2015/10/31 のログ
ルカ > 「私みたいに身体能力以外は武器しか無いのもいるしねー。でも、私はこの武器しか使わないって決めてるんだ。」
そう言って、こんこんと立てかけられた鋏を叩いてみせる。
見れば、黒い布に覆われた中には燻銀色の刀身がその姿をちらつかせる。
結構高いものにも見えなくもない。

「流石にいくらなんでもお金が持たないからね……。一応自覚はあるんだよ?」
もぎゅもぎゅと口に流し込んでいく。啜ったりは出来ないらしく、いちいち巻き付けて食べている。
このモーションを挟んでいるのにマリーよりも早いのはどう考えても異常である。

「慣れちゃったからねぇ、辛味に。それにそうやって啜り込んだりするほうがむせそうだけど。」
そんなことを言いつつ、口直しなのかミートボールをひょいと口に放り込む。
口直しも何も味付けは激辛オンリーなのだが、噛めば中から肉汁が溢れ出す。
パサつくようなチープな食感ではなく、辛味に旨味を絶妙にプラスするような、『辛味に合わせた調理』を施されている。
それでも辛いものは辛いのだが。

マリー > 「へぇ……武器だけでやれるんだ。ボクなんか、切り札切っても全然通じなかった相手だっているのに……」

しょんぼり。
自分の切り札、必勝無敵を自負していた「天雷一鳴」をあっさりと防御された時は、ショックを受けたものである。
まあ、一人は仕留めたが……さて、あの吸血姫はどうなったのか。
それはいいとして、じっとその鋏を見る。……鋏?

「それ、武器って形状じゃ無くない?どっちかって言うと文房具って言うか、ありていに言うと鋏っていうか……」

鋏で戦うなどと言うのは聞いたことがない。ちょっと意味が分からない、と言う奴である。

「あ、そこは自覚してたんだ……なんなら今度ボクが作ろうか?」

もさもさと食べながら呆れ顔。これでも結構家事は得意だ。
……うん、辛くておいしい。そして隣の人は死ぬほど早い。

「慣れ……人の慣れって凄いよね、うん。ボクもまあ、これでむせないって事は慣れてるんだろうし」

もさもさずるる。
ミートボールとパスタを一緒に食べると、これまた辛い。
辛さと辛さの二重奏。だが同じ辛さではなく、若干変化をつけた辛さなので「それソロを二人でやってるだけじゃね?」みたいなことにはなっていない。
立派なデュエットだ。ひたすらに辛いけど。

ルカ > 「いやぁ、この武器が切り札みたいなものだし……ね?常に切り札振り回してるようなものだから。」
そう、結局ルカの戦闘方法は『まっすぐ行ってぶった斬る』しかない。
それを突破されてしまえば、後はどうしようもないのだ。
魔法への高いレジスト力や、魔族すら凌駕しかねない驚異的な身体能力など特筆すべき武器はたくさんあるが、
結局有効打になるのは『これ』だけである。故に、これを凌がれてしまえば逃げるか諦めるしかなくなってしまう。

「ん、そうだよ。鋏。
 うちの教派では、鋏っていうのは神聖なものだからね。
 2つの刃を始まりと終わりに見立てて、2つの間から新しい形を生み出す『炎』の象徴だから。
 ……あぁ、実際に見せようか?」
そう言って、布を取り去る。その形状は、どう見ても鋏だった。
しかしその刃は直刃のバスタードソードのような形状であり、なるほどこうして見れば『武器』と言い張ってもおかしくはないだろう。

「うん……私、仕事とかそういうの以外は昔っからからっきしでさ……。
 自覚はあるんだけど直らなくて……」
しょんぼり。
正直言って、今のこの平民じみた格好も精一杯のおしゃれである。
自室では下着姿や裸にシャツ、果ては夏には全裸で過ごすことも珍しくはないのだ。
とはいえそれは流石に名誉に関わるので秘匿しておいた。

「どんな状況にだって慣れるものだよ、人っていうのは。住めば都って奴だよね。」
むしゃむしゃもぐもぐ。そろそろ無くなりそう。とはいえ、マリーが最初に頼んだ量の半分くらいはまだ残っているが。
よく見れば周りの人だかりもすっかり消えている。流石に会話を立ち聞きするのは気が引けたのか、それとも単純に飽きただけか。

マリー > 「成程ねー……武器かあ、ボクも使ってみるかなあ」

マリーの武器は基本素手だ。手に雷光を纏わせ、それを使った刺突で敵を屠る。
マリーが「鳴神」と呼び、ある意味で最も頼りにしている攻撃手段である。
が、何かしら武器を使ってみるのもいいかもしれない。特に間合いの狭さは、鳴神の欠点の一つである。

「宗教的な意味があるんだね……ふぅん、確かに鋏だけど、鋏ってよりは剣だね」

分割すればそのままバスタードソードとして使えそうだ。こういうのに電撃を流して……と少し癖で技に繋げて考えてしまう。
でもいいかもしれない。武器への「鳴神」の付与。武器が耐えられれば悪くないだろう。

「それ、怪我とかした時苦労するよー? あー、でも、独り暮らしじゃないならそうでもないのかな?
ボクは独り暮らしだから、自分でやらないと、外に出れないような時にキツいんだよね」

病気した時とか。外まで食べに行く気力は中々わかないので、自分で簡単なのを用意して済ませるのだ。

「慣れ……でも、あんまり一人には慣れたくないな。
ボクは、一人じゃなくなるために頑張ってるんだから」

いつか絶対あの日に帰るのだ。
そのころには……マリーは、一人じゃないはずだ。
……にしてもホント早い、すごい。

ルカ > 「便利だよ、武器。棒や槍なんかの長物なら大抵の近接系魔物には有利取れるし、何より棒術とかだといろいろ便利なんだよねぇ。釣りしたり肉刺して焼いたり……」
庶民的な使い方だった。とはいえ、リーチ云々に関しては理にかなっている。

「うん。あ、あんまり触らないでね、物凄く重いから。あと斬れると魔力に反応して発火しちゃったりするから危ないよ。
 普通の人間なら火傷程度で済むけど、傷口が焼けると傷が残らないような治療が面倒だからね。」
さらっと物騒なシロモノである。
もし感知能力があれば、その刃の中に染みこんだ、異常なほどの『対魔』の力に気付くかもしれない。
そうでなくとも、傍目からしてみれば『なんだかスゴそう』な武器である。

「いや、一人暮らし。
 ……どうしてもさぁ、ご飯とか作るのが面倒でさぁ……適当になっちゃってさぁ……」
いじいじ。パスタを食べながら器用にいじけている。
もはや性分に近いようなものらしい。

「……ふふ、頑張れ。こんな月並みなことしか言えないけど、応援してるよ。
 ごちそーさま。んー、美味しかった。」

さすさすとお腹をさすった。すらっとしたボディラインは一切崩れておらず、やっぱりコイツの腹の中は亜空間に繋がってるんじゃないかとさえ思える。

マリー > 「んー……でも、私の電気を流して耐えれる武器じゃないとね。木の棒とかだと焦げちゃうし。
それこそ、それくらいのいい武器じゃないと……って、発火!?」

驚く。
これほどの上等な武器はそれだけでお高いというのに、更に付加効果付き。
実は物凄い高級品なんじゃなかろうか……?

「こんな凄そうな武器持ってるんだからまあ、お金はあるんだろうけど……そしてこの生活力かあ。
なんならボクが世話しようか?」

呆れ顔。いや、病気とかしたことないのだろうかこの人は。体質の影響もあるのかもしれない。

「うん、頑張るよ……そっちもお仕事頑張ってね。
……なんでボクの方が少なかったのに、そっちが先に食べ終わってるの?」

これだけ食べて、このボディライン。むむむ、ある意味女性垂涎の体質かもしれない。
お金を気にしなければ。

ルカ > 「神様の加護だよ。私の教団の神様、火の神様だから。聖別した銀を、聖炎で鍛えて聖水で清めて、祝詞を文様として刻み込んだもの。
 グールとかの神聖なものに弱い奴らなら、近付いただけで昇天するくらいの業物。そうじゃなくても、魔族なら大なり小なり神聖なものに対する苦手意識はあるから……
 まぁ、俗に言う『天敵』ってやつ?」

ふふん、とちょっとだけ誇らしそうに鼻を鳴らす。それほど、自らの腕と武器に自信と誇りを持っているのだろう。

「……そう言ってくれるとありがたいけど、なんか申し訳ないなぁって。」
むー、とコップを咥えてぴこぴこ動かす。

「ありがと。お互い頑張ろう、ってことで。
 ……そういえばそうだね、不思議。」
わざとらしく首を傾げている。その体は確かにスレンダーである。
が、それだけならいいのだが下半身が筋肉質でがっしりしており、顔が中性的なのもあってか男性っぽくも見えるような。

「……っと、流石にそろそろ帰らないとマズいかな。
 マスター、おかんじょ。」
『……【ピー】ゴルドになります。』
本人の名誉のために伏せておくが、少なくとも一人が飲み食いできる物の値段でないことだけは言っておく。

マリー > 「成程ねー……いいなあ、そう言う武器。売ってないかなあ……」

少し物欲しそうにする。うう、そんないい武器があれば少しは楽できそうなのに。

「遠慮しなくていいけど、まあ気が向いたら言ってよ。よっし、ごちそーさま」

そうこうしてる間に追いついて食べ終わる。うん、やっぱ速度差がおかしい。
この人が信じる神様は暴食の神様なんじゃなかろうか、などと非常に失礼な事を考えつつ、あ、と思い出す。

「凄い金額……あ、ボクはマリー。一応『雷光のマリー』で通ってるよ。キミは?」

ちょっとスレンダーでかっこいいスタイルにドキッとしたのは秘密。ええいくそう、その肉体が羨ましい。

ルカ > 「流石に非売品じゃないかなぁ……あっても多分、一年分の稼ぎがトぶくらいの値段はするだろうね。
 私も詳しくはないけどさ。」

物欲しそうにされれば察したのか、何か良さそうな武器があれば教えるから、と約束して。

「ほんと?……そのときはよろしく。」
深々と頭を下げる。食欲には勝てなかったよ。
胸中の失礼な単語爆発には当然気付く様子もなく、名を名乗られれば自らも返す。

「ルカ。ルカ・マルテール。位は『使徒(アポートル)』。
 魔族からは『斬罪鋏』なんて物騒な名前で呼ばれてるね。
 ……それじゃ、またねマリー。今日は楽しかったよ。」

がし、と鋏を片手で軽々持ち上げて背中にマウントし、店を出る。
……見れば、床にヒビが入っている。一体どれだけの重量がある武器なのやら。

去り際に、ちょっと色っぽい流し目を残していったのは恐らく……
マリーの口元にソースがついていたからだろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区のとある飯屋」からルカさんが去りました。
マリー > 「はは、その時までお金溜めとかないとね……よろしくね」

いい武器と言うのはそれだけで価値がある物だ。
それを見据えての貯金は悪い事ではないだろう。

「気にしないでいーよ。うん、ボクも楽しかった。じゃーね、ルカ」

ひらひらと手を振って見送り……床のヒビに目を止める。

「……どんだけ重いんだろ、あの鋏」

そして、それを軽々と持ち上げるルカの怪力。
武器の重量も今度指定しないとなー、なんてしょうもない事を考えつつ、ソースをつけたままその場を後にするのであった。
流し目?ちょっとドキッとしただけで真意には気付けなかったよ……

ご案内:「王都マグメール 平民地区のとある飯屋」からマリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にフィリオソリスさんが現れました。
フィリオソリス > 雲間から一つの飛来する物体が見える.
いや,飛来と言うよりはもはや落下というようなスピードと角度.
小さくおよそ人間大のそれは商業地区近くの民家の屋根と階下の床を突き抜け
盛大な着地をして見せた.

フィリオソリス > たまったもんではないのは一家の団らん中の住人である.

『なんだ?い,隕石か?』

尻餅をついた形で床にめり込む少女は住民に悪びれた様子もなくこたえる.

「また失敗してしまったのじゃ……
 すまぬな.ヒトの子よ.危害を加えるつもりはない.
 とりあえずこれで許せ」

そういって懐から大粒の宝石の原石を置いてみせる.

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエドガーさんが現れました。
フィリオソリス > 『……!』

住人は絶句してみせる.
その少女の突然の来訪や非常識さ,それらよりも差しだされた代価に.
それはこのような家など数度立て替えてもおつりがでるであろうことが見て取れた.

「して,質を捜しておるのじゃがどちらか知らぬか?」

『……』

言葉が出ぬままある方向を住人全員で指さす.

「ふむ.それではの.む…これは……」

もう用事はないとばかりに床板を破壊しながら民家を出ていく.
そう,今回の目的は人の使う貨幣の調達である.

エドガー > 平民地区の家に何かが落ちる数分前のこと。
男は王都内をぶらぶらと散歩していた。この前のように露店を開くのもありかと思っていた時だった。
ふと見上げた空…の彼方から何か降ってくるのが見えた。そして、それは通りかかった家に落下した。

「おぉっとぉ!?
 ………声を出す程驚くのは、何時ぶりだったかな…」

落下した家を眺めていると、誰かが出てきた。白いワンピースに褐色肌が特徴的な少女だ。

「…あー…そこの君。そこの家の人は大丈夫だったのかね?」

出てきた少女に聞いてみる。心配、ではないが…何が起こったのか流石に男も気になったようだった。

フィリオソリス > 平民地区に似つかわしくない紳士に話しかけられる.

「うん?巣は大変なことになっておるが住人はぴんぴんしておったよ.
 不幸中の幸いという奴じゃな」

などといわば不幸の元凶がからからと笑う.

「してヌシよ.質はどちらじゃろう?」

指さされた方向には三つ叉の道.
どれも微妙に指さされた方向でどれとも判断しづらい.

エドガー > 「………巣?
 まぁ、特に問題が無いのなら良いのだが………うん?君は其処の家の住人ではないのかね?」

からからと笑っている少女の言葉に妙な引っかかりを感じながら男は返事をする。
少女も住人だろうと考えていた男は、もう一度少女へと尋ねてみてから

「質屋かね?
 …右の道だが、どうかしたのかね?何か売りにでも?」

三つ又の道の内、右の道を指差して答えてから、また質問をする。

フィリオソリス > 「うむ.我はいわば渡り者じゃよ.
 一寸金子をまかないにな.
 なにぶんいろいろやるには物々交換よりもやりやすい」

じゃらじゃらと硬質な音を立てる袋を揺らし答える.
質問した都合上,こちらも正直に応対する.

実際,彼女は貨幣制度というものを高く評価していた.
共通の価値観と信用を持って取引を円滑に行う制度,不平等感,齟齬をある程度取り払っている.
竜にはあまり馴染みのない概念でもある.

それは奪い奪われる関係に比べれば大変好ましく思えた.

もっとも,それを巡る争いも起こっているようだが.

エドガー > 「………そうかね、渡り者かね。あの家に降ってきたのも、君かね?」

先ほどの家の住人ではないということは、つまり落下してきたのが少女というのが容易に推測できる。
そうなると、少女は少なくとも人間離れした何かを持っているわけだと言うことになる。
嘘を突きそうには見えなかったので、率直に聞いてみることにした。

「まぁ、金があって困るということは少ないだろうからね。
 どれ、せっかくだ。案内しようじゃないか…それで?何を売るつもりなのかね?」

男は少女に興味を持ったらしく、案内を申し出る。
そして、その袋の中身について尋ねてみた。

フィリオソリス > 「そうじゃよ.どうも飛ぶのは苦手でな」

あっけらかんと答える.

「うむ.くるしゅうない.
 褒美に見せてやるのじゃ.そうさなー」

案内についても軽く了承する.
それからごそごそと袋をあさり適当な一つを出してみせた.
それはルビーの原石.
しかもひとつまみほどの大きさがある.
正直言ってこのようなものがゴロゴロあるのであれば
平民地区の質屋で代価が払えるかどうかはかなり怪しいところだった.

エドガー > 「…そう、なのかね。
 君は、あれかな?空を飛ぶ魔法でも使えるのかな?」

何食わぬ顔で飛んできたと答える少女。
先ほどから少女から感じる雰囲気に、人間でも魔族でもなさそうだと
思いながら話を続ける。

「あぁ、ありがとう………っ!?」
 
少女が袋の中から取り出して見せてきたのは、ルビーの原石だった。
しかも、この辺りでは希少だと言える大きさのもの。
まだ袋に入っていると考えると、これと同じものがあると考えるのが妥当だった。

「…あー…ちょっと良いかな?
 よかったら、だ…質屋ではなく、私に売る気は無いかね?」

宝石関係には目が無い男。
これを質屋に売るのはもったいないと提案してみた

フィリオソリス > 「魔法?なんじゃろうな.考えたこともない.
 ヌシは歩くのにどうやって歩くのかなどと考えておるのかえ?」

できるからできるのだと答える.
なんというか理屈では答えにくい.
答えにはなっていないが,それが答えだった.

「我としては金子に変えられるのであれば場所は問わんが……
 何じゃ.顔が怖いぞ」

その食いつきに少し後ずさる.

エドガー > 「…いや、考えたことは無いね。
 はっはっは、つまり君は元々飛べるというわけだ。
 落ちても平気とはね…君は強いんだね。」

くすくすと笑ってみせているが、まだ少女の正体が掴めそうで掴めていない。
翼がある、という点で言えば色々と当てはまる。だが、街中で正体を聞くわけにも行かない。
誰が聞いているかも分からないからだ。

「…いや、すまない。
 私は宝石に目が無くてだね、それほどの原石を見るのが
 久しぶりなもので、つい興奮してしまった。」

顔が怖いと言われれば、自分の頬に触れてから落ち着くように呼吸をする。
謝罪をしてから、少女に笑みを浮かべながら話して

フィリオソリス > 「うむ?我は強いぞ」

そのまま肯定する.当然だとでも言うように.
それから

「まぁよい.手を出すがよい」

と告げる.

手を出せば袋を逆さにし振ってみせるだろう.
中には先ほどのような原石が五つ六つ…どれも特上のものに相違ない.

エドガー > 「そうかね。
 それならきっと、私よりも強いのだろうねぇ」

魔法を使わなくても普通に飛べて、落ちても平気で、強い。
少女との会話から得た情報を列挙した結果、こうなった。
何かの連想かとも思えるくらいに抽象的だった。
会話をしていればタイミングも来るかもしれないと思いながら男は言葉を返した。

「おぉ…これはどれも特上のものだね。
 そうだね…これら全部となると…1つ50万、で合計300万ゴルドかな」

男が指を鳴らすと、掌の上に中身の入った袋が出現する。
それを少女へと手渡そうと差し出した。

フィリオソリス > ふふん,とない胸を張ってみせる.

「細かい計算は任せるのじゃ」

代価についてはあんにそれでいいといっているのだろう.
正直,貨幣価値をわかっていなかった.
だまされているかどうかなどともつゆほども考えていない.

代価を差し出されれば
そのまま手をのばし受け取るだろう.

エドガー > 気分を良くしたのか、胸を張る少女。
どうやら、口調は古めかしいが精神的には見た目相応の様子。

「まぁ、妥当かつ私が今払える最高額だね。」

男にだましているという気持ちは無い。
本職からすれば、多少の値の差は出るかもしれないが、
男の目から見た場合の値で買っただけのこと。

「ありがとう、良い買い物が出来たよ。
 あぁ、私はエドガー。しがない宝石好きだよ。
 また、こうして売ってくれると嬉しいね。」

少女に袋を渡せば、原石を別の袋へ入れて懐へとしまう。
良い買い物が出来たと上機嫌だった。

フィリオソリス > 「うむうむ.
 こちらでも手短にすんでありがたいのじゃよ.
 直近で出たものはそれで全部じゃが機会があればまた出すこともあろう.
 さて,用事も済んだし帰るとするかのう」

そういいながら袋をチャリチャリ鳴らす.
なんとなく音を気に入ったらしい.

エドガー > 「じゃあ、その時が来ることを期待させてもらおうかな?」

何処から仕入れているのかは不明だが、
品質が良いものを持ってきてくれているというのは事実。
出来れば、男としても利用させてもらいたいと思っていた。

そして、どうやら用事も済んだらしいので帰るらしい少女。

「おや、そうかね。
 余計なお節介かもしれないが、気を付けて帰りたまえ。」

袋を鳴らす少女へと言葉をかける。
恐らく、飛んで帰るのだろうから飛び方を見ておこうという魂胆だった

フィリオソリス > 「ではまたのう.
 覚えておるかはわからんが」

地面にひびを入れるほどの跳躍.
並のものではその場から消えたと誤解するかもしれない.
点に見えるほど高く飛び上がった彼女は,だがしかし一向に落ちる気配がない.
そのまま,つつーっと空を滑り移動する.
彼女なりにまわりを騒がせずに退散する手段を考えた末の結論であった.

目がよければ翼を広げ遠方を悠々と飛ぶ少女が見えることだろう.

エドガー > 「あぁ、そういえば君の名前を聞いてなかったね………おや?」

地面にヒビが入る音が聞こえたかと思えば、少女の姿が無い。
下を見てから上を見上げると、何か点が移動しているのが見える。

「………飛んでるね。
 いやはや…まだまだ、私の予想を上回るものが多いということだね…」

あぁ、確かに翼が生えているな、と少女の姿を見て思った後、
ひとまず原石に手を加えようと、その場を後にするのだった

フィリオソリス > そのまま他の誰に見られることもなく飛び去る.

「人に紛れるなど造作も無いのじゃ.ふふん」

などといっているようである.
後ほど奇妙な少女が居たと話題になったのは言うまでも無い.

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエドガーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からフィリオソリスさんが去りました。
ご案内:「ヴァルケス武器防具店」にイーヴィアさんが現れました。
ご案内:「ヴァルケス武器防具店」にイーリスさんが現れました。
イーヴィア > (夜、此処からが稼ぎ時の酒場や宿屋と違い、一般商店は此処から次第に客足が減って行く。 一時間ほど前に訪れた客が、試し切りや交渉等を経てから、剣を二本購入して帰って行ったのを見送っては、活気に溢れていた昼から夕刻までと一転、大分静かに為った店内をぐるりと見回した。 他の店員は、未だ飾って在る武具を磨いたり、或いはまだ、まばらに残っている客との会話に応じたりして居り。 元々決められた閉店時間が在る訳でも無いから、普段なら完全に客が居なくなった後で閉めてしまうのだけれども。) ――――――………取り敢えず、キリのイイ所までにして置くか。(近くに居た、前職は元冒険者である店員の男に、軽く声を掛けたなら。 店内を廻るついで、他の面子にも伝達する様指示をする。 カウンターの中、椅子へと座っては、のんびりと閉店準備に入る店員の作業を眺めながら。 ふと、懐から取り出した一枚のメモを、ぺらりと捲って、眺め見て。) ―――――……来て『お、店長さん恋文ッスか?』 ――いや違ェ。 (そして、割と陽気で目ざとい性格の青年――彼もまた店員――に見つかり。 べし、と否定のツッコミを入れた)。
イーリス > (陸に上がって久々の王都。根城にしている港市ダイラスとはまた違った賑やかさが夜の王都にはある。人の流れに紛れて歩んでいたものの、ジャケットのポケットに仕舞い込んでいたタグを手にし、さて、と一旦足を止め、辺りを見渡す)確か、…あぁ、あれか。(タグに書いてある店名と、そしてそれらしい趣の煙突付きの店があった。タグを仕舞い込み、すぐには足を向けないのが、習慣付いた癖であり、遠目にて店構えを確認する用心深さ。さほど出入りはない時間帯なのだろう、それでも表を避けて、店の裏へと向かう。裏口に回ると、一応のノックを3回ほど。初見の場所にて少々勝手がわからず、返事があるか、扉があくか、それまでそこで佇むも、やはり癖なのか、何の気なしに腰のサッシュに装備しているダガー辺りに利き手が伸びており)店主殿は居られるか?(涼やかな声は、喧騒の中でも、多少でも店内に届く程度の声量を持って発せられ)
イーヴィア > (――店を出入りする際、裏口の扉に挟まって居た其のメモを見付けたのは、昼を過ぎてからの事。 伝書鳩やら伝令やらで届くならまだしも、直に挟まって居たと言う事は、既にこの王都内には来て居るのだろう。 港からは決して近くは無い距離、態々言伝を残して、直ぐに姿を現さなかったのは、他に別の用事が在ったのだろうと勝手に当たりを付けて。 ――そんな折、裏口の方から響く音。 座ったままでカウンターより、裏手の方へと耳を傾ければ、程なくして、聞き覚えの在る声が届き。) ―――……おう、待ち合わせの客だ。 悪い、後はちょいと頼むぜ。 みんな掃けたら、其の儘閉店だァ。 (椅子から立ち上がり、近くの店員へと声を掛けてから、裏手に廻る。 其の行動で、大方の店員は、訪れたのがどんな類の客なのかを理解した様で、方々から了解の声が響き。) ―――……よう、久しぶり…っても、案外そんなに経ってもないか? ――遠路遥々ご苦労さん、歓迎するぜ。 (――程なくして、裏口の扉は開かれる。 女の目の前、何時かの邂逅の時と変わらぬ姿を現したなら、よう、と声を掛けて笑みを見せ。 店内へと、誘うだろう。 掌が示すのは、カウンター裏の通路を抜けた先、来客用の個室の扉)。
イーリス > (王都を観光、というわけでもなかったが、足を運ぶのは久々の王都ゆえに所用で出かけるところも多く、その上、鉢合わせると面倒な職業の連中も多い。故に昼間はなるべく目立たぬように時間を費やし、この店へと足を運んだわけだが。半歩身を引くように、扉と距離を取ると、ちょうど扉の向こうに気配を感じる。ゆると上げた視線が、扉を開けるとともに顔を覗かせた人物を捉え)やぁ、居てくれたようで助かるよ、店主殿。…ん、確かに、そんなに経ってはいないが…一日千秋の思いで今日を待っていていた、とでも言ってくれるのかと思ったが?(先日逢って以来、さほど時間は経っていないのは相手が言う通りなれど、最後は戯れの言葉にて、笑いを含ませた声が響き。無意識に腰の得物に伸ばしていた手は下ろされ、気安い口調と雰囲気とで相手を見遣り)こちらこそ、わざわざ時間を作ってもらって悪いな。…店の方は大丈夫なのか?(軽い会釈をして、相手の歓迎の意と笑みを浮かべて迎えてくれたことへの感謝を込めて。そのまま裏口より足を踏み入れるも、相手の仕事は気になる様子。ひょい、と相手の向こう側、店の方を気にする素振りをみせてから、相手と共に歩みを進め。促されるままに個室へと入ると)立派な店だな、失礼だが、店員を雇えるほどの規模とは思っていなかった。(まだ閉店準備をする店員の気配もあり、素直な感想を口にしてから、相手へと視線を向け、己の外れた予想にひょいと首を竦め)
イーヴィア > ハハッ、楽しみに待ってたのはこれっぽっちも否定しないぜ。 ただ、何せ普段は海の上だろ? 気軽に脚を伸ばせる場所でも無いからなァ。 割と長旅だったろうさ、疲れは? (海に出る事が無い故に、己は海の事は知らない。 逆に普段海の上に居るだろう相手にとって、陸地移動は割と負担だったのではないだろうか、と。 相手が見せていた無意識の警戒には、差して気にも留めずに店内へと迎え入れれば、裏口の戸を内から閉める。 個室へと歩む前に店内の方へ興味を持つ様子見れば、ふ、と口端釣り上げてから、心配するなとばかりに片手を横に振って見せ。) 嗚呼、大丈夫さ、今日の作業はもう終わってるからなァ。 独りで接客も販売も出来りゃ良いんだが、其れだと家事に専念出来ないだろ? だから、表の仕事は大方任せてるのさ。 (個室への扉を開けば、所謂商談室、と言うよりは寧ろ、広めの休憩室と言った感覚に近い。 仮眠用のだろう寝台が壁際へと置かれていたり、冬場用の暖炉が今はまだ蓋をされて居たりと言った様相が、室内を見回せば目に付くだろう。 木の丸テーブルと椅子のセットが部屋の真ん中に置かれており、其の内の片方へと座る様に促しては、己は後から部屋に踏み入り、後ろ手に扉を閉じて。) ま、其れこそ最初は小さな店だったけどな。 何せ、需要だけは底無しに在るからな、この国は。 少しづつ資金も増えて、今はマァ、潰れない位には遣ってってる、ってトコさ。
イーリス > 君は相変わらず人を喜ばせる台詞を知っているな。(呼気を零して笑みを浮かべれば、至極満足げに目を細めて相手を見遣り)王都まで陸路となると少々骨が折れるが…まぁ、たまには陸も悪くはない。ありがとう、幸いにも疲れた、というほどでもないよ。(海で暮らすも同然の生活をしているため、陸に上がればそれなりに新鮮な景色がある。勿論、気色のみならず、陸の人間にも興味があるとばかりに、細めたままの視線はそのまま相手に注がれている。店に関しては、気を配ることは必要ないらしいことは、相手のしぐさで知り。あぁ、と短く応えると)そうか。あぁ、確かに、接客も鍛冶も一人でするとなれば、なかなか骨が折れるか…。この規模なら、大口の客も多いだろうし、な。(客、という言葉に含んだ色は、己と折り合いの宜しくない連中も含まれるのか、少しばかり苦く笑う気配。相手の造った武具の性能を、いつか己の身を持って経験しないでもないわけで、少し首を竦める仕草を見せ。促された椅子へと腰を下ろすと、自然と武装を解き、テーブルの上にダガーと短銃を置く。それが合図みたいに、ふぅ、と緊張も解くように軽く息をついてから)そういう健全さは羨ましい限りだ。儲けに一役買えるかわからんが、武器を頼みたいんだ。特に急ぎじゃない、君の時間のある時でいい。カットラスを一口頼みたい。(早速商談、という色気の欠片もない話になるも、腰につけていた皮袋を無造作にテーブルへと置く。緩めた皮袋の口から零れるのは色とりどりの宝石、加工済みの指輪にペンダントと言った類の貴金属が出てきて。かなりの量があることは、皮袋が大人の拳大に膨れていることからも解るし、それが対価、という心算なのか、相手の方へ袋ごと差し出してから、返事を待つように相手を見る)
イーヴィア > お生憎様、自分に正直なだけさ。 思っても居ない事を平然と言える様な口先が在れば、もう少し売り上げも上がるんだろうがナァ?  ――…そうか、なら良かった。 もし疲れて動きたくないってなら、空き部屋でも貸せるからな。 (少しばかり軽い調子で、今自分達の居る場所を示し、其れから次に、天井を指差して示す。 裏口から個室へと入るとき、扉の傍に、上へと繋がる階段が見えただろうか。 上はこの店の居住階だと軽く説明しては、先に椅子へと座る女に少しばかり遅れ、己も又、椅子へと腰を降ろして、テーブルへと片肘を突いた。 見やるのは女の横顔、武装を解き、漸く見せる、緊張と警戒からも解放されたかの表情。 掌へと、軽く顎を乗せては、其の様子を眺めながらに、ふと、切り出される話へと耳を傾ければ。 一寸瞳を瞬かせ、それから、ふむ、と小さく興味引かれたかに頷いて。) ―――……カットラス、か。 出来合いの物なら店にも何本か置いてあるがー…、  ………そう言うのが欲しいって訳じゃあ、無さそうだな。(――どさり、言葉にすればそう記せるほど、其の袋がテーブルへと落ちた音は、重い。 零れ出た宝石や宝飾の類を目にしては、一寸双眸を細めて。 其れから、再び女の瞳を見遣っては、其の真意を、伺うように、じっと見詰めて。) ―――――……どんなカットラスが欲しい? この袋の中身全部が代金ってなら、其れ相応の要求が在りそうなモノだが。