2016/06/09 のログ
ご案内:「平民地区・酒場」にフォークさんが現れました。
■フォーク > すでに日が落ち、賑わう歓楽街。
その中にある一軒の酒場に男はいた。
「こうくると、こう。そうすると、こうなる」
テーブルの上は、四角い盤と、数多の駒が置かれている。
これは戦争の模擬戦を室内で行うためのボードゲームである。
対戦がメインだが、戦術を学ぶために一人で行うこともできる。
「そうなると、こうなる」
駒を動かす代わりに、酒を持ってきたウェイトレスの尻を撫でた。
後頭部を思いっきりお盆でひっぱたかれる。
「ありゃりゃ、駒が散らばっちまった」
突っ伏した拍子に盤上の駒がテーブルから落ちた。
背を丸めて駒を広い集めることに。
■フォーク > 「それにしても盛況だねえ。飯が旨いからかな」
ガーリックとオリーブオイルで味付けしたエスカルゴに舌鼓を打つ。
これにワインがよく合う。普段はエール派なのだが、今夜はワインで晩酌だ。
余ったガーリックオイルにパンを塗りたくって食べるのも良し。
「うん、ワインは酔いやすいっていうが今日はちょっと足りないな」
もう一本開けてしまった。暑いから喉が乾いているのかもしれない。
しかたがないので、新しいワインを注文する。
勿論、一番安いワインだ。清くもなく、正しくもなく生きている傭兵に、
高級ワインなど贅沢だ。
■フォーク > 「今夜の俺はスポンジだな」
あっという間にワイン瓶が空になる。
そしてあまり酔いも回っていない。底抜け樽になってしまった気分だ。
これ以上注文をすると持ち金をオーバーしてしまう。
「しょうがねえなぁー」
椅子から立ち上がる。
飲ませてくれそうな知人のところに行こうとする。
「しかしアイツ、飲ませてくれるかな……?」
図々しいおねだりが効くかどうかは、相手のみぞ知る。
ご案内:「平民地区・酒場」からフォークさんが去りました。