2016/01/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区の通り」にフォンさんが現れました。
■フォン > (通りの壁際の辺りに布を敷き、その布の上に煌びやかな金細工・銀細工の
髪飾り・耳飾り・首飾りを並べて、道行く人々に声を掛け、商売をしている露天商の男。
この男が商売をする際は、決まった場所にいるため、ある程度常連のお客さんも捉まえ、
賑やかな声で賑わってる一角であって……)
おっ?お兄さん、またふられたのかい?
それでまた俺のところにアクセサリーを買いに来たって事は……次のお目当ての人が決まったって事で?
まぁ、頑張ってよっ!
お姉さん、その耳飾り似合ってるよっ!
お買い上げで? まいどっ!!
おっと!!会計無しで立ち去るのは無しだよ、おっちゃん。
出世払い?…俺が作ったアクセサリーでどうやって出世するって言うんだい?
(様々なお客がやって来ては男と会話をしていき…その会話に引き寄せられて、また初めてのお客が
男の露店へと覗きに来てくれて……と人が集まれば、どんどん好循環を作り上げ、男の商売は上手く回っていって)
■フォン > (いくらただの道端とはいえ…景気良く商売をしている輩が入るとなると、別の意味合いで
近づいてくる連中もいる訳で……、明らかにガラが悪いお兄さん方…3人ばかりが男の露店に近づいてきて)
『おいっおいっおいっ!! 誰の許可を取って、ここで商売してんだよぉ?
ちゃんと出すべき物を出してもらわねぇと、こっちだってやるべき事はやらせてもらうぞ、こらぁ~っ!!』
(あまりにも定番的な脅し文句を口にしながらやって来たお兄さん方…、そのお兄さん達のせいで
男の露店からは一気に波が引くようにお客さんたちも居なくなり、男とお兄さん達だけになると…)
まぁ……一応、商工会の方には話を通そうとしてる最中ですけど……お兄さん方に通す筋って物はないかと…
(通りの石畳の上に敷いた布の上で胡坐を掻いた状態で、いきり立つお兄さん達を見上げながらも
飄々とした感じで男が返事を返していくと…お兄さん方は、馬鹿にされてると感じたのか……)
『おいっ!何、いい気になって座ったまんまでいるんだよぉ~? 立てよっ』
『そうだ、せっかく兄貴が親切にこの街での正しい過ごし方を教えてやってんのに、ふざけんなよっ!』
『しっかり体で教え込まねぇと分かんねぇのか?こらっ!!』
(絵に描いたようなチンピラどもは胡坐を掻いてる男の胸倉を掴み、立ち上がらせながら、
盛大に脅し文句を上げ続けているが……男からしたらそよ風程度にしか感じられず、平然としたままで居て)
■フォン > (男はチンピラの兄貴分の手によって立ち上がらされていくが、平然とした態度をしていて、
それがチンピラたちの気に障ったのか……男の胸倉を掴んでいた兄貴分が男の鼻へと向け、拳を
叩きつけていくが……、痛がる様子を見せたのは鼻を殴ったはずの兄貴分で…、兄貴分は男の胸倉を
掴んでいた手を離していき)
『いってぇぇぇ~~っ!なんだ、コイツの面はっ!?』
『どうしたんですか?兄貴?』
『そうっすよ!こんなふざけた野郎、畳んじまいましょうよ?』
(チンピラたちにはきっと分からないだろうが、男はこっそりと硬気功を体に巡らせていて、全身全てを
鋼鉄の鎧…フルプレートアーマークラスの硬さを持つ肉体へと変貌していて…)
あんまりへんな事をしない方がいいと思いますよ?
そっちが痛い目を見るだけですから……
(男としては本当の意味合いで親切にチンピラたちを諭していこうとしていたが…チンピラたちからしたら
それは明らかに挑発的行為で…馬鹿にされたと思ったチンピラたちは男を取り囲み、タコ殴りへと
持ち込んでみせていくが……
すぐさま、チンピラたちは男の周りで苦痛に悶絶していき……)
『てめぇっ!今日の所はこの程度で勘弁しておいてやるけど、この次はこの程度ですまないからなっ!』
『そうだっ!兄貴の言うとおりだからなっ!』
(拳や膝など男の体に叩きつけた部位を傷めながらも、チンピラたちは捨て台詞を残して男の露店から
走り去っていくのを男は見送っていき……)
ふぅ~……だから言わんこっちゃない…。
せっかくお客さんが付いて、いい流れで商売をしてたのに、また振り出しに戻っちまったかな?
(散々チンピラたちに殴られ、蹴られたはずの男はケロッとした感じで独り言を漏らしていきつつ、
少し乱れた宝飾品の並びを整えるくらいの余裕を持って、また商売を始める気満々でいて…)
■フォン > (チンピラたちが脱兎の如く、立ち去った後、男は露店の商品を並べ直して、
また商売を再開したが…、チンピラに絡まれた話が周囲に広まったのか……、
男が露店を開いている通りを歩く人影すらほぼ皆無になっていったのを感じていくと……)
あちゃぁ~~、せっかくいい流れで商売を繰り広げてきたのに、また振り出しに戻るか……。
でも、根気強く、この地で粘っていくしかないか……、この場所に固執する以上、
暴漢の輩もここに来るだろうけど、ここで商売を続けていく事によって、
また以前のお客さんも戻ってきてくれるだろうな……
(チンピラの襲来によって、せっかく築き上げたお客さんとの関係も台無しにされた事を軽く悔やみつつ、
そこは粘り強く、この場所で商売を続けていく事で回復させていこうと男は考えながら、
布の上に広げていた商品をリュックの中へと収めると、本日の商売はこれまでと……
店仕舞をし、男はこの場を立ち去っていくか……)
ご案内:「王都マグメール 平民地区の通り」からフォンさんが去りました。