2017/04/19 のログ
エナーシア > 慣れない買い物に苦闘しながら、色々な服を手に取り見比べてみる。
今まで気にした事のない世界だから新鮮ではあるが、それだけにどう選ぶか悩む。
そして悩む私の前にクロイツが勧めてくれたのは、ミニスカートというやつか。
先程のものよりは遥かにましなのだが、これには少々難色を示してしまう。

「そうだな……。せっかく選んでくれたものだし悪くはないとは思うのだが、あいにく下着の分までは予算がな……」

そう、問題は下着だ。
今手持ちの下着は、人に見られるような事は想定していないかなり適当に選んだもの。
流石にスカートで晒す訳にはいかず、スカートを履くというのなら下着も相応の物にする必要がある。

「まあ、そういう訳で、とりあえず今日のところはパンツにしようと思っていたのだが」

クロイツ > 選ぶのに四苦八苦している姿に本当に慣れていないんだと見てしまい。
見比べては悩んでいる姿、そして見ているものを見ればどういうのがいいのかと自ずと判った気がして。
差し出したスカートも嫌がるわけでもなく、難色を示すのにさうがに過激かなと思いはしたが。

「そういうので良いならおすすめがあったりするよ?あ、お金もなんだ…」

持ち合わせが少ないのだとわかれば貸してもいいと思うのだが断られるかな?少し考え。

「そっか、それじゃ先にそっちを見よっか。それで予算に余裕があれば戻ってきて選んでさ。
もし足りないなら貸してもいいよ?」

そう告げては彼女を案内して下着の場所へ、ただそこは地味とはかけ離れた娼婦などが身に着けるような派手や大胆なものが多い場所。
どうかなと見返して反応をうかがって。

エナーシア > 「今日のところは当面使える服が買えればいいと思っていただけだからな。
とりあえず見るだけならいいんだが、流石に借りられないよ」

そう親しい間柄でもないのに貸し借りというのは、色々な面からもあまりしたくはない。
誰かを疑ってかかるのも気分が悪いのだが、詐欺や人身売買の手口でそういった話しを聞くし何よりここは治安の悪い場所だ。
やはり今日のところは予算内に収めておくべきだろう。

「しかし、下着かぁ……。
うぅん……」

案内されたコーナーは、面積は狭くそこは悪くないのだが、どうもデザインというか色合いが好みではないというか、けばけばしい気がする。
どの道買ってしまうと予算オーバーだが、一応意見を聞いてみるか。

「クロイツは、私にこういうものが似合うと思ったのか?」

冷静に考えると男に下着の意見を聞くのも問題はある気がするが、まあこの手の下着ならそこまで神経質になる事もあるまい。
そもそもクロイツが案内した事だしな。

クロイツ > 「あ、そうだったんだ?
それならもっと安くて地味な方がよかったかな…。
そっか、それならいいんだけどね」

断られれば無理強いはせずに直ぐに引っ込み。
治安がいいとは言えないだけに貸りた少々の金額で大変な目にあわされることにこともあると聞くだけに。

「下着も大事なものだしね」

そして案内したコーナーでの反応を見れば露骨すぎたかなと選択を間違ったぽいことに頬を掻いて。

「このぐらいの布の大きさがいいかなって思ったんだよね。
パッと見たらデザインや色がアレに見えるけどさ。
こういうのは身に着けたら案外いいっていうのもあるから試着してみるのはどう?」

似合うと思うと素直に告げれば試着も進めてみることに。

エナーシア > 「いや本当に、せっかくすすめてくれたのに悪いのだがこの色使いだの無闇にひらひらしたのはどうもな……」

協力的なのに水を差すようで心苦しいが、予算の問題だってあるのだし今日のところはやめておこう。
しかし女物の下着を前に本当に物怖じしない奴だな……。
こういうのは男は居心地が悪くて嫌がるという話しだったが。

「とにかく今日のところは普段着を調達したいのだ。
派手すぎるのは論外だが、あまりきっちりしすぎない程度の無難なものでいいから」

少々脱線したが、そろそろ本来の目的に戻るとしよう。

クロイツ > 「そっか。それなら仕方ないよ。好みじゃないのを買っても仕方ないからね。
次はもう少し大人しい目の所に案内するよ」

彼女の言葉に気分を害した様子もなく判ったと頷いて。
普通なら居心地が悪いはずの空間もなぜか馴染んでいるというような雰囲気すら見せて。

「りょうかーい、それじゃさっきのスカートがあったコーナーでいいかな?
ああ言うのがいいみたいだしね」

そういえば本来の目的である彼女の服を買うために移動し。
身体のラインが出て露出もそれなりに多い服のコーナーへと案内して

エナーシア > 「ああそれでいいよ。
スカートは困るけれど、他のは悪くなさそうだったし
とりあえずあの辺りの、下着が見えない服なら良さそうかな」

すっかり親切に甘える形で、随分付き合わせてしまっている気がする。
これは後で何かお礼をしなくてはいけないな……。
まあそれもやることが終わってからだ。

「そうだな……。この、ノースリーブシャツか。
私の体型にフィットしそうだし生地もしっかりしている。
こういったものがいいな」

場所を移動し、早速目についた衣類を広げて見せてみる。

クロイツ > 「スカート意外だね?そっかそれなら……どういうのがいいかな」

何だかんだで案内をして服を見るのが楽しくて仕方なく。
こんな時間も本当に悪くないなと思って。

「ノースリーブか、それならこういうズボンはどうかな?
下着は見えないよ」

横から差し出すのは大胆にカットされた短ズボン。
下着は確かに見えずにフィットもするが太ももなどはあらわになってしまうものを彼女にと進めて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 夕暮れの市場」からエナーシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 夕暮れの市場」からクロイツさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリンさんが現れました。
リン > いつも何もせず働かずにかわいい子を侍らせたいと思っているリンだったが
今夜は特に何もしたくなかった。
提琴のケースを足元に置いて、石造りの橋の欄干に肘をついて
ぼうっと遠くを眺めている。
時折小舟が橋の下を通りかかるぐらいで、人通りはほとんどない。

「酒を飲むっていう気分でもないんだよねえ」

見上げる夜空の月も雲に隠れている。