2016/06/09 のログ
ご案内:「平民地区・酒場」にフォークさんが現れました。
フォーク > すでに日が落ち、賑わう歓楽街。
その中にある一軒の酒場に男はいた。

「こうくると、こう。そうすると、こうなる」

テーブルの上は、四角い盤と、数多の駒が置かれている。
これは戦争の模擬戦を室内で行うためのボードゲームである。
対戦がメインだが、戦術を学ぶために一人で行うこともできる。

「そうなると、こうなる」

駒を動かす代わりに、酒を持ってきたウェイトレスの尻を撫でた。
後頭部を思いっきりお盆でひっぱたかれる。

「ありゃりゃ、駒が散らばっちまった」

突っ伏した拍子に盤上の駒がテーブルから落ちた。
背を丸めて駒を広い集めることに。

フォーク > 「それにしても盛況だねえ。飯が旨いからかな」

ガーリックとオリーブオイルで味付けしたエスカルゴに舌鼓を打つ。
これにワインがよく合う。普段はエール派なのだが、今夜はワインで晩酌だ。
余ったガーリックオイルにパンを塗りたくって食べるのも良し。

「うん、ワインは酔いやすいっていうが今日はちょっと足りないな」

もう一本開けてしまった。暑いから喉が乾いているのかもしれない。
しかたがないので、新しいワインを注文する。
勿論、一番安いワインだ。清くもなく、正しくもなく生きている傭兵に、
高級ワインなど贅沢だ。

フォーク > 「今夜の俺はスポンジだな」

あっという間にワイン瓶が空になる。
そしてあまり酔いも回っていない。底抜け樽になってしまった気分だ。
これ以上注文をすると持ち金をオーバーしてしまう。

「しょうがねえなぁー」

椅子から立ち上がる。
飲ませてくれそうな知人のところに行こうとする。

「しかしアイツ、飲ませてくれるかな……?」

図々しいおねだりが効くかどうかは、相手のみぞ知る。

ご案内:「平民地区・酒場」からフォークさんが去りました。