2023/03/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にオデットさんが現れました。
オデット > (昼と夕の間。広場の賑わいはまだまだ絶えない。春の兆しが見え始める麗らかな気候は、足元に咲く野草を心地良さげに揺らしている。そんな、明るい空気にそつと潜むような濡れ羽色の服裾を引き、フードを目深くかぶって黄金色の髪を揺らして歩く女がいる。両腕に抱えた大きな紙袋の中は、どうやら山盛りに積んだ林檎の実だ。赤く煌く果実の皮からは特有の甘い匂いが満ち満ちて、それが自然と鼻を擽るものだから―――、) ―――ふふ、(己の細腕には幾分も重く、疲弊しがちなこの今でさえ、赤く紅を敷いた唇もあまく弛むというものである。紙袋からのぞく林檎のてっぺんは、丁度女の鼻先をかすめるくらいの高さ。大仰な量である、無論、平らげるのだが。)
オデット > (去るときは足早。腕と足にあまからい鞭を打って家路を辿る―――。)
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からオデットさんが去りました。