2015/12/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシオンさんが現れました。
シオン > 今日は暇でしょうがなかった。
眠くもなければ何かやることがあるわけでもなく、誰か知り合いや、新しい出会いがないかと酒場兼宿の扉を潜った。
店の中は時間的にもかなり賑わっているが、残念なことの知り合いも姿はなかった。
カウンターへ向かい、マスターにミルクをなぜかジョッキで注文していた。

「今日は飲みたい気分なんです」

酒なら少しは分かるが、ミルクが飲みたい気分という言葉には疑問を浮かべたようだが、注文どおりにミルクがジョッキで運ばれてきた。
それに口つけて一気に半分まで飲み干せば、店の中を見渡したが今のところ新しい出会い無さそうだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にティセルさんが現れました。
ティセル > ぎぃっと扉をきしませて赤頭巾が入ってくる。
ちらと店の中に視線を巡らせるも目指すはカウンター。
カウンターの中に居るマスターと視線が合えば、マスターは実に嫌そうな顔をするのだけれど。

「やぁ、マスター、良い晩だね。ふふっ、そんな顔をしないでくれないか?
 今日はお客なんだよ。しかも上客さ。なんだい疑うのかい?
 実を言うと少しばかり臨時収入があってね。
 さて、と──」

いそいそとマントを脱いで近くの椅子に引っ掛けると止まり木に腰を下ろす。
隣にいる少年──少女だろうか──に軽く会釈をして。

シオン > マスターが入ってきた客に嫌そうな顔をするのを始めて見た気がする。
商売柄どんな客にも基本的に笑顔で応対することが多い、子供の自分にすら丁寧な対応をしてくれるぐらいだから…。
興味を持って入ってきた客に視線を向ければ、身長は自分と同じか、少し高いぐらいの少女だった。
軽く会釈をされれば、こちら会釈を返しておく。

「どうも、こんばんは」

それにしてもずいぶんと独特の話し方をする人だなと視線を向けながら、ジョッキのミルクを一口。
見た感じ結構な美人…特に胸の辺りが視線を奪う。

ティセル > グラスを拭き始めたマスターに、ひょいと手を振ると、
懐から革袋を取り出し、ごとん、とカウンターの上に置く。
といっても掌に乗るくらいの袋ではあったけれど。

「さぁ、これで今までの分は帳消しだろう?
 あまつさえ、今夜は豪遊だな。
 さぁ、ありったけのお酒でも食べ物でも、
 じゃんじゃん出してくれないか。
 なんなら、店ごと売ってくれても構わないよ?」

疑わしそうに袋に手を伸ばしたマスターが中を検める間、
隣の席となった、少年──に声を掛ける。

「ああ、こんばんは。
 おや、君も豪勢じゃないか。
 何か良いことでもあったのかい?」

娘は上機嫌の様子。
少年が手にしたジョッキを見て、にっこりと笑みを向ける。
カウンターに肘をついて、少し首を傾げた。

「それにしても、ミルク、かい?」

不思議そうな顔をした。