2015/12/01 のログ
■マルティナ > (とはいえ、これはこれで大いに問題はありますが…。)
真っ昼間にこんな格好でうろついていては最悪その場で取り押さえられるかもしれないが、格好に関しては仕方がない。
せめて堂々としていればまだマシだろうかと思い、逃げたり隠れたりせず普通に振る舞ってはいる。
仕事になりそうな情報でも貼りだしていないか適当な酒場に入ってみると、まだ日が高いというのに数名の酔っぱらいが出来上がっていた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 歓楽街」にロッシュさんが現れました。
■ロッシュ > 司教を志し、日々人々に主の教えを説き広める毎日。 とはいえまだまだ若さゆえに真剣に耳を傾けてくれる者はそう多くはないのだが…。
(これも主神の与えた試練の一つ、そう考えて頑張らないと…。)
そんな風に過ごすいつもと同じ筈の今日は、奇抜…というかその…とても破廉恥に見える格好をした少女の姿を見た時終わりを告げて。
「………な、なんて格好をしているんですか貴女はっ!?」
気が付いた時には、とある酒場に入った直後目にした光景にそう叫んだ後だった。
■マルティナ > 酔っぱらい達は当然じろじろと無遠慮に視線をぶつけてくるが、直接どうこうする気はないらしい。
いちいち気にしていても仕方がないので取り合わずに貼り紙や仕事の情報を確認していく。
(やっぱりギルドへ行かないようなお仕事はどれもお安いですね…。)
だがどれも無理なくこなせそうなものだ。
とりあえずここは保留として他のところも見て回ろうか、と思った矢先突然大きな声が響く。
まあ、これも当然の反応の一つであろう。
自然に微笑みながら振り返り、もうお決まりになりつつある台詞を口にする。
「私ですか?ここらへんではこういうファッションは珍しいみたいですね。」
どう言われようが、あくまでもファッションと言い張るのであった。
■ロッシュ > 殆ど全裸と変わらぬ、とこのような刺激にはまるで慣れていない少年には見受けられる服装を目にしてたちまち白い肌が朱に染まる。それを見て周囲の酔っ払い達がからかいの言葉を飛ばしてくるが、それを気にする余裕もない。
…むろん少年とて世の中に男女の営みを糧とする人々が居る事は知っているし、そういう人々がこのような場所に来ることだって分かる。分かるのだが。
「場所と時間を弁えて下さいっ!まだ真昼間ですよ!?
…その、そういうお仕事をするにしたって、そういう格好になるのは、その、そういう事をする人と二人きりになった時に… ああっ、もうっ!」
真っ赤な顔のままもごもごと理を説いてみるが、ちゃんと相手に伝わるだろうか。あまりに目の毒な服装から視線を外しつつ嘆かわしい、とばかりに首を振ってみせ。
■マルティナ > また随分と場違いなというか、ウブな少年がやってきてしまったものである。
どういう勘違いをしているかも概ね察せられるが、あえてとぼけた振りをして。
「ええっと、お仕事といいましても一応冒険者ですので、今何か手頃な依頼でもないか探していたところなのですが。」
服装からして神職であろうか。
このご時世随分と真面目というか、純粋な子のようである。
直視するのは憚られるようだがそれでも説法をしようという心意気は大いに買いたいが、生憎とはいそうですかと聞き入れるわけにもいかない。
■ロッシュ > 確かに場違いであろう少年ではある。自覚もしている、だがこのような場所でこそ説法を行い教えを広め正しき行いへと導くべき、と考えるのは、まだまだ青臭さの抜けきらぬ世間知らずゆえだろうか。
「……冒険者、ですか? とても、そうは見えませんけど……。」
視線をまっすぐに向けられはしないけど、ちらちらとその服装を目にして、
「…第一、その格好じゃあ普通の人は依頼を頼もう、って思わないんじゃ……?」
思ったそのままを口にした。こんな格好をした人に物事を頼みたがる人は……いや、そういう依頼なら…とも思うけども。
■マルティナ > 「むっ、失礼ですね。どなたかは存じませんがあなたは見た目だけで人を判断するつもりなのですか?」
完全に屁理屈だが、言い返す。
こういう手合いにはそれなりに有効ではあるし。
「冒険者の制服でも定められているのならともかく、冒険者とは自由な職業ではないのですか?あなたは冒険者然とした冒険者しか冒険者と認めない狭量な人物なのですか?」
逆に説教じみた言い方になってしまったが、まあ少年の言うことはもっともだとは思っている。
こんな格好でまともに仕事がもらえないのは身を持って体験しているところなのだから。
■ロッシュ > 「勿論そんな積りはありません。…ですが、全ての人がそのように見てくれる訳ではありません。それに、人に恥じないよう身嗜みを整える努力をしていない貴女が、何故そうでないことを人に理解しろと言えるのですか?
自由な服装をするのは貴女の好きですけれど、初見で良く話もしていないなら、そういう印象を持たれるのは当然ではないですか?」
幾分赤みの抜けた生真面目な表情でそう言い返し。 ですが、とその後に続けて、
「…確かに貴女の事を良く知りもしないで冒険者である事に疑いを持ったのは、僕が失礼だったと思います。
本当に、御免なさい。」
目を伏せ、深々と非礼を詫び頭を下げた。 …本当にまだまだ未熟だ。
■マルティナ > 「いえいえ、分かって下さればいいんです。」
本当に生真面目な少年だなあと思いながら、とりあえずはこれで問答もおしまいと切り上げ。
「ところで、あなたこそあまりこのような場所を出入りするような格好に見えませんが。何かお手伝い出来る事がありましたら仰って下さい。冒険者の仕事の範疇ならお力になりますよ。」
格好について云々した舌の根も乾かぬうちにだが、随分と場違いな格好の少年である。
こんなところに現れたのは何か事情があるかもしれないし、これも何かの縁だとそう切り出してみる。
■ロッシュ > ほっとした表情で頷くと、お手伝い、と言われて。
「…確かにそうかもしれません。ですけど、こういう所でこそ布教が必要ですし…。」
ちゃんと聞いて下さる人は少ないですけど、と苦笑いして。
「僕自身、僕の…まだ見習いですけど、司祭としての力が誰かの助けにならないか。そう思って依頼とか、誰かの冒険のお手伝いをしようと思ってきているんです。
まだ未熟だから、中々良い返事は貰えませんけど。」
司祭の中には冒険者達と共に旅をし、時には魔の物を討ち果たす者も居るという。自分がそれを出来るかどうかは分からないけれど…。
■マルティナ > 「そうだったんですか。私もまだ冒険者駆け出しで、お互い頑張っていきましょうね!」
笑顔で手を差し出し、友好的に握手を求めた。
自分のこの格好さえなければ微笑ましい光景だと思う。
「先程は、こちらも失礼な事を言ってしまい申し訳ありませんでした。これで仲直りということで、許して下さいますか?」
■ロッシュ > 「はい、勿論!お互い、自分の目標に向かって!」
差し出された手をしっかと握り、こちらも笑顔で握手する。
…彼女の恰好さえなければ、本当に良い光景なのだろうけど。視線を微妙に彷徨わせつつ。
「許すも許さないも。喧嘩両成敗、ですね。ええ、と……失礼しました、僕はロッシュ。見ての通りの見習い司祭です。」
今まで名乗らなかった非礼を詫びつつ、お名前を聞いても?と問うた。
■マルティナ > 「私はマルティナ・ラーゲルフェルト。まだ駆け出しの冒険者ですけど何かお手伝い出来る事があったらお力になります。」
見習いとはいえさすが司祭というべきか、こんな格好でももう普通に接してくれるようだ。
中々貴重な機会でもあるので、折角だからもう少し一緒に話しを続けたい。
「あの、ロッシュさんが急ぎのご用事がなければなのですが…。よろしかったらこれからお仕事をご一緒にしませんか?一人だとちょっと心細いところでしたので…。」
実際のところ、仲間が一人でもいればこなせる依頼の幅は大きく広がる。
もし承諾してくれれば本当にありがたいところだが、さすがにそれは期待しすぎだろうか。
■ロッシュ > 「マルティナさん…ですね。ありがとうございます。何か助けが必要な時は是非。
…その時は、その、もうちょっと刺激の弱い服装にして頂けると助かりますけど…。」
目の遣り所に困るので、と苦笑しながら、一緒に近くのテーブルなりカウンター席なりに座って話を続けようか。
「特に急ぎの用事とかはありませんし…はい、構いませんよ。僕が力になれるのなら、喜んで。」
それこそ望む所、である。多少メイスを使っての戦闘訓練は受けているが、所詮は訓練。
自分だけではどうにもならない事もあろうが、誰かと一緒であれば出来ることも増えるだろう。ここはお言葉に甘える事にした。
この選択が後にどのような結果を齎すかは、まだ誰にも分からないけど。
■マルティナ > 「司祭様はあまりこういった服装はお慣れではなさそうですからね。でも女の子のファッションにあんまり口出ししちゃいけませんよ?」
出来れば自分ももっとまともな服がいいが、それが出来れば苦労はしない。
主に命じられたまま、あくまでも趣味で好きでしているということで通す。
とりあえずはテーブル席に腰を下ろし、せっかくなので食事を注文して会話を続ける事に。
「あ、ごめんなさい。お昼まだだったので、ここで頂かせてもらいます。」
ロッシュがどうするかは分からないが、とりあえずスパゲッティを一つ注文。
■ロッシュ > 「そうですね、女の子の服とかよく分からないし…そういう問題じゃない気もするけど…。」
(慣れるしかないのかなあ、慣れていいのかなあ…?)
相手の悩みなど露知らず、こちらはこちらで頭を抱えながら席に着き、自分も野菜の沢山入ったポトフのような料理を注文する。
「構いませんよ、僕もまだでしたし。」
■マルティナ > 注文したメニューを受け取ると、口をつけながら会話の続き。
ちなみにこぼしたり跳ねたりすると素肌について普通に熱いのでかなり気をつけながら食べている。
「お誘いしておいて申し訳ないのですけど、実はまだ具体的にどの依頼をこなそうか目星がついていなくて…。一緒に探して頂けると助かりますけど…。」
味はまあまあ。
出来立ての熱々なのでそれなりにおいしく頂けそう。
その分気をつけないと酷いことになるのであるが。
「ロッシュさんは、この辺りの地理にはお詳しいのですか?私は最近やってきたばかりで、そこもまだまだ不安なところで…。」
もし王都周辺の地理に詳しい仲間がいたなら、色々と仕事が捗りそうである。
そういう打算もあっての誘いではあるが、こうしてまともな食事を一緒にとれる相手というものに飢えていた事もあった。
別に仕事が一緒に出来なくても今はこの時間を楽しんでしまおう。
■ロッシュ > 料理が運ばれてくれば、まずは主への感謝の祈りを捧げ、それから口にする。
慎重に食べる様子をちらと眺め見ながら、
「僕の方も具体的には…ティルヒアの動乱の方は、僕にはまだ荷が重いでしょうし。」
信仰的には赴きたい所ではあるが、素人に毛が生えたような自分が言った所で、墓穴掘りの仕事を一つ無駄に増やすだけであろう。
「実は僕もあまり…。僕自身神聖都市の方から最近来たばかりで。」
それ以前は郊外の寂れた村で過ごしていたし、今は町中の教会の一室に間借りしている状態だ。まだまだ周辺地理には疎く。
「この辺に詳しい人と知り合えれば良いんですけどね。ご一緒出来れば、というのは高望みかもしれませんけど。」
会話会話の間にスープを啜りながら、いつしか自分自身もそれを楽しんでいて。
■マルティナ > 「戦争は、私も直接はあまり…。」
これでもそれなりに腕は立つ自信があるが、戦争を生業にするような人種と比べれば全く相手にならない事ぐらいはわきまえている。
なので戦争関連の仕事は全く選択肢には上がっていない。
「焦ってはいけないとは分かってるんですけど、何か仕事をこなさなければジリ貧ですし…。」
物資に関しては時折主からの迷惑な贈り物があるが基本的には自分で稼ぐように言われているので、この前処分した首飾りのおかげである程度は余裕があるがあんまりのんびりしていても無一文になってしまう。
「この前は簡単な採取依頼だと思ったら、帰りに魔狼の群れと遭遇してしまいましたし…。地理に詳しい人がいたら、そういうのも避けられたかもしれませんよね。」
フォークですくった分を慎重に冷ましながら、ゆったりとしたペースで食事を続ける。
会話をしながらならちょうどいいぐらいだ。
■ロッシュ > 「…主に使える僕が言うのもなんですけど…先立つものがないと生活出来ませんしね…。
…どうしても食べるものがなくなったら、僕がお世話になってる教会に来てくださいね?」
あんまりな提案である。自分も他人事ではないのだけれど。
「それは大変でしたね……怪我とかはしなかったんですか? そうですね、余裕があればもう一人か二人、ご一緒出来る人を探しても良いかもしれません。」
少なくとも見える範囲では大きな傷などは無いように思えるけど。
スープを啜りつつ提案と会話を重ねる。
■マルティナ > 「あんまり強い個体もいなくて、一応は撃退できたんですけど依頼の品も痛めてしまいましたし武器も壊されちゃって…。またああいう事があると今度こそ生活が危ないです…。」
首飾りを売ったり、今乳首につけているアクセサリを調達したりとおかげで必要以上に恥ずかしい目にあったのである。
思い出して思わずため息が漏れた。
「仲間も、できれば探したいのですけど先ほどのロッシュさんのような調子でろくに取り合ってもくれませんからね。ロッシュさんは、こうしてちゃんと分かってくれているのでありがたいのですが。」
こればっかりは本当にどうしようもない。
あの性悪の飼い主はこうやって苦労したり恥ずかしがってる様子を見て面白がっている事だろう。
どうにもならない事に思いを巡らせていると、またもやため息。
■ロッシュ > 「本当に大変だったんですね……そんな思いをしても冒険者を続けられるって凄いなぁ…。」
自分は果たしてそのような状態に追い込まれて尚、布教を続けたりできるのだろうか。
感心したり、思い悩んだり。
「…あはは……。 そこまで拘りのあるファッションだと、なかなか理解を得辛いかもしれませんね…。」
こればかりはじっくり時間をかけるか、余程相性の良い、もしくは度量の大きい相手に巡り合う事を祈るしかない。
(…主よ、願わくば彼女に良き巡り合いが齎されんことを。)
ため息をつく彼女を見ながら、小さく心の中で祈った。
■マルティナ > (私だって理解できてませんけどね…!)
こればっかりは性悪な主の悪趣味さの賜物なので、本当にどうしようもない。
だがそれを言う訳にもいかないので表面上は取り繕い。
「ああやって、いきなりお説教というのはあんまりありませんでしたけど。大抵はじろじろといやらしい目で見てきます。」
そう言って、今までは相手にしていなかったがちらちらとこちらの様子を伺っている客の方へ視線を向ける。
視線が合いそうになるとすっと他所を向かれた。
まあ、普通の対応ならこんなところであろう。
「全く、失礼しちゃいますよね、人のファッションをこんなじろじろと…。」
本音を言えない以上こうして牽制を入れておくぐらいか。
こんな格好をしていて興味を引かない訳がない事ぐらい十分承知してはいる。
■ロッシュ > 彼女とその主との間で行われているあれやこれやなどは知る由もなく。
「いや、本当にごめんなさい。 …その格好だと、やっぱり気になっちゃいますからね…。」
色々と。 その、色々と。
齢16、まだまだ煩悩を完全に克服するには遠すぎる。
もそもそとスープを飲み干し、やがて食べ終えて。
「食べ終わったらもうちょっと依頼探してみましょうか。 後、終わったら僕がお世話になってる教会の場所、教えますね。」
…教えたとして、彼女が神の家にその格好で来るかは謎であるが。
普通に来るような気もするし、やはり来ない気もするし。
■マルティナ > (教会はこんな格好で押しかけて大丈夫なのでしょうか…。)
素直に招かれてもそれはそれで不安である。
とはいえロッシュの気遣いはありがたい。
「ありがとうございます。今日はとりあえずじっくり情報収集しようかと思っていましたし、後日またよろしければ伺いますので。」
とりあえずは、彼も協力してくれることを加味したら選択の幅はちょっとは広がって楽になる事だろう。
申し出はありがたく頂戴する。
■ロッシュ > (神父様の心が広い事に期待しましょう…大丈夫、神の愛は無限です…。)
そう祈っておく。
「ええ。 …早く良い依頼が見付かれば良いんですけど。」
僕が参加する事が助けになればなにより。聖職者が共に居れば多少なりとも信用されるであろうか、或いはさらに胡散臭く思われるか。
■マルティナ > 「とりあえず、他の酒場も見てみましょうか。」
食事を終えて席を立つと、先に店を出て通りを見渡す。
その手の店は色々とあるが、手頃な仕事は果たしてみつかるものだろうか。
こうして歩いているとぶらぶらと揺れる股間のものが目立って恥ずかしいが、ロッシュには恥ずかしがっている素振りは見せず表面上は堂々としている。
そうして、いくつかの店を回って門前払いされかけたりからかわれたりと、まあいつもの対応をされながらも今日は情報収集に勤しんだのであった。
■ロッシュ > 「了解です、それじゃ行きましょう。」
席を立った彼女の後に続き、店を出て周囲を探索する。
その前を、或いは隣を歩くマルティナの股間のそれが否応もなく視界に入り、戸惑いと恥じらいと、良く分からない何かを感じながら付いていく。
気にしないよう心掛けても目に焼き付く痴態に固くなり、祭服をうっすら押し上げる自分の股間に嫌悪感を感じながら、それでも懸命に誤魔化しながら情報収集を続けたのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 歓楽街」からマルティナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 歓楽街」からロッシュさんが去りました。