2017/02/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 高台の公園」にシンシアさんが現れました。
シンシア > 静かで誰も通りもいない道を進んで
高台のとこにある公園の中、眼下の街並みが見渡せるベンチに座る

すぐちかくに背の高い街灯が、ベンチの周りを照らしているだけ
両手で包むようにして持ってるのは暖かい紅茶のタンブラー

風がない夜、白い息を吐きながら夜景と澄んだ空気の夜空に月
ぼんやり、眺めながら紅茶に口をつける

ご案内:「王都マグメール 平民地区 高台の公園」にノーガルトさんが現れました。
ノーガルト > (月の夜は、なぜか今はとても好きだった。
こういう静かな夜は、もともととても好きだった。

冒険者の店で買ったもの、保存食少量にランタンオイル。
最近は、保存食をほとんど利用しなくなってしまっていた。
確かに、必要があれば食べることもある。
しかし、そのほかに食べるものを用意してもらっているのだから、必要がほとんどないのだ。)

『次の冒険は長旅になる、しっかり準備するべきだな…。』
「ああ、わかっている。あとは―――」

(テント類は必要はない、ほとんどが依頼主が出してくれる。
後は剣を手入れするためのもの少量と、いざという時のための傷薬程度か。
そんなことを思いながらも、帰る前に少しだけ散歩でもしよう。
そう思い、高台の公園に差し掛かった時だった。)

「……ん?…やれやれ。」

(そんな予感がしていたと言えば、格好がいいだろう。
だが、そんなことはなく本当にたまたま通りかかっただけだ。
目の前でベンチに座っている、女性の隣にどっかと腰を下ろし…。)

「………酒が飲みたいな。」

(そんな一言を、投げかけるのだった。)

シンシア > 何かを見てるわけでもなく
ただ、目の前に「夜景と月夜がある」だけの感じ、暖かい紅茶を時々口をつけて
…ため息をついたとき、隣に誰か座って、やっと気づくほど
ぼんやりしてたくらい
びくっとしたものの、その声に気持ちは穏やかに

先ほどまでの、ぼんやりした表情とはコロッとかわり
嬉しそうに微笑みを浮かべながら

「紅茶でよければあるけど?」

飲みかけのものだけど片手に揺らして飲むならば彼に差し出そうと

ノーガルト > 『狙っていたわけではあるまいな……?まったく、俺は黙らせてもらうぞ。貴様らを見ていると、砂糖でも吐きそうになる。』

(ダインの、いつもの皮肉を聞きながら苦笑を投げかける。
肩をすくめながらシンシアに向き直ると、さっきまでのどこかぼんやりとした顔とは打って変わった表情だった。
いつもの笑顔、それを思うと少しだけ安心する。

また、何か思い悩んでいるのかとおもうと。
彼女が無理をする性格なのはよく知っているから。)

「砂糖は、入っていないだろうな?」

(甘いものが苦手な性分だから。
砂糖が入っていないならば受け取り、軽く飲ませてもらう。
だが、入っているならばそれは受け取らないだろう。)

シンシア > 一人の時は、無意識に考え事が頭の中をめぐっているから、ほぼ無表情に、心はここに無くなるほど
遠くをみてる時間が、また…最近増えた。

誰かがいれば、努めてニコニコと笑みを浮かべて

「砂糖?入ってないよ、ダージリンの少し渋めのやつ」

まだ半分くらい残ってるタンブラーを彼の手に渡して、座り直すように
少し彼のほうにと近づいて

ノーガルト > 「そうか、なら貰おう。」

(あいにく、花序のが一人でいるときの表情を見ることはない。
ただ、わかっているのは彼女は一度思い込むと、どこまでも考えてしまうこと。
以前経験した、死のうと考えるほどのことを知っているだけに。
その笑みにすらも、どこか心配そうな表情を向けてしまう。)

「……何も悩みはないのか?」

(笑みを浮かべているシンシアに、ノーガルトはそう尋ねた。
タンブラーに入っている、温かい紅茶。
それを口に含み、のどに流し込みながら、そう尋ねる。)

「俺は、悩みはたくさんある…。そう、たくさんな…。」

シンシア > 「はい…悩み?…うーん…ノルの顔みたら、忘れた」

彼にタンブラーを手渡し、聞かれた言葉に
少し考えるように眉を寄せるけど
隣に彼が来たことに、顔を合わせたことに考えてたことは飛んでいった
それに嘘はなく、言葉を交わせば笑みも自然に

「ノルは何を悩んでるの?…もしかして、私とかのせいもある?」

今まで自由に旅をして自由に過ごしていた彼を縛ってるのは
自分らではないか、という心配

申し訳なさそうに隣を覗き込みながら

ノーガルト > 「おいおい、なんて軽い悩みだ…。心配して損したぞ。」

(もっと深刻に悩んでいるのかと思った。
シンシアはいつだって、悩みを抱えているように思っていたから。
だが、それだけ軽い悩みだと、ノーガルトも笑みを浮かべて見せた。

心配して損をした、というが。
むしろ、そのことに安心したような笑みを浮かべて。)

「…そうだな、まず明日の晩飯が何なのか気になることだな。ぜひとも、魚が食べたい。」

(悩みとは、晩飯の事だった。
避けはもちろんなのだが、明日は何となく魚の気分だった。
晩飯に肉が並ぶのも嫌いではないが、たまには魚も食べたい。)

「あとは、冒険者の店で買い物をしたはいいが、買い忘れがないか…だな。」

(悩みというよりも、ただ単に気になっていることだった。
だが、其れも悩みと言えば、おそらく悩みにはなる…はず。)

シンシア > 「ふふ、でしょ、心配しなくていーよ」

これから遠方へ行くという彼に心配をかけるわけにもいかない
努めて笑顔で返していく

顔がみれたら、声を聞ければ、どんなこともなくなるという風に

「明日の?お魚かあ…塩釜焼きとかどう?あとは新鮮なのは生でとか?」

彼のリクエストなら、すぐにでも浮かぶメニュー
隣の彼に少しもたれ掛かるようにしながら手を伸ばし
彼の太腿のとこをトントンと手のひらで軽く叩くように触れて

「オレンジのマーマレード作ってるから、持っていってね。
 ビタミンにもいいし、パンにもつけられる、酸味もあるから色々使えると思って」

ノーガルト > 「そうだな…少し心配しすぎか。」

(遠方へと向かう冒険の依頼を受けている。
本当のところを言えば、その間にシンシアに何かないか。
家族に、何かないか心配でたまらないのだ。

しかし、依頼をキャンセルするわけにはいかない。
この依頼は、今後この町で冒険者としてやっていくためには、必要な依頼だ。
信頼を勝ち取ること、そしてコネを作ること。
それを考えると、かなり苦渋の決断だが――キャンセルするということはできなかった。)

「お前に任せるよ、シンシアの飯は何でも美味い。」

(べた褒めであった。
実際、シンシアの作る食事に、不味いと思ったことは一度もない。
何でも美味しく食べられてしまうのは、ノーガルトにとってもありがたいことだった。
おかげでここ数日、空腹を味わったことがない。

凭れるように、シンシアがすり寄ってくる。
太腿を叩かれるときは、大体何か用事があるときだ。
なんだろうか、と耳を傾けると手製のマーマレードを作ってくれているということ。)

「そいつはありがたい、長い船旅だとどうしても欠如してしまうからな。」

(パンにもつけられるし、なんにでも使えるそれ。
できたらぜひ、持っていくことにすると笑みを浮かべ答えた。)

シンシア > 「そう、心配しすぎ」

彼なりに街で暮らすことで考えてる人だから
なにか理由があるのはわかる、意味もなく動くような人ではないから
うつむきながら小さい声で返して

「もう、たくさん食べてくれるから作りがいがあるわ」

顔をあげた時には彼に笑ってみせて
干物になると塩分ばかり気になるし、そういうのは彼なら多少なりとも常備してるはず
小瓶に詰めて栄養がとれる
マーマレードとベリージャムなら邪魔にならないだろうと用意していることも伝え

「ね、ノル…寒いし、ハグ係、どお?」

大腿を叩いてた手を停めて…またのせる、寒いのを口実にするけど
もう少し近くにと

ノーガルト > 「…じゃあ、できるだけ心配かけないようにしてくれないか?」

(狼も言っていたが、シンシアはいつも無茶をしすぎなのだ。
『無理はしないが無茶はする』を性分にしているノーガルトが言っても、説得力はないが。
うつむき加減に返す言葉に、ノーガルトも少し苦笑いで返した。)

「もともと大食漢だからな、俺は。出されたものは残さず食うぞ。」

(それで太らず、ずいぶんとごつく縦に長くなったものだと思う。
シンシアの作ってくれる料理で腹いっぱいになれることは、とても幸せだった。
宿にいるときは、食費を気にしてあまり食べないようにしていたし、旅先では。
腹いっぱいになって動けなくなるということを避けるために、時折食事を抜くことすら。

シンシアが用意しようとしてくれているもの。
栄養の取れるものを常備しておきたいが、あいにく冒険者の店では必要最低限のものしかない。
それを補ってくれるシンシアは、本当に良き相方と言えるだろう。)

「…ああ、確かに今日は冷えるな………。」

(昨日までは、そこまで寒さを感じることはなかった。
しかし、今日に限ってはずいぶん気温が低く、寒く感じる。
太腿に触れている手を感じながら…シンシアに、膝の上に乗れという。

そのまま、後ろから抱きしめるようにしてしまえば――。
人に見られると、ずいぶん恥ずかしい思いをするのは間違いないが。)

シンシア > 「2人が…過保護すぎるんだよ」

なんだか、文句を言われてるような空気に口を尖らせて返す
2人に何を言っても『無理をするだの、無茶をするだの』いつも言われて
多数決的にも負けてしまうから

「家にいる時くらいはね、いいでしょ」

好き嫌いのない2人だから、いつも食べ残しもないから片付けも早く、ゴミも出ない
お店で売ってるようなものなら慣れてる彼のこと荷物の中にあるだろうと
大きいと邪魔だし重たいから手のひらに乗るほどの小さいものをと

「でしょ…もう誰かにハグ係お願いしょうと思ってたから、よかった」

促されるまま膝の上に乗って、後ろから抱きしめられると
外気の冷たさを感じなくなるほど暖かくて

半分本気の言葉は、考え事にぼんやりしてたから
通りがかったのが彼だからよかったとで

ノーガルト > 「…どうして俺たちが過保護になるかわかるか?」

(そんな理由、一つしかない。
彼女が何を考えて無茶をしているのかは、よくわかっているつもりだ。
だからこそ、どうしても過保護になってしまうのだ。
彼も、そしてノーガルトも。
その理由はたった一つしかない。)

「ああ、もちろんだ。酒も飲めるしな…ああそうだ。気付け用に酒も用意してくれるか?」

(船旅で準備してくれるとは限らない。
酒はあったほうが、ノーガルトはうれしいし準備してもらっておこう。
なにも1週間分とは言わない、しかしせめて3日分程度は準備してほしい。
そんな、わがままのようなものを言いながら膝の上のシンシアに笑いかける。)

「……おい。」

(冗談なのか、それとも半分どころかどこまで本気なのか。
だが、シンシアがほかの男に抱かれているというのは、あまりイメージしたいような事柄ではなかった。
今度はノーガルトが、少し口をとがらせる番。)

シンシア > 「…うん、わかってる。大事にしてもらえてるからね」

大事に思ってくれてるから
口出しもされるし、制止もされてしまう、それを言わせるほど
わかってない子ではないつもりで
抱きしめてくれる手に手を重ねてポンポン叩くように

「お酒いいよ、少しアルコールも強めのがいいね。あの辛い団子は自分で作るでしょ?」

後ろから聞こえる声に荷物の主に食料を考えてまとめる
護衛の仕事といってた、酔っ払うわけにいかないだろうから

「…ん?ほんとだよ、だからノルが見つけてくれてよかった。早いものがち」

後ろの彼に肩ごし振り返りながら、いたずらのように笑う
不安なとき寂しい時、ハグの力は偉大なほどに…