2015/12/09 のログ
■シオン > あの皮袋の中身がすべて金貨ならば、豪遊はツケの金額によるが可能だろう。
でも、いくら平民地区とはいえ、これだけ流行っている酒場兼宿を店ごと買い取るには足りないだろう。
冗談で言っているのだろうが、マスターとしては気分はあまりよくないのかもしれない。
「豪遊ってほどのことはしてないです。
ただのミルクですよ、今朝絞りたてとかだとは思うんですけど…」
ミルクの味から店に常備しているものではなく、毎日仕入れているものだと分かっていた。
だが所詮はミルク、値段は高が知れていたものだった。
そして飲んでいるものがミルクなことに突っ込まれた。
「お酒はあんまり飲まないようにしてるんです。
ただ暇だったんでここに来ただけですし…」
ミルクも置いてあるのだから飲む人はいるはず、ジョッキで頼むほどの兵はいないのかもしれない。
相手の顔から足先までしっかりと見て、やっぱり胸大きいなと顔を胸の間視線がうろうろしていた。
大人が同じことをしていたら、平手ぐらいは覚悟するべきだろう行為だが、自分はそうはならないはず…。
■ティセル > 革袋の検分が終わったのか、マスターが声を掛けてくる。
満面の笑みで頷く娘と、溜息を吐くマスター。
ざらざらと袋から出した銅貨やら銅貨やら銅貨やらを、あらかた脇へ寄せると、
残った銅貨を1枚、娘の前に置いて、メニューを指さした。
「……え?」
ぱちりと瞬いて動きを止めた娘。
指差す娘。首を横に振るマスター。
そして意思疎通は完了した様子で。
「……ホットミードをひとつ」
あはは、と恥ずかしそうに笑って、止まり木の上で少年の座る椅子に身体を向ける。
小柄な少年を見て、
「ああ、すまない。失礼はお詫びするよ。珍しいなと思っただけなんだ。
うん、ミルクは良いよ。君は、特にたんと飲むがいい。
ミルクを飲むと身体が大きくなるからね。
嘘じゃないよ。
私は小さい頃からミルクを飲まされていたからね、
ご覧のとおりだよ」
そう言って、ちょっと胸を張って見せる。
身体が大きいよ、と言って見せたつもりかもしれないが、
大きな胸が、ふるっと揺れる。
■シオン > 皮袋の中身は思ったよりも貨幣価値の低い銅貨だらけだった、これで豪遊しようと思うものだ。
頼んだものを聞いて、財布を開けてみる、幾分今は余裕がある。
でも流石にただ奢られるのは年上としてプライドが許さないかなと思った。
「まぁ、一応酒場ですからね。
ミルク頼むならお酒を頼む人がほとんどだと思いますよ。
身長はあんまり大きくはないみたいですけどね。
確かに立派なものですけど…」
自分は男だから胸は育つことはないが、この反応はもしかして女だと思われている?
見せ付けられた胸に軽く触れて指を何度か動かして揉んで、離しがたいが手を離して…銀貨を数枚。
「胸を触らせてもらった分、お代です」
これでもっと頼むことができるだろう。
豪遊するには足りないが、普通に食事をするぐらいはできるはず…。
触らせるために胸を張ったのではないはずの胸をしっかりと揉んで、奢ろうと思った代金を払う…いい作戦だと思った。
ある意味犯罪に近いのだが、それには気づかずに本当に大きかったな、もっと触りたいかもとか思って手のひらを眺めてみた。
■ティセル > いつもツケで飲み食いしているもので、
店にどのくらいの借りがあるのか、きちんと把握はしていない。
ついでに言うと、皮袋の中に入っていた稼ぎがいくらであったのかも
自分で見てはいない。
神殿育ちの娘は万事おおざっぱで、おおらかだった。
故に、奢るにしても奢られるにしても、ミード酒1杯分くらいの
持ち合わせしかなかった娘ではあったけれど。
「どうだい、大っきいだろう、私は。
ミルクは滋養があるんだよ。
なんていっても、人間が生まれて初めて口にする食べ物だからね。
栄養の足りていない病人にはミルクをお勧めするくらいだ」
少年が、じいっと自分を見ている。
「……うん? どうしたんだい」
そして、その手が伸びてきて。
何をするのかと見ていたら、
「……!?お、おいっ!」
触られた。
どころか、揉まれた。
「な、何をするんだ! 無礼だなっ……!」
止まり木の上で、がたがたと暴れて両腕で自分を抱くように庇い、
少年を睨む──と、目の前に差し出される銀貨。
銅貨ではなくて銀貨。それも数枚。
ぱちくりと目を瞬いて、少年をじぃっと見てしまう。
もちろん、銀貨にはしっかりと手を出してしまう娘。
「……お金持ちなのだな、君は」
銀貨と少年を交互に見比べる娘。
■シオン > 確かにミルクは生まれて始めて口にするという辺りは共感するが、母乳とはこれは違う。
何よりこれを母乳と同じものだと思うと、普通に飲みにくくなる…味が変わるわけではないのだが、性的な意味で…。
「病人ならただのミルクより、ミルク粥とかの方がいいかも知れないですね」
病気をしているときは食べるのは辛いけどお粥ぐらいなら口に出来る。
そしてミルクが良いなら二つ合わせてしまえば簡単だ。
胸を揉んだときの反応は流石に普通だった。
怒るのが普通、逆に押し付けられたり、好きにさせてくれたりするのはおかしい。
自分の知り合いは多くがそういうことで怒る人は居ないことにいま気が付いた。
「お金持ちって普通の食事代ぐらいですよ」
自分がまじめに一回仕事をすれば、それくらいは稼げる。
余裕があるときでなければこういう使い方はしない、普段は意外と倹約家だ。
「あっ、でもおっぱい触らせればお金が稼げるとか思っちゃだめですからね。
本当ならエッチして、もうちょっと稼げるぐらいですし…」
間違えて変なことに手を染めたりしたら大変だ。
別に娼婦などの仕事の人が悪いとは言わない、むしろ偉いと思う、身体を使って喜んでもらう仕事なのだから…。
ただ、自分がその道に引き込んでしまうきっかけを作るのだけは遠慮しておきたい。
■ティセル > ミルク粥はミルクより滋養があるのは確かだろう。
なにしろ、ミルクに加えて粥なんだから。
それはともかく、どうして少年がいきなり胸を揉んできたのか分からない。
そして代金として銀貨を渡してきたのか。
「……うむ」
はた、と気が付くことがある。
少年はミルクを飲んでいた。ミルクをもらうのに、代金を支払ったはずだ。
少年は私の胸を揉んできた。そして代金を支払った。
胸……女性の乳房というものは、子供に乳を与えるためのものだ。
ということは。
「私の胸を触るという行為に対して。君が私に代金を支払うというのは面白いな。
つまり君は、私のミルクが欲しい、ということなのだな。
うぅん、試したことは無いのだが……」
触るだけでこの金額というのも考えにくい。
銀貨はもらってしまったのだから、ミルクは何とかせねばならないだろう。
自分の胸にて提供できるものかどうかは分からないけれど。
「そうだな。それでは、がんばってみよう。
マスター、宿の方は空いているかい」
取りあえず、少年から貰った銀貨がある。
それを代金に、部屋にて少年に娘の自前のミルクを提供しようとする。
■シオン > 何かおかしな勘違いをされてた気がする。
気がするというレベルではなく、しっかりとされたようだった。
妊娠もしていなければ、子供もいないとしたら、体質で出る人でなければ無理だろう。
「そういうつもりでは無かったんだけどなー。
うーん、良いのかな?」
相手の勘違いではあるが騙したような気がして少しだけ後ろめたいが、あの胸を吸えるならそれも良いとも思う。
渡した銀貨がそのままマスターのほうへ渡っていくとなると、相手は無料で胸を差し出すことになることに気が付いているのだろうか。
ともかく、今は相手の後について部屋へ行くことにしよう。
空いていた部屋は簡素であるが、きちんとした部屋だった。
「この店で部屋を利用するのは初めてだけど…思ったよりもきちんとしてる」
酒場もそうだったけど、かなりしっかりとした経営がされているようで新たな行きつけの店の候補には入れて置こう。
今は、こう状況でどうしたら良いのだろうか、人に母乳をあたえられる経験などほとんど無い。
性的な意味でもドキドキするが、初めての状況にもドキドキしていた。
■ティセル > 酒場県宿屋のこの店は、上の階が客部屋となっている。
娘は何度か利用したことがあるのか、
慣れた様子で階段を上がっていく。
そして少年を連れて部屋の中へと入っていく。
こざっぱりとした部屋。無論続きの部屋などは無くひと部屋だけではあるのだが。
窓際に小さなテーブルと椅子。そしてベッド。簡素な部屋だった。
外套を壁に掛けると、ドアの鍵を掛ける。
一応、その辺もちゃんとした宿ではある。
そしてベッドの前で少年を手招きすると、その前に立つ。
背丈は少し少年の方が低いだろうか。
娘自体がかなり小柄なので、まさしく子供という風貌がぴったりの可愛い少年だ。
「そうだろう?安いが中々の宿だ。あのマスターがきちんと見ているんだろうな。
空いていれば、後払いで泊めてくれるしね」
ここでも、ツケ払いをしているらしい。
なにやらマスターと因縁のありそうな娘ではある。
「さてと、ミルクだったね。
君が飲んでいたジョッキみたいには期待できないのだけれど。
君は、私のミルクが飲みたいんだね?」
確かめるように首を傾ぐと、少し前屈みになって少年の瞳を覗き込んだ。
襟ぐりの大きなチュニックの胸元で、大きな乳房が左右からぎゅっと押されて
深い谷間を作るのが見えるだろう。
■シオン > ベッドの前で手招きされればそちらへと近づいていく。
見た感じ自分より年上ではあるが、背は自分より少し高い程度でそれほど気にはならない。
背が高い相手だと少し上を向くことになるので、それが無い分楽である。
「酒場の料理もおいしいですしね。
繁盛しているのも頷けます」
飲みたいんだねと聞かれて、それは勘違いですと言えればここで終わるだろう。
だが、前かがみになり、深い谷間を見せ付けられるとごくりと息を飲んで頷いてしまっていた。
流石に男としてはその誘惑には逆らえなかった。
何よりミルクを与えられるというだけで終わる自身も無かった。
胸を両手でしっかりと揉みたくなったが、どうにかそれは今は堪える。
普段であれば胸を好きにさせてもらえる状況なので、堪えるのは大変な存在感であった。
前屈みになっていることも余計にその存在感を増すことになっているのだが、相手は気づいていないのだろうか?
「えっと、その前に名前だけ教えてもらって良いですか?
ちなみに僕はシオンって言います」
今のうちに聞いておかないと、途中で気分が高まった状況で聞くことになる。
相手としてはミルクを与えるだけの相手だから名前は気にしないのかもしれないが、知り合いになったのだから名前ぐらいは教えあってもいいはず…。
■ティセル > 「そうだろう。良い酒場に良い宿。。
マスターができた人物だからね。
贔屓にしてやってくれ」
散々ツケで飲み食いしていてこの言い様である。
とはいえ、こうして口コミで宣伝していることを思えば
娘も悪い客ではないのだろう。
ミルクを飲みたい──
もとよりその契約?を果たすつもりでここへ来てはいるのだけれど、
少年の素直な返事を聞いて目を細める。
名前を、と問われて、軽く眼を見ひらいた。
買い物をする時に店員と名乗り合わないように、
ミルクの代金にと銀貨をもらったつもりだったから。
「シオン君、だね。
私は、ティセルというんだ。
同じ宿を利用する者同士、よろしくお願いするよ」
少年の奇麗な銀の髪を撫でようと手を伸ばす。
可愛い──
母性本能に目覚めつつあることに娘は気づいていないのだが、
少年を前にするとなぜか饒舌になる娘だった。
「ふふ。ほら、君は身体が小さいからね、もっともっと大きくなった方が良い。
それには、しっかりと食事をすることだ。
身体を大きくするには、母乳が最高だと闇医者も言っているよ。
私もそう思う。なにしろ赤ん坊は母親の母乳だけで育つのだからね」
諭すように深く頷く娘。
自身の母乳などは出た経験も無いのだけれど、
神殿の先輩巫女の話によれば、赤ん坊に吸われているうちに出るようになるものらしい。
──可能だ。
結論する。
自分は女で母性なのだから、身体だってそうできている。
なにより、こうして少年を前にしていると、
なんとなくドキドキして、乳房が張ってくる──気がする。
「おいで、シオン君──」
ベッドの端に腰を下ろし、少年を手招きする。
チュニックの後ろボタンを外し、はらりと布を拡げ落とすと、
水桃のようにまろく、真っ白で大きな乳房が腕の間から零れ落ちる。
大きさだけで言えば、先ほどのジョッキの中身と、
目の前の娘の乳房の中身とで張り合えるほどもあるだろう。
体躯は小さいくせに、胸と腰は人並み以上の娘。
■シオン > 「宿としてはあんまり利用しないんで、酒場としてですね。
お酒は飲まないんで食事ぐらいですけど…」
宿は基本取る必要が無いというよりも、家があるのに取るのは無駄遣いになる。
今回のような場合は取る事があるが、それも頻度としては少ないだろう。
「ティセルお姉さんですね」
自分より年上だと思える女性には基本「名前+お姉さん」という呼び方であるのでいつもどおりそう呼んでおく。
髪を撫でられるのは好きなので、素直に撫でられて気持ちよさそうな笑顔を見せる。
「食事はしかりと取ってますよ。
たぶんさっきの様子だと、ティセルお姉さんよりきちんと食べてるかもしれないです。
赤ん坊はそうかもしれないですけど、僕は育つのかな?」
子供ではあるが、母乳を飲んだからといってそう簡単に育つとは思えない。
もし、育つとしてもそれは毎日のように飲んだ場合だろうが、あいにくそれは無理な話だ。
「うわぁ、大きい…」
前の前に晒された乳房は思ってた以上に大きく素直な感想が漏れていた。
両手で乳房に触れていけば、手に余るほどの大きさで少し揉めば指が沈み込んでいくようだった。
だけど、今相手が乳房を晒すのは母乳を与えるため、そのまま口を近づけて乳首を口に含んで、小さく音を立てながら吸ってみる。
すぐに出てくる様子は無いが、こうやって吸っているだけで甘い気がするのだからやはり女性の胸は不思議である。
胸を吸うという行為は相手が母親でないと、興奮をしてしまうのは仕方が無かった。
抱きついているわけではないのでばれにくいが、ズボンの前が膨らんでしまっていることい相手は気づくだろうか?
■ティセル > 「そうかい?
シオン君はさっき、ミルクを飲んでいたじゃないか。
あれじゃ足りないから、私の胸に手を出してきたんだろう?
動物は──人間もだけれど──今自分の身体に何が必要か、
身体そのものが知っていて欲しがるものなのさ。
シオン君が大きくなるためには、私のミルクが必要なんだよ。
……ふふ、いいとも。
思う存分、私を食べるがよい」
私を食べて、などと別の意味もあるのだろうけれど、
今の娘は少年に乳を与えることに夢中になっている。
母親気分である。
乳房を見て感嘆の呟きを零す少年に、ほっこりと笑みを浮かべ、
さらさらの銀髪を何度も撫でる。
きゅんと胸が締め付けられるような、
何とも幸せな気分になってくるではないか。
「ん……っ。上手じゃないか、シオン君……っ」
少年の指が娘の乳肉に沈み込み、やわやわと揉みしだいてくる。
先端に口を付けられ、ちゅっと音を立てて吸われると、
びくっと背を仰け反らせた。
子供に乳を与えるという母性の行為だったはずなのだが、
授乳経験の無い娘にとって、それは得も言われぬ快感となって
全身を貫いた。
可愛い、可愛い、愛おしい、気持ち良い──
乳房に吸い付いている少年の身体を、
思わず強く抱きしめてしまいそうになるほどの、
目くるめく惑乱が娘を襲う。
ぱたりとベッドに倒れ込み、ぼんやりと開いた瞳に、
膨らんだズボンの前が目に入る。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシオンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からティセルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り」にタマモさんが現れました。
■タマモ > まだ日の高い時間帯、露店がずらりと並ぶ大通りに少女の姿はあった。
…うん、先日はこの付近に来たはずなのだが、他所事をしていて本来の用事を済ませずじまいだった。
そんな訳で、今日はちゃんとやる事をやろうと来ていたのである。
「………それにしても、多過ぎるのじゃ」
ぼそりと呟く少女。
探し物がどこかに売っていないかと露店巡りをしているのに、思ったよりも人が多くて動き難い。
そしていつも通りに視線が鬱陶しい。
とはいえ、その理由も分かっているが、正そうとしない自分が悪い。
はふん、溜息をついて足を進める。
露店の一つ一つに目を向けているが、やはりなかなかに見付からない。
■タマモ > 探し物が何かと問われれば、以前に少々あって失った扇子と唐傘探しである。
…一応、持っていたそれは見付けたのだが、手から離れ力が失せたせいでぼろぼろになっていたのだ。
で、代用品を…という事で、紹介されたのがこの露店が多い通りであった。
色んな物が売っているのだから、見付かるんじゃないのか?との事らしい。
まぁ…あんまり出回るような物でも無し、半分は諦めている。
それならそれで、別の目的もと思っていたりしていた。
その別の目的というのも少々問題ではあった…まだ戻ってない力の回復だ。
適当な相手でも見付けて、ちょっと遊んでやれば少しずつだが戻っていく。
先日やっていた事が、まさにそれだった。
………本当にそれだけが目的じゃなくて、可愛らしい女子を愛でる事も好きなのだから一石二鳥である。
■タマモ > 結構歩いているのだが、まだまだ通りの終わりは見えない。
いや、うん、それだけ多くの店、多くの品が出ているのだから期待は持てる。
だけど、いちいち歩いて探し回るのがそろそろ面倒になっていた。
はふーっ…深々と溜息をつくと、露店と露店の間に空いたスペースのようなところに移動する。
なんか転がっている箱のようなもの、それを椅子代わりに腰かけた。
ちょっと一休憩である。
のんびりと大通りを通る人の流れを眺め始めて。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り」に魔王アスタルテさんが現れました。
■魔王アスタルテ > (王都の平民地区大通り。
様々な物品が流通するこの場所で、魔王は女の子らしくショッピングに興じていた。
アスタルテの後ろには、多くの買い物袋を持たされている人に化けた四天王の皆さんがいる)
「さっきの書店、まさか絶版で入手困難な魔導書が売っていたなんてねー♪」
(そんな時、溜息をついて木箱に座る、見知った可愛らしい狐ちゃんを目にしてしまう)
「わぁ~、タマモちゃんだぁ~♪
やっほ~♪」
(アスタルテは無垢な仕草でにこりと笑い、
そしてタマモに手を振りながら、駆け寄っていく)
■タマモ > ぼへーっと気の抜けた様子で眺めていたその視線の中に、見覚えのある少女が入ってきた。
体を少し伸ばし、そちらへと顔を向ける。
…そして、少女の後ろに並んだ四名様の姿も見えた。
「おや、アスタルテではないか、こないだぶりじゃの?
えーっと…そっちの者達はご苦労さんじゃな」
少女へと声をかけながら、笑顔を返して手を振った。
その手に持った物の多さが伺える後ろの者達にも。
■魔王アスタルテ > 「あははー♪ こないだ、酷い目に遭わされてぶりだね~」
(根に持っているというより、冗談混じりな言い方である)
「タマモちゃんもお買い物?
王都はやっぱり、千年の女王の都よりも賑わってるもんねー。
あー、でも今はある意味、あの都もすっごく賑わってるだっけ」
(ある意味賑わっている。つまり、ティルヒアの都が戦火の真っただ中だという事を示している。
そんな話の内容なのに、アスタルテは物凄く無邪気である)
『お気づかい感謝する……』
(一番多くの荷物を持たされている四天王の一角ロータスはタマモに一礼した)
■タマモ > 「はて…すまんのぅ、愛でた記憶しか妾には無いようじゃ」
ふむ?と思い出すような仕草。
…僅かの間、こう、清々しい笑顔で返したりする。
「うむ、買い物も、じゃな?
とはいえ、そうそう見付かる物でもなさそうじゃ、ゆるりと探しておるよ。
あー…あちらはな、そのようじゃのぅ?」
本来の目的は買い物、他の目的もあるのだがそこは言わないでおく。
確かに今のティルヒアは凄い賑わいだ、何もかもが壊れてしまっていく程の。
そうなる前の風景を知っているだけに、そこは少々複雑そうな表情だ。
いやいや、という感じに後ろの者には一礼に手を振って返す。
同じ従えるものでも、この差は何だろうか…?
自分にさえ平気で荷物を持たせる、この地に呼ばれる前に側に居た式を思い出す。
…ちょっと羨ましい気がした。
■魔王アスタルテ > 「そっかぁ。
あの時の記憶が曖昧かぁ~」
(そーいえば、タマモもちょっと壊れているような表情してたもんね)
「お目当ての物は、そんなに珍しい物なんだね。
見つかるといいね」
(そういうアスタルテは、珍しい物をさっき見つけたばかりだ。
別に全く探していたわけでもなかったが、偶然見つけた魔導書を購入している。
そんな時、複雑そうな表情を見せるタマモにやや首を傾げる。
その様子から、彼女が実際に都の悲惨な光景を見たのであろう事は予想できる。
王都が以前よりもちょっと賑わって見えるのは、
やはり動乱が王国側の勝ちムードという事もあるのだろうか。
そんな時、往来が激しい大通りであるにも関わらず、
アスタルテは子供っぽくタマモに抱きつこうとしていた)
■タマモ > 「曖昧とは失礼じゃのぅ?ちゃんと覚えておるところもあるぞ?」
覚えているところもある、の時点で曖昧な部分もあるって事に気づいてない。
なんなら、その時の事をちゃんと見せてやるぞ?と、ふふんっと胸を張る。
「妾のこの着物がまず見付け難いじゃろう?それに近い物じゃからのぅ。
うむ、まぁ…無いならば無いで仕方ないが、見付かると良いのじゃ」
少々説明が面倒だ、同じようなもので今自分が着付けている着物があったなと思い、それを例えに出してみた。
ここでは東の地にある物、っぽいらしいし…それで分かるだろう、と。
目の前で首を傾げる少女、気にする事でもないのじゃ、と付け足しておいた。
まだ箱に座ったままだ、近付き抱き付こうとする少女を見る。
はて?といった感じだが、そのまま抱き付いてくるなら手を回し抱き寄せるだろう。
■魔王アスタルテ > 「覚えているところもあるという事は、ちょっと欠けている部分もあるって事だよね?
それはつまり、曖昧という事じゃないの?」
(タマモの気付いていない部分に、アスタルテは無垢な仕草でつっこみを入れる。
胸を張られても、記憶が曖昧なのは変わらないよー?)
(タマモの着物をじっと見つめる)
「あー、つまり東方の特産物だね。
確かにこの辺りでも、見つけるのは難しそうだね」
(ショッピングに興じているアスタルテも、東方の特産物は目にしていない。
そーいえば、最後に東方の地に行ったのはいつだったかな。
気にする事でもない、と付け足されると、アスタルテは素直に頷いてみせる。
タマモがアスタルテを抱きよせると、そのまま彼女の頬に自身の頬をすりすりする。
結構懐いている様子で)
「わぁ~、タマモちゃん暖かいね~」
■タマモ > 「うぐっ…アスタルテや、あんまり変に細かく考えない方が可愛げがあるってものじゃぞ?」
がくーっと肩を落とし、ちらっと見遣る。
側にもう寄っているだろう少女の頭へと手を伸ばし、優しく撫でて…誤魔化しにかかった。
「うむ、そうなのじゃ。
なのでな、見付かったら良い、という程度で良いのじゃ」
とはいうものの、獲物が無いというのは少々気が気でない。
試しに剣やら槍やら手にしてみたが…少女の戦闘スタイルを考えれば少し重過ぎた。
もっと軽くて扱い易い獲物を探す方向のが良いのかもしれない。
「おっと…元気じゃのぅ?
うむ、なんならばもっと温めてやれるが………いや、それは良いか」
その体を抱きとめれば、頬擦りをしてくる少女。
手はそのまま頭を優しく撫で続けるように動かし、空いた手は背に添え、ぎゅーっと抱き締めるようにする。
…うん、これはこれで十分暖かい。
■魔王アスタルテ > 「あははー♪
そーいうタマモちゃんはうっかり気味で、今日もすっごく可愛らしいよね~」
(肩を落とすタマモを見て愉快に、だが親しみをこめて笑う。
だが頭を優しく撫でられれば、嬉しそうに無邪気な笑みを浮かべる。
頭を撫でるタマモの手がすっごく心地良い)
「~~♪」
(この様子だと、簡単に誤魔化されていきそうだ)
「そっかぁ。
それにしても、ただでさえ妖狐の耳や尻尾で目立つのに、
その着物を着て町中を歩くあたり、何気にけっこー愛国心旺盛だよね?」
(あるいは、その国の文化が好きだとも解釈できるかな?
実際にタマモが東方から来たかどうかなんて分からない……というか、以前の様子から多分違うのだろうけど。
ちなみにアスタルテは人間の街ではちゃんと翼を背中にしまっているため、異形的な意味では特別目立つ事はない)
「あたしはいつでも元気だよ~。
タマモちゃんは、頬も柔らかいよねー」
(寒い季節にもなってきたからねー。
可愛い女の子の胸の中は天国だよ~。
アスタルテは、タマモに甘えるかのように、今度は胸のあたりを頬ですりすりしている)
■タマモ > 「それはあんまり褒められてない気がするのじゃが…どうじゃろう?」
手は頭を撫でながら、こう、どことなく不満気な様子。
…まぁ、本気でそんな表情をしている訳ではないのだけど。
撫でていればどうやら嬉しそうにしている様子、誤魔化せそうだ?
ならば、と気が済むまで撫で続けていくだろう。
「うぅむ…別に出しっ放しにせぬ事も出来るのじゃが、のぅ?
この耳と尻尾は妾の九尾としての威厳の問題なのじゃ。
着物はこれが一番しっくりするからで、他に着る物があれば着るんじゃぞ?」
なので、別に愛国心という訳ではないのじゃぞ?と教えておく。
ちなみに耳や尻尾は隠そうと思えば隠せるし、着るものは以前ウェイトレスの服に身を包まされた事がある。
「元気なのは良い事じゃ、愛でる時も元気であるとなおさら良いのじゃ。
うむ、女子の体というのはどこもかしこも柔らかくて良いじゃろう?」
他の女子の体によく触れるので、それは分かる。
現に、今もこうして触れているのだ。
胸に顔を埋める少女、その柔らかな胸の感触が顔を包む。
こちらはというと、抱き締める小さな体を堪能しつつ、さすさすっと背中を撫でている。
頭が下がれば、ぽふっと顔を頭へと埋めるように押し付けた。
すんすんっと鼻を鳴らし、その匂いも堪能していた。