2017/02/09 のログ
■シャルレ > 視線の先は人の膝下くらいの世界。
いろんな靴音が響く通りを白い三角の耳が、クルクル動いて音を聞き分ける。
首を少し伸ばして、癖のある歩調、その踵には見覚えあるものを見つけた。
隊舎の人だ!と、見知った者を見つけると、人よりも短い猫の4本の足で
チョコチョコと通りの人の中、その姿を追うようにして白い猫が紛れて消えた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシャルレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアンナさんが現れました。
■アンナ > (というわけで、知り合いの骨董屋に来ている少女。今夜の訪問は仕事絡みなので、同じく知り合いの魔術師さんと連れ立っての訪問になる。隣で歩く彼の歩調に合わせるよう、やや急ぎ気味に歩いて)
「あ、あそこのお店ですよ。マティアスさん」
(指さす先には、商売熱心なんだかやる気がないんだか、判断に迷う立て看板の文字がみえるだろう)
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にマティアスさんが現れました。
■マティアス > ――此の手の依頼は久方ぶりだ。
呪いのかかった物品なんてものは、そうそう転がっているものではない。
そもそも、何らかの呪術が込められた品は相応の所以があるものである。
たとえば、培った恨みを晴らすため。
たとえば、それを手に取ったものを嘲るため。
またたとえば、ふさわしくない誰かに災いをもたらすため、等々。
小さなものから、大きなものまで。所以は多種多様。故に用意するものもまた、多くなる。
普段の剣を帯びたローブ姿の左肩に、大きな肩提げ式の鞄を提げる。
布や革ではない。隅等を金属で補強した、見た目は木製のものだ。
一見して重そうなものを、意外と苦にする様子もなにもなく揺らし、連れ立つ姿に歩調を合わせて。
「嗚呼。あそこだね。……あー、うん。あそこなんだろうね?」
見えた看板の有様に、むむむ、と唸ろう。少し、不安になった。
■アンナ > 「大丈夫です。あそこの店主さん、ちょっとお茶目なんですよね」
(あれも冗句の範囲ですからと笑って案内する。看板は主に客寄せに使うものだが、この店のものは逆に、客を選ぶために掛けられているらしく…まあ、実際骨董なんてものは分かる人にしか、価値が分からないものだから、看板も間違っているとは言い切れない)
「こんばんはー。おじちゃんー?例の人連れてきたわよー?」
(近所にすむ店主に向けてまで、敬語を使うことはないらしい少女。ドアを開けて気軽に中へと入っていく。店主にはすでに話が通っているらしい。カウンターにはすでに、件の本が鎮座していた。いらっしゃい、と客商売にしては不愛想に店主は挨拶すれば、目を細めて品定めするような視線を向けて)