2023/05/25 のログ
ケストレル > 「ほっほーん? 第一師団分隊長サマが態々ギルドまで赴いて依頼するなんて……どんなご依頼ですかな?
 人柄はともかく腕前は選りすぐり揃いでしょーに、第一師団なんて」

皮肉っぽい言い回しだが、本心である。
彼女の所属する師団は自分なんかとは比べ物にならないくらいに腕の立つ者たちが集うと聞く。
そんな騎士たちの中で分隊長を務める者が出す依頼、どの様な物だろうかと一足先に確認に向かった彼女の後にひょこひょことついていくように掲示板へと向かい

「――――ゴブリンの討伐?
 しかも人里近くの?……いやいや、こんなん姐御の分隊で―――あー、そういう」

事の経緯が理解出来た気がした。
相変わらずストレスフルな仕事してるなあ、と労いと憐みの入り混じった視線を女騎士へと向けて、しばし考える。

「あー……良かったら俺が請けてもイイです?
 さっきの口振りから察するに、内々で処理出来れば御の字な案件っしょ?」

マルリーヌ > 「……まあ、そういう方たちに負担をかけるわけにもいきませんから」

 それでさらに下の女騎士にまで負担を回されているのだから、たまったものでない。
 割とよくあることであっても。
 自身のこめかみに手を当てながら、ため息を吐いた。

「え? あなたが……ですか?
 ……まあ、その。そうですね……そう言ってもらえるのは助かります」

 彼の提案に目を丸くする。予想外ではあったが、彼の格好を改めてみれば最初の違和感。
 騎士というよりも冒険者、その格好に気がついた。

「ですが、いいのですか? 今日はオフだったのでは」

 と、好意的に判断。

ケストレル > 「良いんすよ良いんすよ、かの第一師団分隊長サマのお力になれるのであれば。
 ……貴重なオフの代価としちゃお釣りが出て余りあるってもんでさ」

オフじゃないけど。と真実にはそっと蓋をして。
実際のところ他の騎士たちは後方支援騎士の不在なんて気にも留めない者ばかり。
それに居たら居たでパシリかサンドバッグ代わりにされたりする様な立場である。それならば、とこうして堂々と勤務時間内に冒険者に身を窶して居るのだから。

「報酬も相場の値段で手を打ちましょ。
 そん代わりぃ~、ご同行と依頼達成の暁に打ち上げとして一杯ご一緒するのをお願い出来たらなー、なんて」

此処のお食事中々なもんなんですよ、と軽く薄い笑みを口元に浮かべつつ手を合わせて。
流石に下心が露骨過ぎるだろうか、と内心緊張しつつも女騎士と掲示板の依頼とを交互に見る。
同行を願ったのは、勿論自分一人ではゴブリン相手に金星なんて到底望めそうに無いからで。

マルリーヌ > 「そうですか……ふふっ。ケストレル殿、あなたのご厚意に感謝します」

 彼の提案に――サボり中だと気づかないまま、女は気の抜けたような、気持ちのいい吐息をこぼした。
 それから微笑を浮かべ、軽く頭を下げる。

「いえ、さすがにそれは――」

 報酬額の話になれば、慌てて止めようとするも彼が続けた言葉に先に『ああ納得』と、
 その目を見て一寸遅れて頷いた。
 うなじがざわつく様に女の警戒心が湧き上がり彼へと目を細めてみせたが、
 美味い飯、そして打ち上げの一杯。女騎士はそんな言葉に弱々だった。一つ咳払いをして。

「わ、分かりました。あなた一人にお任せするのも少々不安ですし――私でよければお付き合いします」

 彼へと、頷いた。
 実際のところ訓練などで見かけることはあっても、彼の実力をよく知りはしない。

ケストレル > 「いやいやご厚意なんてそんなそんな」

と謙遜してはみたものの。
その後此方の言葉に対する反応から、相手の此方への印象が上下を繰り返すのを察し。
やっぱり露骨が過ぎたかしらん、と内心びくびくしていたのだが、

「おろ。……さっすが分隊長サマ!
 そうと決まれば出立日を決めときましょか。流石に騎士団に届け出とか居るでしょうし、今これからという訳にもいかんでしょぅ?」

自分も装備とか検めたいですし、と掲示板から依頼を剥ぎつつ。
手短に打ち合わせだけ済ませときましょ、と近くの空いてるテーブルへと彼女を誘う。
気持ちは半ば依頼後の打ち上げへと飛びつつあるが、あまり浮足立ってるのが悟られない様にと努めて明るく軽薄に、平時運転のままで。

マルリーヌ > 「あぁ――飲み物と、何か軽いものを二人分お願いします」

 テーブルへと向かう彼を一拍置いて追いながら、店員にご注文。
 まあまあ大丈夫、警戒していればおかしなことになりはしないと、美味しい申し出を前に色々投げ捨てて――
 向かいの席へと腰を下ろした。
 自身の顎へと指を当て考えるような仕草をしながら、彼を自然と上目がちに見る。

「ええ、そうしましょうか。とは言えできる限り早くに済ませてしまいたいのです。
村の方たちは長く……不安にされているでしょうから。被害が出てしまう前に」

 そう真摯に憂うと同時に任務を放棄していた騎士たちに怒りが湧きかける。が――

「ま、まあ細かいことはいただきながら、ですね」

 テーブルへと運ばれた料理へと心を奪われる女騎士だった。
 果汁ジュースを口元へと運び、彼も良しとみれば依頼の詳細を切り出すだろう。
 それは少々長く、食事を楽しみながらの時間が語られるのは、またの機会となって――

ケストレル > 一足先にテーブルに着くと、女騎士が注文を告げるのを聞き密かに苦笑を漏らす。
然し職務に追われ食事も儘ならないのかと思えばそれも腑に落ちて。
ここはひとつ素直に相伴を歓ぼう、と向かいに座った彼女を見遣り。

「急ぎ過ぎて下手を打っても拙いでしょう、とはいえなるはやで対応すべきというのには同意っすけど。」

やれやれ困ったもんだ、と小さくため息を溢す。
勿論彼女に向けてではなく、彼女がこの場に至る要因となった面々に向けてだ。
なまじ事情を知る身としては怒りよりも申し訳なさが先に立つ。

「保証金じゃないっすけど、この場の支払いは俺が持っときますよ」

たまには羽を伸ばして食事を摂って貰いたい。そんな気持ちも密かに織り込んで。
しばし軽食を挟み歓談を交えながらも、打ち合わせは進んでいった――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からマルリーヌさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からケストレルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にレナさんが現れました。
レナ > 平民地区の大通りに面する冒険者ギルド内。
その受付で依頼の品を引き渡し報酬を受け取れば次の依頼を探しにギルド内を移動する。
人の間を掻き分けるようにして依頼が張り出された掲示板の前に。

「この時間だとそんなにないみたい」

取りあえずは臨時のパーティメンバー募集を眺め、そして次には採取系の依頼を探す。
しかしどちらもこれという物はなく、あったとしても今から向かうには行き先が遠い物などばかり。
流石にそういう物を受けようとは思わずに少し考え込む仕草をみせ。

そして掲示板の前から離れて脇により、もし新たな依頼や同じような冒険者が居れば声でもかけてみようと考えて。

レナ > しかしそう依頼や冒険者は目に着かず。
また後で出直そうと決め、一度ギルドを後にする。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からレナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアレンシアさんが現れました。
アレンシア > 学院の授業が終わり夕食を済ませたアレンシアは冒険者ギルドに顔を出し仕事を探していた。最近力量を上がっていて受けられる仕事の幅は広がっているのだがアレンシアに丁度いい儲かる仕事はあるかと中級ぐらいの仕事をつぶさに探していた。

「うーん……選ばなければわりとお仕事ある感じなのですが」

どうしましょうか。と悩むアレンシア。良いのが無ければ学院で座学でも構わないという財政状況ではあった。

アレンシア > 「今日は勉強にしますか」

あまりピンとくるものがなかった様子。学院に戻って座学することにした様子で。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアレンシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にモーリッツさんが現れました。
モーリッツ > 平民地区の冒険者ギルド。
その受付にいくつもの袋、それぞれの中身は魔物討伐の証明部位が入るものを受付に渡せば相手の引きつる顔を見る。
確認しますと言って引っ込んだ受付嬢を見送る間にカウンターに肘をつき静かに待ち。
戻ってくればさらに引きつった顔で報酬を引き渡されるとそれを受け取り依頼が提示される掲示板へ足を運び。

「何か手ごたえのある依頼が残ってるか……」

朝の間にいくつかの討伐をまとめて引き受けた達成し、それでも足りないと口にしては次の討伐を探す。
犯罪がらみで無ければ報酬が安くとも気にせず討伐を受けるのだが今は討伐系の依頼は見当たらず。

「…っち、まあ直ぐに出るだろ」

今はなくとも討伐は直ぐに依頼として出てくることが多い。
それを狙おうと考えては邪魔にならないようにと脇に寄り依頼が増えるのを待つ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアレンシアさんが現れました。
アレンシア > 「あ……依頼とか無い感じです?」

掲示板を見ている男性を見かけてそう声をかけ。何度か見ている顔でひょっとしたら依頼を一緒したこともあるかもしれない。

相手の方がよほど殴り合いでは上なはずだが、アレンシアの神聖魔法もそれなりに重宝されるはず。というくらいの力関係なのだろうか。

「ちょっと覗きに来たんですけど外れでしたか」

たはーと溜息をついた。勉強が一段落したところで気分転換がてら戻ってきたのですけれど合う依頼は無さそうなのでどうしましょうかと軽くぼやいた。

モーリッツ > 「……あん?見ての通りだ」

己が好むような討伐系の依頼が増えないのを眺めていればかけられる声。
誰だと見れば何度か依頼を共にした顔。

戦うという面では自分が上ではあるが魔法では助けられた事もあり、共に行動すれば頼りになるやつだという印象の相手に目を向け。

「討伐系はな。他ならなくはねぇぞ」

溜息を吐く相手に採取や配達という物ならあると顎で示し。
己には合わない依頼なのでスルーしているが、合うんじゃないかという顔で。

アレンシア > 「そういうのでも良いんですけど……これ。この間買ったんですよ」

と言って見せたのは新品のショートソードで、肉体強化系の魔法がかけられているのを見てわかるのかどうか。

「新しいの仕入れたのでちょっと試してみたいなと思ってたんですけど……ゴブリン退治みたいなのも無いですね。後これ買っちゃったのでちょっとガッツリ稼ぎたいという事情が」

学生冒険者の懐具合は割と厳しかった模様。というか剣が良いものでそれ相応の値段を要求されたというだけの事。

「仕方が無いので飲みますか……良ければご一緒どうです?」

ギルド併設の酒場でどうですか?とお誘いしてみて。なんか冷たいものでも飲んでいる間に依頼でも出れば良し、そうでなかったら帰って寝ますかぐらいの感じで。

モーリッツ > 「討伐よりも稼げる場合もあるな、そっち系でも。…武器は持ってなかったか?」

買ったと言い見せられるショートソード。
確かロングソードの良いものを持っていなかったかと相手と剣を交互に見。
かけられた魔法目的で買ったのかとそのショートソードを見ては考え。

「武器を買ってゴブリンで試すってか?実戦で使うのが手っ取り早いか。
ゴブリン討伐程度じゃ足が出るだろ?」

どう見てもゴブリン討伐程度の依頼ならショートソードの値段の足元には及ばないだろう。
金がないのに買ってどうすると少しだけ呆れた顔を見せてしまい。

「1杯ならな。依頼が来て酔って受ければいじゃ笑えねぇしな」

このまま待つでもよかったが酒場に誘われると断り理由もなく誘いに乗り。
来ればよし、来なければその時にするかと決めては、いくぞ、と酒場に足を向けて。

アレンシア > 「そういうのって流石になんか裏がないです? ロングソードも使い勝手の良いやつなんですけど切れ味はそこまでという感じだったので護身用に切れ味の良いのをお願いしたんですよ。物はすごく良いのですけれど、それ相応の値段がしてしまいますよね」

微苦笑気味に微笑んで席に着き。依頼待ちという事もあってお酒ですらないはちみつレモンのようなすっきりしたドリンクを一つ。相手が席について飲み物を頼むのを待ってからこつんとグラスを合わせて一口。ぷはぁ。と美味しそうな吐息を漏らした。

「そうなったら責任をもって解毒させて頂きますよ」

そのぐらいの魔法は苦も無く扱えるという事は知っているはずの相手に微笑みかけて。

「お金貯めてても負けちゃったら意味ないですから。投資ですね」

男になってから自分に投資しまくってるアレンシア。そこらへん相手に通じはしないのだろうけど律儀に説明しようとするのだった。

モーリッツ > 「裏があるのもあればただ単に面倒なのもあるな。一回付き合わされたのは魔物の巣のど真ん中で採取だったな。
そこで護身用でってのは凄いな、普通はメイン武器を手入れするもんだろ。
いったいどれだけ出したんだ」

あれは楽しかったと笑みを浮かべ。
相手と共に酒場に向かえば注文は果実水のみで、相手の向かいに腰を下ろせばグラスを合わせ。

「それは悪くねぇな。けどま、飲むわけないだろ」

魔法で酔いは醒ませるが、それはそれで何か違うと首を振り。

「金をケチって死んだら意味はないわな。生き残るために使うのは正解だよ」

よくわかってるな、その言葉にそう言えば楽し気に笑い。
ただ武器よりまずは防具だと告げて置く。

アレンシア > 「あ、いえいえ。メイン武器ではあるのですけれど、私神聖魔法の方がメインなのでそういう意味でした」

どえろばっかりしているおかげで何故か精霊の力を使いこなせるようになってしまったアレンシア。その威力は彼も知っているはずで。

「防具はいつものビキニアーマーが良すぎてアレより良いものだとほんと手が出ないんです。あと私の場合直で攻撃受けたらどのみち持たないので回避特化のあの鎧は合っていますね」

こくこくとドリンク飲みながらこれは駄目ですかねとぼやいた。時間も時間なので依頼が追加される気配すらない感じ。

「別路線の稼ぎ方考えた方が良いやつですかこれ……? でもそういうの苦手ですし……」

アレンシアの場合身体も売り物になる、という程度の意味。けれどもお人よし過ぎて交渉が下手なので儲からないからなぁと思っている模様。