2017/01/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にケラノスさんが現れました。
ケラノス > 街道から近道をしようとして森林地帯に突っ込んで早1日半くらいが経過して。
ようやっと王都マグメールへと無事…か、どうかは微妙だが何とか辿り着きはした。

「……ここが王都、ねぇ。…あーー今居るここが平民地区だっけか」

周囲の雑踏を、全長2メートルはあろうかという大剣を担ぎながらも器用に交わしつつ。
初めて訪れる王都の街並みを繁々と観察する。人伝てや旅の噂で小耳に挟んではいたが。

(……魔族の国ならいざ知らず、こっちにゃあまり来た事がねぇからな…土地勘もクソもねぇわ)

人込みが駄目、という事は無い。旅をしていれば賑やかな場所など山ほどある…が、込み合うとうざったい気持ちはある。
往来のど真ん中を歩くのも面倒臭くなったのか、割と端の方へと進路を変更。ゆっくりとしたペースで歩く。
こうして見ると確かに活気はあるが、フと視線の先の路地裏などはぽっかりと穴のように暗く先が見えない。
これだけ表側が賑わっているのならば、当然裏側も相応に蠢いているのだろう。王国ならば尚更に。

ケラノス > 「まぁ、裏表はどうでもいいとして……宿、どうすっかな…金がほぼ底を尽いてんだが」

冒険者や傭兵などではなく、あくまでただの放浪者…根無し草の風来坊、一介の旅人に過ぎない。
収入なんて安定もしなければ、基本的に野宿ばかり。とはいえ、矢張りベッドも恋しくはなる。

「……流石に、ここらで手に職を付けといた方がいいかもしれねぇが…」

自分に向いているといえば、矢張り荒事関連くらいか。接客業等は面倒臭いからまず己には向いていない。
むしろ、勤勉さはあまり無いのもあり、他者と接する機会が多いそちら方面は煩わしい。
往来の人込みを交わしながら、店や人の流れを茫洋とした色違いの瞳で眺める。