2015/10/15 のログ
■アレサ > はー……はぁー……はぁっ……ん……(すっかり荒くなっていた息を整えていたはずが、唇をまた受け入れるとすぐに落ち着いたように目を細め)……良かった、って過去形にしちゃダメじゃない?これからもっともっと、気持ちよくしてくれるんでしょ……(それが離れると、くすり、とまたいたずらっぽい笑みを浮かべる。護衛をやっていた間ずっと溜め込んでいた欲望のタガが酒の力で外された以上、まだまだこんなものでは満足できない。視線にこもる期待はますます強まるばかりだった)
ご案内:「冒険者の店「踊る雌馬亭」」からアレサさんが去りました。
ご案内:「冒険者の店「踊る雌馬亭」」からダン・ジェスさんが去りました。
ご案内:「骨董屋”影の国”」にスーさんが現れました。
■スー > 看板は真っ黒、文字は白。
お店の雰囲気も真っ黒。部屋の中はランプでほんの少し明かりが付いているだけ。
そこの中心には老婆が一人。
寝ているのか起きているのか、分かりづらい。
糸目のまま、そっと佇む。
店の中には様々な、骨董品。本物かそれとも偽物か。
武具や、書物、花瓶などなど、様々なものが広がる空間で。
今日も老婆は、気ままに訪れた客を待つ
■スー > 「ぉぉ……いけない。寝てたわ……」
ほぉっと息を吐きながら、そっとお茶の準備。
今日はいい茶葉が入った、丁寧にいれよう。
そう思って、トポトポと温めて蒸して……
「……――」
カウンター。そこにティーカップと、ポットを置いて
砂時計を設置。揺れる椅子に腰を掛けて
砂が落ちきるのを待つ――
「……すー……」
まつ……
ご案内:「骨董屋”影の国”」にフェリアナさんが現れました。
■スー > 砂時計の砂が落ちきって――
ほんの少ししても、動く様子はなく。
今日は穏やかな日。
まったりとした空気の中で。
ゆらゆらっと、椅子に揺られて。
心地よさそうに目をつぶる老婆。
ちょっと、放置しすぎて。
そろそろ、濃くなりすぎてしまうんじゃないかと
思うくらいの――そんな……
「すー……むにゃ……」
きっとお客さんが来ても気づかないんじゃないかと
思うくらいの、熟睡であった
■フェリアナ > こんこん、とドアをノックすればゆっくりと開いて店の中へと踏み入れる。
「こんにちはー……」
控えめに声を掛ける。初めて訪れた店だからか、少し緊張してしまっていたのかもしれない。
ここに来た目的は呪いに関する品が置いてないか見てみようと思ってのことだった。
勿論、自身の呪いを解くモノがそうそう置いてあるとは思っていないが、せめて情報だけでもと
ダメでもともと訪れたのだった。
店に入ると、カウンターには店主らしき老婆がうたた寝をしていた。
起こすのは可哀想とも思い、少しばかり躊躇ったが自分もいつまでもここに立ちぼうけている場合ではない。
「すみません、こんにちは……ちょっと店の品物を見せて頂きたいのですが」
果たして夢の中へ片足つっこんでしまっている彼女は目を覚ますのだろうか?
■スー > ちりりんっと、ドアを開ければベルが音を鳴らす。
その音に反応して、幾つかの文字が浮かんで――
文字が発光すれば――
「おや、お客さん? いらっしゃい。どうぞ。変なものばかりだけれどね」
目はそっと閉じたまま。
顔だけ上げて、とぽとぽと紅茶の準備をする。
「暗い場所だが、光るものはだからこそ見えるさ。どうぞ?」
紅茶、飲むかい?
なんて言いながら、カップをとりに椅子からひょいっと降りて
■フェリアナ > 「ふふ、哲学的な話ですね」
暗い場所だからこそ、光る。成程、摂理だ。
その光を追い求めて長年探し続けていたが、果たしてその光を見つけることは出来るのだろうか。
少しだけ、気弱な自分の心に苦笑を浮かべながら、店主へと視線を向け――
「そうですね……、この店に、呪いに関する品物はありますか?」
まずは当たり障りのない言葉を選んで尋ねる。
いきなり自分の呪いについて話しても、はいそうですかとすんなり理解してくれるとは限らない。
もちろん魔術による呪いは存在しないわけではないが、普遍的にありふれているというわけでもないだろう。
…………多分。
「あ、紅茶は頂きますね?お好きなんですか?」
注がれているティーカップを手に取ると、軽く唇をつけて啜る。じんわりと身体に熱が灯るようだ。
■スー >
「そうかな?」
ふわりと口端だけを歪めれば、自分もすすり。
眉間にしわを寄せる。
自分の思った濃さと違ったらしい。
――濃い。
「呪い? あぁ、曰くつきならあるよ。本当か嘘かは
知ったこっちゃないけれどね? にしてもそんなもの何に使うのさ?」
ある一角を指差す。
ランプの明かりに灯されて、鎧だの剣だの。
いろいろなものが置いてある場所だ。
そこだけは、カテゴリー別になっておらず。雑多に物が置かれていた。
「好きというわけじゃないけれど。たまたま、良いのが入ってね」
運が良かったねと、付け足して
■フェリアナ > 「ああいえ、正確には呪いを解くような道具を探しているのですが……」
呪いをかけると思われているのだろうか。
……まあ、普通にそんな品を求められたら疑問を抱くのも当たり前だろう。
とはいえ、そちらに関しては今の自分には不要のものだ。
「まぁ……正直、呪いに関するモノが本当にあるとは思いませんでしたが」
骨董品屋だからだろうか。
それとも、この店が特別なんだろうか。
……この老婆も、喰えない人物のようだ。
店の片隅に雑然と放置されている品物の数々を眺めながら、ふむと小さく頷いて。
「実は、私、とある呪いにかかっていまして……その解呪が出来ないかと方法を探しているんです」
曖昧に濁していたのでは埒が明かない。
多少なりともこちらの胸襟を開かなければ、情報も手に入らないかもしれない。
無駄に終わろうとも、これだけの品物を仕入れる店主だ。何かしら伝手ができるかもしれない。
■スー > 「あぁ、解呪のそれね。いや、ほら。奴隷とかにそういうことしたいとか
そういう人もいるしね。人は見かけによらないし、ほら、ね?」
なんて、老婆のくせにうろたえつつ。
そっち方面は……なんて、顎に手を当てて思い出すしぐさ。
「いや、本当かどうかは知ったこっちゃないけれどね。買ってくれーとか、引き取ってー。だとか、くるもんでさ」
あったようななかったようななんて、唸っていたが。
「おや、呪いに? 一体それはどんなものなんだい?」
糸目がゆっくりと開く、金の瞳がそっと綺麗な眼差しを射抜き。
「それらしいのはいくつかあった気がするが。呪いの解呪っていうカテゴリは作ってなくてねぇ……内容さえわかれば、思い出しそうなものなんだが……」
ふぅむっと唸りつつ
■フェリアナ > 「ああ……成程……そういうことですか」
奴隷とは無縁の生活ではあったが、そういう制度についてはあまり快くは思えない。
とはいえ、それをここで愚痴ても仕方がない。
それを変えられるほどの力や立場があるわけでもなし、店主としては例を挙げたにすぎないのだから。
「う……まあ、それは………」
と、店主から呪いについて聞かれると、気まずげに口を噤んで視線を逸らしてしまう。
しかし、言わなければ店主としても品を探し出すのは難しいだろうし、曖昧に言っても理解はされないだろう。
小さく溜息をつきながら、軽く首を振るとぽつりぽつりと話しだす。
「……ひとつは肉体の時間が五分の一になる呪いです。老化が遅くなると言えば聞こえはいいですが、周りの人たちと違う時間を過ごすというのは……つらいものです」
そっと吐息を吐き出す。
その苦悩は、時間が進むにすれ深くなっていた。
周りと過ごす時が違うということをより強く感じさせられてしまうからだ。
「……もうひとつは、その……肉体的なことなのですが……」
ごにょごにょと恥ずかしげに口籠りながら、きゅっと無意識のうちに両手の指を組んで自身の股間へと隠すように覆う
「……実は、その……男性の性器が生える呪いにかかっていまして」
相手が老婆だからこそ、話すことはできたけれど、
それでも恥ずかしいモノは恥ずかしい。
顔をかぁっと真っ赤にさせながら、視線を彷徨わせていた
■スー >
そんな不快感に気づいているのやらそれとも気づいていないのやら……
そっと口に、紅茶を運んで、ほうっと息を吐く。
じぃっと見ていれば目を背けられて。しかし、紡ぎだされた声を
聞けば、茶化すこともなく。うんうんっと頷いて話を聞いていた。
「そうだねぇ。それは辛いもんだ。友となれば、それと別れてしまい
苦楽をともにできるとおもいきや、ずれて共有できなくなってしまう
どれだけの時間と、どれだけのズレがあったかは知らんが」
そっと優しげに微笑んで。
「よく頑張ったねぇ。偉い」
一言そう告げてから――
静かに次の声を聞けば、目を丸くして
「おや、そっちはむしろあったほうが楽しいんじゃないのかい?」
なんて言いながら、リストをぺらぺらとめくり始める
■フェリアナ > 「………ありがとうございます」
優しい老婆の言葉に、ほっと心が温まる気がした。
呪いにかかったのは旅の途中だ。
家族はもとより、相談する仲間もいない。
誰かに優しい言葉を掛けてもらうのは滅多にないためか、より嬉しく感じてしまう。
「ふぇ!? た、楽しいって、わ、私はそんな!?」
突然さらりととんでもないことを言い出す店主に思わず口に含んでいた紅茶を吹き出してむせてしまう。
……もちろん、男の部分を使って自慰をしたこともあるから、その快感を知らないわけではないのだけど。
■スー >
「あっはっは。そう? 女の快楽とは、男のものはまた違うって聴くよ?
それこそ、それを得るために秘薬やら魔術やらに手を出す者もいるっていうのに……」
少し湿っぽい空気はどこへやら。
ランプの火がゆらりと揺れて。
「そういう玩具もいっぱいあるよ? 指だけじゃ、物足りないってやつもいるしね……」
見てみるかい? なんて言いつつ。そっと布巾を渡して。
吹き出したのを拭きなと目で訴えて。
「簡単なものなら解呪できるだろうが、結構強いものなら
難しいかもしれないねぇ。そこまですごいのはなさそうだ」
■フェリアナ > 「……意地悪を言わないでください。私は飽くまで女ですから」
からかうような店主の言葉に、ぷいっと顔を背けたがすぐに笑う。
からかわれても、それを許してしまえるのは何となく彼女の人柄がそうさせているのだろう。
まあ、快楽云々については、同意せざるを得ないが。
「い、いえ!そういうのは、別に……か、構わないので」
話が脱線してますよ、と付け加えながら、慌ててぶんぶんと頭を横に振る。
興味がないわけではないが――…否、どちらにせよ旅する者としては余計にかさばるモノは極力減らしておきたいのだ。
決して、意固地になってるわけではない。決して。
「……そうですか、有難うございました。また機をみて訪れさせて頂きますので、もし何か分かれば教えてください。
きちんと情報料も支払いますので」
手渡された布巾で紅茶を拭き取りながら、苦笑を浮かべた。
■スー >
「ふむ。種付けするよりされる側がいいと」
やっぱここの感覚は少しずれているのだろうか。
随分と曲解し、なおかつストレートな言い方だった。
「そうかい? 興味があったらいつでも見に来てもいいよ?
いやー、こんな身なりでなければ相手してあげれたんだけどね
残念残念……」
ぱたりと、リストを閉じてから。またくると聞けば。
引き止める要因もなく――
「はいよ。光るものを探すようならご贔屓に。それなりに
いろいろ、広げておこうかね」