2022/10/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 魔術屋『金杖の双頭蛇』」にロブームさんが現れました。
ロブーム > 煉瓦造りの小さな小屋。
擦りガラスのあしらわれたその扉を開ければ、応接用のソファが二つ。
そして、壁には様々な魔術由来の品が、棚に収められている。

此処は、魔術師ロブームの魔術屋。
彼が、『美しい心』を探す為に開いた、店の一つである。
満月の夜にのみ開かれるその店に、今はまだ、客はいない。
そのソファに座るのは、太った男。
不気味な黒いローブに身を包み、来客用のソファに座っている。

「客は来るのか来ないのか。趣味として始めた商売故、儲けなど考えてはおらんが」

この店に並ぶ魔術の品一つ一つが、埒外の価値を持つ逸品だ。
値も、殆ど彼の気分次第。ふっかける事は無いが、安く叩き売る事は確かにある。

しかし、それ故に。彼は客を品定めする。
それが、ただの客ならば、金貨を対価に。
美しき心を持つならば――特に女性ならば、その心を確かめる事を対価に。

「商売としては、前者が来てくれると助かるが……私としては、後者を願いたいね」

そう呟きつつ。
彼は、今日も来店を待つのだった。

ご案内:「王都マグメール 魔術屋『金杖の双頭蛇』」からロブームさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にローウェルさんが現れました。
ローウェル > 「はいは~い、お疲れちゃん、っと。
 暇だったらこの後オレと一杯どう?
 えっ、もう約束がある? そうか、残念だなぁ、んじゃまた今度」

簡単だが時間のかかる仕事をこなして冒険者ギルドに戻ってきた青年は、窓口に人がいないところを見計らってギルドの受付嬢にナンパをしかけたが、ものの数秒であっさりと撃沈してしまった。
しかし撃沈も慣れたもの。
一切の落胆を見せずにその場を離れて、手近な椅子に腰掛けると、受け取った報酬に間違いがないか数え始める。

「そこそこ懐も暖かくなったし、あとは美人のおねーさんが隣にいれば言う事なしなんだけどなぁ」

深夜になっても仕事を引き受けに来る冒険者や、相談に来る住民で賑わっているギルド内。
声をかけられそうな美人がいないかと物色して。