2022/08/20 のログ
カタナ > 最近は、懐も微妙だから野宿も増えてきたし酒も美味いものはとんと呑めていない。
強敵と見える事もあまり無ければ、女を抱いてもいない。色々と欲求不満ではある。
ただ、それを表情や態度に出す事はあまり無い程度には自分を律する理性はある。

「…ふぅむ、富裕層辺りに売り込んで用心棒で雇って貰うのが手っ取り早いかのぉ。」

そういう飛び込み営業的なものはどちらかといえば苦手なのだけれど。
ただ、まぁこのままずっと懐が寂しいのは流石にちょっと厳しいものがあろう。

(…相棒の手入れもそろそろ本格的にしておきたい所ではあるしの…。)

ちらり、と脇に立て掛けた年季の入った拵えの刀を一瞥してからふぅ、と溜息を一つ。

カタナ > 「――さて。あまりここで時間を潰してもしょうがない。ぼちぼち行くとするかのぉ…。」

傍らに立て掛けていた古びた刀を引っ掴みながらベンチから立ち上がり。
その刀を左腰へと無造作に差しながら、ゆっくりとまた歩き出す。
幾分かマシになったとはいえ、相変わらず陽光にジリジリと照らされて蒸し暑い。

「…こういう時は、術式などを使える輩が羨ましいものじゃなぁ…。」

ほぼ剣術とそれに付随する技能特化型の己にとっては、術式などちんぷんかんぷんだ。
最も、暑いと嘆きながらもこの程度の暑さならば諸国を旅していれば否応にも経験する。
ましてやら、人間にしては多少なり長く年月を生きていれば尚更であろう。

カタナ > ――そのまま、ふらりとまた雑踏の中にやや小柄な青年の姿は紛れて消えていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からカタナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にユイリンさんが現れました。
ユイリン > 王都平民地区の広場。
天気が良ければ見世物があったりとするその場で特に目的もなく過ごす。
普段は夜に店を開く準備をしたりとするのだが、その日は既に終わらせて持て余した時間での散歩。
天気もいいだけに人の数も多く賑やかなもので。

「これぐらい店にお客さんがが来てくれたら儲かるのだけどね。
高望みは贅沢ね」

そもそもにそこまで儲けたいという欲もなく。
ないからこそかき入れ時にこうして店を開かないという時間。
夜はそれなりに入ればいいという考えで今の自由な時間を広場でのんびりと過ごして

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からユイリンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/小さな料理屋」にユイリンさんが現れました。
ユイリン > 平民地区と富裕地区の間にある小さな料理店。
丁度わかりにくい場所にあるためにあまり客が来ない店は今日も静か。
店主である少女がカウンター内で眠そうにして時間を潰していて。

「今日はさっぱりかしら。あんまり仕込んでないから丁度いいけど」

普段はお客が来ない事を嘆くのだが今日は大して仕込みもしていないのでそれはなく。
むしろ仕入れが出来ていないので最低限しか料理を提供できないので助かっているとも言え。
それでも客がこなければ暇と言えば暇。
面倒な客が来ない事を祈りながら水を汲んで口にして。

ユイリン > そうしてお客が来るまでは暇な時間を過ごして…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/小さな料理屋」からユイリンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にマールさんが現れました。
マール > 平民地区の大通りの一角で行われている露店市。
色々な露店が並ぶ中、薬草や薬を扱う露店を目的として行き来をする。
一か所によっては商品を眺めて次にいき、先の店と値段を見比べて安い方で買ってと繰り返して。

「傷薬と毒消しは買ったから。後は何を買っとこうかな。
もうちょっと傷薬を買い足すかポーションだよね」

後衛職の自分にはあまり必要がないかもしれないがパーティを組めば必要になるかも。
そう考えて買ったものを袋に詰めて言葉を零しながら歩き。
充分買った気もするがもう少し買っておこうと次に安い露店を探し、時折に呼び止めに足をとめながら露店をめぐって。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にロン・ツァイホンさんが現れました。
ロン・ツァイホン > 「へいらっしゃいらっしゃい。いいモノあるヨー。やすいヨー」

露店市の中で、そんな陽気な声が響く。
見れば大柄の爬虫類系の姿をした大男が露店を開いていた。
丸サングラスをして黒と白の神官服を着たその姿はとても胡散臭い。
しかし不思議と人を集めているようで。

「コレ、ドラゴンのクスリヨー。飲めば健康にイイヨー。
精力剤にもなるヨー。でも薄めて飲まないとアブないヨー。

あとドラゴンの牙ネー。ワタシが最近採ってきたヨー。いい素材になるヨー」

といって竜に関するいろいろなアクセサリーなどを見せている。

「ソコのオジョーチャン。このドラゴンの爪はいいオマモリヨー」

などと、少女に声をかけて。

マール > 安い物を一度買えばそれ以上安い物をつい探し。
それもあって中々に次を買う事がないままに歩く。
次はどの露店を覗こうかと思って居れば威勢のいい声が聞こえてきて脚を向け。
そこには人が多く集まり、隙間から覗けば大柄な神官服の男が売り子をしている。

「……ドラゴン?」

威勢のいい売り声を聞けば商品はドラゴンが材料のものらしく。
聞けば欲しがる人も多そうなのだが、言葉使いと神官服のせいか胡散臭く見え。
人はいれど買おうとする者は少ない様子で。

そんな光景を眺めていたが他に行こうとするのだが…。

「爪?それってお守りになるの?」

声をかけられてしまえば離れる事も出来ず。
日の間を抜けて露店の前に行けばそのドラゴンの爪を見ようとして。

ロン・ツァイホン > 揉み手をして近づいてくる丸サングラスの男。
腰を曲げているのでさらに胡散臭さを強調している。
もっと言うとその笑顔もとても……ちょっと小悪人っぽい。

「そーヨー。ドラゴンのモノいっぱいあるネー」

少女の訝しむ姿に知ってか知らずか、その男は返事をして。
実物であるらしい首飾りのようにチェーンを付けた掌サイズの1本分の爪を持ってくる。
パッと見てはなにか巨大な生物の爪のようではあるが。

「武運と危険から守ってくれることあるヨー。
あと、これを持ちながら強くなりたいと思えばちょっとずつ強くなれるカモヨー。
今なら100ガルドになるネー」

貨幣の言葉を間違えながらそうすすめてくるが、押しが強いというほどではない。

「あとドラゴンの鱗のピアスもあるヨー。こっちは金銭運ちょっとあがるネー。
幸運のお守りになるヨー」

マール > 揉み手をして近づいてくる男をみれば前に来たのは失敗かと思え。
腰を曲げているので余計に胡散臭く、笑みもなんだか怪しく見えて。

「ドラゴンのってそんなに沢山手に入らないでしょ?
それって本物なの?」

初級冒険者で学生な自分でもドラゴンは強敵と言うのはよくわかっている。
それが一杯と聞けばまず疑ってしまうのも仕方なく。
持ってこられた大きな爪のついた首飾りもドラゴンの爪かなど判らず。

「カモって言うのが怪しく聞こえるよ。
本物か判らないのに100は高くない?」

強いというほどでない押しに疑わしく見てしまって。

「私はピアスは付けないから要らない。
どうせだったら安い幸運のお守りか、魔力の回復できるのがあれば欲しいかな」

どうせならと欲しいと思えるものを口にし、周りが驚くのも気にせずに男を見返し。
ほんの少しだけ興味を持ってしまったので本当に欲しいのがあれば値切って買ってもと思ってしまい。

ロン・ツァイホン > 話を聞く姿勢になってくれていることでさらに男の笑みは深くなる。
そうして話を続けていくと。

「本物ヨー。でも心配なのわかるヨー。
だからまけてもいいヨー。50でどうオジョーチャン」

などと言って、半額にまでまけてくれると言う。
しかしどの商品も果たして本物かは不明なのは相変わらずだ。
買っている人もいるにはいるが、記念品程度にしか見ていないようだ。

「魔力の回復……ンー。じゃあこのドラゴンの歯で作った指輪はドー?
いっぱい回復するわけじゃないケドー、時間経過の魔力の回復量がアガるヨー」

などと言って見せてくれるのは、灰色のゴツゴツとしたリング。
触れてみれば、確かに魔力を扱うことがある人間ならそれが本物のマジックアイテムの類いだとわかる。
効力は低そうだが、珍しい上にこういうモノはなかなか手に入らないというのも本当だ。

「これなら100ガルドでドー?これをマけるのは無理ネー」

マール > 「だってドラゴンの素材なんて見た事ないから。
ほんと?それだったら買う」

半額まで負けてくれると聞けばそれなら記念品にいいかもと即決。
もし偽物だとしても50ならそれほど痛くはない出費。
学院でちょっと自慢をするには良いかもしれないというネタに良いかなと考えて。

「私って魔術師だからそう言うのがあったら欲しいんだよね。
時間で魔力の回復量が上がるんだ」

やはりというかドラゴン、今度は歯で作ったという指輪。
本物かなと触れてみれば実際の効果は判らないがマジックアイテムと言う事だけはわかって。

「100-?もうちょっとだけ負けて欲しいよ。駄目?」

首飾りの次に指輪、買えなくはないが買えば生活費に困ってしまう事は確実。
なのでもうちょっと負けて欲しい、それなら買うかもと男を見つめて。

ロン・ツァイホン > 「おっ、毎度アリヨー!」

へっへっへ、と笑ってお金を受け取るサマはとても悪い商人にしか見えない。
しかも直接自身の服の懐に入れている。

そうしてその爪を受け取ると、思ったよりも軽い。
しかしメッキやプラスチックというわけではなく本当に何かの爪のようだ。

「正確に言うと、魔力はいちおう休めばゆっくり回復していくネ?
これを持つと、その休んだ時の回復量が、1時間が10だとするなら20ぐらいになるネー」

時々胡散臭い言動ではなくちゃんとした言葉になって説明してくれる。
胡散臭さが抜けきることはないが、割と真面目に商品解説をしてくれていた。

「ダメー。……でも、どうしても欲しい?」

などと言って、ちょっと笑みを濃くして少女の顔を覗き込んでくる。
少しだけ、丸サングラスの下の視線から、淫らな気配があるが、少女は感じられるだろうか。

マール > お金を渡して商品を受け取るのだが、その姿が余計に胡散臭い。
本当に大丈夫かなと思いながら受け取ればその爪は確かに爪。
木や何かで作ったものではなく生き物の爪と言うのだけは判り、落とさないようにしまい込んで。

「それだと回復するじゃなくて回復力を高めるだよね?
便利なような微妙なようなって感じだよ」

眠っている時の回復量が上がるというなら悩んでしまう。
冒険中の野営で助かると言えば助かるが飛びつくには微妙なもの。

「でもさー、回復量があがると回復するは別だよー。
期待させたんだから負けてよ」

駄目と言う男に負けてとごり押していき。
無くても困りはしないだろうがあれば便利なので出来ればという感じ。
そして男への値切りに集中し、視線の気配には気が付かなくて。

ロン・ツァイホン > 「そうだヨー。でもこの能力は時間経過だけじゃないヨー。
ゴホン、さっき言ったように魔力のポーションを飲んだ場合、それが100だとすると
これを身に着けていると150まで上がります。
それにこのリング1つだけでその効力があるなら十分じゃないネ?」

そう言うと、少女の手をおもむろに握って、その指輪をハメさせる。
そうして一本の小瓶を渡す。実際に売られている普通の魔力ポーションが入っているようだ。
若干、本来のポーションより色が違うが、見る人が見ない限りはそうそうわからない。

「お試しで一回やってみるネー。このポーションは体験用で無料ヨー」

と言って、やることをおすすめしてみる。
負けることはしないが、一度効力を確かめてみろという話のようだ。
もしその通りに吞むなら、いつもよりもずっと自身の力が漲ってくる感覚が走るだろう。
同時に、気づかない程度には気分の高揚も……。

マール > 「そう聞くとこれって凄いって思えてくるね。
それだけ回復したら依頼の時でも凄く助かりそうだし。
うん、この指輪で本当にそんな効果があると凄いよ」

続く説明にその通りなら本当に凄いと目を輝かせて。
急に手を握られて指輪を付けられるとその事に驚きの表情。
そして小瓶、良く買う魔力ポーションを渡されるとそれを眺めて。

「お試しならいいかな。後でポーション代は渡さないからね」

無料と聞けばそれに念を押して蓋を開ける。
そして口を付けて飲み始めれば味は偶に飲む魔力ポーションそのもの。
ただ違うのは体を満たす魔力の感じが普段よりももっと凄いという事で。

「わ……ほんとだ!これ凄いね、ほんとうに回復するのが大きくなってる!」

その効果を体験すれば驚きのあまりに声を大きくしてしまい。
周囲は本当の効果に興奮していると思って驚きをみせ、その大きな声には自分でも気が付かない気分の高揚も混じっていて。

ロン・ツァイホン > 「そうでショそうでショー?それが100ガルドはヤスイネー」

ニコニコと笑顔を浮かべて、彼女が話に強く食いついてくれるのを見て。
この分なら持ち込めそうだな、などと内心で思いながら。

「大丈夫ヨー。ワタシサービス精神旺盛ネー」

などと言いながら、彼女がポーションを飲むのを見て、少しだけ歯をむき出しにして笑う。
ニヤニヤとしながら、彼女の様子を眺める。
実際、効力は本物だ。そしてそれは、ポーションによる効果を強める。
……それが、媚薬や、麻薬の類いであっても、だ。

「ワタシ噓は吐かないネー。ドー?
100ゴルドだけど、ワタシのお願いを聞いてくれるなら無料にして挙げてもイイネー」

などと言いながら、そんな彼女の体……背中へと自然と腕を伸ばして
軽く抱きながら、言う。もしも正常な判断力があれば、セクハラ行為だとわかるぐらいの手の動きだが……。

マール > 「うん、それで100ゴルドは安いよね」

こう言うのがあれば魔力消費の大きい自分には大助かり。
ちょっと無理をしてでも買う方が良いかなと考えてしまい。

「おじさんって胡散臭いけどいい人なんだ」

さらっと失礼な事を言いながらもサービスと聞くと苦学生にはありがたい事なので信じてしまい。
確かに感じる魔力の回復に身体に感じる高揚感や違和感にまで気は回らず。

「話し方は嘘っぽいけど嘘じゃなかったね。
え、100ゴルドがタダで良いの?そのお願いって何??ひゃあ!」

100ゴルドがタダになると聞けば目を更に輝かせ。
その為にいきなりに軽く出される事に悲鳴を上げて驚き、眼を白黒とさせて。

ロン・ツァイホン > 「胡散臭いのは性分ネー。というかこれはパフォーマンスの一種ヨー?」

腕を組んで、ちょっとだけその長い口の先っぽを人のように尖らせる。
別に気を悪くしたわけじゃないが、気にしてはいるらしい。

「お願いは単純ネー。おっと、ごめんネー。
びっくりさせちゃったネ。顔が赤いから大丈夫なのか気になっただけヨ?」

などと言って、驚いた彼女を安心させるように言う。

「ちょっとお願いは外じゃなくて中でやることネ。
そんなに難しくないから大丈夫ヨ?おじさんの頼み事聞いてくれるなら
タダじゃなくてほかの商品も安くするネ。どう?」

そう言いながらも手を離すことはなく、彼女の背中……そして腰へと手を回して。

「ポーションもいろいろあるネ。けどそのリングある場合にどれぐらい効果があるかわからないノ。
だからそれを実験したいだけなのヨ。どう?」

マール > パフォーマンスという言葉に嘘だというように男を見てしまい。
怒ってはいない様子に謝る事はせずに笑顔を見せていて。

「急に変なことしたら驚くんだから!
顔??暑いからじゃない?」

男の行動に文句を言いながらも顔の赤みには暑いからと口にして。

「中でやる事?本当に大丈夫なの、それ。
おじさん、変な事しようとしてない……え、ほんと?」

この国の生まれだけあって中でと言われれば疑いの目を向け。
それでも他も安くすると言われてはそちらに気を取られ。
背中から触れない手に身動ぎをし、その手が動けば離れたと思って。

「リングの実験の手伝い?
それだったらバイト料も欲しいなー」

それなら手伝っても良いと、今日買い物した分ぐらいは稼げないかなと考えて。

ロン・ツァイホン > 笑顔を見せていることに、一度溜息をついて。

「ごめんなさいネー。心配になっちゃっただけなのヨ」

と、片手だけで謝る姿勢を見せて。

「大丈夫大丈夫~。少なくとも変なことはするケドー。
多分思ってるような変な事ではないネー?」

そう言っているうちに彼女が乗ってくれるような雰囲気を出していることに勘づくと。
そのまま彼女を自身のテントの方へと誘導していくだろう。
今の彼女ならきっと、そういうことには目を向けにくいことになっているはずだから。

「いいヨー。じゃあ今日の奴は全部タダにしてアゲルネー。
あとー、ちゃんと最後までやり切ったらお駄賃あげるヨー」

マール > 「そうなの?心配してくれたならありがとう」

とこの言葉が心配をしてくれていた物と聞けばお礼を口にして。

「その変な事が気になるよ。
思ってるような事って……おじさん、エッチだー!」

そう言っては楽しそうに笑って見せ。
高揚感が高まっている事に疑うという考えに思考は流れず。
それに宿などではなくテントならそんなに変な事はしないだろうと考えて。

「やったー!これでお小遣いが浮くよ。
お駄賃も欲しいから頑張るね」

商品がタダでお駄賃まで、その誘惑に完全に負けて安請け合いしてしまって。