2023/06/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にネーヴェさんが現れました。
■ネーヴェ >
「はふ…街についたはいいですけど、どうしましょうねぇ…
穴場な宿が、ここにもあればよいのですけれど。」
様々な地を転々と旅する、踊り子のネーヴェは王都マグメールの平民地区を練り歩く。
ひらりはらりと、透き通る衣装の裾を舞わせながら、彼女はあたりを見渡していた。
記憶を失い、まだ日々を過ごしてそう長く月日がたったわけではない。
故に、王都とは言えこの地に訪れたのも、初めてだったのだ。
そんな彼女でも最低限の常識と、知識そのものは持ち合わせている。
食い繋ぐための金銭が必要なのも理解しているし、今の手持ちが心もとないのも分かっている。
だからこそ、何かしらで金銭を得るまでの手ごろな借り住まいを探していた。
あるいは、それを知っているかもしれない、この街に詳しそうな人陰を、だ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアモルファスさんが現れました。
■アモルファス > その踊り子の女が瞬きをした直後、その前方数メートルの地点に、瞬きをする以前には存在しなかったものが現れる。
ローブを着込んだ、フードを目深に下ろしているため顔がまったく見えない人影。
それは彼女に対して体を真横に向けており、虚空の一点を見詰めていた……かも知れない。
かも知れないというのは、よく見れば顔の部分には白い仮面があったからだ。
体の向きはそのままに、ぐるり、と首が動いて顔だけが女の方を見た。
驚いた様子というのともまた違うが、そこで初めて踊り子を認識した気配がある。
そこまで踊り子が考えるかどうかはさだかでないが、二者は偶然邂逅したのだ。
ローブの存在は、どこか壊れた機械的でぎこちない仕草で、持ち上げた片腕を振る。
それは聖職者が胸の前で心棒する神に聖なる印を切るのにも似ていた。
ぱっ。ぱっ。ぱっ。
ランプが明滅するようなリズムで、通行人の姿が消えていく。
実のところそれは通行人に何かをしたのではなく、ローブ姿と踊り子が別の次元へと隔離されていく過程で、
隔離される側からはそう見えているというだけ。
いわゆる常人のような思考能力は持っていないが、ローブ姿の存在は引力を感じる存在以外に興味を一切抱かない。
興味がない存在に対してはよほど邪魔だてされない限り、害になることもない。あえて害するほど認識できていないのだ。
■ネーヴェ >
「………えっ?」
最初にネーヴェが挙げた声は、疑問の声であった。
彼女の眼前にはいつの間にやら、ローブを着込んだ仮面の人影。
みるからに怪しげなその人影は、ぐるりとその顔だけがこちらを見つめてくる。
当然、そんなものをみれば微かな恐怖を抱くのも無理はない。
だが同時に、その視線が自分に向けられていることだけは理解できる。
なぜならば今目の前にいる相手もまた、自分のことを認識しているはずなのだから。
ネーヴェは、この相手に見覚えは当然なかった。
少なくとも己が探しているような相手ではないのも、何となしに感じ取れる。
「あの…どちら様ですか?私に何か用でしょう……か…」
とはいえ、それを無視して通りぎたり逃げる程に身勝手でもない。
警戒は抱きながらおずおずと問いかけるのだが、その最中にさらに不可思議な事が起こる。
通行人が消えていく、周りから人が居なくなっていく。
それが何を成しているのかまでは理解が及ばないが、異様な事なのだけは間違いない。
だから、言葉は止まりながらも、その身は最大限の警戒から構えを取っていた。
■アモルファス > 「部屋移動」
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアモルファスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からネーヴェさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にロスさんが現れました。
■ロス > 「それではお願いしますね」
冒険者ギルドの受付で護衛の依頼を出せば受付に頭を下げて離れ。
普段はあまり高価なものは運ばないので一人での移動が多いが今回は違い。
少々値の張るものを運ぶ為に護衛を雇う事にして。
出来るだけ急ぎで運ぶ必要もあるので少々報酬は高くしたので誰も受けないという事はないはず。
変な人が来なければいい、そう願っては待合の椅子に腰を下ろして受けてくれる人が来るのを待つことにして。
■ロス > 「受けていただけるのですね。今回はお願いします」
しばし待てば受付より依頼を引き受けてくれる冒険者が見つかったとのこと。
早速席を立って顔を合わせては会釈と共に礼を告げ。
そのまま出発していく事となって。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からロスさんが去りました。