2023/02/19 のログ
ご案内:「冒険者ギルド」に布都353573さんが現れました。
ご案内:「冒険者ギルド」から布都353573さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に布都さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から布都さんが去りました。
ご案内:「冒険者ギルド」に布都さんが現れました。
布都 >  
 冒険者ギルドにやってきた。
 平民地区にある幾つかある冒険者ギルド中のうち一つで、此処にした理由は只目についたから。
 異国からの旅人でこの国の所属でないから、身分証がなく手っ取り早く身分を手に入れるのであれば冒険者が一番楽だった。
 森の中に拠点を作り生活基盤が整ってきているが、まだ完全に自給自足と言うわけでは無く、必要な物資も発生する。
 身分証がないと色々と不便なので、必要な間は登録して置く積りだ。
 そして、定期的に生存確認のために顔を出す必要がある、今回はその為にやってきた。
 序に、資金調達のために作った農具……鍬や鋤、鎌などを売りにも来ている。
 これは、此処ではなく別の所に売る積りだ、冒険者ギルドには、獣の皮などの、素材を売る。

 受付に行く前に、依頼書を見てみる。

「しけてンなぁ、おぃ。」

 碌な依頼はなさそうだ、見てもしょうがないと、鼻で笑ってすすむ。
 程なくしてカウンターに到着する、受付のお嬢ちゃんは未だ年若く新人なのか、慣れた雰囲気がしていない。
 そんな彼女の前に、猪、狼、熊などの鞣した毛皮と、魔獣の魔石などの素材をカウンターに放るように置く。

「ンじゃ、鑑定と買い取りしてくンな。」

 仲良くなりに来たわけでもないし、金が入ればいい。
 必要最低限だけを伝えて、慌てて引っ込む後姿を眺める。

布都 >  
 時間がかかるわけでは無い、特殊なものでは無いし分量としても常識の範囲内の分量だ。
 魔術師ではないし、魔法の鞄を持っている訳でないから、ある程度以上の物量を持つ事は出来ない。
 せめて背負子に積むことができる分だけ。それも、農具も一緒に持ってきたので、更に積む分は減る。
 果たして、受付の少女は少量の金かの入った袋を持ってきていた。
 なんでこの程度の、と不思議そうな質問がやってきた。

「ぁ?生存報告以上の何が?」

 ギルドにとっても、所属している冒険者が生きてるかどうかわからないのを放置する積りもないだろう。
 それに、あまり長く居なければ死亡したと思われてしまう、それは良く無い。
 未だ、身分証と言う物は必要なのだ、忌々しい名前だとしても。
 本当に必要な依頼であれば受けるが、それ以外は自由にさせてもらう。
 だから、定期的に生きて居る事を示すためにやってくる。
 これで、此処に対する用事は終わり。

 金貨の袋を受け取り、さっさとギルドを後にする。
 酒を飲んで管を巻いている冒険者に絡むつもりもない。

布都 >  
 冒険者ギルドを出て、市内の活気を見て、目を細める。
 過ぎ去った時を思い出し、それが苛立ちに繋がりかけて思考を止め。

「って、と。
 次ぁ、あの親父ン所か。」

 作った農具を納品し金を貰い、種籾等を駆って戻る。
 途中で、何かを摘まんで帰る事にしよう。
 ふらり、と道を征く。

ご案内:「冒険者ギルド」から布都さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/図書館」にアルティールさんが現れました。
アルティール > 夕焼け空に照らされ始めた王都。その平民地区に位置する図書館。
その窓辺。差し込む橙色の色鮮やかな陽光に照らされながら、ぱらり、ぱらり。頁を捲る音を僅かに。

其処だけ見れば、小難しい文学書や魔導書。常人が読むことの無い本に目を通す、可憐な少女の一幕。
読書中だからか、頁の音以外に溢れるのは淡い吐息の音程度。
そう、そこだけ見れば、本当に美しい光景だが――――――。

「(……自身の魔力を瞳に乗せる事で、魔力を相手に伝達。それによって、催淫効果をもたらす魔法。……ん、興味深い。
 それにこれは……対象の魔力を覚醒させる事で、魔力の回路に熱を灯し、自然と発情させるもの。……ん、面白い。)」

その読んでいる本の内容が、いわゆる禁書に近い……人心を掌握する魔法の書でなければ。

趣味の図書館巡りを行っていたところ、見つけてしまった危なげな本。
一応、魔術の探究。更に読書好きを公言する存在として、見過ごせなかった特殊な情報。

ただ、自然と。読んでいると試してみたくなるもの。
くるぅり……と、何かを探すように図書館へ視線を向ける。

例えば、本を探している人。自分と同じく本を探す人。読み耽るために席に座る人。既に読書に耽っている人――――。

アルティール > 「……流石に、夕餉刻には人はおらぬのう。」

此処でようやく、唇が言の葉を紡いだ。溢れた音は、その顔に似合わぬ古風なもの。

――――時計に気付けばそんな時間。
それにそろそろ閉館時刻も近づいてきている。
もう少し早く来ればよかったか……。なんて事を考えるも、此処で閉館間際まで居て、誰かと会えるかどうかは、わからない。

それならば、また何処かの縁で使うことにしよう。内容は憶えたから、持ち帰る必要はない。

そのまま、返却口に本を戻し、帰路へ戻る。肌寒い一日、あたたかいものでも食べて……一日を過ごそう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/図書館」からアルティールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にベルナデッタさんが現れました。
ベルナデッタ > 午後の平民地区の大通り。
数日前までは万愛節のお祝いであらゆる家屋が飾られ、商店は限定商品を売り出していたものだが、
今日になると流石に元の日常の姿を取り戻していた。
その通りに面したカフェの軒先の席にて。

「そろそろ仕事に戻らないとダメですよね…」

万愛節の間は本来の仕事より教会での奉仕活動の手伝いを優先していたベルナデッタは、
頼んだカフェラテを口にしながら、持ってきた書類に目を通し始める。
それは、王国内の魔族やその手先の調査報告や目撃情報の類。
信憑性の高いものから、まだ噂話程度のものまで様々だ。
それらを一枚一枚精査し、有益な情報が無いか確かめる。

「望んで進んだ道とはいえ、こうも多いと気が滅入りそうですね…」

紙の上に踊るのは、のどかな午後に似つかわしくない文字列の数々。
テーブルに積まれたそれらを、気難しい顔でベルナデッタは眺めていく。