2016/11/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 アクセサリー店「ボッカ・デルーポ」」にエリスさんが現れました。
エリス > 夕暮れ時のマグメール、まだまばらに客が入れ替わる店内―――今日もゆるりとしたペースで開店中。
先日手に入れた宝石の加工も終わって大きな翡翠のブローチがもうすぐ出来上がろうか、という所。少しばかり接客を疎かにして細かな作業に集中力を注いでいた。

エリス > 勿論聴覚だけは客の方に残しているので、何か案内が必要そうであるとか盗みだとか―――そういった気配は察知できる、予定で。

先の尖ったピンセットで、捻る、伸ばす。
細いやすりで、削る。

器用な指先を持つ自分でも、失敗すれば台無しになってしまう繊細な純金を扱うのは緊張する。
―――なら店を閉めてからにしろよ
という声も聞こえてきそうだが、あと少しで終わるのが気になって後回しにできない性分だった。何よりも自分が、早くその完成したものを見たいだけである。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 アクセサリー店「ボッカ・デルーポ」」にリュウセンさんが現れました。
リュウセン > 夕暮れ時に もふもふした尻尾を揺らしながら買い物続行。
とある通り沿いの 通りかかった店の看板をじっと見上げてからそのお店の開店を確認してから 扉を開く。

「ここで いいか。」

もっふもふもふ。尻尾がゆらゆら アクセサリーのお店を巡るのは久方振りなので
気持ちがどことなく陽気になる。色々と気になる形や材質のアクセサリー。迷う。迷ってしまう。

エリス > 額にうっすらと汗がにじむような作業の最中、ドアに取り付けられたベルの音が耳に入ればカウンターの上へぱっと顔を上げ。
新客の影に集中しきっていた表情に笑顔を戻し、
「―――いらっしゃいませ。」
と、明るく声を出した。

と、やたらと目を引く容姿の中でもひときわすぐに目に入る―――もふもふ。
このお店は妖狐を引き寄せる何かがあるのだろうか……?なんて、つい先日のお客を思い出してそんな事をぼんやりと思った。
それと同時に、散々可愛がられた記憶までよみがえってきて。……深いため息とともに立ち上がりカウンターを出て接客モードへ。

「――……何かお探しですか?」
と、迷っている様子の女性――自分より心持ち背の高いその人へゆるりと声をかけ。

リュウセン > 序に耳ももふもふの狐耳だった。尻尾は九つのもふもふ尻尾。かなりのもふもふ度だった。
物音とか何かの気配に応じて 耳が動き尻尾が何となく揺れる。もふもふと。

「あ、はい。」

ドアベルの音に 耳が一旦伏せちゃったのは本能的な音に驚いての耳の伏せだった。
人よりも遥かに聴力が良いと反応は早い。単にベルの音と即気づくと耳はきちんと立ちぴっぴっと揺れる。
尻尾は各々ユラユラしているので特に…何かの作業をしていた店主?奥にいるんだから店主なんだろう、
そんな彼女が此方へとやってきた。耳が足音を鳴らす彼女の方を向きそれに遅れて自身もそちらへと体の向きを変え

「この位の、簪につける花の飾りか、バレッタを探しています。」
これ位の、とシンプルな棒簪を何処からか取り出して示すのと、
それとは別にYの字形のバレッタの事を説明し始めた。その間も耳や尻尾はもふもふ揺れてる。

エリス > 涼やかで軽い音のするドアベルだったが、その耳の様子を見ると驚かせてしまったかと少しだけ申し訳なさそうな表情を浮かべて。
それにしてもよく動くこの耳と尻尾はなんとまぁ可愛いのだろうか、と何度見ても慣れてしまうことなどなく新鮮に可愛いと思う。

「簪……ですか。 って、あれ?」
今、手に持ってた?と、驚いた表情を浮かべるが……本人が素知らぬ表情をしているならきっと何でもない事なんだろう。と。

「うちの店にあるものだと、雰囲気が合わないかも知れませんね……時間はかかりますが、お作りすることもできますけど。」
「でなければ、バレッタなら……ただ挟むだけのもので良ければ、石飾りが付いたものが幾つか。」
と言って傍の棚から持ってきた物は、重くならないように薄く削った石に壊れにくいように透明にコーティングがしてある。
深い青色に時折輝くような白が混じっている断面が夜空に見えるようなものや、紅葉のような朱をまさにその葉の形にしてある……二つを両手に持って捧げるように相手へと見せて。
ピンの部分は非常にシンプルな作りなので、素材の素朴さと相まって高級なものを望むようであれば希望にはそぐわないかもしれない。

リュウセン > 髪の毛と同色と化した狐耳は基本的に立っているが 伏せたり揺れたりと一定の動きは止まらない。
尻尾は感情のままに揺れているだけであるので もっふもふもふ、と気分はいいらしい、と読める人にとっては読め放題。

「そう、簪。」

何処からともなく取り出した―異次元から取り出すような仕草はさり気無い仕草と直結して気づかれなかったようだ。
棒簪であるので、飾りがなければただの棒による簪だ。それを右手で持ち左手の平には簪の先っぽが当たってぱしぱしと音が鳴り。

「バレッタ、ええ、挟むだけのでいいんで。簪の方は注文しておきます
 いえね、同居している人に贈ろうかなと…生活に使えるアクセサリーとして。」

バレッタの方はその二つのデザインを見比べた上でどちらも購入希望だ。
簪の方はまぁ 無理もない事から注文発注を願うつもりだ。ゆらゆら揺れていた尻尾の揺れが止まった。
でも時折揺れているので気持ちが落ち着いたらしい。

「んで、バレッタは一つおいくら??」

…耳と尻尾は感情のままに揺れたりとしているが その娘自体の表情は無表情だったという。

エリス > 基本的な尻尾の表情は大体の動物の間で共通なのだろうか、本人の表情からはあまり変化が窺えないのだがその分尻尾と耳はやけに表情豊かで。
どうやら店の品ぞろえに喜んで呉れているようだと解釈。
油断すると目が奪われてしまうので接客中は本当に危険なのだ。

「ご注文ですか、ありがとうございます。 ――なるほど、素敵ですね。 一週間ほどかかるかと思いますが……完成したらお知らせしますね。花飾りの色や大きさはどのようにしましょう?それとも、実際の花から直接作りましょうか?」
簪を取り出した仕草は本当にさり気なく。目端は敏い方の筈なのだが、取り出す瞬間が意識に入らなかった。とはいえあまり深く気にすることはなく、注文をきちんと確認して。
簪に付けるなら大きめのものが良いだろうか、と思案しつつ。其れなら本物の花を直接固めてしまった方が良い物が出来そう―――と。

「あ、こちらは一つ30ゴルドです。あ、ですがお二つ一緒なので…50ゴルド、頂けますか?」
耳と尻尾だけが表情豊かな、無表情な女性に笑顔を深くしつつそう返し。

リュウセン > 動物学というのが世の中にあるとしたら 
この娘の耳と尻尾は確実に何を思っているか何の感情を浮かべているか 読み放題。
外見はクールとか冷たいとか生きているのかと言われ放題だが、耳と尻尾を読まれれば ギャップが酷いと思われるだけ。
もふもふ もふ もっふ。耳というか尻尾が特に よく揺れている。

「注文 宜しく。  一週間で出来る?? 無理はしたら駄目だけど、完成は楽しみにしている。
 大きさは大きい方がいいかなと思うので、花簪的に作ってくれれば。
 実際の花で宜しく。…簪自体は預けよう。はい、これ。」

手に持っていた棒簪…所々螺鈿だったのだろう、細かくて遠目でみるとただの棒、近くで見ると螺鈿で飾られている、
シンプルにして工芸品たる簪を彼女に差しだすように振舞い。

「…ん、50ごルドな。…釣りはいらん。10ゴルドは心付けにする」
耳は伏せたり立ったり、ぴこぴこ揺れたり。尻尾は時折各々の尻尾が揺れる。冬毛という事もあって余計にもふもふアップ。
帯に下げている袋から取り出したのは 60ゴルド。50ゴルドでいいはずなので、10ゴルドは彼女に差し出す心付け(チップ)。

エリス > 見るにつけよく動いて気分を知らせてくれる耳と尻尾、接客としては些か失礼だろうか彼女の顔よりもそちらに視線が行きがちで。

「今、注文が入っているものもありませんから……すぐにでも構想を練って、取り掛かろうと思います。 やっぱり、大きめのお花が良さそうですね。 ありがとうございます、楽しみにお待ち下さい。」
簪を丁寧に受け取って、同時に購入してもらったバレッタを包むためにカウンターへ。
二つのバレッタを別々に小綺麗な包み紙に長方形にふわりとつつんで。
それと、花飾りが出来た際の連絡先をメモの端に書き留めて貰って。その際に此方の名前と店名を返すだろう。

「あら……ありがとうございます。そういう事でしたら…ありがたく頂戴します。」
最初から五十と言っておけばよかっただろうかとも思うものの、値段書きがが棚に置いてある以上無意味なウソはそれはそれでいけない事、なのだ。
差し出されたお金を丁寧に受け取り、包み紙を代わりに手渡して。