」

真剣にやっていただいているのにごめんなさいとはにかんで見せる。

セイン=ディバン > 「あぁ、はい。それで結構です。そのまま、しばし動かないでくださいね」

今度は要求どおり。膝を開いた女性に、やさしく声をかける。
そのまま女性がはにかむのを見れば、さてさて、この表情がどう乱れるかな、と男の中に黒い欲望が芽生え。

「ははは、そこまで特別で大層なことをするわけでもないのですがね?
 では、始めさせていただきます。繰り返しになりますが、決して動かぬよう……」

男は未だに紳士の仮面を外さぬまま。そう言って……。
するり、とスカートを掴んだかと思うと、おもむろにその生地の中へと頭を入れ……。
女性の穿いている下着、その上から、いきなり、女性のクレパスへとむしゃぶりつき、下着越しに、舌での愛撫を始めた。
べろべろと、激しく舐め上げ、淫核を先端で突き……。

ミオ > 「はい、わかりましたっ!」

改めて動くなと言われるとリラックスしなければならないとわかっていても思わず声に力が入る。
膝を開いたまま、何をされるかと胸をドキドキと高鳴らせ、琥珀色の瞳でじっと男を見つめる。
と、不意に男の姿が消えてしまい、驚きに少し唇を開き目を丸くする。

「んぁっ!!」

そして、次の瞬間股間から湧き上がる甘い快楽。
思わずスカート越しに両手を男の頭へと乗せ顎を仰け反らせる。
挿入であまり快楽を得られない分、恥じらう妻が果てるまで頑張ってくれる旦那の愛撫と同じような快楽が股間から湧き上がり、尖った突起が薄い布地越しに舌を押し返す。

「そ、そんな所舐めては…ダメ…です…っ!」

旦那にしか触れられたことのない場所……そこを無遠慮に舐められる恥ずかしさに顔を真っ赤に染め、両手で男の頭を押し返す。