2015/11/01 のログ
イーリス > これ以上忙しくなってもらうと、私のような小口の客は来づらくなるから、今ぐらい正直な君の方が私にはありがたいがね。(ふっと穏やかに目元と口元に笑みを乗せるのは、長旅の疲れを気遣う相手の台詞もあったからで。その気遣いに感謝と、そういう優しさに慣れない故か、多少のくすぐったさを綯交ぜにした様子を覗かせながら、店の構造を聞いており。少なくとも、今夜はその空き部屋を借りる心算であることを伝えたのち。商談の態へと移るも、相手が言うほど、さほど拘りはないのか、ゆると首を傾ける仕草。そして、そのまま相手の目をじっと見つめ返し。視線をかち合わせたままゆっくりと口を開く)詳しくは知らないが、君はなかなか面白い武器を作るんだろう?どういった類ができるかは知らないが、要望は2つ。一つは、決して欠けない切れ味を保つこと、もう一つは…私のためだけに作ること。代金が足らんというなら、必要なだけ用意させる。(言い終えると、不意にふと笑いを浮かべ。椅子の背もたれにゆっくり体を預けては、至極穏やかな表情になり)できそうかな、そういうカットラスが。(寛いだ風ではあるが、相手の腕を試すかのような、幾分人の悪さが覗くように、すっと目を細めて見せ。口端までも笑みを浮かべているから、余計に人の悪い表情になってしまうも、相手の返答を楽しみに待つように沈黙を落とし)
イーヴィア > ……クク、確かに其の通りだ。 ま、若しかしたらアンマリ慣れないかも知れないが、ね。 少しばかり休む分には、問題無い筈さ。 (武器ではない、が、この店もまた己が建て、増改築を繰り返している故に。 管理者としては、そこそこ悪い部屋ではないと言う自負。 ふと、片手を伸ばして皮袋から零れた宝石の一つを摘み上げ、其れが本物で在るかをじっと見つめて、鑑定すれば。 紛う事無き本物に、なるほどね、と小さく頷いて。) ―――……詰まり、普通の剣じゃない。 魔剣の類を造れって事か。 ――成る程、成る程…。 ――――……悪くネェ! 久方ぶりに、骨の在る依頼に為りそうだ。 (――名刀が欲しい、と言うニュアンスでは収まらないのだろう。 面白い武器を造る、と相手が言い含めた所には、詰まる所『傑作』を望むのだとを受け取れる。 ――少しだけ、考えた。 考えて、それから、ニヤ、と口元に弧を描いては。 テーブルの上の皮袋、ガッ、と片掌で掴んで持ち上げ――依頼を、承ったと、宣言しようか。) 約束するぜ、値段に応じて、なんて話じゃネェ。 俺に対する挑戦状とでも受け取って置くさ。 望みに応えられる、最高の仕事をしてやるってナァ。(――期待されて居るのだ。 果たして、鍛冶屋としての腕を信頼されているかは、未だ其の腕を披露した訳でも無い故に不明では在るけれど。 少なくとも、これほどの対価を掛けても良いと、そう思って貰えたのなら。 鍛冶師としての、冥利に尽きるのだから)。
イーリス > まぁ、程よく働き、程よく遊ぶ、が健全さ、何事もほどほどが一番、というだろう。…あぁ、でも、君のような職人はそうじゃないか、突き詰めるのが仕事かな。(在り来たりな、聊か怠惰とも思えるようなセリフを口にしたあとで、相手がどこまで拘りを持つ職人なのかは把握できていないため、首を傾けるような仕草が覗く)休めれば十分だ。柔らかなベッドと酒と…欲を言えば、温かな抱き枕でもあれば、な。(後半は冗談交じりに、笑みを浮かべ、暗に添い寝でも頼むかのような口振りになる。が、すぐにその戯れめいた口ぶりは抑え、相手の審美眼を確かめるように、こちらも目を細めて宝石を見る相手を見つめ)………ははっ、君は。(息を吐くように笑い声が零れ。やや相手を試すような素振りを見せたことを謝罪するように、片手をあげ、それをゆると左右に振れば)君はやはり面白いな。あぁ、いい返事を貰えて嬉しいよ。形状は問わない、カットラス程度に小回りが利けば、君の好きにしてくれていい。…私は、君の創ったカットラスに命を預けることになる。その前に…君に命を懸けて作ってもらいたい。(相手の言う挑戦状だという言葉に、否定はせず、むしろ破顔しては頷いて応え。聞きようによっては大げさな、命を賭けるという言葉。目下海賊稼業の己にとっては偽りならざる言葉であり、相手にそれを求めるほどに、職人としての相手への興味や期待が大きいことを示しており)…まったく、本当に君は…面白いね、イーヴィア。興味が尽きない。(その言葉は一人言ちるように小さく、はっと笑みを零した呼気に含ませて零れ落ち)
イーヴィア > そりゃあ、根詰めすぎてぶっ倒れてちゃ話にならないからな…。 でも、其れは無理をするなって話だろ? なら、他の奴には程ほどの範囲でも俺に取っちゃ足りないし、俺に取って無理でも無茶でも何でも無いなら、程ほど、なんて当てにならないね。 (決して女の言う事も、否定はしない。 否定はしないが、必ずしも全てに当てはまる訳ではないという事も、主張して置こう。 其の例が、己自身で在るとも。 職人であり鍛冶屋であるが故の自尊心と誇り、何より己が腕に絶対の自身を持ちながらも、決して更なる高みを目指す事を、忘れては為らない宿命に在るのが職人と言う物。 自らを高める為の努力ならば、何も惜しくは無いと、笑いながらもきっぱりと断言しては。 そっと、散らばった宝石や宝飾を、丁寧に皮袋へと戻して行く。 残りの中身を全て鑑定しなかったのは、恐らく此処で偽者を掴ませる様な相手では無いという信用。 確りと口を閉じた袋を、一度椅子から立ち上がっては、部屋の隅、鍵の付いた金庫へと仕舞い、女の方を、振り返って。) ―――……鍛冶屋ってのは、な。 剣を買ってった客が、其の剣を腰に提げてもう一度来てくれるのが、一番嬉しいものさ。 其の剣を使って、生き延びれたんだって判るからな。 ――俺は、この店に在る全ての品に命と誇りを掛けてる。 其れは、保証するぜ。(――大げさとは、受け取らない。 鍛錬した剣を渡すと言う事は、己にとって、そう言う事なのだから。 大まかな要望二つを除き、与えられる自由に頷いては。 ――酷く、愉しそうな笑みを隠せない。 挑戦、と言う又と無い機会を与えられた事に、血が騒いで仕方が無いのだ。 テーブルへと戻れば、ふと、何事か、紡がれた言葉に気付いては、女の顔をじっと覗き込み。) ……俺に言わせれば、よっぽど興味深いのはソッチさ、女海賊さん。 ――……クク、折角なら…女海賊でもオーガでもなく、名前で呼ばせて欲しいトコだ。 (――紡ぐ、其の一言は。 先刻よりも酷く近く、女の瞳を、其の奥底を射貫く様な、紫の瞳に乗せて)。
イーリス > 確かに、君の言うことも一理ある、か。まぁ、無理はしないように、な。あ…別に君を心配しているわけじゃなくて、納品前に倒れられちゃ困るってだけだ。(無理を強いる気はないが、口ぶりからして無理だの無茶でも、職人気質を持ち合わせる相手が、傍から見れば無理をし兼ねない心配が過り。が、そこを素直に心配する、といえないのは、妙な心情に、変な言い訳めいたセリフを付け加えておく。特段宝石の類に執着もないし、相手が中身を改めなかったことは、こちらが相手を信用して対価を前渡したのと同様の信頼にも似た感情ゆえのことだとは、ごく自然に感じているようで、その皮袋を一瞥しただけにとどまり)なるほどな。じゃあ、私も、君に喜んで貰えるように、生きて帰るようにしよう。といっても、さほど危険なことをしているわけでもないんだが、ね。………あぁ…失礼した。そうだな、店にあるものすべて、君にとっては命を懸けた品だし、魂を吹き込んだものだろう。あえて言わずとも、君の腕に期待しているし、信頼もしている。(相手の言葉を静かに聞き入っていたものの、理解を示すように、時折軽い相槌を落とし。そののち、やや己の前言を撤回するよう謝罪めいた言葉にて首を振って。目の前の鍛冶師が、職人としてどれだけのプライドを持って取り組んでいるかは、今までの会話で十分理解に至ったところ。ふと目を細めてそちらを見たとき。互いに視線がかち合って)あぁ…。そうか、直接名乗っていなかったな。私はイーリスという。…君の名は樽で存じ上げているよ、イーヴィア殿。(今更ながら名を名乗って、相手の名を知る理由はにこやかな口調と笑みの中落とされて。が、その表情も一瞬で消える。彼の紫色の眸が、まるで己の心まで覗くように注がれたことで、一瞬息を飲み、顎を引く。僅かな沈黙の後、緊張を解く代わりに、妙に挑発的に口許をつっと引き上げて笑うと、そのまま身を乗り出すように相手との距離を削ぎ)不思議な…きれいな色をしているな。もっと近くで見てみたい。(その瞳を、という言葉は、相手が避けなければ、そのまま唇を攫ってしまおうかという距離まで更に削がれ)
イーヴィア > (――常日頃から、こう言った注文を受ける事は無い訳ではない。 実際注文を受けて其の要求通りに創り、収めた事も幾度かは在る。 けれど、少なくとも此処王都に店を構えてから、此れ程までに、『腕が鳴る』依頼と言うのは久しく無かった様に思う。 心配してくれているのか何なのか、何処か言い訳めいて無理をするなと告げられたなら、思わず一寸瞳を瞬かせ、それから、小さく笑いながら、おう、と応えを響かせて。)  最高傑作創り上げた代償にぶっ倒れるんだったら、鍛冶屋冥利に尽きるんだけどなァ?大丈夫さ、そう簡単にくたばりはしないからな。 ――…ありがとよ、前から思うが…海賊にしちゃ、優しいな? (否、そもそも海と縁の無い自分が抱く海賊のイメージと言う奴は、恐らく多分に偏っている可能性があるのだが。 一つ、感謝と共に、からかう様な響きで指摘をしては、そっと舞い上げた片掌で、女の目元を柔く撫ぜ様か。 額の髪糸を柔く指先で梳き、其の瞳が良く見える様に。 そして、相手からも又、己が瞳の色が良く見える様に。 ただ、其れだけで、互いの吐息が触れそうな程の距離。 其の距離を更に削ぐかに、女が自ら顔を寄せるなら。 其の挑発的な笑みに、此方もまた、口元へ弧を描いて。) ―――……好きなだけ見れば良いさ。 その代わり…俺も、御前さんの色を眺めさせて貰うぜ、イーリス。 (唇が、触れ合う寸前。 己からも顔を寄せて、最後の距離を詰め――口付けを、重ねようか。 目の前に浮かぶ琥珀色の瞳を射貫き、其の奥底までを照らすかの紫。 適えば、ただ重ねるだけでは飽き足らず、そっと舌先を伸ばして、女の唇を割り開き、其の口内をゆっくりと探って――女の舌を、誘おうか。 椅子へと座る相手の、其の肩へともう片方の掌を乗せれば、きっと、するり、其の掌が静かに滑り行き。 平らに固められた胸元を辿って、其の、下腹へと落ちる。 掌の熱を伝える様に。 何時か、散々に穢し、愛でた、其の胎奥へ、と)。
イーリス > (案外素直に返事をされて、言い訳めいた言葉を付け加えたことが気恥ずかしく、あぁ、まぁ、ほどほどに、などと歯切れ悪く返事をし。素直に心配すると言えない辺り、相手のような正直さがないところ)おいおい、私の剣を遺作にするつもりか?………優しい?何か裏があるかも知れんぞ。海賊が優しいはずないさ。(くっつと小さく肩を震わせて笑いながら、冗談めかした台詞にて応え。伸びてきた手が触れると、一瞬だけ、相手をじっと静かに見つめ、ごく自然にその指先に身を寄せる仕草をしたものの、すぐに優しい、という言葉を否定する口振りも冗談めいたものへと戻り。気を付けろよ、などとあえて裏がある、を示しながらも、髪を梳く手のおかげで、より視界が明るくなって、眩しげに相手を見つめ)そういう瞳を初めて見た。色もだが…君は、…心まで覗いてくる気がする。そういう目はキライなはずなのに、君のは…どうしてだろう、な。(嫌じゃない、と答える代わりにそのまま唇を重ね。温かな唇の感触が伝わった瞬間、ん、と思わず息を詰め。瞳をかち合わせたまま、否、瞳に己を映すような錯覚を覚えながら重ねた唇は、僅かに角度をつけるように首を傾け。唇を薄ら開けて舌先を導きいれれば、喉を鳴らし、軽く唇で啄むように唾液を啜る)っ、は…。(唇の間合いから零れる吐息は熱く、浅い。こちらからも舌先を伸ばし、ざらりとそれを擦り合わせた刹那、ぞくりと身が震えて、小さく身体が跳ね。触れられる心地よさは徐々に快感を高めていくかのよう。何時か味わった快感を思い出すに十分な触れ合いに、身体が熱く昂ぶって、本能として雄を求める身体がじくりと甘い蜜を潤ませ始めたことに羞恥を覚えて、思わず視線をそらす代わりにきゅっと目を閉じてしまう)
イーヴィア > いやいや、ぶっ倒れるっても精々、一日ベッドでグッスリ寝てりゃあ、次の日にゃ元気に全快してるさ…多分な。 ――…そう、海賊っつーと血も涙もない海の支配者って感じなんだが。 ……御前さん相手なら、例え裏が在っても構わないって思っちまいそうになる。  (――何と無く。 何と無くでは在るのだが…根っこの部分は優しいのではないかと、目の前の女に抱く印象から、そんな事を思う。 深く重ね行く口付けに、女が応えて舌を絡め始めるなら、表面のざらつき同士をゆったりと押し付け、擦り合わせて悦を味わう。 粘膜同士の触れ合いに、絡まる唾液が舌を伝って女の咽頭へ注がれて行き。 少しでも強く舌同士を絡みつかせれば、酷く塗れた水音が、互いの口腔から鼓膜を直接揺さぶり出す。 反響に意識を、犯されて行く心地すら覚えて、そして相手へもきっと、同じ様な心地を与えては。 理性を、蕩かす。 確かな、誘惑。) ――――……俺にも、綺麗な色が見えてるさ、イーリス。 生憎俺は、人の心の中を覗く様な力なんて持っちゃ居ない。 ……でも、そんな物無くても此れだけは判る。 ……この女海賊さんは、見た目よりも、随分と――可愛いって、な。 (其れは、見目が、では無い。 どちらかと言えば其の容姿は、可愛いと言うよりは、凛々しく、麗しいと評されるべきだろうと思う。 けれど、時折見せる其の内側は、印象と反して酷く、可愛い。 口付けの合間に、揶揄めいて告げては笑うけれど、其の言葉自体は本心で在ると、其の後撤回する事は無く。 ――目を瞑って仕舞った、女の視界には見えぬ隙に。 片掌が、女の下胎をゆるり、ゆるりと円を描いて撫で回す。 奥底に潜む、女の証たる器官を、ゆっくりと目覚めさせてやるかに圧を齎し、揺さぶっては。 きっと、次の瞬間。 伸ばした中指が、女の脚の合間へと滑り込み、布地越しに、こつりと、肉芽を捕らえて仕舞ったなら。) ―――……海賊じゃなく…、……女に、戻りな。 ……イーリス。 ……染めてやるよ、前みたいに。 
イーリス > 解ってるよ、さすがに死にゃしないだろ。(大げさに言った戯言、笑いながらわかってるとばかりに軽く相槌を打ちながらも、多分とは、とやや心配がぬぐえぬものの、そこは相手の言葉を信じておくことにして)勿論、海の上では、君の言う通り極悪人だよ、手配書が回る程度には。………まったく、君は。寝首掻かれても知らんぞ。(彼の想像もさほど遠くはない。お尋ね者として海賊の手配書が配られることもあるのだから、多分に己もその部類に当てはまる認識はあるのだから、優しいなどという言葉ほど評される言葉として不釣り合いなものもなく。とはいえ、そういう自覚があるにもかかわらず、戯れめいた言葉に、肯定で返されてしまうと、己のすべてを曝け出したい衝動に駆られそうになり。男として生きていく選択をした己を律するように、悪態めいた言葉で相手に忠告を与え)…んっ、…ばっ…馬鹿を、言うな。(流されそうになる己を律しようとしても、相手を求めてしまう衝動は収まらず、舌先を絡め、伝わる唾液を啜り取れば、身体の奥底からじわじわと己が女だと嫌でも知らしめされるような甘い疼きが沸き起こり。興奮に掠れた声で、可愛い、という言葉に否定を与えるも、その言葉さえ今は心の障壁を蕩けさせるように響いてくるから、困惑したように首を振って。まるで子供が嫌々をするみたいに何度か首を振る仕草をし。そうでもしないと、男であろうと決めた心が揺らぎ、彼の前では、ただの女になってしまいそうな恐怖ゆえの仕草)っ、ふぁっ…ぁっ!(僅かな隙に触れてきた掌。その熱さと動きに身体だけは素直に悦びを示すようにとろりと熱い蜜を滴らせ。ふるっと首を振って、それを厭う仕草をしても、腰が軽く揺れ弾み、まるで男を誘うようで)ぃっ、ゃぁっ!はっ、ぁ…っ!(布越しとはいえ、敏感な陰核に触れた衝撃はもどかしくも身体を貫くような快感を覚え。泣き出しそうな顔で、漸く相手を見つめ。快感によるものだと明白な潤んだ瞳を相手に向けて)イーヴィア、…で、も…っ。(彼の言葉は理性を溶かすに十分で。僅かに、女に戻ることへの抵抗が口を突く。が、なぜか。逡巡の間を経て、理解できぬほど、素直に、こくん、と頷いてしまって。躊躇はないが、羞恥はあるのか、動きは実に緩慢なれど。相手を求める衝動に突き動かされ、ゆると両脚を開き。目許を赤く染めながら懇願するように相手を見つめ)…女に、…して。また…んっ、…また、イーヴィアの手で、女に、戻りたい…。
イーヴィア > ――寝首掻く様な女だったなら、そんな言い方はしないな。 確かに極悪人かも知れないが…、……例え襲うとしても、堂々と自分の力と物量で正面から仕掛けそうなタイプだ…と、勝手に俺は思ってる訳だが。(現実は、そんなに甘い世界では無いとも思うが。 其れでも、少なくとも己には、目の前の女がそんな手を使う様には、何故か思えなかった。 突如響き渡る、甘く蕩けた音色。 掌に捉えられた下腹を波打たせ、其処に発情を示す女の姿。 肉芽を捕らえた指先で、軽く其の位置を布越しに転がしてやるだけで、跳ね上がる嬌声に室内が包み込まれれば、くすくすと、愉しげな笑みを浮かべながら、そっと口付けを解く。 再び、開かれた相手の瞳は快楽に濡れ、琥珀色の瞳がまるで、蜜色の如く。 快楽に、腰を弾ませて仕舞うのは女の癖だろうか、雄を銜え込むかの如くに腰を揺らめかせるなら、暫しの間肉芽を愛でて、きっと、身体の方は心よりも先に、女として、目覚めさせて仕舞え。) ―――……思った事を言っただけだ。 御前さんがどんなに否定しても、少なくとも俺は、可愛いと思ったぜ。 ……腰、浮かせな。 ……脱がすぜ。 (無論、可愛い、と言う一辺倒の印象ではない。 凛々しく、普段で在れば其れこそ男勝りの、まさに『姉御』と言う言葉が似合いそうな目の前の女。 けれど、其れがこの腕の中に抱かれる時ばかりは、印象が変わるのだ。 一つ声をかけては、肉芽からかなした掌が、女のスラックスへと手を掛けて、ゆっくりと、下着毎を引き降ろしに掛かる。 求められれば、拒む理由など無い。 布地を床へと滑り落とし、其の、蜜に濡れた秘裂を目の前に晒させる事が適えば。 ――女の目の前、自らの衣服へと手を掛ければ、其の肌を、オスの身体を、其の目の前に晒して。) ―――……俺の前だけでも構わない。 ……自分が、女だって思い出せる場所になってやるから。 ――全部、曝け出せ。 (きっと、誘惑。 女の身の上など知る由もなく、其の心の底に刻まれた決意の存在もまた、知る由も無い。 けれど。 理性を、揺さぶる様に言の葉を其の耳元へ、眼前へと囁いてやれば。 ――其の身体を、腕の中へと抱き包み。 抱え上げた其の身体を、ゆっくりと、自らの腰上へ落として行けば。 ――立った儘、膣孔へと押し当ててやる、熱塊の先端。 濡れた膣孔を目一杯に押し広げ、徐々に、粘膜を抉じ開けて、満たして行く其の長大さが――ずるんっ...と、一息に少女の胎へと押し込まれた、其の瞬間。 最奥を、子宮孔を、激しく押し潰し口付ける亀頭が、女の、女の証たる器官を甘く、力強く押し潰して。 ――理性の抵抗なぞ、粉々に、砕いてしまう、か)。
イーリス > (予想に反する言葉に、碌に反論も肯定も出来ずに相手を見つめ。降参だと言わんばかりに首を振ってため息をつくも、そう見透かされることさえ楽しんでいるかのような表情が僅かに滲む。そんな戯れめいたやり取りも、すぐに快感の奔流に流され。本来なら、忌み嫌っている女の悦びにさえ身体を、心を委ねて、相手を受け入れ。口づけによって僅かに弾んだ呼吸はそのままに、陰核への刺激によってさらに呼吸が弾んで、淫らに、自身でもどうしようもないほどに誘うように腰が跳ね上がってしまう)やぁあっ…んっ、あ、やぁ…!違う…っ、可愛く、なんかっ…私は…っ、んはぅっ、私はっ…。(続く否定の言葉は、まるで喉で突っかかったみたいに出てこない。男だと言い切ることの方が容易なのに、身体がそれを拒み、女であろうとするように、くい、と腰が浮き上がり。脱がされるままに手を貸してしまうその行為にきゅっと目を閉じ。下着はすでに驚くほど蜜を吸いこんで、秘裂に張り付くような抵抗を見せながら引き下ろされてしまえば、そこは十分に雄を迎え入れる準備は整って、てらてらと蜜に濡れ、呼吸に合わせて膣口がヒクついて)…はっ、ぁ、…はぁ…あぁんっ…。(羞恥によって全身桜色に染まりはするも、曝け出した秘所は大きく開脚したまま。とろりと蜜が溢れ出して椅子の座面まで濡らすその場所を見せつけながら、雄々しい相手の素肌があらわになると牝の本能がそれを求め。その本能を肯定するような相手の言葉が、心地よく理性や羞恥を蕩けさせてくる)…っ、優しく、しないで…。…優しく、されたら…私は…。(心の拠り所として、最早相手を求めてしまうのは必至。弱々しく呟く声にいつもの凛とした姿はなく。女に戻るという期待と恐怖と困惑とを綯交ぜにした表情を浮かべ、腕に抱かれた刹那、迷うことなくその項へと腕を回して抱きしめて、身体を支えるようにぎゅっと力を入れて彼の上へと腰を落としていく)あっ、くぅぅぅ………っ!んっ、んあぁぁぁぁっ!!(濡れそぼった秘裂に触れた熱い塊。精一杯口を広げた膣口を穿ち、侵入してくると、ほっそりとした首筋を露わにして仰け反って戦き。柔らかく滑る膣襞はそれを銜え込み、吸い付くように絡みついていく)ひあっ、あっ、あくぅぅぅん!んっ、あっ、あぁぁぁっぅっ!(子宮口を突かれた瞬間、身体が引きつったように仰け反り。軽い絶頂を迎えたかのように下腹部が痙攣してとぷりと蜜が溢れだして。それでもなお、身体は、女であることを思い出させようとするように膣径を収縮させて雄を銜え込み。ぎこちなくも腰を揺らめかせ、女の快感を貪り始め。膣襞を削り取るように亀頭が前後するたびに、愛液と理性とが削ぎ落され。徐々に腰の動きは淫らに、大胆になっていく)
イーヴィア > (本能染みた、女として、雌として、雄を絞り尽くそうとする動き其の物。 まだ繋がっても居ない内から揺れ動く腰は、如何に女が自身の性を否定したとて、明朗に其の身体が女である事を示す様で。 其れでも女が、最後まで己が言葉を否定しようとして、仕切れぬもどかしさを歯噛みするのなら。 其の様子すらも何処か愉しむ様に見守って、其れから。 ――再びの、口付け。 其の瞳を覗き込み、確りと己が瞳に焦点を重ねさせながら。) ―――……どっちかだけを選ぶ必要なんて無いんだぜ? ……俺は、何時ものお前も気に入ってるんだからなァ。 ……好きな時に、女に戻れば良いさ。 男前な御前も、可愛い御前も。 俺に言わせれば、どっちも御前だぜ、イーリス。 (――否定しない、その、どちらをも。 其の瞬間、其の瞬間の望む儘に求めれば良い、と、与えるは免罪符。 今は、女を曝け出そうとしている本能に従えば良い。 けれど、常の凛々しさの儘抱かれると言う選択も、失くしては居ない筈だと、そう伝えよう。 発情と羞恥に染まりきった其の白い素肌を、掌で柔く撫ぜ回し。 其の尻肉を、両掌で鷲掴みにしては、立位のままの、深々とした結合を支えて――ゆっくりと、テーブル席から、寝台の方へと移動する。 一歩、進むごとに繋がりが深まり、振動が押し潰された子宮を、子宮孔を責め立てる。 しがみ付く形の女を、ゆっくりと揺さぶりながら寝台の淵まで運んでは、其の上に腰を降ろして…ぐりゅっ...と、着地の衝撃で、酷い結合音が、弾けたろう。 響き渡る嬌声が、切羽詰る。 鍛え上げられ、締まった女の腹筋が、びくびくと戦慄くのすら、身体を重ねて居れば感じ取れる。 ぐりゅっ...ぐりゅっ...と、次第に腰を振り乱し始める女に合わせ、こちらは逆に、下から突き上げる動き。 舞い上がる腰が熱塊を引き抜くたび、開き切った雁首が膣襞を強烈に削ぎ落としては、性感帯を根こそぎ暴き出し。 そして、突き上げる動きのたび、まるで、狙い済ました様に、子宮孔へと亀頭を正確に叩き込んでは。 ――快楽を、与えるだけではない。 其の場所を、ゆっくりと懐柔し、開かせる為に。 其の肉の輪へと、鈴口を何度も擦り込んでやり。) ―――……この間…俺に、どんな風に抱かれたか…ちゃんと、覚えてるか? (――ふと、唐突に、そんな事を女へと向けて、問うた。 女の胸元、唇と舌で、器用にブラウスのボタンを外してやりながら、果たして返答は在るのやら、其の合間に、其の上着をも全て肌蹴させて、固められた胸の晒しを、剥がしてやろうか、と)。
イーリス > (長らく女であることを捨て、男として生きてきた故の最後の砦として残る理性と決意が、身体の淫らな雌としての本能を認めずにいる。紫の眸が己を見つめる様を見つめながら、何度か言葉にしようと唇が動くも、代わりにその唇が塞がれて。貪るようにその唇を啄み顎を引くと)君ってっ、…人はっ…んっふぅっ、はふっ、んんっ!ぁっ、…んっ、んんっ!(己の中で揺れる二択。にもかかわらず、彼は選ぶ必要がないというのだから、葛藤する感情に陽がさすみたいな、そんな気配があって。少しだけ笑みを滲ませたあと、選択することをやめたのか、相手の言葉に応えるように、こちらから唇を重ねて啄み、きゅっと抱きついて。女を曝け出しても、男であろうとしても、おそらく受け止めてくれるのだろうという希望的観測のもと、鼻先を相手の首筋に埋めて、微かに頷くような仕草を見せる。相手の言葉が、葛藤する己の理性を綻ばせたのはいうまでもなく。今、目の前にある女の悦びを貪ろうと心と身体が動くのはすぐ)んっ、あふっ、んっ、んっ、んっ!!(甘く蕩けた嬌声を零し、下から突き上げられる衝撃に身体が弾む。全身を貫く快感と、女だと知らしめるかのように子宮を小突かれるたびに、一歩一歩絶頂へと近づいていくのが解る。不意に、抱き上げられたことで相手に強くしがみ付いたのが拙かった。ベッドへと下ろされた瞬間、幾度となく捏ね上げられた子宮口を穿つように亀頭が強くぶち当たり)ひぃぃいいっ!んっ、んんぅぅぅああ!(しなやかに身体を弓なりにしならせ、目の前で火花が散るような衝撃に嬌声が溢れ。呼吸が上手くできず、はふ、はふ、と口を開閉させながら、休む間もなく叩きつけられる子宮は、徐々に、子種を求めるように口を開き、鈴口に吸い付こうとし始め。幾度となく膣襞を掻く鰓が往復するたびに溢れる蜜は撹拌されて淫らな水音を立てながら溢れていく)あぁぁんんっ!んっ、んあぁぁぁっ………ふ、ぁっ?(目の前が白む中、耳に届いた言葉。蕩ける思考の中、一瞬意味が解らなかったのか、きょとんとした風で息を吐き。すぐに、かぁっと頬が赤く染まり、咄嗟に唇を噛むも、すぐにペニスによって押し出されるように甘く、媚びるような声が零れ)おなかの奥ぅぅっ、ぐりぐりされ…っ、あっ、あぁぁぁっ、ひあぁぁぁっ!突き上げられてっ、子宮にいっぱいぃっ、いっぱい出してもらってぇっ…んっ、はぁぅ、んっ、イッたのぉっ!朝までっ、ずっとぉっ、ずっとぉっ!!(いくら否定しようにも、相手に抱かれることを望み、幾度となく中出しを強請って絶頂を迎えたあの日。その喜びたるや、今思い出してもまた新たな愛液が滴り落ち、その喜びの再現を願うように膣襞が収縮して精を搾り取ろうとする。最早抵抗する気は薄れ、僅かに相手の、胸へと伸びた手に手を添える程度のもの。晒しを外されてしまえば、柔らかく弾む豊満な乳房が零れ落ち。その頂の突起はまださほど男を知らぬような初々しい色を湛えてはいるが、それとは対照的に尖り切ってしまっている様を相手に見せつけてるほどに、すでに身体は女の悦びに嬉々として反応をしてしまっている。あの日同様に再びたっぷりと子壺を白く染め上げるほどの快感を味わい、精を貪り合い。時が許すまで、恥ずかしげもなく女を曝け出し、その悦びを味わい尽したようで、店が始まるころには、こちらはぐっすりと幸せそうな顔を晒して夢の中だったとか………)
ご案内:「ヴァルケス武器防具店」からイーヴィアさんが去りました。
ご案内:「ヴァルケス武器防具店」からイーリスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 中央広場」にシドさんが現れました。
シド > 中央広場から賑わいが溢れる。ある者は踊り、ある者は歌い、またある者は珍品の類を見せて迎賓に勤しんでいる。
普段ならば主婦層が井戸端会議に花咲かせる中央広場は催し物をされている。持て成す客は透き通る銀髪を背中まで無造作に流した貴族の青年へ。
民衆は警備隊では手の回らぬ野党の類を取り締まったお礼をしていたのだ。

「ありがとう。とても面白かったよ。」

輝かしき銀メッキも今はくすんだ、その杯にある酒を煽りながら持て成す人々へ賛辞の言葉を贈る。
けれど葡萄色の瞳はどこを向いているか分からない。酒精に酔っているとも違う。

「……これいつまで続くんだ。6刻?長いな。」

朝から持て成されて流石に辟易としていた。とはいえど純粋な笑顔ふりまく民衆を無碍にすることもできずにもうずいぶんと時を過ごしていた。
天蓋ある迎賓席で笑顔を向ける一方、その眸は飽き飽きしたとばかり半眼となり。一芸魅せる者どもへ捧げる賛辞の手も億劫そうに上がっていた。

シド > 終わるかと思えばまた次の催し。踊り、歌どれも似たものばかり。民衆から送られる感謝の笑みさえどれも同じに見えてきた。
狂おしいばかり溜息が零れるのに酒注ぐ者から気遣いの言葉が零れるのも、申し訳ない一方で煩わしく思えてきた。
これ以上は貴族の顔を繕うのに時間の問題。醜態をさらす前になんとかせねば、と。迎賓席よりゆっくりと腰をあげて手を打ち鳴らした。

「ありがとう皆。このような持て成し受けるのは身に余る光栄だ。だから、私からもお返しをしたい。」

低く済んだ声音は芸をするもの、それに賛辞を贈る者、全てを静かに聞き入らせる。
一同が此方に注意が集まったのを見計らってこれ見よがしに金貨袋をテーブルに置いた。ぎしりと軋む音はその金額の多さを語る。

「10万ゴルド……今手持ちにこれっぽちしかない。君たちの好意にお返しするには足りない額だと思う。
 だから……一人だ。これより私を心から喜ばせたものにこれを送ろう。」

賞金の提示に我先にと舞台にあがろうとするもの、興奮に声をあげるもの、再び中央広場が盛り上がり始めるが。

「ただし、だ。これまでと同じ芸はやめてくれ。それと……私を期待させた上での芸。
 下らないものなら……この金額分のペナルティを払ってもらおう。
 何を払うかはつまらぬ芸を見せられた後に決める。さぁ、早い者勝ちだ。誰でもいいぞ。
 歌だろうが踊りだろうが、私を震えさせる自信がある者、舞台にあがって見せてくれ。」

再び広場は静まりゆくのに銀の髪波を掻き上げながら民衆から見えぬ口元は悪戯っぽく笑っていた。

シド > 沈黙が長らくと続く。賞金は欲しいが機嫌を損ねれば何をされるかわからない。そんな人々の葛藤をほくそ笑みながらも少々意地悪過ぎたかと苦々しい笑いも出る。

「結構。君達のもてなしは十分受けた。が、リスクを掛けてまで披露する芸はないということだ。
 今度会うときはもっと芸を磨きに掛けてくれ。本当に笑わせてくれるならば……金は厭わない。」

まだ刻限ではないが纏めの言葉に入る。そして颯爽と迎賓席より立ち上がりて広場を後にした。
未だ戸惑いゆく民衆にその広い背筋を見せながら。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 中央広場」からシドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にヴェーラさんが現れました。
ヴェーラ > 薄暗い路地裏を歩く場違いな鎧姿。
今日も巡視という名目で治安の悪い地域に出向き、陵辱や虐待の餌食を探している。
少しでも不審な者、みすぼらしい格好をした者、とにかく一方的にいたぶる事が出来る弱者が主な獲物である。

「いっそ狼藉者が襲ってでもきたら、それも面白いのですけど。」

犯罪者相手ならいくら痛めつけようと咎められる事はないし、うっかり殺してしまってもいくらでも言い訳は立つ。
そういう意味では最も都合の良い展開ではあるが、このように武装した状態ではそうそう襲われる事もない。
何も起きなければ娼婦や男娼でも買って陵辱すればいいだけであるし、こういった場所はヴェーラにとって絶好の遊び場である。

ヴェーラ > こんなところで鎧をつけて歩いていれば当然目立つもので様々な視線を感じるが、どれも好意的なものではない。
明確な敵意等であれば好都合ではあるがそこまでのものでもなく、この調子では何も起きなさそうだ。

「はぁ…。どこかに野良奴隷や盗賊でも転がってませんかしら?」

誰にも聞かれていないだろうが、ついそんな事をつぶやいてしまう。
今のところこの辺りは概ね平和なようだし適当に切り上げて娼館の方にでも行こうか、それとも貧民地区の方へ足を伸ばした方がいいだろうかと思案しはじめる。

ヴェーラ > 何にしても体裁もあるし、もう暫く巡視は続けなくてはいけないだろう。
少々気が散ってしまったがより治安の悪い路地裏の更に奥へと足を進めていく。
そこでも何も起きないようならもう切り上げだ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にベルさんが現れました。
ベル > 「確か、このあたりのはずでしたわよね?」
そう言いながらメモを見ながら路地裏にやってきました。
どうやらこの辺りに安くて美味い食堂があるらしいのです。
20ゴルドもあれば腹がいっぱいになる。
そんな魅惑な言葉にやってきたのですが、もらったメモの字が汚い。
はっきり言って読めないのです。
そんな所に、一人の女騎士さんの姿が見えます、そうだ道を聞くには自警団さんや騎士さんが言いってききました。
「すみませーん」
そう言って騎士さんの声をかけます、走って駆け寄ります。
走ると胸が揺れちゃって走りにくいけどがんばります。

ヴェーラ > 「あら、こんなところでどうされたんですの?」

期待とは程遠い間の抜けた声に振り返る。
内心がっかりしているものの、そんなことは全く表には出さず愛想の良い笑顔を作ろうとする。
振り返るとこれみよがしに胸を揺らして駆け寄ってくる少女の姿が目に映り一瞬イラっとしたものの表情に出る前にそれは作り笑いに隠れ。

「どうなさいました?ここは平民地区でも治安の悪い地域。あなたのような方がお一人で出歩いては危険ですのよ?」

内心は上手く隠し、親切で気品ある騎士を演じる。

ベル > 「はい、実はこのような場所を探していて」
そう言って騎士さんに近づいてそのままメモを見せます。
よく見せるように身体をひっつけちゃいます、胸がむにっと潰れる感覚は気持ちいいですが、今はごはんなのです。
「美味しいごはん屋さんなんですけど、知りませんか?」
そう言ってお店の名前も伝えます、文字見てわからないといけないので念のためです。

ヴェーラ > (な、なんですのこの下品なデカ乳女!?これみよがしに胸をおしつけてきて…!)

イラッとする段階を大きく飛び越えて敵意に変わった。
とはいえここでこちらから手を出す訳にはいかず、感情を抑えながら表面上は取り繕う。

「これは、…庶民の店ですわね?生憎とわたくしそういうのには詳しくないんですの。富裕地区の高級店でしたらご案内できるのですけど、申し訳ありませんわ。」

しかしこんなところで一人で出歩いて、一体何者なのであろうか。
そんな疑問も浮かびはしたが今はイライラの方が強く、あまり気にしている余裕はなかった。

ベル > 「はあ、そうなのですか」
この騎士さんはご存知がない、ソレはとてもショックな事でした。
この辺りをパトロールする騎士さんの事だからと期待していたのですが。
「職務をサボって、この辺りをお散歩中でしたら仕方ありませんね」
そう言ってため息をついちゃいます。
たぶん騎士さんは富裕地区の人で、ココには散歩なのでしょう。
富裕地区の高級店は興味がありますが、今日の私の下は庶民の味、家庭的な味を求めているのです。

ヴェーラ > 「サボ…、な、なにを仰るのかしら?わたくしはこうしてわざわざ平民地区まで出向いて警邏活動をしてあげていますのよ?」

本当に人の神経を逆撫でる娘だと思った。
サボって散歩中というのもある意味では図星のようなものだが、敵意を抱いた相手に面と向かって言われると穏やかではいられない。
その上目の前でため息までついている。
もう何もかもが気に入らないが、自分の方から問題は起こす訳にはいかず心を落ち着かせようとするが。

「ま、まあ、このようなところをうろつく庶民の娘ですし、学がないようですからその無礼な物言いも許してさしあげますわっ。」