2022/12/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエレイさんが現れました。
エレイ > ──夜更けでも人通りの絶えない表通りを、悠然と大股で歩く金髪の男が一人。
その足でやがて中央広場までたどり着けば、適当に周囲を見渡した後片隅のベンチにどっこいせ、とか
言いながら腰を下ろし、脚を組みつつ背もたれにぐでりと身を預け。

「──ふーぅ……さて、と……今夜の宿どうしょうかねぇ」

中空を眺めながら、眉を下げた表情でぽつりとそんな事を呟く。
普段利用している宿が今夜は満室ということで、男は現在宿無しの状態だった。

宿など選ばなければどこかしら見つかるだろうが、それではなんか面白くない、などというしょうもない理由で
男は今夜の宿を決めあぐねているのだ。

「ンン……誰か親切な人が今夜の宿を提供してくれたり……とかそういうのがあると
エエんだが……」

なんて詮無い願望を口にしながら、そんな親切そうな誰かが都合よくいたりしないものかと
眉下げた困り顔のまま改めて周囲を眺め回してみて。

エレイ > しばらくそうしていたが、やはりというかそう都合のいい展開にはなりそうもなく。
やがてゆっくり立ち上がり、また通りの方へと歩いていって──。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 本屋」にアンドレアさんが現れました。
アンドレア > 平民地区にある、とある本屋。
富裕地区とはまた違った種類の本がそろっているものだが、学院の勉強に使ったり、
日々の出来事に役に立つものを探すためにはこちらの方が都合が良いので、時折こうしてやってくる。

今は各地の産物について詳しく乗っている風土記のような本を手に取って少し立ち読み中。
気に入ったら買うかもしれないけれど、この手の本は年々情報が変わるので、商人でも始めないならあまり不要なもの。
なのでこうして立ち読みしている、と言うものだった。

にもかかわらず、店主がお目こぼしするのは、必ず何かの本は買って帰るから。
読んだ本を買って帰るとは限らないが、今も小脇に一冊本を抱えている。
この本は少なくとも買っていくだろう。

「……………」

集中して読んでいるのか、あまり周囲に気を払っている気配はない。
とはいえ、家系柄かスリなどの悪意ある人物が近づいてくると気付いたりするのだが。

アンドレア > 今しばらく本を読んでいたが、大体頭に入ったのか本を閉じる。

「……とはいえ、頭の中でだけですけどね。」

苦笑浮かべて本棚へと風土記を返せば、小脇に抱えた本を店主のもとへと。

「今日はこちらを。……はい、こちらですね。」

支払いを済ませれば、その本を今一度小脇に抱えて店を出る。
頭の中だけならば、商人の真似事もできるし、冒険にも出れる。
しかし現実には色々なリスクがあるのだ。
それを理解しているからこそ、まだ大人とは言えない自分はイメージだけで色々やっている。
それも全ては大人と言えるようになった時の役に立つように。

「兄様姉様のように、ぼくはいかないからね。」

自分の身の程を知っているからこそ、出来ることで何とかしようと考えるものだ。
勿論、家に残る選択肢はないのだから、何ができるのかはこれからも考えていく事だろう。

今日は自宅に帰るつもり。そちらへと足を向けて通りの奥へと消えていった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 本屋」からアンドレアさんが去りました。