2023/02/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミリヤさんが現れました。
ミリヤ > 寒空の下、雪でも降るのではないかと思う程の寒さを特に気にすることもなく、
薄着の少女が堂々と胸を張って路地を歩いていた。
腰ほどまで伸ばした金髪を揺らし、宝石のように青く輝く瞳をくゆらせながら、その足取りはどこか軽く。

何かを探すわけでもなく、意味もなく徘徊している様なそんな様。
薄暗い路地を真っ直ぐ歩いていれば前方に人影が。
そちらをギョッと凝視する。その人影もまた自身と同じ少女だと分かれば、警戒することもなく歩み寄っていく。

この時間、こんなところをほっつき歩く少女がいるなんて。
あまりにも無防備というか、いくら平民地区であっても安全とは言えない場所なのに。
例えば“自分の様”な邪な企みを覚える輩が歩いていても不思議じゃない──。

「あら、こんな晩い時間にお散歩ですか?」

貴族の娘の装いで声を掛ける。
青く輝く瞳を彼女へ向けて、にっこりと屈託のない笑みをその口元へ乗せる。
真っ白な白髪。そして半袖のドレス。自分が言えることではないが、寒くはないのだろうか。
何よりも目を引くのは彼女が抱える大剣。
見た目より重そうで、目の前の少女にはあまり似つかわしくない武具だ。

ソティ > 前からやって来ただろう人影に、当然の様にこちらも気付くもの。
その違いは彼女が驚いたのに対し、自分は何の反応も示していない事だろう。
こんな場所で誰かが居るのは変わった事であるのだと、そんな考えがないからだ。
それは逆に、常にどんな事が起ころうとも平常心で居られる事に繋がる。

現に正面から歩いて来る少女に対し、変わった反応を見せず。
何事も無ければそのまま素通りをしそうになっているのだが…

「……?…散歩…ちょっと、違う…と、思う…」

彼女の言葉に小首を傾げる。
言われている事を先ず理解する様に少し時間をおいてから、それを正直に彼女へと伝える。
今は冒険者ギルドに向かう事を目的として歩いているから、散歩とは少し違うんじゃないかと思ったからだ。
それを答えながら視線は彼女をジッと見詰める。
別に何かを探る様なものではないが、それは様子見をしているといったものと感じ取れるだろう。

ミリヤ > 「散歩じゃない、なら…こんなところでなにを?」

この路地の先に何があるか、少し考えて思い当たるのは――冒険者ギルドか。
彼女の装備からするに、彼女も冒険者ってことでいいのだろう。
こんな時間にギルド。仕事探しをするにしても晩い時間。
何か訳アリか。そんな詮索をしながらも、彼女の視線には気付いており。

おとなしい少女だ。
言動も少したどたどしい。
だけれども、そんな大層な剣を持っていて警戒の一つもしないなんて、何を考えているのだろう。
しかし、淫魔としては好都合。うまくいけば今宵の餌が手に入るかもと、心の底で舌撒いており。

「私は仕事の帰りなの。
薬売りをしていてね、街で回復薬とか解毒薬とかを売ってるの」

持っていた鞄の中身を見せるように開いてみせる。
その中には液体の入った瓶が詰まっており、瓶には様々なラベルが貼られている。

ソティ > 「何を……冒険者ギルド…行こうと、思って…」

聞かれた事を、純粋にそのまま答えた様な回答。
その経緯も目的も絡めない簡易的なものだ。
深く考えていないのかどうかを考えさせられるものであるかもしれない。

彼女が自分と相対し、色々と考えを巡らせている。
それに対して、自分が何かを考えているかと聞かれれば、していないと素直に答えるだろう。

「仕事、帰り…薬売り……そう…
私は……旅人…」

さっきもだが、彼女の質問の言葉の復唱と、それに対する答えを口にしている。
それは、何かに興味を抱く事の無さそうな雰囲気を漂わせているのかもしれない。
それとは違う、又別の考え方もあるのかもしれないが。
表情を変えないのもあってか、その判断は中々に難しそうだ。

ミリヤ > 「冒険者ギルド、それならこの道を真っ直ぐですものね」

彼女の淡々とした回答に笑顔を浮かべたまま路地の先を見詰める。
此方の質問にそのままの返答を返す少女。
本当に何を考えているのか読み取りづらい声色と表情だ。

変わった子。その印象が強い。
こういう子は自身の周りにもいないので益々興味が湧いてしまう。
徐々に淫魔としての欲求を抑えられなくなっているのか、
路地にはうっすらと桃色の香りを帯びた靄の様な物が漂い始めた。

それは媚毒成分を含む淫魔特有の体臭。
耐性のあるものであれば大した効果を表すことはないが、
人によってはたったこれだけの量でも体に影響を及ぼす程の強さを持つ。

「そうなの、仕事帰り。
あら、旅人さんなのね。
ふふっ、それじゃ、もし良かったら分けてあげるわ。
私が調合した回復薬。疲労にも効果があるって評判なのよ」

鞄の中から瓶を取り出せばそれを彼女へと差し出してみせる。
中身は回復薬──ではなく、淫魔が調合した媚毒。
催淫効果を齎すのは勿論、体を麻痺させる成分を含んでいる。
あわよくばこの場で彼女に試飲をさせて、身動きの取れない状況を作ろうとしているのだが、
その魂胆はあくまで心の内に留め、決して表情に出すことはない。

ミリヤ > 【部屋移動です】
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミリヤさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からソティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にセレシャさんが現れました。
セレシャ > 平民地区を歩く一人の女性、何か珍しい物が無いかと物色しながらなので、足取りはゆっくり。
屋台で買ったと思われる、串焼きを豪快に齧る様は、外見に似合わず豪快で。
暫く咀嚼した後で、思わず。

「うんまいな、これ、ボクが前起きた頃より調味料の生産が安定したのかな?
それとも、調理の研究が進んだ?、もしくは屋台の店主の腕がいい?、どっちにしてもいいじだいみたいだ」

結構大きな声で、言っているので目立っているが本人に気にした様子はなく。
寧ろ、近くの屋台に近寄り、今感じた疑問をぶつけ、一寸した話を聞く代わりに、今度はジャガバターを買わされる。
とはいえ、それも美味いと、言いながらぺろりと平らげて。
腹も落ち着いたのか、少し休憩とばかりに、屋台近くにあった椅子へ腰を下ろす。

「しかし、服飾の方は…昔の方が防御力とかはたかそうだったかな。
というか、ああいう服が普通なら、街中では危険はすくないのかな?」

街の人が着る服を観察してそんな言葉を漏らす。
まぁ、服以外に好みな相手がいないかなど、そんな観察もしているのだが。

セレシャ > しばらく眺めていた後で、屋台の店主に礼を述べると立ち上がる。
そうしてまた、周りを見ながら歩き始める。

「うーん、しかし…時期が良く無かったかなぁ、みんな服が厚くて眼福という相手がいない」

自分の恰好は結構薄着なのだが、冬の寒い中普通の人は重ね着や、毛皮を使ったマント。
毛糸で編まれたセーター、そういった厚ぼったい服装が多い。
職業柄、ぱっとみれば服の上からでも大体の体格は判るが、それと肌が見える事を喜ぶのは別問題で。

内心では、あの子とか薄着ならさぞ男の視線をあつめただろうなぁ。などと考えて、スタイルの良い少女を見送る。
依頼してくれれば、似合いそうで性能の言い服なりを作るのにと、はふ、とため息をつき。

「うん、とはいえ…前起きた時よりも発育もいいかな、それに色んな種族もいるみたいだし。
奴隷は、いまもいるんだね、そこは変わらないか」

人以外の種族、耳や尻尾等の特色がある部分を隠しているであろう彼らをみて、そんな言葉を呟く。
奴隷の証である首輪や紋章を付けている人をみて、苦笑を浮かべる。

人以外にも奴隷にも偏見はないが、こればかりは個人の感想でしかなく。
個人的に言うなら、ただただ、勿体ないという思いだけを抱き、とことこと歩いて。

セレシャ > 歩いて歩いて、たどり着いたのは冒険者ギルドの前。
そのまま中へと入り込むと、受付嬢のいる受付カウンターへ向かって。
そこで、幾つかの素材の依頼をしていく、討伐系依頼には先払い的にヒールポーションを付けると言って、受付嬢へ渡してから、ギルド併設の酒場の方へ。

「茹でたソーセージとスープを、あとパンとエールもお願い。
あ、ソーセージ様に辛子もつけてくれると嬉しい」

そう注文して適当な席へ着くと、店内を見渡すと小さく頷く。
様々な種族、職種の冒険者がおり、彼らを見ているだけでも楽しくなってきて。

頑強な肉体を持った男性冒険者、スタイルの良い女性冒険者。
まだ幼さの抜けない、少年少女も結構多い。
その他に、学院生と思われる制服を着た子もおり、その雑多な様子は見ていて楽しい。

「でも…服に対する付与とかしてる人は、余りにもすくないね」

糸を作る段階から付与を掛け、出来上がった服などに更に付与を掛けるという手間がかかるが、質のいい服の作り方はすたれたのかなと、少し寂しく感じて。
店を開いたのは正解かなと、最近開けた店の事を思いだし、小さく笑みを浮かべて。

注文した品がくれば、それを食べながら、冒険者ウォッチをしばらく続ける。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルノイドさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルノイドさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルノイドさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルノイドさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルノイドさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルノイドさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルノイドさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルノイドさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルノイドさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルノイドさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルノイドさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルノイドさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にマヨリカさんが現れました。
マヨリカ > 「万愛節…?って、何をするんでしょうか…」

薄茶色の紙袋を抱えて歩く商店街。
最近あちらこちらで見かけるようになった、それにかこつけたイベントの張り紙や、万愛節セールなどと銘打たれた商戦もろもろ。
よく分からないながらに過ごしていたのだが、妙に賑わう菓子店に首を傾けて通り過ぎ。
その隣のカフェからは甘い香りが漂ってくる。

「チョコレートの…パフェ、に、ケーキ…」

気になってちらちらと見ながら佇んでしまうけれど。
ふと気づいて溜息を落とし。

「って、いまはそれどころじゃあないんでした…。
お休みの日にできるお仕事、探した方が良いんでしょう…か…」

紙袋をぎゅ、と抱えなおして歩き出そうと。
途端、一番上に積まれていたオレンジの果実がころり、と転がって―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクィンスさんが現れました。