2022/08/10 のログ
■ユイリン > 「丁度変な場所にあるから常連さんか運のいい人、クレイさんみたいな人しか来ないよ」
初めてという青年にそれはそうとさほど気にした様子はなく。
本当に常連か運のいい人しか来ないとさらりと口にできる場所。
スープを大き目の器に用意すればカウンター席に向かおうとするが。
「いいの?じゃ遠慮なく」
剣を付けていない側の席を指されると良いのかと問いかけ。
貴族っぽい言い方に似合わないとつい口にしてしまい。
「私の店はそんなお上品な店でもないよ。だから余計にじゃない?」
むず痒くなると青年が言えば店に似合わないからと口にしながら指さされた席に座ってスープに口を付けて。
■クレイ > 「ほう? つまり店巡りが趣味の奴って事か」
自分は半分それが趣味になっている。その手の奴は少なくはないだろう。実際傭兵の中にも食うのが趣味というのは意外といる。
似合わないといわれれば知ってると笑って。
「いやぁ、それよりもやっぱり俺が慣れてないからってのが1番だからな。厄介な貴族相手の依頼の時しか敬語なんてつかわねぇし」
そもそも敬語というのを使えるような勉強をしていない。使ってるのを見て見様見真似で覚えただけである。
だからとにかく敬語に慣れていないのだ。
「もしくは敬語だと仕事スイッチが入るからかもしれねぇ。だからどうしても堅くなるというか」
うむむと唸った。別に仕事が好きな訳ではない。
■ユイリン > 「そんな人か、迷い込んだ人が大体の新規のお客さんよ」
変わった店巡りか迷った人、新規はそんなのと青年に告げる。
てっきり青年は迷い込んだのかと思っていたがそうではないのかと顔を見てしまい。
それに店巡りという趣味を持つ人もそれなりに来た事があるので似合わないとは思わず。
「慣れない事をすると変な気分になるのは良くわかるよ。私は貴族様に知り合いはいないから敬語は使わなくて気が楽だけど」
使えはするが使うような相手に会う事が先ず無いと気楽な様子。
必要になれば使えるが、出来れば使いたくないというのは顔を見れば判る筈で。
「オフの時は気を抜くのが一番よ。傭兵って気が休まらないんでしょ?」
自分で作ったスープを味わい頬を緩め、唸っている青年に今は気を抜こうと軽く告げて。
■クレイ > 「うらやましい限りだ。戦場に行けば大体貴族に無茶ぶりされるからな傭兵なんて」
まぁその場合には金請求してやるけど。と言って笑う。タダでは転がされない男であった。
気が休まらない。そう聞けば椅子に深く座って。
「んー。まぁそうだな。俺の場合気に入らねぇ仕事は受けねぇって切り捨ててるから嫌ってる貴族も多いし」
プライドとかあるんだろうなとケッなんて舌打ちしながらスープをズズズと。
気持ちはわからないでもないが、最初からあくどい仕事を持ってきてプライドも何もないのだろうというのが自分の意見であった。
「さって、ごちそうさん。料金は適当に置いとくぜ。少ない事はないと思う。多かったら……ま、今度来た時に少しサービスしてくれればいいや」
と最初に分けておいたお金をそのまま机の上に置いて、剣を腰に付け直せば立ち上がる。
「ああ、もし個人的、例えば最近妙に治安が悪いとかで護衛が欲しい時にはどっかの酒場にいって銀鷲につないでくれって言えば俺につながるから。その時は言ってくれよなユイリン。じゃあな」
なんて言って彼はこの場を後にする。
おかれたお金はわずかに多い程度であったかもしれない。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/小さな料理屋」からクレイさんが去りました。
■ユイリン > 無茶ぶりをされると聞けば傭兵は自分が思う以上に大変だと思え。
それでも金請求をすると笑う逞しさは見ていて爽快に感じ。
「気に入らないなら受けない方がいいよ。それ以外で稼げるならそっちで良いと思うし」
嫌っている貴族とは言うが青年なら上手くあしらっていそうに思え。
今のところは店をつぶさない、料理を上手くなることが優先、プライドと言われても何それという自分。
舌打ちをする様子に大変だともう一度見てしまい。
「お粗末様。多かったら次の時にエールをサービスするよ。
また気が向いたら来てくれると嬉しいね」
そう言っておかれたお金をそのままに毛を付け直して立ち上がる青年を見上げ。
「銀鷹でクレイさんを探せるのね。その時はお願いするよ。またね、クレイサン」
そう言って去っていく青年を見送り。
代金よりも少し多い金額を見て、次は少しサービスを増やそうと決め。
夕刻の回転の為に先ずは食事を続けて。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/小さな料理屋」からユイリンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にローウェルさんが現れました。
■ローウェル > 男は平民地区にある連れ込み宿のベッドで女に正面から覆い被さり、逞しいペニスを荒々しく突き入れていた。
野太い肉幹が引き抜かれるたび、結合部から掻き出された牝汁が女の尻の谷間を流れて、ベッドのシーツを汚していく。
女とは確か、昼間の酒場で出会ったのだった。
ひとり酒が寂しいことを理由に声をかけて意気投合すると、お互いの思惑が一致していることに気づくや、酒は早々に切り上げて宿へ駆け込んだ。
そうして今に至るのであり。
「くっ、ふうっ…! 射精るッッ…!!」
先ほどから堪えていた射精の衝動も、そろそろ限界が近づいていた。
根本まで押し込んだペニスが、女の肉穴の中でぐぐっと反り返りを増す。
汗を顔に滲ませた男は、抱き伏せている女の顔を覗き込んで。
■ローウェル > そうして偶然出会った女との夜は更けていき――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からローウェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にサラさんが現れました。
■サラ > 学院からの帰り道。
猫耳帽子の小さな女の子が、大通りの角にあるお店を覗き込む。
ショーウィンドウに並ぶ色鮮やかな甘味のサンプルに目を瞬かせる。
「あ、ここが最近流行りのお店かあ……」
学友に誘われた時は断ってしまったけど、店の前まで来てみると興味が湧いてくる。
甘いものは嫌いじゃない。“昔の姿”よりは入りやすいし……。
でも新しく教科書を買ったばかりだからお小遣いがもう乏しいんだよなあ、と財布の中身を覗き込む。
「節約しないとなあ……」
ぶんぶん、と首を振る。
恋人に出してもらっているお金を無駄に使う訳にはいかない……