2023/05/13 のログ
サウロ > (結局悩んでる時間も勿体ないと思えば、覚悟を決めて通りを行く。
 ────暫くもしないうちに熟練と思しき娼婦たちに声を掛けられ、
 返答する間もなく引きずられるように連れ込まれて一夜を明かすことになっただろう。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区/娼館通り」からサウロさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」にエドヴィン・バルゼルトさんが現れました。
エドヴィン・バルゼルト >
 酷い嵐が去った後の一夜
 地震などが軽く感じられた向こうでは、海の方で揺れがあったらしい。
 嫌な天候 嫌な地面 昨今の山の状況を想うと、巨大な獣でも出てきたのではないか
 そんな風に考えてしまっている自分がいると、エドヴィンは感じていた。


   「クシフォスの野郎なら、何してもおかしくはねぇって思う俺がいるな。」


 酒場に顔を出しながら、貧民では手に入らないような手巻きの煙草
 安価に済ませる為に刻み葉を葉のシートで巻いて作ったそれは、味も香りもやや芳醇
 紙を使わないっていうだけでやや値が抑えられているブラウンシガレットを咥えながら
 やや無精ひげが目立つ表情で酒場の親父に声を掛ける。
 辺りはもう真っ暗であり、人気も少ないのは冒険帰りを終えた奴らの
 宵越しを終えただからだろう。

 酒場の親父は、敢えて賑やかな時間を避けるかのように訪れた中年男をいつもの酒で歓迎した。
 注文する前に出てきた黒ラム “黒髭”を片手に、マッチを革のグローブにバチンと擦った。
 咥えた先のジジッと燃える匂いと紫煙。
 手巻き故の両切りタイプ 純粋な葉の煙を肺に吸い込み、フゥと漂わせると酒で辛い舌を洗った。


   「変な天気だったせいで、今日は儲かったろう。
    まだなんか残ってるのか?」


 既に鍋を洗っていてもおかしくはないせいか
 それでも安くすむフライパン焼きの肉ピザ擬きや、ハムのピクルス巻きを出してくれている。
 ただ親父の貌は、皿が片付かんじゃないかと笑いながら悪態をつくだろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」からエドヴィン・バルゼルトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 平民地区・雑貨屋。
実に一般的な変哲がないと言ってしまえばそれまでの雑貨屋。
むしろ客のほうがおかしいか。――なにせ、でかい。
店内の棚を優に越える大きさが、店の中をのし、のし。
何ということはない、日常的な生活雑貨を眺めているだけなんだけど。

「………もーちょいでかいやつ、ねェかなあ…。」

ひとり、ぼそりと愚痴る。手に取ったコップはいいデザインなんだけど。
いかんせんサイズ感が…。やれやれと項垂れる。
そんなだから、肘がこつんと皿に当たって、今にもぐらぐらと落ちそうなのにも気づかない。