2022/08/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 大通りの一角」にシェラグさんが現れました。
シェラグ > 気合を入れて大通りに繰り出したのには、2つの理由がある。
一つは、娼館から”日頃の感謝”があったこと。
もう一つは、故郷と王都を往復する商人が戻ってきたとの連絡があったからだ。

人々が商品を眺め、売買している大通りは人も多い。
それらをかいくぐるようにして、若干目立たないお店へと飛び込んだ。
「こんにちは! いつもの薬草が入ったって聞いたんですけど!」
元気のよい挨拶に、間髪入れずに要求を付け加える。
店主が渡してくれた入荷品のリストを見て、瞳を輝かせぐっと小さくガッツポーズ。
勢いのよい動きに、たわわな胸がたぷんと小さく揺れた。

「間に合った…ちょうど治療用の薬が切れそうだったんです。
 それにしても、商人さんはずいぶん長旅だったみたいですねえ。
 でも、これだけたくさん入荷していたら時間もかかるか。」
娼婦たちの体を診断し、治療するにも薬は不可欠である。
今回は商人の来訪が遅く、ストックしていた薬が底をつきかけていたのだ。
買える分だけたっぷりと買い込もうと、チェックをつけたリストを店主に戻す。

「お代は…手持ちがあるので先に支払いますね。
 ええ、大丈夫です。 あとで娼館街のテントまで運んで貰えれば。
 まだ少しは持ちますからね。 では、よろしくおねがいします。」
深々と頭を下げてからお店を後にした。

あとは楽しいショッピングの時間だ。
危機を乗り越えた後は、大通りを進む足取りも自然と軽くなる。

シェラグ > 「これと、これと、これと……」
日持ちのする果物や野菜、パンを買い込む。
自分の仕事の都合上、あまりゆっくり料理などもできないので、
どうしても保存優先で買いがちである。
籠がぱんぱんになり、両手でしっかりと持たないといけないぐらいにまで
荷物が膨れ上がったところで、帰路につこうとするも、ぴたりと足を止めた。

「いけない、お茶…!」
故郷のお茶は王国ではあまり馴染みがないものの、自分にとっては大切なものだ。
患者さんに出すこともできるし、自分の休憩にも使う。 
仕事の合間にお茶を淹れて一服するのも、自分の楽しみのひとつなのだ。
いそいそと乾物を扱うお店へ向かう。

「すみません、いつものお茶を頂きたいのですけれど…。」
珍しいお茶は購入する人が限られている。
簡単に応じてくれた店主からお茶を頂いて、お代をその場で支払った。

「よし、と…!」
買い物は終わり。 あとはいつもの職場…娼館街で、
患者さんたちの営業が始まる前に薬と始業の準備をするだけだ。
重たい籠を両手で抱きしめるように抱えながら、今度こそ帰途につくのであった。

ご案内:「王都マグメール 大通りの一角」からシェラグさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にノーマさんが現れました。
ノーマ > 平民地区の大通りに面した武具店。
その店先に違和感しかない服装、メイド服をまとった人影が店頭に飾られる武器を眺める。
しかも護身用などに使えるような短剣ではなく、長柄武器と呼ばれる物を。

「長さは丁度よし……ですけど先が…せめて斧はないと不十分ですよね」

そこに飾られているグレイブと呼ばれる長柄武器を真剣に眺めては欲しい部位が付いていないとため息を吐き。
それ以外は丁度いい感じなだけに残念でしかなく。
他にも長柄武器はいくつかあるのだが、どれも何かが足りない物ばかり。
贅沢を言わずにこれで妥協をするべきか、しかし勿体ないとじっと商品を眺めては考え込んでいて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からノーマさんが去りました。