2022/09/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にロイスさんが現れました。
ロイス > 山盛りのパスタの前で、男が一人微妙な顔をしている。
有体に言うと、「お腹いっぱいだけどまだ料理がたくさん残っている」人の顔であり、苦悶とは言わないまでも、キツイ表情だった。

「きっつ……どうして俺はこんなものを」

目の前にあるのは、具なしのペペロンチーノであり、それも山盛りである。
これが十八ぐらいの若者ならぺろりと食べられるのだろうが、三十の胃袋にこれは少しばかり辛そうである。

とはいえ、そもそも彼がこれを注文した理由が、「飲み会の際若者に年齢を煽られた」のが発端であり、つまりは自業自得なのだが。
普段はともかく、深酒が入ると素の子供っぽさが出るのが、彼の悪い所であった。

「負けるか……こうなったら何としても、胃に詰め込んでやる……俺もまだまだ若いんだ……」

既に、煽った若者は居なくなっており、一緒に呑んでいた他の連中も半分「大丈夫かこの人」という目で見ていたりするのだが。
酒が入って視野狭窄となった彼には、今の所目に入っていないようで。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からロイスさんが去りました。