2016/12/24 のログ
アルス > 「それはやはり男の子だからという訳か。
こういうことは姉の私ではなく同性のユゥ君のほうがわかるのだな。
それなら次に会ったときは待ってみるとしよう。そうだと嬉しいのだが…」

異性と同性では見るところが違うのだと少年の言葉に感心して。
あの態度の疑問が完全に解けて嬉しく、そのお礼と弟にするように髪を撫でて。
赤くなってはいるが逃げずん居てくれることに何度も優しくなでて。

「あぁ、構わない。そう呼んでくれていい。
私も弟が出来て嬉しいよ」

満面の笑みを見せる少年に笑みを返し。
料理がやってくるのを見れば思いのほか多く頼んだと驚き。
酒場のスパイスのきいた食事は本当に食欲をそそり、少年の方からお腹のなる音が来これば聞かなかった振りをする。

「剣の授業も?魔法を勉強して剣まで受けているとはすごいね。
最初はだれでもそんなものだよ、踏み込みは間合いを見る目と度胸が必要だから仕方ないよ。
半分ずつにしようか。そ、そうかい?それは嬉しいよ…」

可愛い物が似合うと言われれば先ほどとは一転、頬を赤らめて照れてしまい。
そんな顔を少年には見せれはしないと首を振って。
驚きはしたが魔法が解かれ水を飲む姿に一息を吐き。

「いや、私の早とちりもあったから気にしなくていいよ。
もう一つは大丈夫なんだね。無理な方は無理強いはしないから安心していいよ」

紙を取り出し破る姿を見て、切られる印にどうなるのかと興味深く見て。
魔法の説明を聞きはするが勉強をしていない内容だけにわかるわからないがはっきりとしてしまい。
それでも破れた紙が一枚に戻れば驚きを隠せずに。

「本当にすごいね、そんな魔法まであるのか…
その魔法ならアーマーだけでなく服の破れたのもきれいに直せそうだね。
迷惑じゃなければお願いするかもしれないよ」

その言葉にお願いするかもと笑みを浮かべたまま告げて。

「自信をもってすれば何事も成功をするものだ。がんばって。
そうだね、そろそろ食べようか。いただきます」

そうして少年と食事をはじめて。
一人のはずだった食事が二人になればそれはとても楽しく。
少年と分け合いながら食べれば多いと思った量も奇麗にと食べてしまい。
久しぶりの楽しい食事に笑みが絶えずにいて。

ユークリッド > 「あぅ、あぅあぅあぅ……
 あと、かっこいいって言ってあげるといい、です。
 かわいい、だと反発したくなる感じなので」

そのくらいか、と言葉にしつつも、撫でられるともじもじ。
尻尾があれば振っていそうな雰囲気で、幸せそうな表情だった。

「ん、何かあったら甘えちゃいますから、ボクのことも頼ってくださいね!」

男の子ですから、とやる気を出しつつも、空腹の音のせいで締まらない。
恥ずかしそうにお腹をなでながら、しおしお。顔は真っ赤なままだった。

「剣は、魔法を使えない時に使えると便利だって、父が言っていたので。
 父も剣を振るうのは下手でしたから、才能がないのかもしれませんね。
 ただ、それでも一通り頑張る気ではいます。折角ですからね!
 ん、素敵です。好きな物があるっていうのは幸せなことですし」

彼女の照れ顔は見られなかったが、そんな様子も好ましくて。
魔法を見せれば驚いてくれるし、無茶はしなくていいと優しい声もかけてくれる。
ますます懐いてしまいながら、彼女の言葉にはこくりと頷く。

「服も治せますし、怪我や病気も治せます。
 ただ、最初から無かったものを治すことと、完全になくなってしまったものを戻すことは出来ません。
 例えばですが、昔食べた料理を復元したい、とか、死んでしまった人を生き返らせたい、とかですね。
 だから、実はあまり使い勝手がよくなかったりします」

そして、事象復元でも出来ない事をするのが、事象改変の術式、という形になる。
とはいえそれはいま語るべきことではない。

食事が始まり、そして楽しい時間が過ぎ去ると、そろそろ夜更けの刻限。
大変名残惜しいが、少年の住まう寮にも門限というものがある。故に。

「ごちそうさま、でした……っと、そろそろ帰らないと、寮長に怒られてしまいますね。
 名残惜しいのですけど、一回さようならをしなければ、ですよ。
 アルスお姉さんとまた会えるように、これを渡しておきますね?」

差し出すのは魔法がかかった封筒束。
全てが少年の手元に届くようになっている。
"彼女が手紙を投函したら、自分に届く"という概念を宛名書きに封じ込めて、事象固定化した代物。
束から数枚を取り出すと、そのまま差し出して。

「これを、あとは誰かにお願いしてくれれば、巡り巡って必ずボクに届きます。
 もし何かあったら、遠慮なく使ってほしいなって。それじゃ、その、ごちそうさまでした。
 また、絶対、お会いしましょうね!」

ぺこり、と頭を下げて、名残惜しそうに何度も振り向きながら、少年は寮へと帰るためにその場を後にした。
再び会えることを願いながら、楽しそうに、嬉しそうに、足取りを軽く弾ませて――。

アルス > 「かっこいいか。そうだね、言ってあげるとしよう。
ユゥ君もそう言われたいのかな」

少年のアドバイスをしっかりと覚え、帰ったらそうしてあげようと。
お礼と撫でれば幸せそうに笑う姿はどうしても可愛くて。

「甘える程度ならいつでも大丈夫だよ。そうだね、頼れそうな事があればお願いするよ」

やる気を出す少年にその時はと返すのだが…空腹の音で笑ってしまい。
聞いていないと笑いながら返して。

「それは確かに言えているね。そういう時はいろいろと試してみるのもいいかもしれないよ?合うのがあるかもしれないしね。
そうだよ、その意欲があればきっと上達するよ。
そう言ってくれると嬉しいよ、好きな物があるといいよね」

自分の言葉に頷く少年の素直さに好印象が持て。

「それは頼もしいね。近いうちにお願いすることになるかもね。
そういうのは駄目なのか…気を付けておくよ。
魔法も万能ではないという事だね」

凄い力も万能ではないと聞けばそうなのかと納得をして。
少年が口にしない事、もしそれを知ればきっと止めるのは確実で。

楽しい時間ほど早く終わるという通りに気が付けば夜更けの時間

「いや、こちらも楽しい時間だったよ。
もうそんな時間になったんだね、寮生活は大変だね。
そうだね、引き留めてユゥ君が叱られても困るからそうしようか。
私は仕事外ではこのあたりに居るからまた会える……封筒?」

また会えると続けようとしたが渡された封筒を見れば首をかしげて。
その説明を聞けば実は少年はものすごい魔法使いなのではと封筒と少年を交互に見てしまって。

「絶対にユゥ君に届くわけだね。
もし何かあったらその時は遠慮なく使わせてもらうよ。
そうだね、また会おうね。楽しみにしているよ」

頭を下げ名残惜し気に何度も振り返り去る少年を見送り。
どうせだからとその後を追いかけて寮まで送っていくことに決めて。
少年に追いつければ軽く驚かせてから寮まで同行する事をささやき。
途中にこちらもと連絡先に宿泊している宿を話したりとして楽しく送っていくことに…

ご案内:「王都マグメール 大通り」からユークリッドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 大通り」からアルスさんが去りました。
ご案内:「平民地区 大通り」にヘルミーナさんが現れました。
ヘルミーナ > コートの前をしっかり閉め合わせながら、街中を行く女がひとり。
寒くて頬は薄っすら紅潮している。時折、彼女の唇から白い息が漏れていた。

「お店、どこにしようかな。――酒場は控えたいのよね」

食事処が何軒も連なる通りまでやって来ると、道の脇に逸れて立ち止まった。
夕方、仮眠のつもりが本格的に眠ってしまい、日付が変わった頃に起きたのだった。
夕飯はもちろん取り損ねてしまい、なんだか自炊する気力もなく。
結果、外食で済まそうと結論が出て、今に至る。

ヘルミーナ > 実のところ、普段、彼女は自炊が多く、外で食べることが少ない。
よって、どこの店が美味いだとか、安いだとか。そういったことにはうとかった。
ただ、騒がしいのは苦手なので「酒場は極力避けたい」という方針は、ハッキリと出せたのだが。

「近所のおじさん。『どこどこがいい』って言ってた気がするんだけど……ああ、もう。思い出せないわ」

この通りに、人づてに聞いたいい店があるはずなのだが。
肝心の店名が思い出せない。彼女は悔しそうにしつつ、冷えた両手を吐息で温め。

「せめてお店の特徴を思い出せたら。確か、青い看板があって。ロゴに野菜だか果物の絵を使っていたような……うーん」

ヘルミーナ > 通行人の邪魔にならないよう、道のすみっこにいる彼女。
傍(はた)から見れば、誰かと待ち合わせをしているようでもなし。
たまに周りを見回したり、思案顔になったりと。どちらかと言えば「少し困っている」ように見えるかも知れない。

道行く人々の中には、そんな彼女を少しだけ気に留める者もいたが。
いずれ、自分の都合もあるので、声をかけずに通り過ぎていくのがほとんど。

ヘルミーナ > 「……露店で即席のものでも買って帰ろうかな」

入る店を決めかねて、しばらく時間を過ごしていたら出てきた別案。
そういえば、ここまで来る途中、分厚い肉を焼いて、パンに挟んで出している店があったような。

「野菜スープくらい、自分で作って用意するか」

一瞬、「野菜が足りないのでは?」と。脳内ひとり会議が始まりそうだったが、結局、始まらなかった。問題の提示と共に解決案が飛び出たので。

ヘルミーナ > 元来た道をやや引き返すと、見えてきた件(くだん)の露店。
30代後半の男性店主がひとりで切り盛りしている。

列が少しできており、今から自分が並べば、この寒い中、少し待たされそうだ。
とは言え、10分以上は掛からないだろうが。

「――あ。……ご、ごめんなさい!」

長く並びたくなく。……早く列に加わろうと駆け込むと、勢い余って誰かにぶつかってしまう。
視界にも意識にも、露店のことしか入ってなかったせいだろう。
体勢を整えると、慌てて相手に向き直って、謝罪の言葉を口にする。

さて、相手は無事だろうか。

ご案内:「平民地区 大通り」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──おっとと」

ぶつかられた方の人物は、そんな声を漏らしつつもそれほど大きく体勢を崩すこともなく。
彼女が体勢を整える間に、ゆっくりとそちらの方へ身体を向けてゆく。
視線を向ければ、両手に露店のパンを一つずつ携えた金髪の男の姿が見えることだろう。
男は謝罪の言葉を掛けられれば、へらりと緩い笑みを浮かべて。

「何、気にすることはない。ちょっと女の子にぶつかられたぐらいでは俺はびくともしないからな」

得意げにそうぬかしてワハハハ…と笑い声を上げ。
それから、改めて彼女に視線を向けるとジロジロとその姿を無遠慮に眺め、

「……ところで、キミもそこに並ぶつもりなんですかねぇ?」

笑みのまま、ちらりと露店に並ぶ列を一瞥してからそう問いかけた。

ヘルミーナ > 「あ、ありがとうございます」

怒るどころか、出来事を軽く扱って流してくれた相手に、内心、ホッとする彼女。
彼の言うとおり、相手は大事ないようだ。最初は「どこか怪我でもさせていないか」と彼を観察していたが、それは止め……しかし。

「……?」

いつの間にか、自分が視線を強く受けている。相手の意図がわからず、彼女は首を小さく傾げるくらい。ぶつかった手前、それを咎める気も起きず。

「あ、はい」

問い掛けに肯定。

「慌てて並ぼうとしたら――私、あなたにぶつかって……本当にごめんなさいね?」

再度、小さく頭を下げる。既に相手は許してくれているだろうが、これはもう反射的なものだ。

エレイ > 「──おっととすまにい。目とかキレーな色してるんで思わず三回連続で見つめてしまった感」

こちらの視線に小首を傾げるのに気づけば、眉下げて笑いながらそんな言葉を。
再度謝られると、パンを持ったままの手を左右に揺らし、構わない、とでも言う風なジェスチャーを示して。

「まあそれは時すでに過ぎた話なのでキミも全力で気にしなくていいぞ。
それでだ……ココのパンがお目当てなら、こいつを譲るのでちょいと俺様にナンパされてくれませんかねぇ?
こんな夜に一人飯は寂しいからなッ」

なんてことを言い出し、その手にしたパンの片方を彼女に差し出した。
どうかな? というように笑みのまま首を傾げ、彼女の瞳を見つめつつ。

ヘルミーナ > 彼の言葉を聞いて、合点が行ったように「ああ」と声を漏らす。
それから彼女は微笑んで。

「私の目の色、少し変わっていますもんね――でも、私の国では両目の色が違って普通だったんですよ。
 両親も兄も、オッドアイですし」

軽く、瞳の色の由来を説明する。
「気にしないでいい」と仕草で言われれば、彼女もそれ以上、申し訳なさそうにするのはやめた。
だが、続く言葉には軽く目を開いた。

「――え、え? ……あのー、そう言ってくださるのはありがたいんですけど。
 無礼を働いた手前、何かをいただくのは……そ、それに『ナンパされる』って、具体的にはどうすれば?」

パンと彼を見比べ、明らかに動揺した様子を見せる。

エレイ > 「ほほー、そいつは珍しい。ってゆーか、他所の国から来た人なのか。まああ実は俺もなんだがな」

説明を受けて感心したような声を漏らしてから、ウンウンと頷き。
それから笑顔で自分も異邦人だと明かして。

「──ン? 別にそう構える必要はないべ単に一緒に居てくれればいいだけだからな。
どっかそこら辺のベンチにでも腰落ち着けて、一緒に食おうず。ホレホレ」

無礼がどうとかはスルーしながら、動揺する彼女に笑顔でそう告げるとやや強引にその手にパンを掴ませ。
そして空いた手を彼女の肩に回し、その場から一緒に離れるとどっかいいトコねーかなー、とか呟きながら辺りを見回しつつ歩き。

ヘルミーナ > 「はい。こちらに来て、もう1年近く――ああ、あなたもそうなのね?」

相手の身なりを改めて確認すれば、そんな感じがしなくもない。
「異邦人」という情報を得てから、相手を見ているせいかも知れないが。

「は、はあ。そのくらいなら、私でも……あ」

「ナンパ」と言いつつ何を求められるのか、不透明で不安だったが。
その内容を知らされれば、大したことはなさそうだった。
安堵して、応じるつもりにはなったが、パンの感触はともかく、肩の感触には体を少し震わせ。

「…………」

頬をやや、赤らめる。
やがて、ちょうどよさそうなベンチを見つければそれを指差し。

「あ、あそこにしましょう?」

と、彼に促す。座る場所を早く見つければ、この過度に思われる距離を幾分か解けると思って。
不快とは、ちょっと違う。ただ、慣れてないのだ。

エレイ > 「ウム。ついでに俺も来て1年とちょっとぐらいになるかな」

貴方も、と言われれば笑顔で頷く。
過ごした時間も大体同じぐらい、と付け足して。

「──ンフフ、こーいうのには慣れてないカンジかな?」

肩に手を回せば頬を赤らめる彼女の様子に、小さく笑みを漏らしながら
悪戯っぽく問いかける。
不慣れなのは問わなくても解りそうなものではあるが、敢えてである。
やがて彼女が丁度の良さそうなベンチを発見してくれれば、サンキューと礼を言いつつ指差した方向へ一緒に向かってゆく。

「なんか温かい飲み物も一緒に欲しい気もするが、まああそれは後でもいいか…
ああちなみに俺は謙虚な旅人で冒険者のエレイというのだが呼ぶ時は気軽に
さん付けで良いです」

ゆっくりとベンチに腰を下ろしつつ、ふと思い出したように笑って自己紹介を繰り出す。
それから、そっちは? というように視線を向けながら、隣のスペースをペシペシと叩いて座るように促し。

ヘルミーナ > 「意外に共通点、ありますね」

月並みな感想を笑顔で口にする。
探せばもう少し、通ずるところが出てくるかも知れない。

「……だ、だって。知り合って間もないのに、こんな……」

滑舌悪く、語気弱く言い返すのが精いっぱい。頬の赤みがまた、少し増す。
男女間でもスキンシップとしてこれくらいは、あり得るのかも知れない。
でも、彼女からすれば、初対面の異性で、しかも美形となれば、意識せざるを得ず。

「わ、私は、ヘルミーナ・クラルヴァインです。魔術師で……ええと」

落ち着きを失くしているせいか、言葉が上手く続かない。
とりあえず、促されるまま、彼の隣に腰掛けた。

エレイ > 「ウブですなあ。まああそーいうのも可愛らしくていーのだが……」

弱い声での返事にますますニマニマして、頬を染める横顔を眺めれば
よりスキンシップを過剰にしたくなってくるが、今はとりあえず堪えておく。

「ヘルミーナちゃんだな、ヨロシクだぜ。ほう魔術師であるか、どんな魔術が得意なのかね?」

隣に腰掛けた彼女の顔を覗き込むようにしながら、魔術師と聞けば楽しげに質問をぶつけてゆく。
ふと手にしたパンの存在を思い出せば、むしゃりと大きく一口かじってモシャモシャと咀嚼し、ウン、美味い、とか呟きながら。

ヘルミーナ > 「ど、どうせ。似たようなことを、ほかの女性にも言ってるんでしょう?」

少しでも冷静さを取り戻したくて、若干、棘のある物言いを試みる。
ただ、彼から視線を外したまま、未だに恥ずかしそうに言ったものだから、あまり威力はないかと。

「こちらこそ、よろしく――エレイさん。……ええと、氷とか。闇の属性の魔法が得意ですね。
 本当は、反対の炎とか光の属性が、得意だったらよかったんですけど」

気を取り直して、こちらも改めて挨拶を返せば、ひとまず、自分が余裕を持って扱える魔法の属性を相手に知らせる。
そして、自分も相手につられてもらったパンを食べ始める。

エレイ > 「そこら辺は想像にお任せするんだが? 例えそうだとしても、今俺の目の前に居るのはヘルミーナちゃんだけという意見」

そう言った返しは予想していたとばかりに、楽しげな笑みを崩さぬままに
そんな事をぬかすと、恥じらう表情の彼女の頬をつん、と人差し指でつついたりして。

「ほう闇系と氷系を使い手であるか。なんで? それもなかなかカッチョイイじゃにいか。
俺はちょっとした特殊なパワーを持ち手なんだが
そのぶん魔術系はからっきしで初歩的なものしか使えぬぇからなー」

反対の属性が良かった、という彼女に首を傾げて不思議そうに問いかけたりしつつ。
彼女もパンを食べ始めるのが見えると、なんだか満足げに目を細めて。

ヘルミーナ > 「うっ……案外、まともなことも言えるのね――あんっ……!」

正論が聞こえてくると、たじろぐ。それもまた、余裕を保った笑顔で言われたものだから、堪えた。
自然体で彼に対する失言を漏らす最中、不意に頬を人差し指で押されれば、思いのほか、高い声が彼女から出て。

慌てて「何するの……!」と彼の手を払うと、つつかれた方の頬を手のひらで守るように覆った。びっくりしたのだ。

「答えは単純です。……既に持っているものより、まだ持っていないものに関心が行くからです。
 ――え。魔術ではない特殊なパワーって。どういうものなの?」

答えはつまり、「ないものねだり」。苦笑いを浮かべながら説明する。
そして、彼女は彼女で、彼の能力に興味を持った様子。魔法以外の不思議な力にはあまり詳しくないのだ。
彼の視線に気づけば、パンの咀嚼をいったんやめた。食べかけのパンを紙の包みに戻すと。

「私、そろそろ家に戻ろうと思います。……それで、途中まで一緒に行きませんか?」

そう切り出し。

エレイ > 「案外とは失敬な……──おや、そんなにビックリしちゃったかな? ちょっと突っついただけなのだが……」

頬を突けば思った以上の反応に、こちらも眉を持ち上げ。
払われた手をぷらぷらと揺らしつつ、驚いた様子の彼女にまたニヒ、と笑みをむけ。

「なるほどなという顔になる。魔術師らしい思考だと感心するがどこもおかしくはないな」

自分の知る魔術師には探求者も多く、彼女のような考えも言葉通りにおかしいと思うことはなかったので
素直に頷く。
パワーについて問われれば、フフ、と笑い。

「詳しいことはまた機会があれば話すが……例えばこんなことができたりとかな」

そう言って、彼女の肩にとん、と手を置く。
その刹那、ふわ、と日向にいるような暖かさが彼女を包んだ。
冬の夜の外気の冷たさを、全く感じなくなる程に。

「──ン、そうか。おう、んじゃ送っていくます。できれば途中までと言わず家まで送ってあげたいところだが……」

帰ると切り出す彼女に笑顔で頷き。自分はパンを食べ終えていて、包みの紙を
くしゃりと丸めポケットにしまい込むと、彼女に手を差し出す。
悪戯っぽい笑みとともに、余計な一言も付け足したりしつつ。

ヘルミーナ > 「慣れてないのよ……ヘンな声出して、ごめんなさい」

必要以上に取り乱した気がして、平静を装って小さな声で詫びる。
相変わらず、楽しげに見える彼の顔には、思わず仕返しをしたくなるが、それは堪えて。

「たぶん、得意な魔法が増えても、新しい欲――不満が出るんでしょうけどね。
 ――え、なあに……?」

肩の感触に「なんだろう」と目をぱちぱちさせる。
そして、次の瞬間、体感温度の変化に気づく。今の服装では、かえって「暑い」と感じそうなほどの熱を覚える。
その感覚にはしばし、驚いた様子だったが。

「……いいわね、これ」

物欲しそうに、彼に微笑んだ。魅力を感じるものは、なんだって欲しくなる。

「……さ、最後まで送ってもらったら、あなたの帰り道が長くなっちゃうわ。
 それは少し、悪いような――」

促されたと思い、遠慮がちに、彼の手に自分の手を触れさせる。
本音のような、建前のようなことを言いながら、顔は赤い。
きっと、彼女のことだから「相手の負担にならないなら……」と納得したならば、自宅まで彼に付き添ってもらったことだろう。

エレイ > 「この程度なら魔術でも似たよーなことはできるだろーから、そのうち研究してみては?」

物欲しげな視線と微笑みにけらりと笑って。

「──ン? 俺は別に帰りが遅くなろうが問題ないから大丈夫だべ。
というわけで、ヘルミーナちゃんがいいならちゃんと送っていくぜよ」

遠慮がちに触れてきた手をそっと引き、立つように促しつつ楽しげにそう言って。
赤い顔にまたニマニマしながら、そのまま彼女と手を繋いで帰途へとついたことだろう。
その後はちゃんと彼女を家まで送り届け、しっかりとその位置も記憶しておいたとか──。

ご案内:「平民地区 大通り」からヘルミーナさんが去りました。
ご案内:「平民地区 大通り」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 公園」にクラウディアさんが現れました。
クラウディア > くそー、あの店員め、好き放題やりやがって…。
値段を下げてくれたのはいいが、動きにくいというかもこもこしているというか…。
まあ、あんまり外にでないからいいか。
(人々の行き交う大通りに面した公園は憩いの場であると同時に、疲れた人達の休憩所でもある。
 適当なベンチに腰をおろして一息。 買っておいた温かいレモネードを少し口に運ぶ。
 冬用の防寒具がほしいと買い物に出たのが運の尽きであった。
 やたら自分を可愛がろうとする店員さんの着せ替え人形にされること数時間…。
 大幅に値段は抑えてもらったものの、頭の天辺から足の先まで
 トータルコーディネートされた結果が、今の可愛らしいコート姿である。)

……ウーム…。子供っぽすぎるんじゃあないか…。
(小さく唸る。 子どもっぽいとはいえ、外見が子どもっぽいのだから年相応の格好だが、
 なんとなく納得いかないところだ。  小さくぼやいてから、何の気無しに大通りを見やる。
 行き交う人々の足は早い。 シェンヤンの一件がおわってからだいぶ立つが、
 それでも未だに影響が残っているのだろう。 人混みを見やりながら、ちびりとレモネードを飲む。)

クラウディア > 結局もとに戻る手がかりも無し、それどころか回数ばかりがかさむ…。
すぐに終わるとは思っていないが、なかなかに難しいもんだなあ。
(自分をこんな姿にした魔族を探すために、吟遊詩人まがいのことや、
 娼婦の紛いごとをしているのだけれど、一向に情報は入ってこない。
 なんとかして自分で冒険に出ようとしても、この姿ではそのへんの野良犬とか、
 小鬼にべこべこにされるのが関の山だろう。そも成人女性や男性にも勝てないわけだし。
 ため息を一つつくが、その表情は暗くない。 まだ諦めるほどではない、ということだ。)

いずれにせよ、しばらくはこうしていないといけないわけだから…。
まあ、いいだろ。こういう格好が好きなやつだっているだろうしな。
(掌を見る。 肉球があしらわれた手袋は、いかにも子ども向け、と言った感じだ。
 お客の需要に答えるために衣装を増やした結果、宿屋のクローゼットはぱんぱんだ。
 異次元に格納出来るバッグを買いはしたものの、今度は取り出すのが大変で、
 いざ衣装の注文があったら結局大騒ぎになるのは変わらない。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区 公園」にティネさんが現れました。
ティネ > ころころぴょんぴょん。
丸まった靴下が風に吹かれて、向こうから転がって跳ねて近づいて、ベンチの足にひっかかって止まった。
そしてそこからひょこ、と人形のような小さな少女が顔を覗かせる。

そのベンチを見上げると、上から下までファンシーな装いにデザインされた
一種の作品のような幼い女の子が座っているのに気づいて、
思わず感心した様子でじっと眺めてしまう。
靴下アーマーとは雲泥の差だ。

「かわいいなー。しかもあたたかそう」

そんな妖精の存在に気付けるかもしれないし気づけないかもしれない。

クラウディア > お…なんだ? 猫か? …違うな…。
(ベンチに何かが当たる感覚。 そっと目を下にやると、そこにいたのは犬でも猫でもなかった。
 身長は15センチ程だろうか。比較的珍しい存在…妖精だ。 少し興味が出たのか、
 かがむようにして彼女に手を差し出す。)

ほれ、せっかくだから少し温まっていきなよ。
飲めるかはわからないけど…まあぬるいレモネードもあるし、
なによりそのサイズなら服に潜り込んでも平気だろうし。
(掌を彼女に差し出す。 乗っかってくれれば、そっと持ち上げようかという構えだ。)

ティネ > 「やあこんにちはこんにちは。ボクはティネだよ。
 めっきり寒くて参っちゃうよね。きみ一人なの? パパやママは?」

靴下から身体を半分出して手を上げ、人懐っこい様子で挨拶する。
掌を差し出されればのそのそと靴下と一緒にそれに乗っかっていく。

「きみみたいな小さな子に恵んでもらっちゃっていいのかなー?」

誰に対しても常に図々しい妖精ではあったが遠慮する気持ちも少しはなくはなかった。
もちろんもらえるというのなら辞するつもりもないが。

クラウディア > やあこんにちは。 俺は…クラウディアだ。 そうだなあ、寒いから困る。
君みたいなサイズだと余計寒さが答えるだろう。 パパやママはその辺にいるさ。
今は俺は一人暮らしなんでね。 よいしょっと。
(妖精は比較的軽い奴が多いと聞くが、ご多分にもれず彼女もそんな感じのようだ。
 人懐こく挨拶してくれる空いてに自分も名乗って、そっと手で彼女を持ち上げた。
 自分が男であったときの名前は思い出せない。便宜上名前がないと困るので
 適当に名乗っている名前も、 違和感が薄れてくるとなんとも言えない複雑な気分だ。)

ああ、いいよ。 こう見えても大人なんだよ。 ほれ、飲めるかな…。
(片手の掌に彼女を、もう片方の手には傾けたコップを。
 多分うまいこと彼女が飛べば飲めるだろうという安易な考えである。
 とっても嬉しそうに答えて暮れる彼女にうまく飲んでもらいたくて、うまいこと頑張ろうとしたりした。)

ティネ > 「ふーん?
 ひとりなんだ。寂しくない?」

首をかしげる。子供にしては仕草が落ち着いている。
その言葉の通り本当に大人なのかもしれない。あまり深くは考えなかった。
それとは関係なくこんな幼い見た目の女の子が部屋にぽつんといるのは、あまりいい想像ではない。

「ボクだっておとなだしー。飲める飲めるー」

促す通りに少し浮かんで、傾くコップに飛びついてんくんくと飲む。
しかしやはり規格が違うためか、レモネードがこぼれて少し汚れてしまう。

「あー、もったいなーい。やっぱ難しいねー。舐める?」

甘く温かな液体に濡れた自分の服を見下ろして苦笑い。

クラウディア > 寂しくはないさ。 こうして一人でいると、心配して話かけてくれるやつもいるからな。
ほんとかー? ほんとに飲めるのかー? 心配だなー…ああー…。
(彼女の言葉に小さく笑いながら答える。
 頑張ってレモネードを飲もうとする彼女を手伝おうとするけれど、
 うまく行かなかった上に彼女の服を汚してしまい、ちょっとしょんぼり。)

いや、舐めはしないけど…でもそのままだとベタベタになっちゃうよな。
じゃあほら…これ使いなよ。 身体に巻いてさ、今着てるのは後で洗ってさ。
まあ外で着替えろってのもなんだし…はい、どうぞ。
(はい、と彼女に差し出したのは、藍色のハンカチだ。これを巻き付ければ、
 とりあえずは裸じゃなくて済む。だろう。 コートのフロントを少しだけ開けて、
 彼女のための寒くないお着替えスペースを作ってあげる。)

ティネ > 「ああ、ボクみたいな? いや、ボクは声かけられたほうかな」

やっぱり飲めなかった。どっちが子供なのかわかったものではない。
しょんぼりした様子の彼女に気にするなとぺちぺちと手のひらで叩く。
割とよくあることではあった。

「ごめんねー。お世話になります。
 女の子の服の内側で着替えるって、なんだかどきどきするね?
 ……あーあったかい。この中に住んでもいい~」

そそくさとコートの内側に潜り込んでもそもそと着替え……るのもそこそこに、
お腹や胸に服越しに小さな自分の身体を押し付けてクラウディアの柔らかさとぬくさを堪能してしまう。

クラウディア > そうそう、君みたいなね。 それにしてもきみ、ちっちゃいな―。
はあーい、どうぞどうぞー。 …なんだかその言い方、ちょっとえっちだな。
服の中に住まれたらくすぐったいやら恥ずかしいやらで大変だろうなー。
おっ、ちょっ…んんっ…。 …暖かいのはいいけど、ちゃんとお着替えしてくれよー。
(服の中でお着替えを始める彼女に優しく語りかける。
 お腹や胸に小さく柔らかなもの…彼女の身体が当たるたびに、
 小さな声を上げ、ふるりと震えて。 可愛らしい彼女に優しく告げながら、
 寒くないようにコートのボタンを閉じる。 首元の方から出ようとすれば出られるし、
 暖かさを高める方が大事だろうし。)

ティネ > 「クラウディアも小さいしかわいいよー。
 ボクよりは全然大きいけど」

いただいたハンカチを大雑把にだが服に巻きつけて、一応の着替え終了。
ふんわりとした石鹸の香りと、コートの内側の空間に響く相手の悩ましげな声に、なんともいかがわしい気分になる。

「クラウディアって感じやすい?」

服の中を尺取り虫のように這い上がり、首元からひょこりと顔を覗かせる。
甘えるようにべったりと身体はくっつけたままだ。

クラウディア > んー、そうな、ありがとうなー…。 女の子がちっちゃいものが好きなの、
なんとなくわかった気がするよ。 可愛いもん。
(自分の服の中で答える彼女に目を細めて答える。
 もぞもぞと服の中を動く彼女のくすぐったさに小さく身じろぎしながら、
 どことなく甘い吐息をこぼした。)

…感じやすい、かも…。 くすぐったがりなだけかもしれないけど…。
 あ、出てきた。 いらっしゃーい。 なんかリスとかそういうのみたいだね。
(首元からひょい、と出て来る彼女の後頭部に、優しく指先で触れる。
 彼女を優しく撫でながら、楽しげに笑った。)

ティネ > 「かわいい? ありがとー。
 ふふー、すごく居心地いいよここ。暖かいし、なんだかいい匂いもする。
 クラウディアのリスになってもいいかも」

小動物扱いをうれしそうに受け入れ、撫でられれば無邪気にはしゃぐ。
しばらくそうしていたけど、ふと振り返って相手の指先に口づけすると
再び服の中に、指でつまみ出せる程度の深さ――胸のあたりに潜りこむ。

「ねーねー、さっきみたいな声出してよー」

今度は明確な意思をもって、胸の周辺の敏感そうなところを
手や足を使ってつついたり擦ったりする。
もうちょっと甘く悶える様子を感じたくて。怒られたり止められたりしなければそれを続けるだろう。

クラウディア > んー、そう? じゃあ今度から時々使ってもいいよ。
こういうのもなんかこう、和むし。可愛いし。
(彼女がもぞもぞと動いて自分の指にキスしてくれるのを感じ、
 楽しげに目を細める。 ふふ、と小さな笑い声がこぼれたりとか、
 何事もなく平和な気分でイたのだけれど…。)

ちょ、ちょっと待て、ティネっ!? それはまずいだろ、だめ…だっ…!
ん、ぁ…!っはっ、ティネってば、ダメ、ダメだって、んんっ…んふ、ふぅ、っ…♡
(服の中でもぞもぞ動く彼女は、胸の先端のあたりに移動して、
 身体を使っていじりまわしているようだ。 幼い膨らみに与えられる刺激に、
 次第に声に甘いものが混じっていく。 必死に彼女を制止しようとするけれど、
 まったく制御できていない。)

ティネ > 「わ、すごーい」

予想を越えて劇的な反応に仕掛けたほうも目を丸くする。軽いイタズラのつもりであったと供述したい。
ともあれ感じやすいのはよくわかった。
服の中の温度が高くなってくるのを感じる。
落とされないようにへばりついた身体を通して、彼女の感じる快楽が
ぴりぴりと伝わってくるようだ。

「そんな声出されたらボクもおかしくなっちゃうよ……?」

胸の膨らみに胸同士をくっつけてみたり、先端を手で掴んで握ってみたり。
まずいと思っているなら自分で止めてみろとばかりに好き勝手している。
一通りいじって満足したら、さらに深くもぞもぞと潜り込み、下腹部を目指す。
服の隙間を見つけて、素肌と服の狭間に侵入する。
臍の周囲を這い回って、ぺろぺろと舌で舐めてみた。

クラウディア > っ…ティネ、ティネ…だめ、だって、出て……!
ここ、お外なんだよぉ…なのに、わたし……♡
そんなふうにしないで、っ…っふ、う、んうう…んむーぅっ♡
(手で口を覆い、必死に声を押し殺す。 彼女がもぞもぞと服の中を這い回り、
 おへその辺りまで撫で回されるだけで身体が熱くなるけれど、
 声を出したり、みじろぎしたりすることも許されない。
 もどかしさと羞恥の板挟みになりながら、ただただ焦らされるような
 快楽だけが自分に積み重ねられていく。)

んう、うぅっ…んふーっ、ふぅ、ぅっ……♡ っはっ、はぁっ…♡
(声を、呼吸を押し殺し、必死に彼女の”いたずら”に耐える。
 瞳はすっかり潤み、上気した表情で呼吸も荒くなる。 
 公園にいる人達にバレないようにこらえようとすればするほど、
 彼女のいたずらに対する抵抗が薄れていって。)

ティネ > 大人びた落ち着いた様子が崩れ、普通の女の子みたいに哀れな声を上げている。
傍から見れば幼女が一人で発情しているようにしか見えないだろう。
その有様にティネの嗜虐心がぞくぞくと刺激される。
よがっている顔を直接拝めないのが残念だ。

「うーん、出たいのはやまやまなんだけど、
 どっちが出口なのかもうよくわかんなくてさぁ……
 案内してくれないかなぁ……?」

白々しい釈明。
これだけ敏感だと、中で声を上げるだけでも感じさせてしまうかもしれない。
柔らかいお腹に口づけして強く吸う。
そうして下腹部のさらに下、ワンピーススカートの内側、脚の間へと潜る。

「ねーねークラウ、どんな下着つけてるの?
 暗くてよくわかんないなぁ。教えてくれたら、ちょっとはいい子になれるかも」

肌着と思しき布の上から、ぐいぐいと大事なところを足蹴にして、
羞恥を煽る声色で尋ねる。

クラウディア > ティネ……っ、あ、あぅっ…♡ っふーっ、ふぁ……
でぐち、こっち、こっちらからぁ…お願い、早く、早く出、てぇ…♡
(小さく囁く声は上ずっていて、たっぷりと甘さが含まれたもの。
 身体のほてりは、自分にくっついているティネにもわかることだろう。
 彼女の声が、お腹に施されるキスが、そして内側を動く彼女が、
 快楽で自分を塗りつぶしていく。 内ももあたりをぽんぽんと叩いて、
 彼女のいう”出口”の案内をしようとするけれど、果たして彼女が
 聞いて暮れるかどうか。)

した、ぎ…したぎはっ…その、ふつうの、白い……こどもようの…
子供用の、ショーツ……だからぁっ、ティネ、それっ、それやだぁ…っ♡
ぐいぐいしな、ひぁ…しない、でっ…ん、んぅ…ふ――…っ♡
(誰がいるかもわからぬ公園で、下着について答える。
 羞恥と、彼女の足がもたらす快楽が自分を融かしていく。
 問いかけに答えながら、ぴんと身体をつっぱり、ぶるぶると震える。
 ティネが足をやっている布がじわりと濡れたことから、
 軽く達してしまったことが把握できるだろう。)

ティネ > 「そーなんだ。多分よく似合ってると思うよー。背伸びしてなくて」

うんうん、と頷く。
踏みつけにする足の裏で、熱と湿り気が迸る。
狭い空間に、むせかえるような淫靡な香りが立ち込めてくらくらする。
熱気と湿気と淫気に、ティネの身体に汗が浮かんだ。

「あはぁ……っ。お漏らししちゃったねぇ。舐めてきれいにしてあげようか?
 クラウはリスみたいなこびとにも負けちゃうんだねぇ」

巻きつけていたハンカチを脱ぎ捨てて、下半身を濡れたショーツの中にずにゅりと突っ込む。
今からスカートをまくり上げたり手を突っ込んでティネを追い出そうとするなら
もはや周囲には言い逃れのできない淫行にしかならないだろう。

「あぁ……❤ クラウのここあったかいよぉ……❤
 クラウがえっちなのがいけないんだよぉ、こども、なのにっ……❤」

クラウ同様に、陶然と声を上げる。
ショーツと秘所の間に下肢を出し入れして、
秘裂や淫核をその身体でくちくちと直接愛撫する……。

クラウディア > ティネ…ティネぇ…♡ ごめんなさい、リスみたいっていって、ごめんなさい、っ…♡
えっちなこどもでごめんなさいぃっ♡ ティネに触られてただけなのに、えっちになって…
ご、ごめんにゃさ、あぁっ、ごめんにゃさいぃっ…♡ だから、だからやめ、て、えぇっ…♡
(彼女の言葉に甘い声で答えながら、ぎゅっと身体を硬くする。
 秘所にするりと入り込む彼女の下半身が、肉槍とは違った快楽で自分を責め苛む。
 コートの上から足の間にぎゅっと手をやり、身体を硬くする姿は、傍目からすれば
 トイレを我慢しているようにも見えるだろう。 …その表情を除けば。
 ショーツの内側に入り込んだティネが秘所や秘芯をいじるたびに、声にならない
 声を上げ、小さく、大きく絶頂を迎える。きゅうっと秘所が何度もしまり、
 彼女が満足行くまで”いたずらされて”しまうことだろう。)

ティネ > 「あはっ、子供は、素直なほうがかわいいよぉ……。
 やるだけやって、すっきりしちゃお……っ❤」

自分の下半身を陰茎に見立てて、ショーツの中で上下させる。
ちっぽけな自分が幼い子供を犯している背徳感に、欲情が収まらない。
愛蜜にぐっしょりと濡れた身体が、クラウディアのすべすべの肌でこすれるのが気持ちいい。

「あーっ、だめっ、とけ、ちゃう……❤」

クラウディア同様に、何度も果ててしまう。
二人が満足し切るには、もう少しかかりそうだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 公園」からティネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 公園」からクラウディアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 とある酒場」にユークリッドさんが現れました。
ユークリッド > 今宵の街は、一層の活気に満ち溢れていた。
行きかう人は皆浮かれており、楽しそうな笑顔を浮かべている。
今日は歳末に行われる、暮れを祝うための祭り。
皆が日頃できないような贅沢をする日である。

――そして、その頃の少年は何をしていたのか。
少女に間違われる容姿に、赤地に白いもこもこがついたケープを羽織り、揃いの帽子とスカートを纏って。
とある居酒屋の街頭で、その店で作ったのだろう、ふかふかなケーキと鳥の丸焼きを売っていた。

「い、いらっしゃいませー!いらっしゃいませー!
 ふわふわな美味しいケーキと、鳥の丸焼きありますよー!」

にっこりと笑顔を浮かべる様は、正しく少女と相違ない。
幼少から幾度となくさせられてきたから、女装にも抵抗はない。
むしろ可愛い恰好は好みで、楽しそうに、客を呼び込んでいた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 とある酒場」にハルクラム=メイプルさんが現れました。
ハルクラム=メイプル > 聖なる夜・・・それは、少女と明らかに見間違える彼女、ハルクラムにとってはとても都合の良い日。夜は特にそう。活気盛んな子どもたちがこの祝福された日を祝い、集うのだ。

ハルクラムはとてもお腹をすかせていた・・・。物理的にでもあるが、精神的にも、精気を今日はおいしいものがよく取れるだろうと期待して空かせていた。そしてふと平民地区の居酒屋に相手を求めようと思えば、この日だからか集まる少年少女の群れ。。。

彼女は、昼頃に公園のクリスマスツリーの飾り付けを手伝うことになって、恥をかかされたことを根に持っていて、子供に復讐をしたいのだ。素の体は鈍感でも、性の魔力は彼女に及ぶ子供はここにはいないと。

おいしそうなケーキを焼いている子供がいる・・・。少女のように見えるが、感じる匂いは少年だろうか。おもむろに少年に近づき、

「ふへへ・・・おいしそうなケーキねぇ・・・味見していいかなぁ?」

と甘えた声で尋ねる

ユークリッド > 今日の夜は、この街に住む子供達も小さな冒険を許される。
何せ祝福された聖なる夜、皆が祝い、楽しむための一夜なのだから。
街路樹の天辺に星飾りを置いたものが、来年の幸せを得られるらしい。
そんな与太話を実践するため、木を登る子などもちらほらと見えた。

その最中、仕事に励む少年へと近づいてくる影が一つ。
見た目は少女そのもの。その中身が夢魔だなどとは想像だにしていない。
声をかけられると、その内容には苦笑いを浮かべながら。

「あはは、うん、少しだけね?――はい、どうぞ」

試食用にカットされている一欠けらを皿に乗せ、温かいお茶と一緒に差し出した。

ハルクラム=メイプル > 今まさに、昼の頃に子どもたちが手塩にかけて飾り付けた星型の飾りと灯が、辺りを彩っている。星がたくさん空に浮かんでいて、その飾られた星がひょんとした拍子で落っこちるようだ。聖夜のこの日は、星降る夜とも言われている。

そんな星のように同じく降り立った夢魔、ハルクラム。その気配をこの少年はまだ全く気づいていないようだ。手渡された苺のショートケーキを、紅茶を持って。少年の視線に入る席に座って味わう。ぷっくりとした唇に、苺をちょん、と口付けて、ぺろりぺろりと舐めつつ、最後はぱくっと。紅茶はなんともいやらしく響くすすり音をたてながら。性的な刺激を煽る作法は、食事の仕方にもある。

「・・・ぷはぁ・・・、よくできたアールグレイねぇ・・・ おいしかったですの。ケーキ、一個買ってあげますわぁ。」

と気前よく財布から金を取り出して、一人前分のケーキを頼む。同時に薄開きの誘惑の瞳を少年に向けて、軽くウインクする。

ユークリッド > 星も燭台も煌びやかな飾りも、その全てが街を祝福しているかのよう。
キラキラと降り注ぐ天上からの贈り物に、皆が空を見上げた。

そして目の前、ケーキに紅茶を味わう少女は、どことなくはしたなさを漂わせている。
クリームを舐るした動き、イチゴを弄ぶ唇の艶、茶を啜る音すら艶めかしい。
思わず少しだけ頬を朱に染めながらも、しかし彼女の背格好に劣情を抑える。

「ん、それはよかったよ――っ!?」

誘惑のウィンクが、少年の魔術と重なった。
自身にかけていた事象固定化――自分に付与される魔法を無効化にする魔術と、彼女の生来の魅了が相殺したのだ。
同時に少年は彼女の正体を悟ると、困ったような笑みを浮かべる。

「……うーん、もしかして、狙いはボクかな?
 ただ、うん。お仕事あるから、キミとは遊べないんだ。
 お話の相手くらいしかできないんだけど……ごめんね?」

真面目な少年は、意図を理解して、ぺこりと一つ頭を下げた。

ハルクラム=メイプル > 「んー・・・大丈夫ですの・・・。あたいはそう人が望まない限りは、手をかけないからあ・・・」

その少年の意思と、持ちしてあった魔力に、少し感心して、顔を逸らす。

「お話かぁ・・・。うん・・・そもそもあたいがなぜ君みたいな子供を狙ったのかねぇ。。。」

と、ハルクラムは昼頃の屈辱的な事を話す。つまりは、貧民地区で子どもたちにクリスマスツリーの飾り付けの手伝いを半ば強制的に行わされ、群衆の中で魔力も使えず、梯子を昇らされ、自分の素の体の勝手の悪さに気落ちしたのだ。最後はふっと体を離して、地面に転げ落ちたという。

「この体って・・・想像以上に不便なものなの・・・。あなたはなぜ女装をするの・・・?そういう嗜好なのかなぁ・・・」

敢えて自分は好きで子供を演じてこの体に化けているのではなく、そのものが子供で成長していないのと付け足して。

ユークリッド > 「そっか。ふふ、良い子な夢魔なんだね。
 っと、子ども扱いはよくなかったかな?」

クスクス、と笑いながら、もう一杯紅茶を差し出す。
ケーキとチキンは店が用意したものだが、お茶は少年が気を使って用意したものなのだ。
少しくらい彼女に多めに分け与えても、不平不満はありえまい。

「ん、お話でよければ。
 どうしてボクを狙おうとしたか、とかね――」

そうして話を聞くと、どうやら子供達に交じって遊ぶ羽目になってしまったのだとか。
確かにここいらの子供たちは押しが強いから、仕方ないのかもしれない。
それには素直にねぎらいの言葉をかけると、そっと手を伸ばす。
魔力は効かないのだから、優しくなでてやるくらい構わないだろう、と。

「ん、お疲れさまだね。星はちゃんと乗せられた?
 あ、えっと、これはお店の人がこっち着てくれたらお給料多めにするよっていうから」

ただし、可愛い衣装を着てみたかったという少年の嗜好も含まれるから、彼女の指摘もあながち間違いではないのである。

ハルクラム=メイプル > 少年の思いもよらぬ優しさに、ハルクラムは驚いて、さしだされた紅茶は、今度は静かに、上品に味わう。

「…ぷはぁ…。うん…、子供を受け付けない男もおおくてねぇ…。逆に幼女趣味の男もいるはいるけどぉ…。」

と、自身の正体を暴いた少年だからこそ、打ち明けられる夢魔としての悩みを。

「あたいは、これでも悪い夢魔とはおもってないけどぉ。ただ、この聖夜、本来のあたいは神の敵である悪魔の種……。神聖を信じるものは食べたくなるのはしょうがないわあ…」

頭を撫で撫でとされ、また心はどよめき、照れ隠しに頬を手で隠し

「…ねぇ。。君には普通にあたいの誘惑がきかないのはわかったの…。それだけど、、、あたいはもう精が欲しくて・・・苦しいの…」

と、悲しいような、辛いような声で呟き

「…君が仕事の後時間があるなら…どうかあたいに付き合って欲しいの…。そしたら…君にあたいの魔力を少し教えてあげる…。そう、あたいの力はねぇ、想いを光の具現で現実に表すの。」

と、この時夢魔としての妖しい姿はなく、本当に懇願するように。この態度は、自身を看破した強者への礼でもある。

ユークリッド > 少年は、相手が自らを脅かすものでなければ、優しく接することを常としている。
それは彼女も例外ではなく、その証拠が暖かなお茶と微笑みだった。

「ん、そうだね。色んな好みの人がいるから……君は、君自身の体を大人にしたりはできないのかな?
 ボクが学んできた夢魔は、そう言うのが出来る子もいるみたいだけど――どうなんだろう?
 ただやっぱり、相手の好みはちゃんと尊重してあげなくちゃ。その方が、君もうれしいかも」

彼女の悩みに言えることは、相手に合わせてみるのもありかも、という程度。
人生経験は少ないのだ。助言をしようなどということ自体烏滸がましいのかもしれない。
だから、のんびりと話を聞きながら、時折少しだけケーキを売りに戻っていた。

「うん、ボクも、こうして話をしてると悪い夢魔じゃないんだなぁって思うよ。
 君が神様の敵だったとしても、ボクの敵ってわけではないし……ふふ、しょうがないんだ
 それなら、うん、仕方ないね。どうしても我慢できない時ってあるし」

優しく、ただ同意を示しながら、撫でる。
彼女の様子は何ともかわいらしく、ほほえましいものだった。

「ん、精が……って、あ、ぅ、そういう、事、だよね。
 その、分けてあげたいけど、さ。夢魔って死ぬまで吸い取っちゃうとか、そんなじゃなかったっけ?」

できれば助けてあげたいけれど、己の命を取られるのは嫌だ。
文書で読んだ知識を例示しながら、違うの?と問うてみる。

「ん、時間は、うーん……今夜は外泊の許可もとってあるし、なくはないけれど……
 光の、具現かぁ。ボクは今の所欲しい物とかはないけれど、とはいえ、君を放っておくのも、辛いしなぁ」

どうしたものか、と考えながら、少しだけ色々頭の中をこね回し。

「んー、血液、じゃ精にはならないんだよね?同じく生きるための力ではあるけれど……」

むつかしいなぁ、と苦笑して見せた。

ハルクラム=メイプル > 夢魔といえば・・・単純に人の精気を喰らう怪物であり、生かすという良心は本来無いのかもしれない。しかし、ハルクラムの代々の一族、ノディアは違う。彼女らは、人を生かし、種の存続の為に選んだ人を護りつづけるのだ。魔族のような人類を滅ぼさんとする別の悪が現れようとも、ノディアの一族は人のために、そして自分の為に。高度な魔力を引き換えに、ノディアは様々な性質を失い、欠かしている。成長が遅いのも、姿を変えられないのも、一つの欠けた事柄である。

「死ぬまで吸い取るわけないじゃないの…。それに、君はとても優しいから、、、えと、、うん。」

自分の能力が別に必要とされていない事も理解して、尚も彼女が求めているのは単純に精気じゃないのかもしれない。

「血液…は違うけど…、でも精液というわけでもないですの…、うん…むつかしいかなぁ…」

と、本来ならすぐに諦めてここを去るわけであるが、やはり彼が気になって。何かのきっかけばあればと思案し、でも思いつかなくて、

「うん…あたいからは、何も言えないですの…」

と、呟き。

ユークリッド > いろいろむつかしいことを考えて、だけどそれでも結論は出ない。
それならば、と少年はそっと手を差し出した。

「ボクはユークリッド。ユゥでいいよ。
 どうしても辛い時は、うん、ボクで良ければ力になるよ。
 その、友達として、友達の困ってる時は助けたいからさ」

だから、と撫でて、そしていつも通りの笑みを浮かべた。
彼女にも祝福がありますように、と。

「……それじゃ、今度また会えた時に、君がどうしても辛かったら。
 その時ボクの精を少しだけ分けてあげる。だから、今夜はケーキで我慢してね?」

そう告げると、ラッピングしたケーキを差し出した。
彼女の全てを受け入れられはしないが、一部を受け持つくらいならできる。
その結論が、"友達になる"という答えだった。
あとは彼女を見送るようにして。今夜の出会いは終わりを迎える。
次出会った時に何が起きるかは、きっとその時の運命が導いてくれることだろう――。