2022/08/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > うだるような暑さ
夏の公園、芝生に赤いレンガの植え込み、木製のベンチ。綺麗に手入れされた小さな公園だ。
そのベンチに腰掛け、膝から下を出した貫頭衣の少年が足をぶらぶらさせてる。

「あむ、あむあむ♪ むぐむぐ」

膝にちっちゃな茶色の紙袋。両手にはフィッシュサンド
それをむぐむぐと頬張って、口の中でもごもご。手のひらに白身の魚だけをとりだし

「あい♪」

とベンチに置く。少年の隣の真っ黒な野良猫は座ったままその白身魚を頬張る。少年はにこにこにことそれを見つめて、またフィッシュサンドを一口

「美味しい?おいしーねー♪」

とても人懐っこそうな笑顔だ。静かにご増販にあずかる野良猫は鳴いておねだりをしたりもっとよこせと手を出したりはしない。食べ終わったらじっと少年を見上げて待ってるだけだ。どうやら大分人馴れしてるらしい。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にカタナさんが現れました。
カタナ > 王都の平民地区――メインストリートとも言える大通りを、人込みを器用にのらりくらりと。
緩やかな歩調ながら、器用に往来の波をいなしながら歩く和装風の青年が一人。
白と黒の斑模様の頭髪、顔に傷のある風貌はそこそこに目立ちはするだろうか。

「…ふぅむ、そろそろ路銀や生活費も乏しくなってきおったし…大きな仕事でも欲しい所じゃが…。」

冒険者兼傭兵兼用心棒、といった兼業が青年の仕事だが本来は用心棒一本であった。
最近はそれだと稼ぎ口が微妙な為、冒険者ギルドや傭兵ギルドにも登録して仕事を斡旋して貰っているが。

「仕事には困らない、とはいえ大金となると中々に厳しいものじゃて…。」

懐の銭を詰めた革袋を片手で探る――何とも頼りない質量感に、思わず歩きながら苦笑を一つ零して。
そうやって気を散らしながら歩いているようで、矢張り往来には掠りもせずに器用に避けてゆったりと歩いており。

カタナ > そして、先程から青年は両の眼をずっと閉じたままだ…別に全盲という訳ではない。
長年鍛え抜いた技能の一つに「心眼」というものがあり、それを常日頃から用いている。
それもあってか、最早こうして目を閉じたまま日常や戦闘を行う癖が付いてしまっている。
数十年単位で鍛えた「心眼」は伊達ではなく、見えずとも周囲の情況は大体把握している。

「…む、この辺りは空いておるか…小休止と洒落込むのも良いかのぉ。」

ちょっと開けた広場へと出てくれば、矢張り人込みは嫌い、とまでは行かずとも苦手なのか緩やかに一息。
一息付こうと、座れそうな場所を探して緩やかに広場を歩き回り――ややあって、丁度良い一角が空いている事に気付いた。
そちらに歩を進めれば、左腰に佩いていた刀を鞘ごと引き抜いて脇に立てかける様にベンチに座り込み。

「…ふぅ、しかしまぁ…中々に蒸し暑い時期になってきたものよなぁ…。」

空を仰ぐ――小憎たらしい程に空は高く青く、日差しも中々の凶悪さ。
それでも、この辺りは近くに生えた樹木により木陰のようになっていて幾分かマシではあったが。