2016/10/15 のログ
■シンシア > 夜遅い時間
人どおりもなくなった夜の大通り
街灯の下を明かりを辿るように歩き進んでいく
少しの疲れたか首を時々動かしながら、静かな夜の中
頭の上には月が出ていて
「きれーね」
ふと、息を吐くように、脚をとめて両手を伸ばして背筋を正すように
疲れてても顔に出さない、頬を軽くペチっと叩いては、歩き出して
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシンシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシンシアさんが現れました。
■シンシア > 夜になれば気温もさがり、少し肌寒さも感じるくらい
お礼にと…断りきれずに
あまり強くないお酒をつきあいで飲んだ後、
少しホワホワとした感じ、頬は熱いから夜の空気の冷たさが気持ちいい
酔い覚ましのつもりでゆっくり歩きながら帰ってるとこ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にフォークさんが現れました。
■フォーク > 「秋の夜は、なんだか人が恋しくなりませんか?」
そんな理由でフォーク・ルースは夜の町に繰り出したのであった!
素人でも百の矢を射れば一つは的に当たるの例えに従い、夜の町でなんとなく暇をしていそうな女性に声をかけては、
シカトされ、汚物を見るような目で見られ、ひどい時には思いっきりビンタかまされても、
それでもめげないのがこの男の良い所。
「おかしいな。これでも昔はナンパの達人と呼ばれていたのに」
腫れた顔を撫でながら、失敗の理由を考える。
そんなことをしていたら、ビビッと美女の気配を察知!
周囲を見回す。ブロンドの美女が歩いていた。歩き方からほろ酔い気分と見た。
「やーやー、お久しぶり!」
と、知り合いを装う感じで近づくのである。
■シンシア > 声がしたけど、聞き覚えもない声だったから
自分のこととは気づくはずもなく、ゆっくり歩く。
街灯をくぐり人ど通りも、まばらなとこ
ウインドウショッピングを楽しむように通りのお店先を眺めながら
■フォーク > 当然というか、相手はまさか自分のことを呼ばれているとは気づかずに歩いて行く。
(よかった、相手は気づいていない。口に出した後に少しの恥ずかしかったからな)
ラッキーだ、と拳を握る。
相手はウィンドウショッピングをしているようだ。
これは本格的に暇をしていると見る。用事があったらまっすぐ目的地に戻るからだ。
(よっしゃ、いくぞフォーク。いい女と知り合って損は無いぞ!)
己を奮い起こし、ウィンドウを眺める少女に後ろから声をかける。
「なあ、君。もし時間があるならちょいと俺とお茶でもしないかい?」
オーソドックスだった。
■シンシア > 「…それは私にいってるの?」
背後からの声、さすがに自分にむけてと気づく声かけだけど…
振り返る目元…いつもは笑みを浮かべて返すはずが
酔い混じりと軽口に、いぶかしげに眉をよせて少し不機嫌。
「あいにく、家に帰る途中だから、お茶する時間はないかなあ」
自分より真逆の体格差のある相手、視線は少し見上げるようになりながらも
先の不機嫌さより少し緩和した返答を送り
■フォーク > 「そうそう、君に!」
体格とは打って変わって軽い物腰の男である。
悪酔いしているのか、自分のようなタイプが苦手なのかはわからないが、
わからないからこそ、知りたくなる。
「家に帰る? こんなに月が綺麗な夜なのに?」
と、天を指さす。太い指は、しっかり秋月を捉えていた。
「俺、君のこと気に入っちゃったんだ。少しだけいいから、情けをかけてくれねえか?」
本音で迫るのである。
■シンシア > 「月は綺麗ねー、でも歩きながらでも見れるもの」
ふふっと小さく笑ってしまうのは、その返し
「ナンパ?…気に入るの早すぎ」
軽口は続く、あまり気のいいものでもないけど
少し酔ってるからこそ、相手にしないように相手にしてる。
「そういう言葉でなびく女がいるのなら、そっちに声かけたほうが早いと思うけど、
私の気を惹こうというのなら、その選択じゃあ無理かなあ」
■フォーク > 「そりゃ確かに月は歩きながらでも見られるけど……」
男は月をさしていた指を少女に向ける。
「月だって美しい君を見たいんじゃないかな?」
家に帰ってしまっては月は少女を見ることはできない。それでは月が可哀想ではないか、と言っているのだ。
「立派な家だって一匹の白蟻が切欠で崩れるんだ。一瞬の直感で気に入ったっていいじゃないか」
(屁)理屈こねさせれば王都一と自負している。
「なら、君がなびく方法を知りたいぜ。教えてくれない?」
ナンパする相手に攻略法を訊く。驚天動地のナンパ法だった。
しかし無法天に通ずの例えもある。
「じゃ、そこの公園でちょっとだけ!」
伏して頼むと少女を拝む。
■シンシア > 「えー…私がなびく方法?」
屁理屈というか1つ1つを返すのも諦める
自分が惹かれる方法と聞き返されたら…少し考えて
「うーん…うーん…
誠実さとか、芯を感じれる人とか?」
考えるけど、思い浮かぶのはそんなもの、拝むような仕草に少し肩を落として
「男の人は、もっと堂々としてないと…着いていきたくなるような(力だけでない)強さがあるといいかもね」
見た感じで傭兵の類だろう、体格や身につけてるものでの判断だけど
女々しささえ感じると小さくため息をつきながら
■フォーク > 「よしっ、じゃあ俺そういう人間になる!」
この変わり身の早さが怖い。根が明るいので妙にポジティブなのである。
「堂々とか。うん、こんな感じかな?」
少女と視線を合わせるために前屈気味だった背を伸ばしてみせる。
ただでさえ高い背丈が、少女にはさらに伸びて見えるかもしれない。
少女のいう強さが純粋な腕力のことを指しているわけではないこと位は男にもわかる。
しかし男は困った。自分の根っこにある強さを見せるには、一緒に戦場に立つくらいしかない。
戦がなければ、ただの軽薄で貧乏なダメなおっさんなのである。
「そういえばまだ名乗っていなかったな。俺、フォーク・ルース。傭兵をやっているんだ……君の名は?」
自己紹介を加えて、相手の名を聞く。いつまでも君と呼んでいたくはない。
「俺の強さを測るなら、もう少し付き合ってくれると……嬉しいんだがな」
■シンシア > 「そうね、そのくらい背筋伸ばしているほうが
さっきよりはいい感じ」
腰の低さは大事だけど、時と場合による
女を求めるために下げる頭と低い腰はいらないもので
相手が名乗る様子に、はじめてニコッと笑みを浮かべて
「私はシンシア、フリーのお手伝い屋さんみたいなものね」
腕力があるのは見た目にもわかる、強さを測るようなことに興味はなくて
ギルドに頼めないような小さい依頼と、ギルドでは手に負えない依頼を1人でこなしていること
どこにも属さず、誰にも従うつもりも今はなくて。
「戦力だけの強さ自慢はいらないわ、もっと大事なことは身の回りにあるものだからね」
たまにいる、力=強さと思う者。間違いではないけどその力だけの強さで被害にあった人もいるということを知ってるから
少し表情を曇らせて
「剣術でよければ、今度つきあってもいいよ、でも今日はダメ…そろそろ帰らないと」
手を振りながら、くるっと相手に背中をむけて帰り道につくために歩きだす
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシンシアさんが去りました。
■フォーク > 「シンシア……ね。よろしく」
少女の名乗り、男の目がほんの一瞬だけ『戦人』の輝きが映る。
フリーの手伝いという言葉は、男がこの大陸にたどり着いた時に使ったことがある。
簡単に言えば「腕に自信があるから、色々なお手伝いができますよ」と言っているのと同意なのだ。
つまり少女は実力者ということになる。ほんの少しだが、立ち会いたいという想いが湧いたのみだ。
「わかった。じゃあ次の機会を作るよ」
男は機会を待つタイプではない。
天は励む者にのみ、その道を啓いてくれるのだ。
「じゃ、またな」
などと言いながらも、しばらくの間はひょいひょいと少女の後を着いて歩くのである。暇人きわまれりだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からフォークさんが去りました。