2023/01/14 のログ
■エレイ > ちなみに店内で何があったのかといえば──
彼らは店内にいたとある女性客に狼藉を働こうとし、止めに入った男に当然のごとく殴りかかった訳だが、
その自慢の腕っぷしで無抵抗の男の顔を何度も殴りつけておいて、それでも男の整った顔に傷一つ残せなかった。
あまつさえその後殴り返される事もなく、襟首を引っ掴まれてポイポイと無造作に店の外に
文字通り放り出され──先のシーンに至る訳である。
「──ハイハイ、他のお客サンもそろそろ帰る準備をするべきだろうな」
そうして店内に戻ると、パンパンと手を打ち鳴らしながら残っている客にも帰宅を促す。
先述のようなシーンを見せつけられてなお、男に逆らうような者はおらず、すごすごと一人一人店を後にしてゆく。
「……さて、あとは……」
あらかた客が退店したところで、男はとある場所に視線を向ける。
カウンター席の端のほう、カウンターにぐでりと突っ伏している女性客の姿がそこにあった。
泥酔しているのか、眠りこけているのか……ともかく無防備な有様である。先程の男たちは、この女性に良からぬ真似をしようとしていたのだ。
男はとりあえずその女性にも退店を促そうと、その肩に手を添え軽く揺すって反応を確かめてみることにした。
「……おーぅい、お客サン? 大丈夫かえ? もう閉店の時間ですよ?」
■エレイ > どうも起こしても起きそうにないため、店主に確認してからその女性客は背負って店から連れ出すことに。
その後どうなったかは、当人たちだけの知ることで──
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシアンさんが現れました。
■シアン > 平民地区の冒険者ギルド。
ベテランから新人、依頼人などで混雑するギルド内の隅の椅子に腰を掛けてぼーっとする。
先ほどまでパーティーに参加をして依頼から戻ったわけだが、
帰ろうとした所で副業の治癒師として少し依頼を受けてしまい。
「やっぱり断ればよかったかも……」
冒険者というのは本当に怪我をすることが多く。
先ほどまで何人かの治療を行ったが中々に大変だった。
今は治療が必要な人は来ないが次にいつ来るかもわからず。
これなら断って次の依頼を探せばよかったと考えて、ぼーっとしながらも依頼が張られる板を眺めたりとして。
■シアン > そうして時間を過ごしていればまた新たにやって来る冒険者。
そこそこの怪我を治癒して送り出せば次が来て。
それを何度か繰り返し、けが人が途絶えたタイミングで受付に声をかけ。
治癒した分の報酬を受け取ればギルドを後にする。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシアンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にセカンドさんが現れました。
■セカンド > ランチタイムも終わり、緩やかな空気が流れる酒場。
この時間に提供するのは飲み物と調理不要の食品だけなので、キッチン担当の従業員は休憩や夜の仕込みに入っている。
黒髪の女店主は店内を見渡した後、洗い終わった食器に目を向ける。どこかその目はぼんやりとしたものだ。
客がいなくても、いや、いないからこそ店に何が足りないかを考えているようだ。
「従業員……接客ができる子が必要やな。住み込み賄いつきで賃金安くてもええ、っちゅー都合のええ子おらんやろか。
あとは錬金術で自動化をもっと推進せんと。各階の床掃除を自動化したんはでかいな。だいぶ綺麗になった。
宿部分のシーツ交換は……どないしたらええんやろ」
ぶつぶつと呟く。忙しいのは嫌いだが、暇すぎるのも手持無沙汰らしい。
言葉を紡ぎながら身体を動かすことで何かを閃くこともあるので、女は時折そうしている。
ふーむ、と腕組みをして、店内を見渡した。
■セカンド > 「馬鹿正直に毎日シーツ交換しとったけど、そもそもやる必要あるんか?
うちはわりと長期滞在客が多い方や。街のいろんな場所に行きやすいとか、安いとかか……?
自分が寝とったベッドやったらシーツ交換せんでも気にならんやろ。
そういった客向けに、交換しないことで少し安ぅするとか……うん、相談してみる価値はありそうやな」
宿屋の問題は片付いたようだが、酒場の接客担当の件は解決していない。
自動人形を作成するということも考えたが、女が造るものでは精緻な動作はなかなか難しい。
戦場で敵味方を識別し屍の山を築くことはできても、皿を割らないように配膳することはできないのだ。
店員募集の掲示を出すべきかと考えつつ、コストとの天秤にかけるとどうしてもブラックな待遇になってしまう。
■セカンド > 考え事をしつつ、洗った皿を布巾を用いて乾かしていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からセカンドさんが去りました。