2015/10/30 のログ
シオン > 「喜び…僕も嬉しいですし、良いのかな?」
二人とも嬉しい部分の意味合いは違うが、納得して嬉しいならかなり問題はない気がした。
嬉しいのに遠慮すれば嫌がってるように見えてしまう気がして、相手の喜びという言葉に甘えさせてもらうことにする。

「でも、キスはこっちから…んっ…」
了承を取りながら近づいてきた顔に笑みを向けて、こちらからキスをしてしまう。
儀式というからには手順とかあるのだろうか、よく分からないが、さすがにこのままでベッドに横になれば酷いことになると思い、上だけは脱いでしまう。

「これって普通にすれば良いんですか?僕、儀式とか魔法とかよく分からないんですけど…」
特に信仰心もない上に、儀式や魔法などには縁がない以上その部分は相手に任せるしかなかった。

アルシャ > シオンが離れた唇の感触を確かめるかのように自らの唇をなぞる
「はい…普通にあなたの思うままにしていいんですよ」

そう言って上半身を裸にしたシオンを眺める
「でもその前に…」
まだ顔色の悪いままのシオンを包み込むように抱きしめ、体温とともに儀式によって生まれた生命力をその体に送る

送られた生命力がシオンの体をめぐり顔色を回復させていく
そして余ったエネルギーはある一点、少年の肉棒へと集まりそれをはちきれんばかりに膨張させる

「これで気分は大分よくなったと思うのですが、シオンくんはこの先どうしたいですか…」
蠱惑的な笑みをうかべ膨張したシオンのそれを服の上から撫で、問いかける

シオン > 優しく抱きしめられただけなのに、先ほどまで悪かった気分がかなりよくなった。
抱きしめられた程度で肉棒がここまで大きく硬くなることはない。
「もしかして……これが儀式の効果?…いろんな意味で凄い」

儀式の効果に驚きながらも、服の上からでも肉棒を撫でながら聞かれれば、少し考えて…やはり気になっていた相手の胸に手を伸ばして、その柔らかさを確かめるように服の上から揉んでいく。
その感触をしっかりと楽しみながら感じた感想が口から漏れていった。
「アルシャお姉さんの胸は柔らかくて、大きくて、気持ちいい」

アルシャ > 「…ん、シオンくんはおっぱい好きなのかな?」
胸を揉まれる快感に小さく吐息を吐き言う
「それならこういうのはどうですか…」

靴とソックスを脱ぎ胸をはだけさせベッドの上に正座しシオンの上半身を太ももに乗せる。
そして片手でその後頭部を優しく抱き抱えむき出しになった胸を顔に押し当て、
開いた方の手でペニスを服から解放しゆっくりとしごきあげる。

俗に言う授乳手コキを開始する

シオン > 「おっぱい大好きです」
首を縦に振り、当然というようにきっぱりと言い切った。

相手の胸に顔を押し当たられる状態で扱かれると普通に扱かれるよりもやはり気持ちよく、肉棒が反応する。
顔に押し当てられてる胸の間で顔を動かして、口を大きく開けて乳首に吸い付いて、音をしてるように吸い、舌を這わせていく。
「んっ…はむ、んぅ……」

手持ちぶたさになった手はスカートを捲り上げながら、お尻を撫でていく。
やはり女性的な柔らかさを感じられる場所は全体的に好きなために、胸が顔で感じられるなら手はお尻であった。

アルシャ > 「あんっ…大分元気になったみたい…ですね」
胸とお尻に走る快感に甘い吐息を吐く。

「んふふ…シオンくん赤ちゃんみたいで可愛い…、もっともっと気持ちよくしてあげますからね…」
病人の介抱をする者特有の甘ったるい声を胸の中のシオンへと投げ、肉棒をしごく速度を上げる。
興奮と儀式の影響からか亀頭から溢れだした我慢汁がニチャニチャといやらしい水音をたてる。

シオン > 甘い声に気をよくして、乳首を吸う動くはそのままでお尻を撫で回していた手は揉む動きも加えてく。
スカートも完全に前を捲り上げてしまい、もう片方の手で太ももを撫でながらゆっくりと股の間へと手を近づけていく。

赤ちゃんみたいで可愛いと言う言葉には恥ずかしい気がするが自分の状況を考えれば反論はなかった。
いやらしい水音を立てながら扱かれるのはかなり気持ちよく、先から汁を溢れさせて手を汚していく。

「んんぅ…ちゅぅ、はむ…はぁ…んぅ…」
肉棒の扱く動きに反応するように、胸を吸う音の間に熱い吐息が漏れていく。

アルシャ > 「んぅ…私もお胸気持ちいいいですよ……もっといっぱい吸ってくださいね…」
素直に自分の気持ちを伝え、亀頭から溢れる粘液でどんどん濡れて行く手に意識を向ける。
(コレならもっと速くしても平気ですよね?)
粘り気の溢れた感触からそう判断し扱く速度をさらにあげる。
全体をまんべんなく走っていた手はそのストロークを狭め亀頭を重点的に攻め始めた。

そこで股間へと近づく手の感触に気づき…
「……赤ちゃんみたいといいましたけどシオンくんも立派な男の子ですね、いいですよもっと好きに私の体を触ってください」
母性とメスが混ざった優しく淫らな笑みを浮かべゆっくりと太ももの隙間を大きくする。

シオン > 「僕も気持ちいいです…んぅ、はむ…ちゅっ…」
扱く速度が上がったことで一度胸から口を離して、自分も気持ちよくなっていることを伝えておく。
手の動きの反応するように肉棒は手に中で大きく脈を打ち、さらに大きくなっていく。

自分の手の動きを許すように太ももの隙間が大きくなればその隙間へと手を滑らせていく。
下着の上から秘所に触れていけば、指先に湿り気を感じて下着の脇から指を入れて、直接秘所に触れて形をなぞるように撫でていく。

アルシャ > 「はぅんっ…くぅ~~~……」
直接性器を触られる快感にメスの鳴き声をあげ、思わずシオンを抱く手に力を入れてしまう。
シオンの顔に胸の柔らかな感触が押し付けらる。

儀式の開始でスイッチの入った体は完全に出来上がっており秘所を撫でるシオンの指を無遠慮に濡らす。
その気持ちよさを伝えるために肉棒を扱く手を荒々しくふるい快楽の分けあいをする。

(あぁシオンくんの華奢な指…凄く気持ちいい…もっと…もっと感じたい……)
発情しきった潤んだ目で無意識にシオンへ熱い視線を送ってしまう

シオン > 秘所に触れるのと同時に、強く抱きしめられて顔いっぱいに胸の柔らかさを感じていく。
それは自分の指の動きで感じてくれた証拠みたいなもので、もっと感じさせてあげたくなる。
指を揺らす秘所を何度も撫でて、肉棒を扱く手の動きに身体を大きく震わせて射精しそうになっていく。

自分に向けられる熱い視線に気が付けば、笑みを浮かべて秘所へと指を沈めていく。
指で膣内をかき混ぜて、自分の指をぬ濡らす愛液をかきだすように動かしていく。

アルシャ > 愛液をかき出すかのような指の動きに体が喜びに打ち震える。
耐えるように体を強ばわせると全身がヒクヒクと小さく揺れる。
そしてそんなことはお構いなしと言わんばかりに膣腔は小さな侵入者を歓迎するかのように大きく脈打つ。
グニグニとした肉ヒダの動きがシオンを指を犯す。

「あぅ…っん……シオンくん私…わたしぃ……」
絶頂の前触れを伝えるべく股が愛液を吐き出し指と下着を淫らな匂いでそめあげ、手は限界まで速度を増していく…

シオン > 指に吸い付くかのようにひだが指に絡み付いてきて、指の動きに反応する身体を見れば指を増やしていく。
指を根元まで入れれば、膣内を指を動かしていやらしく水音を立てながら、激しくかき混ぜていく。

「アイシャ…お姉さんっ…イクッ…」
激しくされて手の動きに耐えられず、肉棒を大きく震わせば勢いよく精液を吐き出していく。
一度では収まらずに何度かに分けて精液で相手を汚していく。

自分が射精しながらも指の動きは止めるどころか、一段と激しく膣内をかき混ぜて、自分と同じく絶頂に導こうとしていく。

アルシャ > シオンの肉棒が精液を吐き出す胎動を手の中で楽しむ、吐出された精液は手と腕に生命の温もりを伝える。
胸の中の少年の絶頂に満足し体の力が抜けていく。
それに呼応し性器から伝わる快楽がどんどん肥大してついには達してしまう。


「やんっ!…私ももう…駄目…いっく~~~~~~~っ!!!………」
絶頂にそめあげられた膣は受け入れたシオンの指をぎゅうぎゅうと締め上げる。

吐き出した粘液が儀式の必要量に達したのか二人を淡い光が包やがて消えた

「はぁ…はぁ……治療は完了したみたいです、体の様子はどうですかシオンくん?」
絶頂の余韻で乱れた呼吸をなんとか落ち着けて尋ねた

シオン > 自分の指を締め付けて、絶頂に達した後に起きた現象にいったい何がおきたのか分からなかった。
自分たちを包む光、そしてそれが消えていくがまったく理解出来ていなかった。
分かるのはいまだ残る絶頂の余韻だけで、治療完了の言葉を聞けば思いだした。
「体の調子は…はい、何の問題もないみたいです…後、凄く気持ちよかったです」

自分も少し呼吸を落ち着けるように深呼吸して、もう一度自分の体の調子を確かめてみて、やはり問題はない。
「これが儀式ですか…不思議です」

アルシャ > 大丈夫そうなシオンの姿に満足し微笑む。
「えぇ、なんと言っても神様の奇跡ですもの私達には理解できないのも当然ですわ。」
決して自分の力ではないのだが少し得意気になってしまう、その様子は歳相応に幼い。

「ふふふ…それにしても本当に気持ちよかったみたいですね……」
そう言って手を白濁に染める粘液を愛おしそうに舐め上げる。
まるで甘い蜜でも舐めるかのように目を細ませ自分が満足させた男の味を堪能する。
そしてはたと気づく。

「あ、そうでしたここは診療所なので悪いのですが他の患者様が来た時の為にそろそろ帰りの支度をお願いしても…」
しばらく余韻に浸っていたい気持ちをこらえて申し訳なさそうにシオンにつげる。

シオン > 「神様の奇跡ですか…僕にはアイシャお姉さんの奇跡って感じですけどね」
信仰心がないとやはりしてもらった相手の奇跡のほうがしっくり来るのだった。

自分の出した精液を舐める姿を見ると、息を呑んでしまうほどの嫌らしさを感じてしまう。
また今度は儀式関係なくしたくなってしまいそうだったが、診療所という言葉で自分の居る場所を思い出す。

身支度を整えれば、少し悩んで相手の前に立ち、笑みを浮かべる。
「アイシャお姉さん、ありがとうございました」
そう告げて、唇をしっかりと奪ってしまう。
背を向けると扉までいき、もう一度振り返る。
「今度は普通にエッチしましょう」
それだけを告げて診療所を後にするのだった。

アルシャ > 「それでは気をつけてくださいね」
シオンのしっかりとした足取りの背中を見送りアルシャは留守番を再開する

(普通にエッチか…)
未だ経験したことのない姿を想像し思わず赤面する。
その姿は恋愛に憧れる少女のものであった…

ご案内:「王都マグメール平民地区 小さな診療所」からシオンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール平民地区 小さな診療所」からアルシャさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にルカさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からルカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区のとある飯屋」にルカさんが現れました。
ルカ > がつがつむしゃむしゃもぐもぐわしわしざらざらごくん

「おかわり!」
『よく食うねぇ、相変わらず……お金大丈夫なのかい?』
「んぐ。らいじょーぶ、仕事はへーこうしたから。」

とある飯屋にて。大食いチャンピオンもかくやといった勢いで飯をかき込む、一人の女性。
彼女の名はルカ。人に仇為す魔物を狩る者……のはずなのだが。

『っていうか、そんなに食ってお腹壊したりとかしないわけ?』
「……ごくっ。むしろ足りないくらいだよ。仕事が終わった後はお腹が減ってしょうがない。」

そう言って再び一心不乱に、一抱えはあろうかという皿に山盛りにされたピラフを、水でも飲むかのように腹に流し込んでいく。

ルカ > 「ぷへーぇ。ごっそさん。」
気付けばルカの周りには人だかりができている。
それはそのはず、既にルカはこの大皿山盛りの特注ピラフを3杯ほどおかわりしていた。
むしろ、この衝撃映像を目の当たりにして集まらないほうがむしろ妙といったところである。

『まいど。それじゃお勘定……』
「待った。……まだお腹減ってるからさ、今度はシチュー貰える?」
『……あいよ。』
もはやマスターも何も言わない。顔馴染みなのか何なのか……というかこんなことをされたら嫌でも覚えるだろうが、
もはや好きにしてくれと言わんばかりにシチューを運んできた。

鍋で。
「へへへー♪いただきます!」
ばちん、と手を合わせて、スプーン……の横に置いてあった大きめのお玉を引っ掴むと、どんどんとシチューを飲み込んでいく。
周囲から歓声が上がった。

ルカ > ルカの異常な食欲は、ヴォルヴァドスの『巫女』であることも関係しているのだが……
今のルカにとっては正直そんなことはどうでも良かった。
目の前にある美味を一滴残らず腹に収め、消化吸収し、カロリーにして消費する。
今の彼女の行動理念はそれだけだった。

ちなみに、彼女の財布がほぼ常時すっからかんなのは、この食欲のせいであることはもちろん言うまでもない。

ルカ > 「けふぅ。あ、失礼。」
ささっと口元を抑えて苦笑い。ここらへんの良識は一応ちゃんとある。

『……お勘定……』
「プリン。」
『…………はい。』

この時点でルカの腹に消えているのは推定450ゴルド。

ご案内:「王都マグメール 平民地区のとある飯屋」にマリーさんが現れました。
マリー > 「ふぁ……」

自分の魔術属性……電気は、思ったより応用範囲が広い。
だからこそ、その研究には時間をかけて……結果、食事は外食任せ、と言う事も多いマリーである。
今日も今日とてそのつもりで飯屋に来て……

「……え、何コイツ」

冗談みたいな量を食べてる奴に出くわした。え、待って、さらのかずおかしい。

ルカ > 「んごごごご」
それはあまりにショッキングな映像。
まるで麺類でも啜るように、巨大なプリンが吸い込まれて口の中、食道を通り胃の中へと掻き消えていく。
明らかに腹の中に収まる量ではない。と言うかそもそも人間が食べるような量じゃない。

マリー > 「……おっちゃん、ボクはパスタね」

呆れとか困惑とか、そう言うのを隠せない顔で注文を取って席に座る。
パスタが出てくるまでの間、じーっと横でドカ食いしてる奴を眺めるが……

「(……お金あんのかな?)」

そこがちょっと心配だった。
良心価格がウリのこの店と言えど、大盛りをこれだけのサイズ食べまくってれば相当なお値段になるはずだ。いやまあ、あるから食べてるんだろうけど……

ルカ > 「……ごぐん。……ふいー、いい具合に腹八分目。」
完全に飲み込んだ後、更にショッキングな発言が。

そして、その注文を横目で聞き、マリーにこっそりとこう伝える。
「ちょいとお嬢さん。この店のパスタってすっごい香辛料効いてるんだけど辛いの大丈夫?
 ここのマスター、いい人だけどかなりの辛党なんだよ。」
余計なお世話かな、と思いつつもこっそりと耳打ちして。

マリー > 「(え、これで腹八分目とか何言ってんのこの人)」

ドン引きは更に加速した。これだけ食べて足りないとかどうなってるんだ。
自分の体以上のサイズ……要するに物理的な容量限界くらい食べないと腹膨れないんじゃないかなコイツ、なんて思ってたら、こっそりと話しかけてきた。

「ん?ああ、ボクもそりゃわかってて頼んでるよ。疲れで頭も体もボケてる感じがしてさ、刺激が欲しいんだ」

電気を使った魔術の開発には、自分で色々試す必要がある。そのためどうしても疲れるし、色々試行錯誤していると頭も回らなくなってくる。
そう言うマンネリと言うかなんというか……に陥った時に頭を切り替えるのに、ここのパスタはちょうどいいのだ。目が覚める感じがする。

「と言うか、キミお金あるの?」

ついでだ、と思って聞いてみる。
これだけの量ガッツリ食べて余力のある財力をしているなら、その出所もちょっと聞いてみたいところだ。

ルカ > 「そっか、それなら余計なお世話だったかな。」
ぽりぽりと頭を掻いて、ちょっとだけ申し訳無さそうに頭を下げる。
そして、その言葉を吐いた数瞬後に少し考えこみ、一言。
「マスター、私にも頂戴。特盛りで。」

「そんなにシャキッとしないの?随分大変そうだ。
 良ければ理由でも教えてくれないかな?いや、駄目なら別にいいけど。」
まぁパスタが茹で上がるまでの時間でいいからさ、と軽く付け足して。

「お金?あぁ、あるある。」
そう言って、近くに立てかけられた巨大な鋏に巻き付けられた布から、分厚い財布を取り出した。
見ればかなりの大金が入っている。富豪、とまではいかないものの、見せれば人が「おぉ~」と言うくらいの額はあるようだ。

マリー > 「ん、別にいーよ。ボクも初めてここのパスタ食べた時はドン引きしたし」

何この辛さ、客の舌に喧嘩売ってる?と思ったのもそれなりに昔の事、懐かしい。
……今はこの目の前の女性に、何その食欲、人体の限界に喧嘩売ってる?くらいの感じでドン引きしているのだが。

「あー、魔術の開発、でいいのかな。ボクの能力は応用性が高くてさ、なんか出来ないかって色々試行錯誤するんだ。だけど、疲れるし煮詰まってくるし……って事で、ここのパスタなわけ。
……わお、結構持ってるね。どうやって稼いだの?」

ぐでーっとしながら問い掛ける。それこそ姉が見たら、呆れ顔で「だらしない」と言ってきそうな姿であるが、今のマリーにそんな余裕はないのだ。

ルカ > 「分かる分かる。でもあの辛さが癖になるんだよねぇ……。冬とかにスープパスタにしてもらったりするともう最高でさ。」
うんうんとやたら共感するように頷く。
質量保存の法則に真っ向から殴り合いを挑んでいる自分の体にドン引きされているとは露知らず、ではあるが。

「ほほう。能力……ってことは、魔術とかじゃないんだよね。先天性?私にはそういうのないから、ちょっと羨ましいかな。
 ……って流石にそのポーズはだらしなさすぎるよ。」
はは、とちょっと冗談めかして笑ってみせる。

「んー、なんていうか……依頼?だよ。ほんとはこんなにお金もらうつもりはなかったんだけど……
 依頼主さんが甚く感謝してくれて、どうしてもどうしても、って言うから。流石にそこまで言われたら拒否しまくるのも失礼だしさ。」

マリー > 「あれで、また頭に気合いが入るんだよねー……激辛も使いようってね」

くすくすと笑いながら応答する。大体この店の激辛パスタを勧めてみると「何言ってるんだこいつ」って顔をされるので、こうやって話が合うのは珍しいし結構嬉しいものだ。

「魔術……なのかもしんないけど、ボクはそんなつもりで使ってないね。なんでか使えるレベルだし。習ったものじゃないって意味じゃあ先天性かな。
……お姉ちゃんみたいなこと言うねー。いーじゃん、疲れてるんだよボクはー」

ぐってー。
ようやく一つ技が形になったのだが、それを形にするまでに体力を使い果たしてしまったのだ。完全にHP一桁状態である。

「あー、依頼かー……いいなあ、こっちなんて依頼主が渋ることだってあるのに」

バウンティハンター、と言えど別に賞金首だけを狙うわけじゃない。
賞金首は値段がはっきりしているので狙いやすいが、その分強敵で数も限られる……普段が、何でも屋みたいな感じでよろずの仕事を請け負っているのが実情だ。
その中でたまに魔物退治もするが、こなした後で支払いを渋るケチな依頼主などはザラ。特にぱぱっと終わらせて来ると、オマケがつくどころか「それだけ早く終わったんだから少なくていいだろう」とか抜かす始末。
確実にお金を得るために無駄に時間をかける、なんて要らないテクまで身についてしまったくらいだ。大金をポンと出してくれる依頼主は本当にうらやましい。

ルカ > 「頭がスカッとするよねー。逆にアッツい日に水で流し込みながらガツガツ行くのも美味しいんだこれが……」
ほへぇ、と顔を緩めれば腹が鳴る。驚異的な消化速度である。というより、明らかに人間のそれではない。

「そういうのってあるよね。『何で使えるのかわからないけど、使えることは分かる』ってやつ。無意識に覚えちゃったのかな。
 ……ん?お姉さんいるの?」
首を傾げてそんな事を聞いてみる。
悪気はないようだが……。

「………私への依頼なんて、正直言って無い方がいいんだけどね。日銭くらいなら、雑用でも稼げるから。」
そう言って、少し寂しげに笑ってみせる。

彼女の仕事は、『人に仇為す魔を狩る』事。
それはつまり、『魔に虐げられた人』が居るということであり、咎を背負った者であれど『誰かの命を奪うこと』でもある。それが、彼女には暗い影のようなものだった。
それは彼女の自己満足、美学のようなものにすぎないのかもしれないが……彼女にとって、『仕事が多い』ことは少し悲しいことでもあった。
神だ何だと綺麗事を言っても、結局『誰かの生命を食い物にして日々の糧を得ている』という事実は、彼女自身こそが最も良く知っていることだ。

マリー > 「気合いが入り掛けてるところに一発追加で入れる感じで食べるといいよねー。暑い日にやって思いっきり汗かいちゃうのも案外悪くないんだよね」

言いながら、腹が鳴る音を聞いてドン引きである。え、なにまだお腹空いてるのこの人。

「……で、そう言うキミはいくら食べれば満足なの?
まあ、ボクの場合はホント気付いたら使えてたって感じ。こういうとアレだけど、才能があったのかもね。
……お姉ちゃん、いるよ。いや、いるハズ」

意味深な事を言い、少し顔を下に向ける。
まだいるはずだ。そう、きっとまだ、あの強かで賢い姉は生きている。
そう信じて、日々を生きている。

「ふーん……そこら辺似てるかもね。バウンティハンターなんて、要り様って事は賞金掛かるようなヤツが出るって事だしさ。
もしかしてご同業?」

暗さを振り払いつつ尋ねる。
マリーはあまり他の同業者に興味がなかったため、同業でも知らない人が結構多かったりするのだ。

ルカ > 「なんかあのパスタ、結構不評らしくてマスターもちょっと落ち込んでることあるんだよね。
 こうやって私達が食べてるとこ見て、ホッとした顔してる時もあるよ。」

その腹の音を聞きつけてヤバいと思ったのかどうなのか、パスタが運ばれてきた。
ルカの皿はマリーの大きさの2倍、盛り方は皿の厚みを除外しても高さが3倍ほどあった。
もはや山か何かである。

「……分かんない。この眼帯をつけた頃からかな、満腹になったことないから。
 へぇ~……いいなぁ、才能か……うん、やっぱりちょっと羨ましい。
 ……なんか、まずい事聞いちゃった?」
少しおずおずとその顔を見る。申し訳無さそうにも見えなくもないが、
目の前の顔よりもデカいパスタの山と相まってどうしてもギャグにしか見えない。

「んー、私は……『宣教師』、兼『魔族狩り』かな。
 人を不当に傷付けたり殺したりした魔族を狩るんだよ。……矛盾してるかもしれないけど。」
ぽりぽりと頬を掻く。本質的には似てるかもしれないね、などと付け足して、片手間でパスタを口に運び始める。

マリー > 「あー、わかるわかる。じゃあ激辛やめればいいのに、って思うんだけど、しつこく激辛なんだよね」

この拘りはちょっと理解できない。ちょくちょく食べてる身からすればまあ、ありがたいのだけれど。
……してこの分量である。え、何コイツ。

「なんかの特殊体質?それだけ食べて満腹にならないとか、胃が転移門になってるとしか思えないんだけど。
ま、開花はちょっと遅かったけどね……ん、まあマズいって程のものじゃないよ」

少し考える。
重苦しい話題だし、初対面の相手に話すようなことじゃあない。
のだけど。

「……ボクはね、バウンティハンターになる前は普通の平民だったの。ちょっと下の方だけどさ。
そこで家族と暮らしてたんだけど、ほら、随分とこの国ゴタゴタしたでしょ?
その時に、パパは死んじゃって、ママとお姉ちゃんは行方知れずでさ……ボクがバウンティハンターになったのも、名前を挙げて有名になって、ママとお姉ちゃんの所に名前が届く様にしたいからなんだ」

寂しそうな顔で口にする。
なんだかこう、隠してるよりは素直に言ってしまった方がいいような……そんな雰囲気を感じたのだ。ある種の親しみやすさかもしれない。

「……ゴメンね、暗い話してさ。ま、結局魔族を狩るって意味じゃ似たようなもんかもね」

ぽりぽりと頭を掻いて、誤魔化す様にパスタを口に運ぶ。
うん、辛い。

ルカ > 「ポリシーみたいなものなんじゃないかなー……。ほら、あるじゃない。ここだけは変えたくないみたいな一線っていうの?」
うんうんと頷きながら、がつがつとパスタを食っている。
食べるのが早すぎて、口に運んだ直後にパスタを巻き付け始め、咀嚼と飲み込みが完了した瞬間に次の一口を口に運んでいる。
もはや流れ作業か何かだ。

「やー……お医者様にも診てもらったんだけどね。理由は分からないみたいなんだ。あっ辛。
 ……体温が常に40度くらいあるって言われたけど、何か関係あるのかな。」
そんなさらっと特異体質の事実を明かして、水を飲みつつパスタを流し込んでいく。明日のおトイレが心配である。

「……そうか。……ここで宣教するつもりはないけどさ。
 『無い火種は燃えない』って、故郷の言葉。私、この国出身じゃないんだ。だから、部外者のかってな言い分になっちゃうけど……
 君がそうやって行動し続けてる限り、一歩は小さくても確実に近付いてるはずだよ、お姉さんたちに。
 ……はは、説教みたいな口聞いちゃってごめんよ。」
頬を掻き、微笑む。
自分も、小さい頃に親兄弟を亡くしているのだ。もう一度家族に会いたいという気持ちは分かる。

「お互い様でしょ、暗い話は。
 さ、冷めないうちに食べちゃおうか。」
と言いつつ、既に話しながら半分ほど消え失せているのだが。

マリー > 「謎の拘り、って奴だね。わかんなくもないかなあ」

とは言え、生死の狭間で生きるバウンティハンターにとって、拘りはぽいぽいと捨てるべきものでもある。一つの手段に執着していてはいつか敗れるからだ。
まあ、それは料理人のおっちゃんに適応するのは無理があるだろうし、言わないけど。

「なにそれ、あっついっていうか……日常生活が不安になりそうだね。その体質に適応しちゃってるのかな?
……うん。いつかあの日に帰るため、いくらでも頑張るよ。ありがとね」

ふふ、と笑う。
人に抱えていたものを話してしまうのは、こんなにも気が軽くなるなんて。ちょっと驚きだ。

「ま、そだね。食べよ食べよ……ん、辛っ、って早っ!?」

おかしい。倍くらいあったはずのパスタが同じくらいの量になってる。
すわ食べた先から消化して熱量に変換されてるんじゃ……などと思いながら、自分も激辛パスタを心持ち早めに口に放り込んでいく。からうま。

ルカ > 「大なり小なり、そういうのはあるものだよ。それを理解されるかどうかは別としてさ。」
うんうん、と何故か頷いている。「そういうの」があるのだろうか。

「特に病気とか、ってわけじゃないし……むしろ身体能力はグッと上がったしね。困ったことがないなら別にいいよ。
 あと冬場は戦闘装束でもあんまり寒くなくて便利なんだ。」
それでも熱由来ではない辛味には耐性が無いようで、しきりに水を飲んでいる。

「……ん、何か困ったことがあったらお姉さんに言いなよ。
 流石にこんなドカ食いは普段からしてるわけじゃないけど、大抵はこの店でご飯食べてるから。」
料理できないし、とボソッと付け足した。
20も超えておいて情けないお姉さんも居たものである。
それでも、その重荷が少し軽くなったような笑顔を見ればこちらも頬が自然に緩んで。

「ん?早いかな?」
もっさもっさ。何かの発掘作業のごとくパスタの山を掘り進めている。
付け合せのミートボール(からい)は横に寄せてある。好物は後で食べるタイプのようだ。

マリー > 「得意不得意ってのもあるし、突っつくのも野暮だよね」

例えばマリーは、雷撃しか使えない様に。なので他の属性は高価な巻物(スクロール)で誤魔化しているのだ。

「いやー、困った事って言うか、食費がかさむってのは十分じゃない?って、普段からしてるわけじゃないんだ。
ん、ボクも結構ここ使ってるから、またその時は声かけるね」

もさもさずるる。辛くて美味しい。
普段はいつも一人で気を張っているマリーなので、こうやって気を許せる相手と言うのは心強い。なんだかんだでまだまだ年若い少女なのだ。
……聞こえてきた声から察するに、家事スキルはマリーの方が上だろうが。

「早いよ、ボクの数倍は。と言うかそんなに食べてむせたりしないの?」

ミートボールは一緒に食べる派のマリーがその分遅いのかもしれないが、それにしたってこの速度は異常だろう。
ああ、もうさっきより差が開いてる。