2016/04/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイニフィさんが現れました。
■イニフィ > 日差し穏やかな公園。こんなときは軽くお昼寝なんかしても楽しいかもしれない。
少し虫が鳴き始める時間になっても、まだまだ外は少し暑いくらいであった。
春眠なんとやら、陽気な日差しである。
「……………。」
だけど、イニフィはいまガラス玉を見ながら少しため息をついていた。
いつも持ち歩いているそれなのだが、先日それがまた赤く光ったのだ。
それが意味していることは一つしかない故に―――「まったく」とため息をついた。
「あの子ったら、一体どこにいるのやら……。」
はぐれて、もう幾数日。
先日桔梗を果たし、親から正式に旅行の許可も出た。用は親公認で自由になった。
だから、そろそろ迎えに行きたいところなのだけれども―――さて、あの方向音痴はどこへ行ったのやら。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にカリーネさんが現れました。
■カリーネ > (過酷な任務か自分の過剰な魔力か、”鎧”が不調に至った理由は不明だが、
少なくても暫くの間使用できなくなったのは事実だ。 しばらくの休暇を得、
とぼとぼと街を歩いている。 普段の鎧の中とは見た目がだいぶ違う町中は、
中々に自分の興味を引くものだ。 訪れたのは公園…日当たりもよく、休むには良さそうな場所だ。)
ん……?
(困っている女性を見ると助けたくなるのが騎士の性分というやつだ。
彼女にちょこちょこと近づき、そっと声をかける。)
あの、もし…何かおこまりですか? もし私に出来ることなら、お手伝いさせて頂きたいのですが。
(口調こそ硬いものの、自分の身長は幼い子供程度…彼女を見上げる形になってしまうが、
困っている人を放ってはおけない。はきはきと彼女に問いかける。)
■イニフィ > 今日は特に色の変化がない。という事はまたどこかで迷子にでもなったのだろう。
それならばまたそのうち、ひょっこり顔を出すだろうと思いそのガラス玉をしまいこんだ。
さて、どこか別のところにでも移行か、と思い立ったところだった。
自分を見上げる、幼い少女の姿。
「…ん?ううん、なんでもないわ。…ちょっと知り合いがね、行方不明になっちゃってて。
あ、でもだいじょう蚋、多分そのうち見つかると思うし。」
完結にだけど、そういう事にしておこう。
容姿なんかは説明することはなかった。
何しろどこにいるのか分からないし、この町にいるのかすらも妖しい。
はぐれたのは確か、九頭竜山脈へ行く途中の道だったはずだから。
■カリーネ > そうですか…。 お知り合いが行方不明に。 それはさぞご心配のことでしょう。
その、市民の皆さんのことをお守りするのも私の仕事なのです。
もしお尋ねしてよろしければ、なのですが…行方不明になられたのは、この辺りで…?
(行方不明との言葉に、不安げな表情になる。
この辺りで行方不明になったのであれば、誘拐の可能性も考えられる。
そのうち見つかる、との言葉に表情を和らげた。)
そうおっしゃるなら、よかったです。
(よもや行方不明になった場所が九頭竜の方だと気づく由もない。
胸をなでおろし、にっこりと笑みを浮かべた。)
■イニフィ > 「市民のみなさんのことを……?」
この台詞、そしてこのお堅い感じからして―――もしやとは思う。
今まで待ちの中にいて、一人。しかも女であるイニフィ一人出いると決まってこういう口調の人物が必ず声をかけてくる。
ふぅん、と軽く目線を合わせるように屈みこんで。
「もしかして、貴女騎士団の人なのかしら?」
こういう口調で、そしてさっきの台詞からして、もしやとはおもう。
少し古臭い喋り方をされるのはあまり好きじゃないのだけれども、まあ期にするほどでもないだろう。
だけれども、こう―――ギャップのようなものを感じてしまう。
「ああ、いえ。旅行中にね。
九頭竜山脈に行く途中だったんだけど、はぐれちゃったみたいで。」
そのこ、方向音痴でよく迷子になるのよと、苦笑交じりに説明した。
そのまま誰かにさらわれていなければいいのだけれども、と軽く心配するような口調も混ぜつつ。
■カリーネ > はい。 お疑いになられるかもしれませんが、末席に。 カリーネといいます。
(問いかけに素直に答える。 この矮躯、そして非武装とあらば、
彼女が不思議そうにするのもおかしくないだろう。
視線の高さを合わせてくれるのが嬉しくて、にっこりと笑った。)
ふむふむ、旅行中にですか? ここから九頭竜の方に行くとなると……。
(頭のなかでルートを計算しながら、考えこむような仕草を見せる。
よし、と頷いて、改めて彼女の赤い瞳を見つめ返した。)
あそこら辺の兵士達に、あなたのおっしゃるような人を見つけたら
連絡するように伝えておきます。 なに、少し時間はかかるでしょうが、
きっと見つかりますよ。
(兵士たちは優秀だ。必要な情報と任務を与えれば、しっかりとこなしてくれる…
と、自分は考えている。 彼女を元気づけるように頷くと、
垂れた兎耳がゆらゆらと揺れ動いた。)
■イニフィ > 「へぇ~、これは驚いたわ。てっきりどこかの子供かと……。」
いや、これはさすがに失礼ではないだろうか。
心配して尋ねてきてくれたのに、見た目で完全にその辺で遊んでいる子供かと思い込んでしまった。
元々、騎士はそんなに好きではないのだけれども、こうして離しかけてきてくれたらなら無碍にはしない。
「え、ああいいのよ。ほんとにきにしないで?
多分、どこかで遊び歩いてるだけだと思うし…。」
それに、おそらく九頭竜山脈均衡にはいないと思われる。
あのこのことだ、おそらく街のほうに戻ってきているのではないだろうかと推測していた。
何かあったら、一応街に帰れという事は伝えてるはずだし―――まあ、それをほったらかして帰郷していたじぶんもじぶんだが。
「でも、気遣いはほんとにありがとね?あ、私はイニフィ。よろしく?」
と、右手を差し出そうとしたところで―――長い耳に気づいた。
まるでウサギの耳のようにも見えるそれ、最初はツインテールか何かだと思ったのだが、違う。
それに―――彼女から感じる魔力。ものすごいそれに少しだけ驚いた。
「…………えっと、カリーネちゃん、だっけ?貴女、もしかしてミレーなの?」
だとしたら、こんなところで堂々としていて大丈夫なのだろうか。
イニフィの勝手なイメージであるけれども、彼らは社会的弱者。あまりいい目では見られないのでは、と。
■カリーネ > その…私、実は成人しておりまして…子供っぽいところはあるので、よく間違えられます。
(相手の言葉に恥ずかしげに頬を染めながら答える。一応子供ではないとアピールしないと、
後で分かった時にお互いなんとも言えない気持ちになってしまうし。
どこかで遊び歩いているという彼女の言葉に、わかりましたと頷いた。
無理してでしゃばるのも良くないし、彼女の言葉からすれば慣れたことであり危険もないのだろう。)
ええ、わかりました。 あの辺りは危険な所に行かなければ、
トレッキングに最適ですからね。 そんなふうに言ってもらえると、すごく嬉しいです。
ありがとうございます、イニフィさん。
(彼女の握手を両手で受けようとして……指摘にぴたりと手が止まった。
さっ。頭にかぶっていたボンネットに、手早く兎の耳をしまう。
こほん、と小さく咳払いをしてみせて。)
その…ご内密にしていただけると、すごく嬉しいです。
(普段はこうしてしまっていたのだけれど、お散歩しているうちに
ずり落ちてしまったのだろう。 縋るような目で彼女を見やりながら、
頭を下げた。)