2022/07/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にオリアナさんが現れました。
オリアナ > 「おや…………」

項垂れたミシェルの前に、自身よりは小柄な、しかし女性としては普通なぐらい。
視線を落として歩いているのなら、その宝満な胸が目に入っただろうか。
次いで顔を挙げれば、その顔は確か、以前王城の月夜の下で見た女騎士の顔。
成人こそしているが、まだまだ幼さの残る端正な顔。

「ごきげんよう。エタンダル卿。お久しぶりでございますわね」

そう朗らかに、白を基調とした、赤いラインの入った貴族の服を着た女の姿。
平民地区に歩いてくるのは、些か珍しくもある気がする。
本来ならこのような場所で歩いてるはずのない位の女性なのだから。

「大変そうですわね。宮廷魔術師のお仕事でございますの?」

と、労いの言葉をかけた。

ミシェル > 「ん…?や、君はいつぞやの騎士殿!久しぶりだね?」

とぼとぼ歩いていた先に、思わぬ相手と出くわす。
随分前に王城のパーティーを抜け出して語り合った相手だ。
王族でありながら騎士としての扱いを望む彼女に対しては、
ミシェルはそれならばとフランクに接していた。

「あぁ、余計な仕事が増えてね…全く面倒な刑罰を考えるものだよ。
ま、賛同した連中も何人か自分がこの刑に処せられたらしいけどね」

まぁ彼女の教育にはよろしくない刑罰であろう。
なので、ミシェルは話題を変えることにした。

「オリアナ嬢こそこんな場所でお忍びですかな?
にしては派手な服装だけど」

一目で貴族と分かる服装は、平民地区では明らかに浮いている。

オリアナ > 「オリアナでよろしいですわ。今は騎士ではございませんので」

そう、フランクに接してくる彼女に、好意的に返して。
あの時は彼女のおかげで、多少自信も持ち直せたのもあって、自身の中での彼女の評価は高かった。
何より、こうしてフランクに話し合える女性の知り合いというのは自身には少なかった。

「お疲れ様でございますわね。まったく、汚らわしいくってひどいものです。
個人的な嗜好を以って賛同してる人もいるでしょうし……」

はぁ、と、ミシェルの背後の方を強く睨みながらそうぼやいて
彼女の方からの話題に、ヒールをはいてるとはいえ身長が高い彼女を見上げて

「お忍びではありますが、こう見えても鍛えておりますので。
そう簡単に暴漢などにやられることなどありませんわ。
ご心配なさらず」

うふふ、とそう言っている彼女の姿は、どうも信用に置けなかった。

「まぁ散歩してたらここまで来てしまっただけですの。
決して道に迷ったわけではございませんわよ?」

…どう見ても強がりであった。

ミシェル > 「そうかい?じゃあそうさせてもらうよ、オリアナ」

今は騎士ではないとはどういうことかと少々疑問に思いつつも、
そう言うのならと更に砕けた物言いになるミシェル。

「本当になぁ…どちらかと言うとその…景観的に」

実際、12人の全裸中年男性が拘束され、四六時中触手責めされている広場など、
以前は賑わっていたものが最近では人っ子一人通らない。

「お、お忍びだったんだね…はは…忍べてない気がするけど…」

一目で貴族のそれと分かる服装で、どこら辺がお忍びなのか。
ミシェルは頭に疑問符を浮かべながらも、
こちらが何も聞いていないのに言い訳めいた言葉を口にする彼女の様子に、
大体事情を察した。

「……つまりは迷子なんだね?」

ミシェルは憐れみの視線でオリアナを見る。

オリアナ > 「えぇ。それでよろしくてよ」

嬉しそうにそう告げて、ミシェルの隣に立つ。
そうして自然と歩き出して。

「まぁ、あんまり見ていて楽しいものではないでしょうね。
少なくとも悪趣味を通り越して見てる方に対する拷問ですわ」

はぁ、とため息をつきつつも、さっさとこの場からは離れようと

「まぁ、お忍びというのも冗談でございますが。
ただのお見合いです。まったく……父上も母上も、今まで何もしてこなかったくせに……」

相当不満があるのだろう。そしてこの状況から察するに
そのお見合いの場から逃げ出したことも彼女の態度から読み取るのは難しくはない。
存彼女の価値が彼女自身が理解していない、というのもあるのだろうが。

「……今なら傷心の私をエスコートする役目を授けてもよろしいのよ?」

なんて、その視線をあろうことか塗り替えるようにそう言って。

ミシェル > オリアナが隣に立てば、ミシェルは苦笑しながら共に歩き始める。
彼女を置いて行かぬように歩幅を調節しつつ、広場から離れる方向に。

「へぇ、お見合いかぁ。どんなお嬢さんを紹介されたんだい?」

見るからに不満たっぷりな彼女に、冗談めかして訊ねてみる。
勿論、女性の彼女に女性を紹介するような親はあまりいないだろうが。

「まぁ今回は逃げられたんだろう?その調子で逃げ続ければそのうち諦めてくれるさ。
それか、先に愛する人を自分で見つければいいよ」

貴族でありながら奇特な立場にあるエタンダル家は、政略結婚とは無縁だ。
それゆえミシェルも、お見合いというものを軽く考えていた。

「おや、じゃあ喜んでお受けしよう。
……と、言いたいところだけどまず君はどこに行きたいんだい?」

迷子なら帰りたいのだろうか?
しかし今の話では彼女の家に帰るのはあまりよくない気がする。

オリアナ > 「残念ながら、お嬢さんではなく、そこそこ年の行ったおじ様でしたわ。
見た目はまぁ悪くはなかったのですが、些か態度と視線が…」

そこまで言ったところで、苦虫を嚙み潰したような顔になり。
拳を振り上げて

「というか、言葉の節々に見える女性軽視が許せませんわ、まったく。
あのような貴族など、さっさと死んでしまえばいいのにっ!」

ぷんすか、という擬音が似合うような怒り方をして、歩き続ける。
それでもヒールが折れたりなどしない辺り、お姫様としての教育もしっかり受けているということだろうか。

「愛する人、と申されても、今のところはいませんわね。
というか、むしろ私は愛されたいんですのよ!
自分から仕掛けるより、こう……そういうのがあるんですわ!」

英雄願望を患っている彼女としては、自身がヒロインとなるよりも
自身にとってのヒロインがいればそれでいいらしい。それが女でも男でも。

「はぁ、悪いことを忘れられる場所ならどこでもいいですわ。
あなたが行きたい場所を選んでくれれば、明日になればほとぼりが収まるでしょうし」

どこか投げやりな様子でそう言うのだった。

ミシェル > 「はは、まぁそんな歳でお見合いしてるような男なら、あんまりモテないんだろう。
地位さえあればモテなくてもいいのかもしれないけどさ」

彼女とお見合いするのだ。相手もそれなりの貴族か王族であろう。
だとするとご破算にさせたのは後々面倒なことになる可能性はあるが…。

「おやおや、それは違うんじゃないかいオリアナ。
君は騎士なんだろう?じゃあ死んでしまえばいい、じゃないよ。
いつかこの手で斬り殺す、だ」

そう冗談めかして言えばははは、と笑って。
実際地位は生まれ持っているのだから、あとは実力さえあれば自由に生きる事もできるだろう。
それがまた、難しいのであるが。

「おやおや君は愛されたいのか!分かるよその気持ち。
ならまずカッコよくならないとね?僕みたいにさ」

女にモテる女男爵は笑いながらさらりと言う。
とはいえ相手の若き女騎士も顔は良いのだ。
磨けば光る、ミシェルはそう見ていた。

「悪い事を忘れられる、ね。僕もさっきまでの仕事は忘れたいな。
さて、ならどうしようか…うーん……」

騎士のお嬢様からのリクエストに、ミシェルは顎に手を当てしばし考え込む。
一晩過ごせる場所で、オリアナの家の人間が近寄りもしないであろう場所、といえば…。

「……娼館とか?」

とんでもない場所の名前を、ぼそりと。

オリアナ > 「どーせあんなのは娼婦やら使用人やらに手を付けまくって病気担ってるに違いないわ!
というかきっとそうよ!まったく、母上と父上に文句言ってやるんだから!」

頬を膨らませてそういうあたり、相当だったのだろうか。

「……!なるほど、確かにその方が正しいですわね!
今度は騎士として、あそこの不正を暴いて切り殺しますわ!」

など、職権乱用も甚だしいことを本気で受け取り
どうやってそうするかの算段を付け始めた。

「ん……カッコよく……ねぇ。
あなたの過ごし方とか、あなたを真似すればそうなれるかしら」

などと、一度物騒な思考を切って、目の前の自身より高い長身の女性を見て。
騎士としてより、彼女みたいになったほうが良かったのだろうか、と。

「本当にどこでもいいですわよ?
それこそスイーツ食べ放題とか……」

そう言ったところで、告げられたその場所に、ぴしりと固まって。

「……その……そういうのは、ちょっと……。
わ、わたし、手持ちがそんなにございませんので……」

と、その顔は赤く、しかし止める様子もなく、興味半々、と言ったところだろうか。

ミシェル > 「僕を真似ても魔術師にはなれないだろう?
君は騎士なのだから、騎士を見習うべきだよ。
ただまぁそうだね…迷子にはならない方がいいかな」

こちらを見る新米騎士を、そんな風にからかって。
実際、誰かとデート中に迷子になってしまっては笑い話にしかならない。
スマートにエスコート出来るほうがカッコいいのは確かだろう。

「いやいや、僕は当主だからね。せっかくだしお金は出してあげるよ。
どうせ初めてだろう?とびきり高いところに行こうか」

顔を赤くするオリアナを見て、楽し気ににいっと笑う。
彼女の実家より位は低いとはいえ、貴族の家。高級娼婦の代金など余裕で払える。
気にすることはないよ、と念押して。

「ま、ここらでやり方を練習するのもいいんじゃないかい?
僕の行きつけの店だから女の子の質は保証しよう。君の好みの子も見つかるよ」

オリアナ > 「それは……そうですが。
……そうですわね。先輩たちをもっと見習って頑張るとしますわ。
ちょっと!そのお話は今はなしですわよ!」

なんてデリカシーのない!などと言いながらも、その顔は存外嫌がってはいないようだ。
まぁ、彼女の言葉はもっともなので、しっかりと受け止めはするのだが。

「え、えーと……じゃ、じゃあ……お言葉に甘えて……」

その言葉に流されるまま、ともに歩む。
実際いつかは”そういうこと”も知らなければならないと思っていたし。
ならば……など自分に言い訳をしつつ

「……なら、せっかくだしサービスがいい場所がいいですわ。
そうですわね……ここで会ったのもそういう縁があったということで。
”お手本”とか見せてくれたり……出来る場所とか、ございませんか?」

なんて、とんでもないことを自分から聞いて……。

ミシェル > 彼女が同意すれば、早速ミシェルはオリアナを導くように歩き始める。
向かう先は、富裕地区の方向であった。

「貴族向けの場所だからサービスはどこもいいはずだよ。
……うん、お手本?」

思わず聞き返してしまう。
だが、彼女が初めてであればそういうものも必要かと思い直して。

「お手本か…そこの女の子に自分の身体で教えてもらうのが一番だと思うけど…。
見たいなら娼婦同士のプレイとかかな…うーん許可してくれるかな」

等と、あれこれと考えて歩けば、道は段々と明るい雰囲気になっていく。
最も、それは夜特有のいかがわしい明るさではあったが。
扇情的な恰好をした娼婦がぽつぽつ現れ、客引きをしているのが見える。

「貴族向けの場所だからね。富裕地区との境目にあるんだ。
勿論、女性専門店だから安心していいよ」

オリアナ > ミシェルによってあれよあれよといううちに導かれて。
普段なら絶対に立ち入らない場所、人生で今まで来たこともない場所へとついに足を踏み入れる。

「そうなんですのね……。
え、えぇ……その、知識としても、あまり私、そういうのは……」

もごもごと、照れながらそう告げる。
ある程度は知ってるが、知ってるだけで実際にちゃんとできるかはまた別なのだ。

「あと、私恋愛するなら普通に男相手がいいですわ。
勿論、女性恋愛を否定するわけではございませんが……。
女性同士、となると本当に初心者でして……。不安が多すぎまして……」

そう正直な心情を吐き出しながらも、周囲の女性たちに視線が向かう。
ごくり、と固唾を飲み込む音がミシェルには聞こえただろうか。
どちらにせよ、同性に対しても興味があるのは見て取れた。

「えーと……えーと……。
いっそあなたが教えてくれても……な、なーんて」

ミシェル > たどり着いた先は一見娼館らしくない、小綺麗で煌びやかな宿であった。
店に入る前に、ミシェルはオリアナの方を見る。

「はは、みんな最初はそんなものさ。
それに、習うより慣れろって言葉もあるしね」

魔術師というインテリ職業のくせにその言葉はどうなのだろうか。

「恋愛するなら、ねぇ。まぁ今日は恋愛するわけではないし。
一回抱いてみたらこっちの方にハマっちゃうかもしれないよ?
別に、今は特定の好きな男とかいないんだろう?」

そんなものがいればそっちを頼っているだろうし。
周囲をまじまじと見るオリアナの視線に、にい、と笑みを浮かべる。
興味津々であるらしい。

「成程ね…じゃあ僕と女の子のプレイを見て、それから君も実践してみる感じかな?
どうだろう…チップはずめば出来るかな…」

そんなことを言いながら、ミシェルは扉を開けて中に入る。
内部も、外同様小綺麗ながら煌びやかな内装で。
同時に、ミシェルの姿を見て何人かの娼婦達が駆け寄り、女男爵は彼女達に親し気に声を掛けていた。
そして、その内の数人は、オリアナの方を興味深げに見る。
皆、少々扇情的なドレスを着ており、それに見合う美貌と体つきの持ち主であった。

オリアナ > その宿を見上げて、ここがそういうものだというのは、わかる人はわかるのだろう。
自分は普通の宿だと思っていたが、こうしてみると……。

「習うより……そうですわね。
よ、よし!女オリアナ!頑張りますわ!」

ぐ、と気合いを入れる両手の握り拳を作る。

「まぁ……そうですけれども……」

その言葉に、否定する材料などなく、素直に負けを認めて。
ちら、ちら、と周囲の女性の胸や、太股、顔などを見ていた。

「え、えぇ。それでお願いしますわ。
……それに自分が”どっち”に向いてるもわかりませんので」

”どっち”の意味は、まぁこういう場所だと概ね察しはつくだろう。
自分が受けが好きなのか、攻めが好きなのかの判別も持てない。

「きゃ……エタンダル卿は、とてもモテますのね……」

なんて、彼女に、駆け寄る娼婦たちを見て感心したように。
みんな美しく、そして非常にいやらしい……。自然と視線が、その肌へと向かってしまう。

「え、えと、私は、その……は、初めてでして……」

なんて、非常に童貞もとい処女臭い反応しか返せずにあたふたとしていた。

ミシェル > 「モテるというか、常連だからねぇ」

応対しているうちに早速、ミシェルは今晩の相手を見定めたらしい。
彼女の片腕には娼婦が一人抱き着いている。
ウェーブがかった美しい銀髪をした、女男爵と似た年頃の大人の女性だ。

「うん、彼女と。大部屋で四人で一晩」

そして歩み寄ってきた支配人らしい女性と会話を終えた後、
改めてミシェルはオリアナの方を向く。

「ほら、オリアナも相手を選ばないと。好きな子を一人。
初めてなら……同じぐらいの歳の子のほうが緊張しないかな?」

ミシェルが何人か名前を呼ぶと、数人の娼婦が歩み寄ってくる。
全員、オリアナと大して歳は変わらないように見えるだろう。

「年上がいいならそっちも呼ぶよ?どう?」

娼婦達の期待した目線が、オリアナに集まっていく。

オリアナ > 「じょ、常連……さすが、噂に違わぬ好色っぷりですわね……」

感心していると、彼女に選ばれた娼婦を見る。
やはり、見た目を売りにしている以上はその肌も、髪もきれいだ。
自分も見た目で判断した方がいいのだろうか。

「女性で四人……なんという、なかなか不思議な響きがしますわね……」

慣れてる様子の彼女を見ながら、どこか現実逃避のような言葉を話して。

「え、えーと、そうですわね……。
どんな子がおすすめ、なのかしら……」

慌てて、自分の周囲にいる彼女たちを見て……。
自分より若い子もいるようで、大変そうだなぁ。という気持ちも湧き上がるが。
今はそういうことを考えるべきでもなければ、それは彼女たちの侮辱にもなりえる。ならば

「……じゃ、じゃあ……その子で……」

選んだのは、自身と同い年ぐらいで、ピンク色のロングストレートで
胸と尻と、身長が大きめな新人の娼婦だった。

ミシェル > オリアナに指定された娼婦は、彼女の手を取り明るく挨拶すると、
そのまま片腕に抱き着き、その胸を遠慮なく押し当ててくる。

「へぇ、新人の子か。まぁでもオリアナ嬢よりは経験はあるかな…」

ミシェルは自分の娼婦を引き連れ、案内に従って部屋へ。
そこには四人以上寝ても問題無さそうな大き目のベッドと、
ムードを盛り上げる魔導照明。
そして、簡易なシャワールームも備わっていた。

「する前に身体を洗っておこうか。誰から先に入るかい?」

そうして、皆でシャワーを浴びると、また部屋に集まって。
ミシェルと彼女の娼婦は早速服も脱いで、全裸にバスローブを羽織るだけとなっていた。

オリアナ > 「……ひゃ、や、柔らかい……」

腕に当たる胸の感触に、そのまま感想を言葉に漏らして感嘆の息を吐く。

「あ、あの、お名前は…な、なるほど。私はオリアナと言いまして…」

と、たどたどしくその娼婦と話しながら、ミシェルの後を追う。
中に入った大きな部屋の雰囲気に、自然と胸が高まってきていた。
これからいったいどういうことを、ナニをするのか。
非常に、そう、非常に期待してしまう。

「あ、はい。えーと、じゃあ……」

など話して、順番にシャワーを浴びて……。
みんながバスローブを羽織る中、オリアナはなんと

「あ、あれ?そっちが正しいんですの?」

バスタオルで自身の体を隠して出てきた。

ミシェル > 「ん?あぁ、別にどちらでも構わないよ」

バスタオルを巻いてきたオリアナの姿に、ミシェルは苦笑する。

「どうせ裸になるんだし、さ」

そう言いながらバスローブをはらりと肌から落とせば、
端正な身体つきが惜しみなく晒される。
銀髪の娼婦も、ミシェルに合わせてローブを脱ぐ。

「じゃ、こっちは勝手に始めるから、見ててもらって構わないよ。
その子にも色々教えてもらうといい」

オリアナの選んだ桃色髪の娼婦のことを目線で示した後、
ミシェルは銀髪の娼婦の方に顔を向ける。
そして、抱き着いてくる彼女と口付けを交わし始めた。

オリアナ > 「そ、そうなんですわね…」

どこもかしこも、初めてだらけの自分には驚きしか見えない。

「まぁ、確かにその通りですわね」

その言葉にうなずいて、バスタオルを自ら脱げば
こちらも負けず劣らず、そしてミシェルと比べれば、いささか筋肉のついた
若干、素晴らしい女性らしさを残しつつも逞しさもある肉体。

「は、はい…!よろしくお願いいたします!」

まるで先生と生徒のようにそう言うと、彼女のやり方を見つめる。
そして自身の相手の娼婦をちらちらと見ながらも
淫蕩な彼女たちの雰囲気に、ゆっくりと、吞まれていく

ミシェル > 【継続します】
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミシェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からオリアナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にユイリンさんが現れました。
ユイリン > それなりに混雑を擦る冒険者ギルド内。
あまりやってくることのない場ではあるが用があれば足を運び。
その用と言うのは自然地帯に料理の材料採取に向かうので森歩きになれていそうな冒険者を雇うため。
ただ予算がなく、雇えて精々新人ぐらいなのだが…。

「変に我が強くなくて親切な人だと助かるのよ、ほんと…」

先ほどに受付に依頼書を出したとは邪魔にならないように人待ちの出来る長椅子に腰を掛け。
安すぎる報酬ゆえに引き受けてくれる冒険者が居るかは分からないが待つまで待ってみる。
待つ間にギルド内を行き来する冒険者を眺めては色々な人がいると珍しそうに眺めて時間をつぶして。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にリーリエさんが現れました。
リーリエ > 冒険者ギルドの中に入ってくるのは革鎧の野伏らしい格好をした少女。
依頼のカウンターの方へと歩いて行けば、肩から下げていた袋をカウンターの上にドンと置く。
更に受けていた依頼書を係に渡せば

「はい、こちらの採集依頼の納品です。多分ボーナス分位まであると思うけど、確認お願いしますー」

そう係に報告をいれれば、番号札を受け取って、再度呼ばれるのを待つ状態。
量が量ですぐに呼ばれるものでもないため、次の依頼に何かいいのはないかなぁと依頼の掲示板の方へと向かい、貼られた沢山の依頼票を見上げるか。

人待ち用の長椅子の前を2回くらいは行ったり来たりしているため、目にはとまるかもしれない。

ユイリン > 安い依頼な上に行き先がそれなりに危険。
なので引き受ける者がいないのか待ちぼうけ。

そんな時間を過ごしていると新たに入ってきた野伏らしい少女が目に入り。
聞き耳を立てていた訳ではないがどうやら採取の依頼、しかも多く採取できたのだと聞こえ。
そういう人が受けてくれればと期待を持ってしまい。

そしてその少女が依頼を探しているのか目の前を行き来をすればつい目に入り。

「もしかして仕事探してる?」

そんな少女に少しの可能性をかけて声をかけてしまう。

リーリエ > 掲示板にある依頼はそこまでよいものがなかった。
これは一旦お休みかなーなどと考えていたら、ふいにかけられる声。

少し目を瞬かせてから振り返れば、冒険者……というには少し違和感のある様子の少女。
多分年齢は自分と同じくらい。
そしてどうやら仕事を依頼したいらしい声のかけ方に笑顔向けて。

「ああ、うん。いいのがあれば受けようかなっておもって。なかったらお休みでもいいかなー位の気持ちだったからそこまで積極的に探してるわけじゃなかったんだけど」

自分の状況を素直にそう伝えれば、小さく首を傾げて見やり

「貴女は逆に、仕事を受けてくれる人を探してるのかな?」

依頼人となるなら話を聞くことはやぶさかではない。
それに、依頼人の裏はギルドが取ってくれるだろうからその辺りの心配はないだろう、と考えていた。

ユイリン > 声をかければ足を止めて此方に目を向ける少女。
その時に同年代ぐらいと気が付き、もしかすれば頼めるかもと希望を持ち。

「良いのがあればって事は無かったりする?積極的に探してないのね」

少女の状況を聞き、自分が出している依頼の話を出そうとする。
積極的に探している訳ではないというが言うだけならタダと考え。

「そうそう、私は依頼を出してるのよ。
森林地帯に採取に行く護衛を探してるの、報酬は安いけど」

探していると頷き、行き先と内容を簡潔に告げ。
ただ同時に報酬が安い事も包み隠さずに話しておき。
ギルドに裏を取れば時折に安い依頼を出す小さな食堂の料理人と直ぐに判るはずで。

リーリエ > 依頼の内容を聞けば、ちょっと失礼と一言告げて、ギルドの受付に依頼人の確認をする。
そして、時々依頼を出してくる相手だと分かれば戻ってくるか。

「貴女は依頼人として問題ないし、内容も多分私が向いている方だと思うんですけど……その報酬だとなぁ……」

と少し渋い顔。
安い仕事を受けないわけではないのだが、場所の危険度と報酬のバランスが少し厳しい。
とはいえ、同年代の依頼だし、と少し考えてから質問を向ける。

「ちなみに、採集の対象はどんなものになりますか?」

依頼の採集のついでに何か別の獲物をついでに取ってくることで報酬の補填はできないか、という考えからの確認だった。
採集内容が手間がかかりすぎるものだとしたら、その手段も難しいかもしれない。

ユイリン > 失礼と言って離れる少女を見送り、依頼の確認だろうとさほど気にせず。

「今まで問題のある依頼を出した事はないから当然ね。
やっぱり採取が得意だったりする……やっぱりそれよね…」

報酬がと言い渋い顔をされるとやっぱりと納得し。
その報酬の安さゆえに受ける冒険者は少なく、時折に新人が受けてくれる程度。
もっと増やすしかないのかと肩を落として。

「対象?あの料理によく使うキノコと香辛料が少々ぐらいよ。
後……遭遇したら猪を狩れれば程度ね」

特に隠す事でもなく依頼書に書いてある通りの採取目的を告げ。
序に猪でもいれば、内容的にはむしろ簡単と言えるものを口にして、どう?と見つめて。

リーリエ > 「そうですね。野伏で冒険をしているので、食料品になるものや薬草、香辛料の類、
獣や鳥等、弓で射れるものなら大体は集めてきますよ」

自分の特性を説明する。
そして、採集する対象になるものが、依頼分では少ないものの、相手が食堂の店主である事から、
追加で取れるものも必要なものである事を理解すれば、今少し考えてから顔を上げた。

「貴女の依頼を受けてもいいのですが、報酬の支払い方法を次のどちらかにしてもらえませんか?
一つ目は、今の報酬のままで構わないので、獣肉や鳥などの動物類については別途買い取ってもらう。
二つ目は、金銭の支払いは経費分で構わないので、1カ月分の1食だから……30食分、貴女の食堂で無料で食事させてもらう。
この場合の食事は、普通に一人分を1食換算でいいです。そこまで大食らいでもないので」

肉を結構頑張って取るから買い取ってもらえるか、もしくは経費分まで金銭報酬は下げるから現物で支給して欲しいという内容。
どうでしょう?と首をかしげてどちらかの条件で受けてもらえるか相手の反応を待って。

ユイリン > 少女の特性を説明されるとまさに自分が求める冒険者。
それゆえに引き受けて欲しいと思いはするが、これ以上の報酬を出すのが厳しく増額も出来ないだけに考え込む少女を見つめて。

「本当に?よかった……って、支払い方法?
それだと……うちの食堂で30食分の食事でいい?買い取りはどれだけ買い取れるか分からないから」

肉を買い取るというのは魅力的ではあるがどれほど買い取れるか判らず。
食事を無料ならば大食らいでないなら十分採算は取れると考え。
二つ目の支払い方法でお願いと長椅子から立ち上がると頭を下げる。

リーリエ > 「はい。現物支給してくれるならそれで問題ないです。
食事がきちんととれる環境を確保できるのはありがたいので」

これにて妥結。
二つ目で受けてもらえれば、笑顔で握手、と右手を差し出す。

そして、ちょっと考えてから

「ちなみに、今後の依頼の仕方についてのアドバイスですが、
野伏なら大体貴女の欲しいものは言ってもらえれば理解できるので、
必要量と期日だけ設定した依頼なら、この金額で受けてくれる人結構出てくると思いますよ?
例えば、私なら必要分だけきっちり採集した上で、
それとは別で食料品店に売り払う分採集や狩猟して
欲しい分の獲物を追加で取ってきたりしますから」

まぁ、新しい食材探しも兼ねている時はそうもいかないかもですけど、と付け加えはするが、
冒険者の正しい使い方講座的な部分を追加で伝えてみた。

ユイリン > 「私の料理で良いならそれでお願い。
変わった料理は多いけど味は保証するよ」

払えるかわからない報酬よりも現物支給なら確実に払えるのでよかったと。
笑顔で右手を差し出す少女の手を握り、改めてよろしくと告げて。

「アドバイス…?
…そういう依頼のやり方もあるのね。
食材はどうしても自分で見たいって思うからこの頼み方だったの。
でもそっちなら引き受けてくれる人が多いんだ」

少女に聞いた方式は決まった数が確実に手に入り、今と同じ報酬で済むなら大助かりのもの。
自分で品質確認が出来ない問題はあるがそれはそれとし、次はそれで頼もうと決めて。

「次からはそうするよ。アドバイスありがとう。
……あ、私はユイリン。貴方は?」

名前を告げてお礼を言おうとするが名前を知らないことを思い出し。
今更だが名前を名乗って。

リーリエ > 「なるほど、自分で見たいなら確かにこの頼み方になりますよね。
私が空いてる時なら今回と同条件で受けるので、良かったら。
その代わり、頻度が多くなってくると私は行くたびただでご飯食べることになっちゃうかもしれないですけど」

最後少し悪戯っぽく笑いながら、冗句めかして口にするが、自分なら今後も受けるよと伝えつつ。

「ああ……確かに自己紹介がまだでしたね。
ユイリンさんですね、よろしくお願いします。
私はリーリエと言います。
職能は野伏。戦い方は射手ですが、近距離でもある程度は戦えます」

自分も自己紹介を忘れていた、と告げれば自分の名前と簡単な自己紹介をするだろう。
この後どういう冒険者なのかをギルドに聞いたり等、
客観的に調査すれば、結構いい腕の冒険者である事は知れるかもしれない。

ユイリン > 「料理に使うからには状態も大事だから。
本当?その時はまたお願いしたいから見かけたら声をかけるよ。
それだと赤字になっちゃうからほどほどにお願いするかも」

最後の悪戯っぽい笑みと言葉に少し口元が引きつり。
それでも今後も受けて貰えると判っただけでも大収穫、嬉しくて。

「リーリエね、よろしく。
森を歩くにはうってつけの職能ね。私も近距離はそれなりに戦えるから」

名前と自己紹介を聞けば笑みを浮かべて。
少なくとも得が少ない依頼を受けてくれるのだから悪い人ではないと見てはいるが一応の確認と一声かけて受付に。
そこで腕の立つ冒険者と聞けば目を丸くして驚いて。

リーリエ > 「それはそうですよね。
ある程度まとめて集めることにして頻度を下げるか、
もしくは……何度か一緒に行って、
どういうものが欲しいのかを私が理解した上で、
1人で行ってくるパターンに切り替えるかですね」

結局は、持ってくる相手にどれだけ信頼感があるかによるのだろうから、場合によっては任せることもできるかもしれないと。

そして、確認してくるとの言葉には、いってらっしゃいと笑顔で送り、
そして何か驚いている様子をみれば、笑顔のまま小さく首をかしげて不思議そうにしているだろう。

ユイリン > 「大儲けをしてる店でもないのよね。
どのどっちかが理想なのは解ってるのだけど…。
リーリエに欲しいのをお願いするのが一番なのかも…」

ポリシーを曲げる事にはなるが、こだわって店がなくなるよりはと悩み。
安い依頼を受けてくれた少女は悪い人ではないと思い、今回で欲しいものを集めて次に頼むのも良いかと考え。

そして知れた少女の評価、あの報酬では普通は雇えない冒険者と知れば驚くのも無理はなく。

「凄く評価良いんだけど…いいの?」

笑顔で首を傾げる少女に、経費分と食事で良いのかと問いかけてしまって。

リーリエ > ユイリンが戻ってきて向けた言葉。
なるほど、そこにびっくりしたのかと得心すれば、
くすっと小さな笑いこぼしつつ

「いいんですよ。
ユイリンさんは、大儲けしようとして報酬を下げてる訳じゃないし、
それだと受けてくれる相手がいない状況だったでしょ?
新人君たちなら何とかなるかもしれないけれど、
それだとユイリンさんが安定した仕入れができないし、
毎日ユイリンさんの依頼しかできなくなるわけじゃないなら
別の依頼できっちり儲けを出せばいいだけ、でしょ?」

そういう意味では間違いなくお人よしだろう。
だが、本人の中での決まったルールで良かれと決めたと伝えれば、
だからいいのだ、と朗らかに言い切った。

ユイリン > 「大儲けを考えるのは私の性に合わないからしないよ。
ただ……それ以上出すと店の維持が……なのよ。
あんまり受けてくれないからリーリエが受けてくれて本当に助かったの。
やっぱりわかるよね、そう言うの……。
うん、その通りね。リーリエさんがいい人で本当に良かった」

少女の言うとおりに自分の依頼だけを受ける必要はなく、少女ならば他で儲ける事は出来る。
なのでその優しさに甘える事とし、その分店に来るときはサービスをしようと決め。
良いのだと言い切られると本当にありがとうと大袈裟なほどに感謝を示して。

「あ、そうだ。出発は何時ぐらいが大丈夫?私は明日ぐらいからなら問題ないよ」

そうして依頼を受けてもらえれば後は出発日、出来るだけ早い方が店の料理も安定して出す事が出来る。
なので自分は明日でも大丈夫と告げて。

リーリエ > どうやら自分が役に立てるらしい、とユイリンの言葉を聞けば
それはそれで嬉しそうに。

そして、出発の話を耳にすれば

「そうですね……私も明日で大丈夫です。
あとは、早く出られるならなるべく早く出た方が早く帰ってくれるから、
なんなら日の出位でも私はいいですよ」

早起きや早朝の活動は慣れてるので、と告げる。
日付は明日で確定だろうが、時間は早朝からになるかどうかはユイリン次第で。

ユイリン > 自分にとっては少女は本当に助けの神のような存在。
もし今日出会えていなければ最悪一人で行く事になっていたかもしれず。
本当にありがとうと大袈裟なほどの感謝を見せて。

「じゃ、明日でお願いね。
時間は……うん、日の出にしましょう。その方が私も助かるし。
日の出あたりで門のあたりに集合で大丈夫?」

日の出の時間は少し早いがそれで大丈夫と頷き。
総長の方が早く帰れる、それならば仕込みも出来て少女に食事を出せると思い、そうしようと笑って。

リーリエ > 大げさなほどの感謝を受ければ、
いえいえ、これから末永くよろしく、と応じつつ

「分かりました。じゃぁ明日の日の出、門のあたり集合で」

こくり、頷いて同意すれば、先程の納品の検品が終わったと声がかかる。

「それじゃ、今日はこれで。明日、楽しみにしてますね」

そう告げてユイリンに一礼むければカウンターの方へと。
そして、今日の報酬を受け取ったのち、
明日の準備に必要なものを買ってから家に戻る。

翌日朝からの採集冒険は、きっとうまくいったはず。

ユイリン > 「明日、送れないようにするよ」

明日の出発時刻が決まれば、丁度いいタイミングで少女の用も終わったのか声が掛けられ。

「受けてくれてありがとう、また明日」

少女にそう告げればカウンターに向かっていくのを見送り。
そして戻る前に出した依頼を受けてくれた冒険者がいた事を報告しておき。
それが終われば自宅兼の店にと戻り。

翌日の採取はきっとうまくいくと信じて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からリーリエさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からユイリンさんが去りました。