2023/05/18 のログ
ご案内:「王都マグメール平民地区」にラディエルさんが現れました。
■ラディエル > 良く晴れた昼下がり、遅めの昼食をベンチで摂る者や、
木陰で午睡を楽しむ者の姿がちらほら見える、広場の片隅。
立派な枝ぶりの木陰に設えられた、古びた掲示板の前に立ちどまり、
貼られた紙片の中から、次の仕事になりそうなものを探そうとしていた。
ギルドに属している訳でもなく、決まった雇い主が居る訳でもない。
そんな己が全く新規の仕事を探すとなれば、こうした街の片隅で、
誰でも、どんな用件でも、自由に活用して良いとされている、こうした掲示板が頼りだった。
ぼろぼろになっているものはきっと、ひどく古くて役に立たない。
無事取引が成立しても、わざわざ剥がしにくる者も居ないようだから―――、
しかし、新しいものの中でも、目を惹くものは滅多に無かった。
「メイド募集、……は、当然、女だけだよな。
しかも、眉目秀麗、年齢20歳まで、地方出身者優遇……… うーん」
純朴な田舎娘を雇い入れて、食い物にしようという募集にしか見えない。
ひっそりと顔を顰め、次の紙片に目を向ける。
「家庭教師、……… これは、何処の街だ?
王都からあまり遠いのは、ちょっと面倒だな……」
聞き慣れない街の名が記されているのへ、小首を傾げた。
そもそも家庭教師というのは、―――――無理か、と、溜め息がひとつ。
■ラディエル > ひとつひとつ見てゆくと、当然、貼られているのは求人広告だけではない。
思わず吹き出してしまうような、落書きとしか思えないものも散見される。
――――――しかし、それはそれとして、暑い。
日暮れには未だ、暫し間がある。
何処か屋根のある所で、冷たい飲み物でも飲んでこようか。
そんな風に気を散らして、視線を周囲へ巡らせ。
やがて思い立ったように掲示板の前を離れ、黒衣の裾を翻して――――――。
ご案内:「王都マグメール平民地区」からラディエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 春らしい日が続くと思ったら、急に夏のような暑さに見舞われた一日。その日の仕事はどうにかこなしたけれど、なんの対策もしていなかったせいで、日が暮れるころにはすっかりへとへとになってしまった。
後片付けを終えて、お店の外に出てみると、太陽が隠れたせいか風は昨日までと同じく涼しく、寒暖差もあってか、すこし肌寒くすら感じられる。
夕涼みの心地よさにふらふらと、そのままあてもなく歩きはじめ。ぼーっとのぼせたような頭から熱が晴れるまでの散歩をはじめる。
「きもちぃ…」
頬を撫でていく風に、ついひとりごとをこぼす。
このまま冷たいものでも食べにいくか、大きな水風呂がある施設に行こうかなんて考えたりもしつつ、なんとなく大通りの方を目指して進んでいく。
夜風に当たろうと考えている人は多いのか、自分のお店が軒を連ねる小さな商店街のあちらこちらでは、店番を終えて外に出てきている人の姿が確認できた。
■ミンティ > 大通りに出ると、遮蔽物が減った分だけしっかりと風が吹きつけてくる。長いスカートが巻き上げられそうになると、あわてて両手でおさえて。
しばらく周囲をきょろきょろと見回したあと、どこへ行くのか決めたのか、他の通行人にまぎれ、ふらふらと歩いていって…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。