2017/04/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 カフェ」にフォークさんが現れました。
■フォーク > 昼下がりのことである。
男は平民地区にあるカフェで、紅茶を楽しんでいた。
オシャレな紅茶カップも男の太い指が持つと、恐ろしく小さく見えてしまう。
紅茶を一口すすった男は、サンドイッチを齧った。遅めの昼食である。
「それにしても……」
座っているテーブル席はオープンになっており、男が座っている位置から街を行き交う人々を観ることができた。
皆忙しそうに足早に歩いて行く。
もしかしたら今、自分はこの世で一番暇なのではないかと男は考える。
「ふへへ」
締まりのない顔から気の抜けたような笑い声が漏れた。
仕事がない日の傭兵は、こんなものだ。
自己鍛錬に勤しむ人もいるだろうが、男は鍛錬をしないと決めた日は徹底的にやらないことにしている。
これもまたプロの美学なのだ。
■フォーク > マスカットとブルーベリーの乗ったケーキを平らげた。
酒好きの男ではあるが、たまには甘いものも欲しくなる。
要は食いしん坊なのだ。
「さて、次いくか」
男は席を立ち、勘定を済ます。
仕事がない日は、食べ歩きに限る。
街の有名店を一日かけて回っていくのだ。
その際には酒は飲まない。どうしても酒は味覚を鈍らせる。
夜までにあと5軒回るつもりだ。
(今度は誰かを誘うことにしよう)
男一人で食べ歩き。
意外と目立つことに気がついた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 カフェ」からフォークさんが去りました。