2015/11/08 のログ
■イーヴィア > 嗚呼、何時も何かに付けて思うさ。 俺は恵まれてるな…ってな。(果たして永劫とは思っていないが、其れでも。 少なくとも今は、己にとってなんら不自由など無い、最高の時間を過ごせていると、そう断言出来る。 ――このテ、と言う言葉には、果て?と一寸首を傾げるも――普段妙に敏い癖に、こう言う時だけ――深く追求はせず。) ―――……おう、なら良いんだが。 ……ま、俺も色んな奴の身体を見てるから、大体測れば、ソイツがどんな力が在るかとか、バランスが如何偏ってるか、とかが判るのさ。 そうすると、獲物の重さだったり、長さだったりも調整しなきゃ為らないからな。 (撫ぜ採寸をするのか、説明を始めたのは、別に女の不穏な雰囲気を感じ取ったからではないのだが。 実際、武器の長さや重さは人間にとって重要な要素。 持ち主の体格に合わない武器を与えてしまえば、例え其の武器がどんなに出来の良い物だとしても、宝の持ち腐れになってしまう。 だから、態々呼んだ訳だが――実は、必ずしも採寸をする訳ではなく、此処に来て以前女が注文時に言った『私のためだけに作ること』と言う台詞が要因だとは、恐らく女は知らぬ事だろうが。) ―――――……お? ……如何した?(一瞬、冷ややかな声が頭上から落ちて来た。 思わず一瞬作業の手を止めて見上げるも、取り繕った後の笑顔が浮かべば、気を取り直して採寸に戻る。 開かれた太腿へと縄を巻き、当然片足ずつの計測結果を覚えては、直ぐ傍のテーブル、其の上に広げた紙へと数字をメモして行く。 そして再び女の傍へ戻っては、今度は軽く背を伸ばす様に伝えて――縄を巻こうとするのは、腰周り。 割りと女としては敏感だろう其の場所を、衣服越しとは言え測ろうとすれば、当然その際、腕を回す事になる訳で)。
■イーリス > (迷いなく発する相手の言葉に、あぁ、と同意を示して頷き、こちらも何となしに満足げな表情を浮かべ。が、その表情は、すぐにため息に彩られ。大概いつもは聡いくせに、この時ばかりは何ら気付かぬような顔をして採寸なんてしている相手に対して、思わずため息もでようというもの)…あぁ、あー、解った、解ってる。私が悪かった。(採寸をする説明をされてしまうと、相手の意図とは逆に、己の思いきり嫌そうな顔を察して説明したと誤認しながら、降参、を示すみたいに言葉を紡ぎ。非協力的な己を反省してから)君の言う通りだ。君が満足するまで、好きにしてくれ。(男に二言はない、とばかりに断言するも、なんだか微妙に開き直った感が漂う。この状況を、まさか自分が依頼した際に発した言葉が一因など微塵も思わず、されるがままに身を委ねる心算で)………いや、なんでもない。君は仕事に専念してくれていいから。(思わず出てしまった不穏な声。職業柄、ついつい出ちゃうものだから仕方がないが、目の前にいる彼には何ら非がないため、首を振って誤魔化そうかと。それから言われるまま背筋を伸ばし。顎を引いて佇んではいるが、さすがに若干距離感が近すぎる。いくら身体を重ねてきた関係とはいえ、素面ではさすがに羞恥が強く)っ………そんなとこまで、測るのか、イーヴィア。私の依頼はカットラスだぞ、鎧の類じゃない。(好きにしろと言った言葉はどこへやら、つい耐え兼ねて問いかけては、羞恥に心持ち頬に朱を指しつつ相手を見上げ)
■イーヴィア > ……? いや、悪いも何も無いんだが…。(何か不手際が在っただろうかと、本気で思っている顔で女を見上げる辺りの性質の悪さ。 溜息を零す様子に、本当に大丈夫だろうかと一寸首を傾げるも、相手が大丈夫だというからには当然、続行。 改めて許可が下されれば、今度こそ安心だとばかりに採寸を再開し、加えて、何食わぬ様子で腰周りまでを測ろうとすれば、其の胴へと縄が掛かる前に、一度腕がぐるりと回され。 ――きっと刹那、其の腰裏辺りへと、触れる頬辺りだろう体温が、伝わるやも知れず。) ―――……、 ………嗚呼、なるほど。 (――また、声が掛かった。 腰へと縄を回して、其の数字はちゃっかりと測った後、ふと、女の表情伺おうと、前に廻って其の顔を見上げた、其の刹那。 ――頬へと紅差す其の表情に、漸く、先刻からの微妙な反応が何を示すのか、理解した、か。 ――少しだけ、縄を見て考えた後。 其の縄を、ひょい、とテーブルの上に放り投げてしまえば、其の場へと立ち上がり。 其れから、女の背後より、其の腰元へ腕を回して――今度は、測る為ではなく。 其の体躯を、緩く抱き締める為に、身を寄せたなら。) ―――……悪い、気が向いてなかった。 ……腰周りってのはな、カットラスを腰に下げるだろ? 其の時に、合わない刀だと重心がズレるから、歩く時に刃先が暴れちまうのさ。 特に、御前さんの場合は船の上だから、ただでさえ揺れるだろ? (一つ、言い訳ではないが、機器用によっては弁解めいて、意味を説明する。 姿勢を正すよう促したのは、身体の重心が何処に在るかを見定める為でも在ると、そう伝えては。 ――スマン、と、最後に一つ、謝罪を零して)。
■イーリス > ………。(こちらを見る相手の表情を見れば、確信犯ではなく、素で解っていない顔をしているのだから、何ともいたたまれない気持ちになってしまう。この状況から早く脱したいものの、今できるのは大人しくされるがままに任せる以外ないわけで。早く終われ~、と無言の圧力をかけようとはすれども、相変わらず彼は無駄に手際よく仕事をしているから、そんな願いも空しいだけ)…っ。(距離が近く、避けるのも失礼だし、早々に終わらせるには我慢の時間、ではあったが、腕が掠めるように腰に触れた瞬間、くすぐったさに思わず息を詰め。唇を噛んでそれ以上の吐息が零れぬように耐えては、相手が何やら呟き落とした言葉とテーブルの上へと採寸していたはずのロープが放られたその音とに、一瞬混乱したように視線が彷徨った後)っ、イーヴィア!(思わず声を上げ。驚いたのと、その逞しい腕を回されたことで、ぞくりと甘い刺激が身体を走り抜けたことへの羞恥に少しばかり慌ててしまう)……馬鹿、何で…謝る。(謝罪の言葉を聞けば、一気に広がる罪悪感。職人としての彼を前に、まったくもって不謹慎だったと反省してはいるようだが、そのまま背を預けるように身を寄せる。ごく自然に、そういうことをしてしまうことに、驚くほど違和感なく、彼に身を委ねながら、あぁ、と相槌を打ち)…謝るのは私の方だ。その……何というか。………仕事の邪魔をした。すっとぼけた顔して、好きにやってるもんだと思ってしまった。(相手の言葉は弁明とも取らず、素直に説明だとして頷いたのち。しおらしく、きちんと謝罪をして、間近で相手を見上げ。…たはいいが、最後はなんだか微妙に仕返しめいた棘のある言い方をしたのはご愛嬌。ごめん、と柔らかく、素直な呟きを落とし、目礼をするように軽く目を伏せ)
■イーヴィア > (――ふぅ、と、小さく吐息を零したのは。 先日より妙にテンションの高い日が続いた己が、流石に少々気を入れ過ぎていたかと言う自己反省に。 職人故と言う訳では無いが、割りと一つの事に熱中する事で視野が狭くなる帰来は在り、其の辺りの自覚も在れからこそ、謝罪に繋がったのだ。 普段なら、其の位の事に気付かぬ程鈍感でも無いと言う自負はある、のだが。) ――――……、…いや、まぁ、好きにやってるっつーのはある意味間違っちゃ居ないんだがな。 ……偶に、まぁ、周りが見えてない時が在ると言うか、だ。 いや、其処の所もう少し考えるべきだったさ。 まぁ、だからって女の店員とかは居ないんだが…。 (代わりに採寸して貰う、と言う手段が使えないのは不便な所。 身を預けてくれる女が此方を見上げれば、ふ、と笑みを浮かべて。 其れでも改めて謝罪を零すのは、例え見知る相手だとは言え、客商売で在るが故の礼儀を欠いたから。 若干トゲの鋭い台詞が響いたのには微苦笑零しつつも、ゆるりと首を横に振って。) まぁ、最低限は測ったから、もう大丈夫さ。 背の高さは割りと在るから、合わせて短い刃にする、て必要はなさそうだ。 (一つ、今の時点で確定した事を伝えたなら。 目礼にて伏せる女の、其の額の辺りを眺めては――ふと、思わず。 軽く唇を寄せ、口付けを触れさせようとする、か)。
■イーリス > (腰に回っている相手の腕、手を伸ばしてぽんぽん、と軽く叩く仕草は、何かを察して、労わるように、そのままそっと撫で動き。おそらく、日々この腕で己の注文の品を含め多くの武具を鍛えているのだろうから、依頼主としては労わらなければならぬところ。その屈強とさえ評せる腕を撫でる手はそのまま)それだけ夢中になれることは結構なことさ。それだけ今が充実している証拠でもある。………いや、別に女の店員でなくとも、まぁ…その。私はアレだな、少々君の前では甘えが過ぎるな。意識しすぎている。(相手の言葉をやんわり首を振って答え。仕事をしている相手を前に感じた気恥ずかしさは、己の女の部分に起因していることを理解して、少しばかり困ったように笑い。職人として公私を分けた相手とは異なる己の態度に、肩を竦めるようにしてみせ)…あぁ、終わったのか。…それは。(よかった、と思わず安堵の言葉が零れそうになったが、半ば仕事を中断させたようなもの、そのためその言葉は飲み込み。代わりに、安堵を示すように相手に軽く凭れる態。視線を上げるのと、額に唇が触れるのはほぼ同時。くすぐったげに目を細めると)まったく…君は。そういうところに優しさが出るから困るな、…もっと強請りたくなる。(額に微かに触れただけなのに、それだけで胸が温かくなるような、心地よさが包む。業と困った顔を作るが、声のトーンは穏やかで、同時に身を預けたままなのだから、言い方に素直さが無く、遠回りをしてしまうようで)
■イーヴィア > ――…クク、甘えてくれるのは男冥利に尽きるんだが…気付けないってのは、男失格だからなァ。 いや、これに懲りず、是非甘え通してくれても良いんだぜ? (もし、今宵の自戒で甘えて貰えなくなるのは、其れは其れで残念だ、と。 こういう事を素面だろうが何だろうが、平気で言える位には、本心だろう。 確かに仕事を完遂する為に女を呼び寄せた、其れは大きな理由の一つだ。 けれど、理由が果たして其れだけなら、こんな直ぐに招いたりはしないだろう。 ――理由は、もう一つ在るのだ。) ―――……強請って貰う為に呼んだのさ。 ……仕事の事を頭から離すなら…、……其の時には、お前が居たらと思ったからな。 (癒し、と言う訳では無いが。 客としてだけではない、一人の女としての意味を持って呼んだ節もあるのだ、と。 ――まるで、白状するかに面と向かってそんな事を告げては。 片掌が、不意にするりと、女の下腹へ添うだろう。 そっと掌を押し付ければ、伝う体温。 染み込ませるかのごとく、女の肌を温めては。 同時、其の頬へと、擽る様に口付けを触れさせ、其れから、女の、其の琥珀色の瞳を静かに覗き込み。) ――……今夜は…どっちの御前だ? イーリス。 (くすりと、戯言めいてそんな言葉を囁いては。 ――くんっ...と、軽く下胎を掌で押し込んでやり、奥を、揺さぶって仕舞おうか、と)。
■イーリス > 君を前にすると、私は私でなくなりそうだ。(男であろうとする己か、それとも女である己か、どちらも選択はしないと決めたはずだが、彼を前にするとどうにも女の部分が頭を擡げてくる。それは心地よい解放感と充足感ではあるが、それを味わったが最後、今の自分でなくなりそうな恐怖もあって、ふふっとだけまるで自嘲気味に笑うしかなく。その表情は、続く言葉でふと消えて。僅かに、相手の真意を問うようにその紫の眸を真っ直ぐに見つめ)………私も、君ほど素直なら、な。(易々とここへと己を呼んだ理由の一端を言う彼を見て、心底しみじみと呟いてしまう。そういう彼が羨ましくもあり、一方で否応に心をかき乱すから恨めしくもあり)………っ。(確りとした大きな手。それが下腹部に触れ、じんわりと体温を伝えてくる。心地よく、安堵感が広がるとともに、そこを疼かせるみたいな甘い悦びが沸き起こって)ん……。(触れる唇の感触に、小さく声を上げ。心地よさは次第に、欲情へと変わっていく貪欲さを感じ、下腹部が甘く痺れ。相手の伝わる体温が、まるで身体の奥底の劣情を溶かし、彼を受け入れるために蜜として溢れてきそうな、そんな感覚を覚えて、僅かに身動ぎ)………どっちも私だろう?君は、…そう言った。…っ、…ふ、…はぁ………ぁ、もう、本当に私は…。(君に弱い、と自覚するに十分。逡巡するように、まっすぐ相手を見つめたのち。身じろぐように身体を反転させ、両手を伸ばしたかと思えば。相手が厭わねば、そのまま両腕を相手の項に回し、やや強引にこちらへと引き寄せて唇を奪う算段にて)
■イーヴィア > ――――……いんや、其れは違うさ。 俺から見た御前は、紛う事無きイーリスって一人の人間だ、男だろうが、女だろうが関係なくな。 ……クク、素直になったら船にでも乗せてくれるかい? 海賊にはなれないが、客としてなら喜んで行くけどなァ。 (彼女が如何感じているかは判らないし、其の感覚を己が変えられる保証は無い。 けれど、例え彼女が自分の変化を恐れたとしても、己から見た女の姿は、其の本質は、何も変わりはしないのだ、と。 今はまだ、己ばかりが店へと招いて居るが。 元より海を物資の輸送に使い、海に資源を求めて赴く事も在る訳で…暗に、押しかける用意が在ると言う主張を、笑いながら。 下腹へと押し付けた掌に、女の鍛えられた腹筋が、波打つように感じられたのは気のせいだろうか。 円を描いて緩やかに摩る掌が、女の熱を意図して灯そうとするのは、きっと女自身にも感じ取れる。 刹那、腕の中で此方へと振り返る相手が、向き合う形、己が首を抱き寄せるなら。 若干不意打ち気味の、奪われる口付け。 重ねられる其の柔らかさに、一寸瞳を瞬かせ、其れから、双眸を静かに細めて。) ……其の通りさ。 どっちの御前も、俺に言わせれば魅力的だからなァ。 ……もっと、弱くなれば良い。 (――抵抗なぞ、する筈も無い。 吐息を奪い、奪われるかに深く重ねれば、改めて其の背へと回される腕が、女の身体を抱き締める。 吐息を紡ぐ間、応えるかに言葉を紡ぎ返しては、そっと、女の腰裏を掌で軽く揉み解し。 ――其の臀部に、柔く指先を沈ませようか、と。 引き締まった其の尻肉を鷲掴みに揉み絞り、弄ぼうとするが、果たして)。
■イーリス > 本当に、君には驚かされることばかりだ。(男として日々生活していた己には、こういう言葉を言う人間はいなかったし、自身もそういう思考に至らなかったのに、今は心地よく心に響いてくる)泳げずとも、君なら歓迎しよう。ただ…船で、こうなったら…君は間違いなく簀巻きにされて、鱶の餌というわけだ。気を付けるんだな。(素直でなくとも、そこは歓迎の意を示し。勿論、己の隣にあることを望んではいるが、果たして部下たちがそう素直に認めるかは微妙なところ。こうして身を寄せ合ってるとこでも見られでもすれば、彼の行きつく先、が想像できて、相手同様に冗談めいてはいるが、忠告をひとつ。じわと、決して自分の体温では感じられない熱。何度となく味わった火傷させるようなあの射精の熱を思い起こさせるように、下腹部が熱く蕩けていく感覚。半ば強引に引き寄せた相手から奪った唇、初めはそっと、まるで伺うように優しく重ねたが、徐々に呼吸さえ奪うかのような積極さと貪欲さで唇を吸い、時に甘く食み。ぎゅっと抱き寄せたまま密着した身体だったが、相手の項に回した片方の腕を解くと、もどかしげに首筋、鎖骨を撫でて胸元へと降りて)これ以上弱くなったら…君から離れらなくなる。(そうあることを一方で望み、一方で自制する心。すべてを投げ出すには、背負っているモノが多く、その相反する感情の中で揺らめきながらも、今はただ、目の前にある彼を求めることを選べば)んっ、はっ、…欲しい…イーヴィア、また…君が、欲しい。(抱きしめてくれる手が、そのまま臀部へと落ちて。触れてきた刺激に、びくっと身体が弾むと、堪えきれずに相手を求めて。その言葉を補うように、胸へと添えた手は、その鼓動を求めるように胸筋を撫で擦り。ゆっくり腹部へと降りれば、羞恥によって、僅かに動きが止まったものの、伸びていく先は相手のモノ。はぁ…と愛しげに、興奮を孕んだ吐息が零れ、欲しいモノを、明確に相手へと伝え)
■イーヴィア > ……嗚呼、成る程…。 ……其の場合はまぁ、其の時考える事にするさ。 一応礼儀として簀巻きにされて置くって言う考え方も在るには在るけどなァ。 (――そう言えば、確かに。 彼女の船へと己が赴けば、詰まる所思い切り敵意が渦巻く訳で、無論其れだけ彼女が部下に慕われていると言う事の証でも在るけれど、大惨事に為るのは目に浮かぶ様。 そうそう簀巻きにされる心算は無い、が、全員熨してしまうよりは寧ろ、大人しく巻かれて置くべきだろうか、なんて色々と考えたりしつつ――ただ、招かれれば彼女の船へ赴くという、其の意思は変わらずに。) ……心配するな、イーリス。 御前は、御前が不安に思うほど弱くは無いさ。 ……ただ、其の強さを少しでも崩してやりたいって言う、男としての我が儘なだけだからなァ。 (――海の上で、船の上で、海賊と言う荒くれ共達の中で、女を封じ、男として生きて行くと言う其の覚悟と意志の強さは、尊敬に値する物。 そして其の強さは、例えこうして共に居る間、ひと時の間だけ封じていた女を晒したとて、揺るぎはしないだろう、と。 其れは女に対する己なりの評価であり、賛辞でも在る。 熱に蕩け始めた琥珀色を見つめながら、けれど、そんな言葉を至極あっさりと囁いてやれば、そっと其の唇を、今度は此方から一度、軽く奪って口付け。 ――其れから、尻肉を揉み絞る掌が、女のスラックスへと指を掛け、其の留め金を、或いは紐を解いて――床に、落として仕舞おうとするだろう。 晒させる、女の、女である証。 其れと同時に、女の掌が下肢へと触れるなら。 ゆる、と、軽く腰を揺らし、女の掌へ、ズボンの中、膨れ上がった熱の存在を、擦り付けてやる、か。) ……なら…幾らでも、くれてやるさ。 ……その代わり…イーリス。 ……お前の子宮、俺に寄越せ。 (受け止めて貰うぜ、と。 其れは一種の宣告めいて。 幾度も女の腹を貫き、あまつさえ、聖域すらも蹂躙し、穢して灼き尽くした其の凶悪なる熱塊、其の形を明確に伝えてやりながら。 ――出して良いぜ、と。 一つ、赦す、か)。
■イーリス > (少なくとも船上においては、何時ぞや相手が称したようにオーガ女の態にて部下たちをまとめているのだから、そのオーガ女があっさり籠絡された相手となれば、否、船長としてのメンツを保つために、部下たちが丁重に下船という名の処遇を施すのは、想像に難くない。とはいえ、目の前の彼が大人しく簀巻きになれる気があるようなことを言うから、思わず小さく吹き出して笑い。安心しろ、と軽く相手の胸をぽん、と叩き。少なくとも船長命令で鱶の餌&簀巻きは回避されるはず)そういう…君の優しさが、私を弱くさせる。本当に…陸の男のクセに…。(彼の言葉がどれだけ気を張って生きてきた己の心を優しく溶かしていることか。海の男しか知らない己にとって、陸の男の優しさとは何たる甘美なものかとある種の驚きと畏怖めいたものさえ感じてしまい。奪われた唇、んく、と喉が鳴ってしまうのは、キスの余韻だけでなく、かちゃかちゃと耳に付く己のスラックスの留め具を外す音。羞恥を呼び起こされ、相手の肩口に額を押し当てて顔を隠そうとしながらも、手は欲望に忠実、相手のモノを五指で包み込み。露わになった下着姿の下肢へと押し当てられれば、感極まった吐息を零してしまう。と同時に、誘うようにとろり、と蜜が溢れてくる感覚に身体が震え。下着のクロッチ部分には明らかにシミを広げてしまうほどに、身体は女として、相手を受け入れる準備をしてしまっている)………っ、あぁ。すべて…すべて、…君の、ものにしてくれ。(胸の奥がぎゅっと締め付けられる愛しい感覚と、子宮が、女の部分が精を強請る淫らな衝動とが綯交ぜとなり。ややぎこちなくも許しを得て、相手の下衣を解く。幾度となく己を絶頂へと導き、女であることの悦びを知らしめたその昂ぶりがあらわになって、じくり、とまた下腹部が疼いて蜜が零れ。ゆる、と相手を見つめ、切なげに、下着越しに己の潤んだその恥丘を示すように腰が揺れてしまう)
■イーヴィア > (海の男達もまた、屈強。 そんな輩を纏めているのだから、目の前の女が、否、女海賊が、どれだけの人望とカリスマと、そして強さを兼ね備えているかなぞ、想像に難く無い。 船長の好意により、簀巻きの未来だけは何とか回避されそうだが、果たして歓迎はされないのだろうなと思えば、くつくつと笑って。)――――……背負った物が、大きいのさ。 御前はな。 ……だから、言い方を変えるぜ。 俺の所では、其の荷物、全部下ろせ。 下ろして、休めば良いのさ。 ……また、背負う為に、な。 ――海の女にとって、陸地ってのはそういう場所だろ。 (弱くなる事に、もし抵抗が在るのならと。 表現を変え、ただ、強さを保つ為の止まり木と思えば良いと、そう伝えれば。 肩口へと埋まる女の頭に、そっと頬を寄せる。 船によって運ばれた荷が、陸へと下ろされ。 暫しの停泊の後、再び荷を積んで大海原へと戻って行く様に、己が其の荷を降ろす陸になると、囁けば。 滑り落としたスラックスの中、最早意味を成さなくなった下着の薄布へと指を触れれば、零れ落ちる蜜の感触を感じ取る。 触れては居なかった、けれど、ただまるで己の腕に抱かれる事が条件反射の如くに、発情を訴える女を、静かに見守っては。 其の最後の一枚をも、そっと引き降ろし、脱ぎ落とさせて。 ――きっと、今度は直に。 熱塊の先端を、膣孔へと触れさせて。) ……なら…遠慮はしないぜ。 ……今度こそ、お前の子宮、奪ってやる、イーリス。 (――囁く宣告の言の葉と共に、ゆっくりと熱塊が、女の腹へと飲み込まれてゆくのが、きっと。 砲身を辿る女の五指にも、伝わるやも知れない。 押し込まれる亀頭が膣襞の皺が失せてしまう程に粘膜を押し開き、ずるり、ずるりと、圧倒的な摩擦を帯びて女の快楽神経を掻き乱す。 ざらついたスポットの粒を、通過の瞬間激しく掻いてしまいながら、女の、そして己の望む儘に、強く、腰を捻じ込んで。 ――どちゅ、ん っ... 響く、酷く淫靡な鈍い衝突音。 きっと、其の瞬間こそが。 亀頭が、女の子宮孔を深く押し潰して拉げさせ、子宮を、貫くかの衝撃で抉り抜いた――その、瞬間、か)。
■イーリス > (簀巻き云々の話を、果たしてお互いどこまで本気で考えているのか、笑いまで零れてしまうのだから、冗談めいた言葉遊びの延長やもしれず)とんだ陸の男に出会ったものだ…。君は私の…安らぎだ。(彼の言葉に救われているのは事実であり、心が軽くなる感覚があり、肩口に寄せた額を擦り付け。心地よく相手の体温を感じられると、ん、と小さく安堵の息を零す)つっ、…ふ、ぁ…。(相手の手が触れた瞬間、まるでそこは悦び、慄くように蜜を溢れ出すほどに昂ぶっており、自分でも困惑したようにふるっと首を振り、その昂ぶりを鎮めようとし。そんなことが無意味なのは、下着を引き下ろされ、ひんやりと外気が火照った身体を撫でて行くだけでも過敏に感じてしまい、腰がヒクつき)あっ、…あぁ…っ。来て…イーヴィア。来て…っ。(懇願する声は、すでに女のそれであり。息を弾ませ、やや羞恥に頬を染めながら、相手に体重を預けて凭れかかると、片足を相手の背後へと回す。熱く潤んだ媚肉に肉塊が触れると、そのサイズに恐怖したように反射的に腰が浮き上がって。ゆっくりと、媚肉を削り、押し拡げながら亀頭が侵入してくると)あ、んっ…んんんーーーーっ!!…ひうぅぅぅぅっ!あっ、ああぁぁぁっ!(思わずのけぞってしまうも、腰だけは相手に擦り付けるように突き出す淫らな恰好。鰓が最も敏感な場所を擦り上げれば、否応に収縮してペニスを包み込んでいたせいもあって、悲鳴のような声を上げてしまい。それは嬉々とした歓喜にも似た声。押し出されるように愛液は滴り落ちるほどに濡れそぼっており)んんぅぅ!はっ、くぅぅぅっ!(ついに最奥、女の証たる子壺の入り口を小突かれる衝撃に、相手の背に回した指先に力が入り。幸い服を着ているが故に、爪を立てても生傷を残すことはなかったが、引っ掻こうとするほどに身体は引き攣ってその衝撃に慄き)あぁぁっくっ!んっ、くぅぅぅっ!ひっ、あっ、あぅっ!(目の前がちかちかと火花が散るような、一瞬白むほどの快感が身体を突き抜け。挿入の衝撃を軽く凌駕するその刺激に、はふ、はふ、と息を弾ませ。あまりのことに身体も思考も付いていけずにいるが、媚肉だけは。そこだけはまるで別の生き物のように蠕動して膣圧を高め、精を搾り取ろうと膣口を喰い締めはじめ)
ご案内:「ヴァルケス武器防具店」からイーリスさんが去りました。
ご案内:「ヴァルケス武器防具店」からイーヴィアさんが去りました。
ご案内:「平民地区 暁通り」にアダン・フェリサさんが現れました。
■アダン・フェリサ > 夕暮れ時の王都の一角を、一つの集団が徘徊していた。
軽装に身を包んだ衛兵たちが我が物顔で街をのし歩いている。
その先頭には小太りの男がいた。名門貴族の出身のアダンだ。
男のことをよく知る者たちからはいい噂を聞くことのない男である。
表面上は礼儀正しく、街の警備隊の一つを率いる風変わりな貴族だ。
自分からこのように見回りをする貴族などあまりいないはずである。
しかしそれも、獲物を探すための手段に過ぎない。
アダンは道行く女性などに目を向けていく。
「……さすがに、目に見えて行動を起こすものもいないか」
最近、魔族らしきものの出没が王都に増えてきているという報告を受けている。
アダン自身は王都の治安がどうなろうと、自身に影響がなければあまり興味はない。
魔族らしきものの姿を認めれば、なんとかして手籠めにしようと思ってはいたが、
今すぐにというわけでもない。平民であれ王族であれ魔族であれ、女性であるならば男のすることは変わらない。
■アダン・フェリサ > アダンと警備隊の距離は少し離れている。
見方によっては、アダンが警備隊を率いているとは思えないかもしれない。
これもまた、変に警戒を与えないための方策であった。無論、アダンを知る者にとってはあまり意味が無いが。
アダンも普段は王城や貴族街にいることが多い。名前は知られていても顔までは知られていないというのはままあることだった。
それを利用することも少なくない。
「どうだ、魔族らしい、それらしき者はいたか」
『いえ、特には見当たりません』
「そうか……ならばいい。少し下がって警備を続けていろ」
胸に下げた水晶球に向けてアダンは口走る。
これは衛兵との通信のための魔導機械であった。とはいえ、実際の魔術に比べればその制度は落ちる。
短距離の連絡用のものだった。
戦地や王都での報告を聞く限り、魔族といえどこの王都には一斉に攻め込むというようなことはできないようだった。
理由は不明だが、力を最大限に出すことができないのだろう、とアダンは思っていた。
魔王級の魔族が国内に現れたという話もあったが、そういう存在が現れてもまだこの王都は存在し続けている。
つまりはそういうことなのだろう、と。
アダンはそんなことを考えつつ、魔族についてはいったん置いておくこととした。
どのみち、まだ陽がある内に現れるとも思えなかった。
今はただ、自身の欲を満たすための対象を見つけることに専念する。
■アダン・フェリサ > アダンはそのまま見回りを続け、まだ王都に来たばかりらしい冒険者の少女を見つけ、下卑た笑いを浮かべた。
衛兵たちはまたか、という表情ではあるものの、それを遠巻きに見ている。
アダンはそのまま冒険者の少女へと声をかけ――
ご案内:「平民地区 暁通り」からアダン・フェリサさんが去りました。
ご案内:「平民地区の繁華街」にツァリエルさんが現れました。
■ツァリエル > 夕闇がちょうど街を覆う頃、ここの繁華街は装いを変える。
軒先にランプを灯す店が増え、次第に通る人々の層が
一日の仕事を終えた男たちが酒を求めたり、その手を引こうとする扇情的な女性たちがそこかしこにあらわれる。
本来ならとうに仮住まいの教会に戻っているはずのツァリエルも今日はどうしたことか
いまだに表をとぼとぼと歩き、あまり明るくはない表情でそんな人々の流れを遠巻きに見ている。
ツァリエルの今のもっぱらの悩み、無理やり目覚めさせられてしまった若い性衝動をどうしたらいいのかということはいまだ解決していない。
相談する相手も思い浮かばず、かといって個室もない教会で一人慰めることもできずに悶々と過ごすのはつらかった。
とにかく気を紛らわそうと夕暮れの散歩に出たものの、余計に目の毒になるような光景しかそこにはなかった。
ご案内:「平民地区の繁華街」にケイシーさんが現れました。
■ケイシー > 娼婦館への納品の帰り道。
空になった籠と、やや膨らんだ財布に気分も軽やかでいるその表情はツァリエルのそれとは対照的に受かれ気分がにじみ出ている。
「おばちゃん、リンゴ4つ。あとそっちのビン詰め。
そう、そのママレードジャム。うん、うん、サンキュ!」
夕刻となり、そろそろ店を畳む所だった林檎売りの屋台から幾つか品を買い、空いた籠に入れる。
林檎の一つを品なくシャツでキュッキュとこすれば、そのまま口を開いてかぶりつこうとした所で見覚えのある顏を見かける。
…誰だったか。ノーシスの修道士に知り合いは居なかった筈……筈…は…
「あ。」
いや、いや。以前スラム街で、猫の姿の時にうっかり口を利いてしまった、あの少年修道士だ。
まずい。あからさまにクルリと視線をそらすが、余計に怪しい行動である。
■ツァリエル > 大人が多く往来するこの通りに同い年くらいの少年がいれば何かと目立つ。
特に注視したつもりではないが、相手の浮かれた様子とどこかで見覚えのある容姿に
なんとなく目を離せないでいると、相手の視線があからさまに自分からそれた。
何か悪いことでもしてしまったのだろうかと気に病む気持ちと、
既視感についふらふらとケイシーの傍へと近づくとそっと声をかける。
普段なら見ず知らずの相手に声なんてかけられる積極性はないのだが……
「あの……以前どこかでお会いしましたか?」
これでは何か、怪しい勧誘のようである。
悪いことに自分は宗教家の端くれだ、相手が胡散臭げに追いやるか、怯えて逃げてしまう気がした。
■ケイシー > また、やってしまった。迂闊な行動はケイシー自身から注意をそらすどころか、余計に注意を引いてしまった。
当たり前である。
「ど、どう〜だったかなーハハハ。うん、多分、気のせいです、気のせい。ははは。」
猫のような瞳のそばかす顏。少なくとも声はどこかで聞いた覚えがあるだろう。
「そそそ、それじゃあこの辺で。サイナラ…」
視線を合わせずにギクシャクと立ち去ろうとしたその時、通りすがった背の高い男が三角帽子の少年に声をかけていく。
『いよぅケーシー、こないだのアレ!すげぇ効いたぜ。また頼むわ!』
「わー!ぅわー!!」
ケイシーからすれば最悪のタイミングである。
人差し指を立てて口元でシー、黙って!とやる少年のゼスチャにヘラヘラした笑いを返し、男は盛り場へと消えて行った。
■ツァリエル > 「ケイシー?あなた、ケイシーっておっしゃるのですか?」
知り合いらしい男が掛けた少年の名前に目を丸くする。
そこでやっと思い出したのだが、この間貧民街であった猫がケイシーという名前だったはずだ。
改めて少年をみればなるほど、どこか猫のような印象を受ける。
あそこで出会った猫が人に化けたらこんな感じになるだろうという気はするのだが……。
確か手だれの魔術師やミレー族などは自身の姿を動物に変えることができるとは聞いたことがある。
この少年も三角帽子に杖を持っているのだからきっと魔術師か何かだろうとは推測できた。
ただ、こうまでして隠したい様子ならばうかつに人前で明かしてはいけない事柄なのかもしれない。
相手の態度に困った表情をしていたがやがて首を振って諦めた。
「ごめんなさい、あなたにそっくりの猫とお話ししたのですが
気のせいでした。あまりに似ていたものでつい声をかけてしまいました」
そうして軽く頭を下げるとその場を去ろうとする。
■ケイシー > 「ふはー、んもう。」
安堵のため息、ではない。
「ああもう、オレっちだよ。いいよ、そんな気ぃつかわねぇでよ。
ツァリ、だったっけ?どうしたんだよこんな時分によぉ。修道所から締め出されたか?行くアテあんのかよ」
勝手な決め付けだが、どうせロクに食べても居ないのだろう。
受け取れよといわんばかりに、まだ齧っていなかった林檎を放って寄越そうと、手首をクイクイとスナップさせた。
■ツァリエル > 呼び止められれば少し戸惑った様子で振り返る。
なるべく声を潜めてケイシーにだけ聞こえる様にそっと口元を近づけ
「ご、ごめんなさい……。あまり知られたくない秘密のようでしたから……
ええと、あの時の猫があなたで、いいんですね?」
押し付けられるような形でリンゴを受け取ると名前を呼ばれたことに嬉しそうに微笑む。
「僕の名前、憶えていてくださったんですね。はい、ツァリエルと申します。
いえ、締め出されたわけでは……。ちょっと、夜の散歩をして気を紛らわせようかなって……」
受け取ったリンゴをすぐに齧ろうとはせず、問いかけられた言葉にははぐらかすような調子で答えた。
両手で握ったリンゴにじっと苦悩の視線を向ける。
「そういうケイシーさんは?どこかへお出かけですか?」
■ケイシー > 「だよ、あん時のマヌケな猫がオレっちだわ」
近くまで寄ってきたツァリエルに半ば強引に林檎を押し付ける。
「なんだ、修道所って『ちょっと夜中の散歩ですー』つったらホイホイ出歩けるようなモンなの?
それこそこれくらいの時間帯だったら、勢ぞろいして夕べの祈りだのなんだのしてそうなイメージだったけどさ」
気を紛らわせようという言葉と、何やら思い悩んだような表情。
何か嫌な事でもあったのだろうか。
「へ、オレっち?今しがたそこの娼館に潤滑油だのなんだの納品して、今から帰るトコ。
もうちょい行った貧民街との間あたりに店有んだよ、滅多に開けてないけどさ。」
そう言って、通りの先の方を指差す。
「…行くトコ、無ぇんだったら来るか?
ママレードの瓶詰め買ったから、ママレード茶にして飲もうと思っててさ。
温まるぜ?」
■ツァリエル > 「本当は出歩いてはいけない時間ですけど今日はお許しを貰って外に出ました」
普段品行方正なツァリエルだからこそできる芸当だった。
ケイシーの口から出る娼館だの潤滑油だのの単語の破廉恥さに慌てて赤面する。
とはいえ彼は立派に一人の商人としてやっているのだから、そこで非難めいた考えはしてはいけない。
「お店……。猫さんでも開けるお店ってあるのですね。
ケイシーさんは魔法使いの猫だったんだなぁ」
世の成り立ちに疎いような物言いをしつつ、確かに行くところがないので
誘われてしまえば少し悩むそぶりを見せた。
ここでずっとぶらぶらしているわけにもいかないだろう。
少し図々しいかと思いつつもケイシーの提案におずおずと首を縦に振った。